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【S4最終回】犬が変える、人生のセカンドチャンス。受刑者と犬が紡ぐ、再生の物語。
2026-07-17 13:11

【S4最終回】犬が変える、人生のセカンドチャンス。受刑者と犬が紡ぐ、再生の物語。

K9 Harmonyドッグトレーナーのひらたじゅんです。


この番組は、他の人よりも少しだけ犬と話すことが得意な私が、「犬目線」で犬との向き合い方を考えるポッドキャストです。


📖 テーマ紹介 シーズン4最終回のテーマは「セカンドチャンス」。

アメリカの刑務所で実施されている、受刑者が犬を訓練するプログラムの驚くべき実態と成果についてお話しします。

殺処分寸前だった犬が、なぜ受刑者の手によって「成功率87%」という驚異的な数字で介助犬へと育つのか?

そこには、過去を問わず「今」だけを見て寄り添う犬たちの存在と、誰かの役に立ちたいと願う人間の心の再生がありました。

今シーズン全12回を通して伝えたかった犬の個性を尊重し、絆を深めることの根っこにある、再生と希望の物語。

愛犬との新しい一歩を踏み出す勇気をお届けします。


🏠 お家でできるチェックポイント

✅ 今日、スマホを置いて愛犬のそばに「5分間」ただ座ってみたか

✅ 愛犬の「今」のサインを、先入観なしに観察しようとしたか

✅ シーズン4で紹介した12のヒントの中から、愛犬が一番喜びそうなものを一つ選んでみたか


🐶K9 Harmony -Paws & People Cultural Lab.-

東京都板橋区を中心の出張型ドッグトレーニング

動物行動学 × フランス式 アナタの愛犬の個性が輝く!

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サマリー

本エピソードでは、アメリカの刑務所で行われている受刑者と犬の訓練プログラムに焦点を当て、犬と人間がお互いに「セカンドチャンス」を与える再生の物語を描きます。受刑者が犬を訓練することで自己肯定感や共感能力が向上し、再犯率の低下にも繋がる可能性が示唆されています。また、殺処分寸前だった犬が介助犬として活躍する事例も紹介され、犬が人間の人生を変える力と、人間が犬に機会を与えることの相互性が語られます。最後に、リスナーへ愛犬との5分間の静かな時間を提案し、シーズン4を締めくくります。

刑務所犬プログラムの始まりと広がり
刑務所の中で、受刑者が犬の訓練をしている。 その犬は、後に視覚障害のある方の盲導犬になったり、
機関兵のPTSDをサポートする解除犬になったりします。 訓練していた受刑者は、出所後に再び犯罪に戻る可能性が下がったというデータがあります。
犬がいる。ただそれだけで多くの人生が変わった。 今日はそんな話をしたいと思います。
ドッグトレーナーのひらたじゅんです。 シーズン4の最終回となります。 シーズン4も皆様お付き合いいただきありがとうございます。
実は今シーズンにはテーマがありました。 それは犬の個性を引き出して共に深めるというものでした。
ドックランで固まった犬の話から始まって、 嗅覚の化学、解除犬の仕組み、あとはオキシトシンの研究までちょっと難しい話でしたね。
今回は最終回としてセカンドチャンスというお話をしたいと思います。 これは犬だけじゃなくて人間にとっても同じかと思います。
アメリカで1981年1人の修道女が始めたプログラムというのがあります。 この修道女というのがシスター・ポーリンクイーンという方です。
彼女は13歳の時虐待家庭を逃げ出してロサンゼルスの路上で生活をしていたという経験を持っているそうなんですね。
その後犬との出会いで彼女の人生が変わったという方なんですけれども、その経験から犬と人間が出会うことで人間はもう一度やり直せるという信念の下、
刑務所で受験者が犬を訓練するパスウェイズトゥホープ、希望への道というプログラムを立ち上げました。
これがアメリカにおける刑務所犬プログラムの始まりとされています。
その後この取り組みは広がっていきます。
2016年の時点でアメリカだけで290以上の強制施設が何らかの形で犬訓練プログラムを導入しています。
これはアメリカだけではなくてカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イタリア、オランダなどにも同様のプログラムが存在します。
そして1997年にニューヨークで設立されたプログラムがパピーズビハインドバーズズです。
これは作の中の子犬たちという直訳になるんですけれども、
受刑者が子犬を24時間一緒に過ごしながら育てて将来の盲導犬、爆発物探知犬、機関兵のPTSD解除犬として送り出すといった取り組みです。
このプログラムで受刑者が育てた犬の成功率は87%。
比較で一般のボランティアの方が育てた犬の成功率は50%。
この50%と87%を比べて大幅に高いという報告があります。
これは受刑者が日常的継続的に犬と関われる環境というのが犬の訓練の質に直結しているんですね。
イタリアではローマのリビッピア女子刑務所というところで受刑者が障害者用の解除犬の訓練を行うプログラムが実施されています。
ロサンゼルスでは2012年からシェルター犬の訓練プログラムを刑務所内に導入しています。
カリフォルニア州の再判率が67%という文脈の中で、このプログラムはどう機能しているのかに注目が集まっています。
犬と人の相互育成とプログラムの効果
ここが今日の一つ目のポイントです。
犬が人を育てて人が犬を育てる。
この相互の育て合いが両方の人生を変えることがある。
それが世界に広がっている現実です。
こういう話をするとたまたま良い研究結果を持ってきてるんじゃないのとか、
偶然受刑者の気持ちが乗ってただけじゃないのとかって思う方もいるかもしれないんですけれども、
研究が何を示しているのかを整理します。
一つ目は受刑者への影響です。
刑務所犬プログラムへの参加者が一貫して報告している変化が3つあるそうです。
自己肯定感の向上。
共感能力の向上。
公社会的行動。
他者を助ける行動ですね。
公社会的行動の増加です。
またWellbeing Internationalというところのまとめによると、
これらの改善は複数のプログラム、複数の施設で繰り返し確認されているそうです。
二つ目はメタ分析結果というものです。
2020年に発表されたメタ分析は11件の研究、3,013名を対象にまとめたものです。
刑務所犬プログラムは社会情動的機能に小さな効果がある。
再判率の低下に小から中程度の効果をもたらすことが示されています。
さらに2016年のメタ分析では10件の研究、310名の参加者と514名の対象群を比較としています。
外在化指標という攻撃性規則違反と内在化指標という抑鬱不安だったりの両方で有意な改善効果が示されました。
一方で正直に言うと再判率への影響というのは研究によってかなり異なっているんですね。
確定的な結論には至っていないというのが現段階での見方だと思います。
2021年のオランダのダッチ・セルドックスを対象にした研究では、
プログラム参加者と非参加者で再判率に有意差は見られなかったという報告もあります。
ただし年齢層や参加動機によって効果に差があることも同時に示されているので、
誰に対してどう機能するのかという研究が続いているそうです。
犬への影響とセカンドチャンスの相互性
3つ目は犬への影響です。
このプログラムで訓練を受けた犬は将来的に盲導犬、介助犬、爆発物探知犬として社会に出ていきます。
シェルターで安楽死を待っていた犬が受験者との訓練を経て、
障害を持つ方の生活を支える犬になるといった事例があります。
またアメリカでは人を噛んで強制収容されていた犬を受験者が訓練することで、
犬も人を噛むことがなくなって、受験者が出所後に訓練していた犬を迎え入れるという話もあります。
何らかのきっかけで相手を傷つけた経験がある2人だからこそ通じ合うことがあって、
痛みを抱えているからこそお互いの傷が癒せるのかもしれませんね。
ここが2つ目のポイントです。
セカンドチャンスは渡す側と受け取る側の両方に起きています。
受験者が犬に機会を与えて、犬が受験者に機会を与える。
どちらが先とは言えないのかなと思いますね。
先ほど出てきたシスター・ポーリンのように、犬と出会って人生が変わった人っていうのは多くいると思います。
私もその一人だと思います。
今犬と実際に過ごしている人は、そういう思いをすでに実感として持っている人もたくさんいるんじゃないかなと思います。
犬っていうのはやっぱりすごい力を秘めている動物ですし、
犬によって引き出される人間の感情っていうのも自分が思っている以上に多くのものがあると思いますので、
犬を飼うということは、自分の内在的な変化という意味ではセカンドチャンスを犬がくれているのかなと思います。
犬を飼おうかどうしようか迷っている人は、私はぜひ犬を迎えるということを選択してもらえると嬉しいなと思います。
リスナーへの実践提案と犬とのコミュニケーション
今回はシーズン4の最終回なので、一つ皆さんにお願いをしてみようかなと思うんですけれども、
このシーズン4を通して皆さんにお願いしたいことっていうのはただ一つだけで、
スマートフォンをいじる時間を5分だけ削って、愛犬の隣に座る時間。
もう今もすでにそういう時間を持っているよっていう方だったら、追加で5分でもいいですし、
さらに愛犬のことに集中して、愛犬の行動を観察する5分にしてみてほしいです。
その5分があなたと愛犬の関係を大きく変える可能性があります。
これが今シーズン1番の実践かもしれません。
刑務所の中で受刑者が犬を訓練している時、何が起きているのかを考えると、
私的にはそれは責任を持つであったりとか、世話をするだったりとか、
誰かの役に立つという経験なんじゃないかなと思います。
もちろん訓練中には犬のテンションが上がってしまったりとか、
他に注意が向いている時にはコマンドというのは効果がありません。
訓練中のパートナーの様子を観察して共感して理解するという、
言葉の通じない相手との相互コミュニケーションという側面もあるのではないでしょうか。
もちろんその経験は相手が犬じゃなくてもできることかもしれません。
でも犬だからこそ言葉なしに伝わってくるものがあって、
人間側の過去は関係なく、今のあなただけを見て笑顔で寄り添ってくれる。
あなたが落ち込んでいる時に何も言わずにそばに座ってくれている。
私たちもそれだけで救われていることがたくさんあるんじゃないかなと思います。
人間にとってのセカンドチャンスが犬によってもたらされることがある。
犬にとってのセカンドチャンスが人間によってもたらされることがある。
もう失敗したから終わり、じゃなくていつからでも始められる。
シーズン4を通して伝えたかったことの根っこはこういうことかもしれません。
シーズン4のまとめと今後の告知
シーズン4は以上で終わりとなります。
全12回聞いてくださりありがとうございました。
ドックランで固まった犬の話から始まって、こういう受験者と犬の話まで
犬の個性を引き出して共に深めるということをテーマに走ってきました。
番組へのご質問・感想、ご自身の犬の話は
メッセージfrom.gmailまでお願いします。
msg.from.dog.comまでお願いします。
どんな小さなことでも嬉しいです。
また嬉しいことにコメントや相談も数点いただいております。
シーズン5ではそちらもいくつかご紹介できればと思います。
もう一つお知らせがありまして、私ひらたじゅんが
K9ハーモニーパウズ&ピープルカルチュラルラボという名前で
出張型のドックトレーニングを開業しました。
こちらは出張型になっていて、東京都の板橋区を中心に
北区・練馬区・豊島区と対応エリアとなっているんですけれども
もしこの番組を聞いていただいて
ちょっとうちの子も見てほしいんだよねっていう方が
もしいればぜひぜひ気軽にご連絡をいただければ
対応のエリアじゃなくてもそちらまでお伺いできそうであれば
お伺いぜひさせていただきたいなと思ってますので
ぜひぜひお声掛けください。
説明欄の方にURLも貼っておきますので
ウェブサイト、インスタグラムなんかもぜひチェックしていただければと思います。
それでは改めましてシーズン4聞いていただきました。
ありがとうございました。
シーズン5も楽しみにしていただければと思います。
それでは本日のお散歩お疲れ様でした。
気をつけてお帰りください。
K9ハーモニードックトレーナーのひらたじゅんでした。
13:11

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