食物繊維の基本的理解
はい、それじゃあ今日も始めていきます。今回は、食物繊維と便の関係性についての話をしてみようと思うんですけど、
そもそも、今の世の中にある食物繊維に関する知識って、なんか個人的に消化器内科医として働いてて、すごい間違ってないかなと思ってて、
テレビで報道される内容が全然間違ってるんじゃないかなって個人的には疑問に思ってて、
ちょっとそのなんていうか、食物繊維は体に良いものですってやるけど、いいけど、ちょっと方向性違うよねと思ってて、
なので、世の中の話とは違う話をしようと思いますんで、ぜひ聞いていただければと思います。
というのが、まず食物繊維って、やっぱり一般的に、皆さん食物繊維って言葉を聞いたら、多分便秘解消のイメージがあると思うんですよ。
食物繊維を取ったら便通が良くなるっていう風に感じると思います。
その食物繊維自体が便についている色んな汚れを掻き出してくれるみたいな話になってて、
掃除してくれるみたいなイメージありますよね。
あれ多分、あの、製薬会社のプロモーションの影響じゃないかなって僕は思うんですよね。
すみません、これもう完全に妄想なんですけど、
あの、なんだろう、すごい理解しがたい、自分としては。
なんでかっていう話をしていこうと思うんですけど、
その前に、食物繊維食べたらどうなるかっていう話。
単純に食物繊維を食べれば便が増えます。
もうね、だからその一言に限ると思うんですよ。
あの、なんだろう、便通を良くするんじゃなくって、便の量を増やすのが食物繊維だと私は思ってます。
もうちょっと詳しく言うと、
食べ物を食べたときにね、
例えばお米とか、
うどん、パン、だから米、小麦系、炭水化物って言われるものは消化酵素によって消化されるんですよね。
消化されるってことはドロドロになって、
なんて言うんだろう、もう形がなくなるんですよね。
あとお肉、豚肉、牛肉、鶏肉、あるいは魚とか、
いわゆるタンパク質系に関しても同じように消化液の働きによってドロドロになって形が変わるんです。
じゃあ野菜はどうかって言うとですね、野菜は基本的に人間の体で消化できないので、
消化できないんですよ。
消化酵素がないんですよ。
だから物理的にお腹が動いて、
くちゃくちゃって潰す動きでは潰されるけど、
だから噛んだらちっちゃくなりますよね、もちろんね。
胃袋でも動いたりとかしてあれも潰す働きがあるらしいんですけど、
そういうのでちっちゃくはなるけど、
でも消化酵素が働くわけじゃないから、
結局消化酵素がないものについてはそのままお腹の中通ってくるしかないんですよ。
で、便利になる。
最初に言った炭水化物とかタンパク質っていうのは消化されて吸収されるんですよね。
消化液でドロドロになって吸収できるような形になって体の中で吸収されるけど、
野菜の食物繊維に関しては消化されるわけじゃなくて、
もうそのまんま出てくるんですよ。
だからもう全く食べ物として別物というか、便に対してどういう働きになるかって言ったら便の元になってるわけですよね。
もちろんビタミンとか入ってますよ。
一応便の話としてだけ捉えてもらいたいんですけど、
だから野菜食べれば食べるほど便が増えるんですよ。
なんで私がそういう風にはっきり言うかって言ったら、
もう大腸カメラしてたら明らか。
大腸カメラとか胃カメラはわかんないかな。
胃カメラでもお腹の動き悪くって胃にずっと食べ物残っちゃってる人とかいるんですけど、
その人たちもね、野菜はそのまんま残ってるんですよ。
今日白菜食べましたよねとか言えるんですよ。
言えるけど、お米とかお肉とかはもう見た目が全く変わってるから、
なんか食べたんだろうなぐらいな感じ。
わかんないけど、野菜はほんとそのまんま残ってるんですよね。
大腸カメラするときも一緒で、
大腸カメラするときもやっぱりネギとかね、
この大きさで切ったんですねみたいのがわかるぐらいそのまんま残ってるんですよ。
わかりますかね。
明らかに消化されてないのは消化器内科として働いてて目に見えてて、
だから食べたらそれは便になるよねっていう話。
だから食物繊維イコール便秘を良くするんじゃなくて、
食物繊維の摂取と便秘のタイプ
食物繊維イコール便の元になるよっていうところがめっちゃ大切だと思ってて、
便の元になるってことはですよ、
結局それって場合によっては便がいっぱいあって困る人も多分いると思うんですよ。
便秘のタイプが固くなっちゃって出てこないタイプなのか、
それともお腹の動きが悪くって出ないタイプなのか、
っていうところを大きく2つ分かれるんですけれど、
どっちにしても便の量が増えることって便秘の人にとって好ましくないですよね。
今便秘で困っててこれ聞いてもらってる人いると思うんですけど、
便をすっきりさせたい、だから無くしたいじゃないですか、
体の外に出したいじゃないですか、なるべく入れたくないから、
そんな人が食物繊維を大量にとって便を増やしました。
うーん、それ嬉しくないですよね、っていう話なんですよ。
だから結局適量にしないといけなくて、
全く出なかったらそれはそれで気持ち悪いだろうけど、
でももちろん食べまくってね、お腹の中便のもとだらけにして、
それがちゃんとね、お腹が動いてくれる人だったらまだ出ると思いますよ。
でもお腹が動かないタイプの便秘の人だったら、
どんどんどんどん入っていっちゃって、残っていくから最悪です。
だから結局どうするべきかって言ったら、
便秘だから食物繊維取ればいいっていう考え方は間違ってると思います。
あくまでその便のもとになるのが食物繊維だと思ってください。
だから便秘直そうと思って食物繊維いっぱい取るのは、
私としては絶対間違ってると思ってて、
そうじゃなくて便の固くなっちゃうタイプなのか、
動きが悪くなるタイプなのかって話しましたけど、
固くなる人については基本的には水分もしっかりとってもらう。
水分超で吸収されちゃうので、
水分取れば取るほど柔らかくなるってわけじゃないんですけど、
ただそもそもの話として水分は絶対必要なので、
水分は取ってもらった方がいいし、
あとはお腹の動きが良くならないと結局便って出てくれなくって、
お腹の動き良くするためにどうするかって言ったら、
運動とかがめちゃめちゃ大切です。
体を動かしてるとお腹も動きます。
ずっとじっとしてるとあまり動きが少ないとお腹もあまり動かないので、
その辺、生活の中に運動を取り入れるとか、
水分しっかり取るとかいうところは大切だと思うんですけど、
食物繊維に関しては、
多分製薬会社が食物繊維売るためのプロモーションが、
変な相乗効果で便秘に良いものがあってなってる産物だと思うので、
便秘改善のための提案
私はあれは信じない方がいいと思います。
あくまでも便の元を増やすだけだと思った方がいいと思います。
ということで、今回、食物繊維を取れば便秘に絶対良いかって言ったら、
そうではないよっていうことの話をさせてもらいました。
多分、「そうなの?」ってなった人いっぱいいると思います。
いや、そうだと思いますよ、私は。
ということで、良ければコメントください。
どうもありがとうございました。