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あのさ、そう、彼女できた。
え?やってんやん。
やった。
誰?
え、っつね、元彼女。11年前に付き合ってた元彼女。
え?何がどうなってん?
よくわからないんだけど、先々週、東京に住んでるんだけど、福岡に行くよ、みたいな。
じゃあ、なんか会おう、みたいな。会って、もつ鍋食って、コーヒー飲んで。
え?東京で?
いやいや、福岡で。
あ、そう、彼女がね、福岡に来るよって言って。
なんでって言われたらあれだな。やっぱり一緒にいたら楽しいね、みたいな。
あ、そういう別れ方じゃなかったってこと?前。
そうね。なんか前、別れた時は、遠距離になって、私はずっと大学留年していて、その間に彼女は大学院に進学して東京に行き、そのまま東京で就職して、みたいな。
あー、なるほど。仲悪くなってって感じではなかったんだね。
そうね。喧嘩して、みたいな感じではなかったから。
去年、出張で東京に行ってた時も一回会ったんだよね、8月ぐらいに。
まあまあ、また会おうか、みたいな感じで。
えー、やったやん。
っていう、やけぼっくりに火がついたとは、このことですわ。
えー、めでたいやん、ちょっと。もう電源切っていい?
うん。
ダメ?
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いや、それは嘘ですけど。
いや、いいじゃん、いいじゃん。
いや、なんかね、こう、なんていうの?
おじさんの独身だけで固まるのってあんまり好きじゃないですよ、僕。
そうなの?
傷の舐め合いみたいなの好きじゃないですよ。
だから、そういう感じにならなくなってきたってことじゃない?
なんていうの?
俺も頑張ろうって気持ちになる環境に、さらに、なったわけですよ、今。
これはね、もういい、俺にとってもプラスなんですよね。
なるほど。
それはね、もうめでたいことなんですよね。
えー、え、でも東京に住んでるんでしょ?
そうなんよね。結局遠距離なんよね。
なんか、まあどうなるかわかんないよね。やっぱ無理ですってなるかもしれないし。
うーん、えー、じゃあ東京行かないかもね。
そうね、東京行きましょう。まあそれは別としてね、東京行くとは。
いや、いいよ、行ったらいいやん。行ったらいいやん、勝手に。
いや、大丈夫、俺意外とそういうのないんだよね。
意外とそういうのないんだよね。
ないね。
ないんだよ。
ないんだよ。
いや、でも会ってみたいな、俺も。
うん。
え、大学が一緒なんでしょ?
そうだね、なんか5年くらい好きだったのかな。
え、サークルも一緒なの?
そうそうそうそう。
あ、じゃあ音楽は好きなの?
音楽はまあまあ好きだね、割と。
うーん。
なんか今はK-POPアイドルオタクになっちゃってるけど。
え、俺はニュージーンズだけは知ってるよ。
ニュージーンズ?K-POP?
うん。
全然わからん、一個もわからん。
ニュージーンズ以外は本当にもう、あの少女時代とかまだいかんと思う。
分かる分かる分かる。
こないださ、うどん食べに行ったら流れてて、ミスターが流れてて。
ミスターって少女時代?から?
どっちか。
どっちかだよね。
うん。
ミスターだと思う、くらいのレベルなんでね。
話多分全然わかんないね。
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わあ、いいなあ。
全然悔しくならんのがやっぱ、いいね。
いいね。
もう、めでたいなしかないわ、とりあえず。
うん、よかったわ。
俺、友達の彼女と仲良くなるの得意なんだよね。
なんかそういう意味じゃなくて。
うん、得意そう。
その、友達として。
わあ、いいなあ。
普通に羨ましいな。
どうしよう。
じゃあ、お母さんに相談しようかな。
このまま週6、7で働いてたら彼女はできんから、ちょっとやめていい?つって。
それ本当に言ってみて、なんて言われるかも。
いや、なんかね、それに近いことはめっちゃ前に言ったことがあって。
こんだけ働いてたら、できるわけないやろ、そんなもんみたいな。
ああ、ね。
言ったら、でくやつはでくっとたいって言われて、確かに!ってなって。
確かに!
確かに。
グー何も出ないね、それは。
確かにできるやつはできるんだよな。
もうね、俺の、完全にただの俺の力不足やな、その時になって。
もうね、言い訳が一切できないよ、その、それ以後。
確かに。
それ、マジ言い返せんね。
グーってなるね。
俺より忙しい人で、俺よりそういうのが盛んな人、絶対いるわと思ったもんね。
