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夕焼けひとりきり、始まりました。
昭和、二桁生まれのパーソナリティー
ミッキーロンリーがご案内します。
昭和レトロ、今は懐かしい思い出
明日の心配もせず駆け抜けた昭和の時代
温かく優しい昭和の情景
心思うままにお話しできればと思っています。
どうぞお付き合いください。
今日は、昭和レトロのお話
夕焼けに染まり出したある土手の近く
北海道はいつものように、子供のパトロール
みんなが元気そうな姿を見て、満足している
そして、一つの施設
それは児童用施設だ
その少し小さめの広場
そこで子供たちが遊んでいる
彼は微笑ましく子供たちを眺めて
安心している様子だ
彼の見つめる先には一人の少女
彼女の名は司穂
そうだ
夕焼けの土手で一人膝を抱えて
泣きべそをかいていたあの少女だ
二人で影踏みをしあいこして
そして悲しみに触れていた
自分の悲しい過去
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まだ振り切れていない時
そんな時に北海道の彼と会った
その司穂は夕焼けに飛行機を見て
そして自分の将来の姿を勇気に見た
まだ秘密だ
そして司穂はある子供見越し
そこで一段と輝きを放ち
その日を機会に元気を取り戻して
順調に成長して
今では施設の中で
子供たちのお姉さんの役割
リーダーになりつつある
その広場では司穂の周りに
低学年の子供たちが
司穂姉ちゃん 司穂姉ちゃん
って言って膝にまとわりついている
そして彼女はすっかり
あの頃の少女の面影は消えていた
リーダーとも言えるような存在だ
そして北海道は彼女の
これからの道を考えていた
以前の自分が関わった秋和くん
時穂ちゃんを思いつつ
もちろん彼らは夢を
それぞれの形で叶えていった
そして今司穂に受け継がれようとしているのを
うすうす北海道は感じていた
そして複雑な気持ちもあるのだ
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それは施設の延長
その延長とも
実は北海道は知人を通して
親しい間柄ともなっている
もちろん司穂には内緒だ
そしてある一つの報告を知っていた
そんな司穂
彼女のもとに
それは優しく
経済的にも裕福な素敵な夫婦
彼女に里親としてのお話が
舞い込んでいるということを知っていたのだ
との司穂はまだ気づいていない
そして今日も下級生の子供たちに
面倒を見ている
北海道は気持ちを揺れるのを感じていた
もちろん一番に考えなくてはいけないことは
彼女の行く道は決まっていることを北海道は知っている
そのために
北海道は
そんな広場を
司穂に気づかれぬように
鏡に手をかけて外を向いている
そして送り出さなければいけないその日が
刻々と近づいていた
そのご夫婦はまさに
司穂の里親の権利を有する
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子供がいない
そして司穂を引き取りたいと
この辺りから
司穂には人を引きつける何かがあるということを
彼女はそんな力を持っている
みんなの応援を自分に向けることができると同時に
人が幸せになれるような何かを
もたらしてくれるような
それが女神の変人かもしれない
アフロディーテの再来
どこかで会ったあの少女のように
北海道は
振り返りまたバイクに乗って
夕日の中を後ろ姿で話は変わります
司穂は成長して今ではリーダー格
多くの子供たちに慕われていますそしてまた
応援者が現れました
北海道は彼女とどんな形でこれからの展開が楽しみです
夕焼け一人きりこのあたりでお話し終わりたいと思いますお付き合いしていただき本当にありがとうございます
次回の番組 お楽しみに