00:11
夕焼けひとりきり、始まりました。
ショーは、二桁生まれのパーソナリティ、ミッキーロンリーがご案内します。
今日は、富士山公園の物語。
富士山の大きな滑り台がシンボルの公園。
広場では、ボール遊び、ゴム飛び、ケンケンパーしている子供たち。
午後のひと時、そして噴水の少し大きめの広場のところで、輪ができている。
誰かを囲んで、その中心の人は、希望の人。
そうだ、昭和玩具の達人、ホープさんだ。
彼を取り巻く子供たちは、下級生、上級生。
今日は、混じって様々な昭和の玩具を手にして、あるグループは竹馬。
まだ出て間もないアルミの竹馬だ。
プラスチックの足枷の部分が移動できて、様々な高さを調節できる。
そして、面子遊びしている子供たち。
それぞれごとにグループを作って遊んでいる様子。
私、ミッキーがそばにいて、様子を伺いたいと思います。
どうぞお付き合いください。
時は昭和40年代、50年代。
大きな富士山の滑り台がある公園。
噴水の広場の横で子供たちが集まって、ホープさんを囲んで様々な玩具を取り、
03:01
お互いに下級生、上級生、教えあっこして遊んでいる。
今日の一番人気は竹馬だ。
アルミの棒でプラスチックの足の踏み台を調節できるタイプのものだ。
この小学生の子供たち。
低学年と上級生では背の大きさが全然違う。
不思議と、まだ背の小さい下級生の子は一番したいこと、わかるかな。
やはり目線の高さ。
少しでも高く高く、上級生のようになりたいと思っている。
ただ技術が伴わなくて。
そしてホープさんがその棒を持って、
やってごらんと言って、低い高さのところからトライしている。
最初は30センチぐらいの高さから。
ホープさんは膝立ちして棒を持って、
中腰になりつつ、少しずつバックして。
1、2、1、2。
子供たちは最初、数歩を歩き出すときは不安そうなのが、
いつの間にか状態が前傾姿勢になって、
気がついたらできるようになったときにはホープさんが、
いつでも手を貸せるような状態にして、手を離す。
ちゃんと自立方向ができている。
そして貸し役をしてできた子から、
少しずつ高さを上げていく。
下級生は、そんな自分が上手くなっていくのは、
とても嬉しそうにしている。ホープさんもだ。
そこで忘れてはいけないことが一つ。
下級生の子が高くなりたいのにお手伝いをしているのが、
06:00
ホープさん以外に上級生もいるんだ。
上級生はもちろん1メートル、そんな高さでやると、
これ以上は危ない。危ない。
そんなラインがあると、
子どもたち、下級生が真似しないように自粛する。
このあたりからは危ないということは体で示す。
それも子どもたちの遊びのルールでは大事なこと。
ホープさんの遊びはいつもそうだ。
下級生、できない子、
こま回しも、けん玉も、めんこも、
未経験の子、初心者の子ができるようになる。
その手ほどき、アドバイスをする。
そして、上級生もお手伝いをして、
上級生から下級生へ、
それをアドバイスが繰り返し繰り返し、今に繋いできた。
それがホープさんの昭和玩具の遊び方。
グループのルールだ。
だから、一番ホープさんが気にしていること。
上級生もわかっている。
そして、学年が上になってできるようになっていった。
最初はできない。
一番ホープさんが目指していること。
それは、みんなができるようになること。
誰も狂いにかけて落ちこぼれを作らないように。
ホープさんはそんな言葉が苦手だ。
みんなもそれを大事にしている。
富士山公園が夕焼けに染まってきました。
竹馬もある程度の高さまで行ったら、みんな終わり。
09:03
今日は竹馬。
年子。
いつも負けている子はいないように、必ず勝つまで終わらない。
そして、年子も勝てるような、少し大きめのカードを負けた子に譲る。
そんなことも忘れていない。
そんな集まりだ。
みんな、それぞれの自転車に。
下級生も上級生もまたがって議論に尽きます。
大満足の昭和玩具の集まりでした。
みんな、気を付けて帰るんだよ。
夕焼けに一人きり。
このあたりで本日終わりたいと思います。
お付き合いしていただき、本当にありがとうございます。
次回の番組、お楽しみに。