S隊長との思い出
こんにちは、まるごと刺身です。
Teacher Teacher村アドベントカレンダー2024、12月13日担当します。
昨日、12月12日は、UUOさんからバトンを受け取りました。
これは、Teacher Teacher村の住人の皆さんでつなげていく物語なんですが、
Teacher Teacherに関することなら何でもOKということで、
僕は人生において忘れられない恩師の一人の話をしたいと思います。
ここでは仮の名前でSさんと呼びますが、小学校の頃のボーイスカウトをやっていたんですけど、
そのボーイスカウトの隊長をやられていたS隊長です。
ボーイスカウトってご存知の方がいらっしゃるかもしれないですけど、
アウトドアをしたり、ボランティアをしたり、クラブ活動みたいな活動をしていました。
その中でS隊長は当時70歳くらいかな、ボーイスカウトのボランティアでやられていた方です。
S隊長は隊長なので、その場を仕切ったり、みんなのまとめ役みたいな形だったんですけど、
小学校低学年の自分にとってはボーイスカウトって遊びの延長だったので、
友達と一緒に遊んでバタバタやって、その中で怪我したり、友達と喧嘩してしまったり、
隊長に泣きついていくみたいな、S隊長なんとか君がなんとか取ったみたいな感じだったり、
ここ怪我して痛いみたいな感じだったんですけど、
その時のS隊長の対応が、ああよかったねーって笑ってるんですよ。
いつも何言ってもそういう対応で、僕は痛いって言ってんじゃんとか、
なんで気持ち分かってくれないのとか、よかったじゃねーよみたいな、
そういう気持ちをその当時は持ってたんですけど、だんだんよかったねーってS隊長が言う意味が分かってきたというか、
その時はずっとそんなちっちゃいこと気にすんなーみたいなニュアンスも受け取っていたんですけど、
例えば怪我した時のよかったねーって言われるんですよね。
その時のよかったねーは、次は怪我しないためにどうしたらいいか工夫する勉強になったねーみたいなニュアンスだったり、
なんとか君と喧嘩しちゃった時のよかったねーは、仲直りできるっていう勉強になったねーとか、
そういうメッセージが込められてたんじゃないかなって気づいてきたんですね。
これって自分にとってはめちゃめちゃ大きい考え方の変化で、今でいうメタ視点の獲得とかそういうことになるのかなと思うんですけど、
僕がティーチャーティーチャーのボットキャストで聞いたり、
ティーティー村のコミュニティでお話をしてたりすると、知らなかった視点を獲得できることがたくさんあって、
まさにS隊長みたいなことをいろんな人のいろんなメッセージから僕は受け取ってるなと思うんですよ。
いろんな人の大切にしている視点を知ることによって、自分が今までいかに狭い視野で捕らわれてきたのかっていうのを気づくことができたり、
客観的に自分を見れることによって、僕の場合はちょっとそのトラブルから心理的な距離を取れるような気がするんですね。
そうするとちょっと余裕が生まれて焦らなくて済むし、イライラしなくて済むし、人に対して子供に対してちょっと優しくなれるような気がするんですよ。
だから客観的に自分を見るっていうことができるようになったっていうのはすごく自分にとってかけがえのない価値だなと思っていて、
なかなか子育ての細かいところをパパ友とか自分の友達とかと深いところまで話す機会があんまりなかったから、
今ティーチャーティーチャーを通してそういう情報に触れたり、いろんな考え方を教えてもらえたりするのがすごく刺激的で、すごく自分にとっていい時間になっています。
あの時S隊長はストレートに伝えても伝わらないメタ視点を得るっていうような大切なことを明るく良かったねっていう声をかけることによって伝えてくれたんだなって。
ティーチャーティーチャーの価値
今ならわかります。
何でかっていうと子供相手に正論とか理屈とかそれをストレートに言ったところで伝わらないですよね。
大人側からするとこちらが柔軟な考え方ができていないと、押しつけようとかこうあるべきみたいなことって子供には全てミス化されているような気がするので、
ストレートに言うだけだと伝わらないメッセージをS隊長が良かったねっていう一言でただただ大きく笑い飛ばしてくれて、僕に伝えてくれたんじゃないかなって思います。
最近ティーチャーティーチャーのコミュニティの中でフリースクールコンコンに通う生徒さんにボランティアをする機会に恵まれているんですけど、
生徒さんにボランティアで関わりだした時に自分はちょっとS隊長の関わり方を思い出すんですよ。
自分専門的な知識があるわけでもないし、経験豊富な大人ってわけでもないんですけど、何か子供に対してすごく大事なんだけど理屈で伝わらないようなことを伝えていけたらなっていうのと、
もう30何年経っていまだに僕の心の支えになっている良かったねっていうメッセージ、S隊長が僕に伝えてくれたようなメッセージが残せるようなそういう関わり方を今度は僕が子供に対してできたらなとそういう風に関わっていきたいなって思っています。
明日のアドベントカレンダーは久美太郎さん、どんなお話が聞けるのか楽しみにしています。
ではでは。