近藤淳也
でも今はそこまでじゃないですよね。
TecoRa
そうです。いや、そうでもないですよ。
近藤淳也
そうでもないんですか。
TecoRa
そうでもないですね。
近藤淳也
虚無感。
すぎべ
そこからはどうやって脱出というか、そこのフェーズをどうやって乗り越えたんですか。
TecoRa
何ですかね。ラジオでお話しする機会っていうのも自分の中にありましたし、
すぎべ
何ですか。多分これ一生消えないなっていう諦めがついた。
で、なんかまあいいかみたいな感じになりました。
近藤淳也
じゃあ何かをやれば虚無感がなくなるというよりは、そもそも一生あるもんだっていう諦めというか。
TecoRa
そうです。向上心とか成長欲とかって、軸にあるのって本人が自覚してなくてもそういうものなんじゃないかって思うんですよ。
足りない欲だったりとか、そういう部分が誰しも少なからずあるんじゃないかなと思って。
自分はフォトクリエイターっていうのも名乗らせてもらってますけど、表現の分野においてもやっぱりそういうものがどっか根底にあって、
自分を表現したり、空っぽじゃないを証明するラジオもそうですけど、考えていることを外に出したりとか、
そこに自分の考えだったり表現を残したいみたいな欲っていうのが、そもそもの根底に虚無感であったり、
自分っていうものを証明するみたいなことがあるんかなと思って諦めました。
近藤淳也
じゃあ全部の表現活動っていうこと自体が、そもそも空っぽじゃないっていうことを違うっていうのを言おうとしているっていうことが原動力になっていて、
虚無感自体はずっとあるものではないかと。
TecoRa
そうですね。虚無感って表現がいいのかどうかわかんないですけど、表現したい欲が強い人だったとしても、
多分その頭の中で考えているで死んじゃったら、そこに何も残せないじゃないですか。
結局表現して表に出して残していくっていうのは、一つ証明をしていくことなのかなと思って。
やっぱり証明したいっていうのは、誰かに伝えたいだったり、自分をそこに残すってことだと思うんで、
それをしたいってなっちゃってるのは、もう何ですか、わかんないです。虚無感に近い何かなのかなっていうのはすごい思います。
なるほど。じゃあ全部の表現、誰かに自分が何かを持っているってことをとにかく伝えようとするっていうのが表現の源にあるのではないかという。
そうですね。別にアートとかだけじゃなくて会話であったりとか、誰かに会いに行くってことだったりとかも自分は全部表現の一つだと思ってるんですけど、
なんかそういうことかなって思ってます。
近藤淳也
ちなみに、どうぞ。
すぎべ
虚無感を受け入れたみたいな感覚ってことなんですかね。
受け入れたとはちょっと違うんですかね。
TecoRa
受け入れたのどうなんですかね。
すぎべ
でも受け入れると諦めるの難しいですよね。紙一重みたいなとこありますよね。
TecoRa
受け入れと諦めみたいなのって。
いるなーみたいな感じですね。
多分これがなくなっちゃうと、自分が表現したい欲がなくなるなっていうのもあって、
近藤淳也
言っていいし、大事にしようまではないですけど、こういう欲が自分の中に生まれるのはこれのおかげかなみたいなふうには思いました。
すぎべ
これって近藤さんもいろんなものを作られてますけど、わかるなーみたいなのありますか。
近藤淳也
そうですね。僕は起業したりとか、会社を作ったりとか、LISTENみたいなサービスを作ったりっていうのもあるんですけど、
何かちょっとひっかき傷を残して死にたいみたいな感じはあって、
虚無感っていう言葉よりは、もう少しガムシャラにひっかき傷残して終わりたいみたいな感じなんですけど、
でもちょっと近いのかなっていう気はしました。
すぎべ
なんか証明するみたいなところは、やっぱり何かを作って生み出すみたいなことをされてる方は根底にはあるのかなみたいなふうに思いますよね。
TecoRa
そうですね。
近藤淳也
確かに外に出さないとあるのかないのかわからないっていうのはちょっとハッとしました。
すぎべ
私も今めちゃくちゃハッとしました。
TecoRa
私はいつも気上の空論で終わる人なんで、自分の中の命題ですね。
近藤淳也
でもなんかあれですね、同時代の人だけじゃなくて、後ろにも残したいっていうのは欲なのかもですね。
後々からも思い出してもらえるようなものが残せたらみたいな気持ちもあるんですよ。
出すときって。何年に何々を作ったのはあの人だみたいな言われたら嬉しいなって思っている自分を今ちょっと思ってたんですけど、
それも同世代だけじゃ飽きたりず、ちょっと後ろの世代の人にも何か自分のひっかき傷を覚えておいてもらいたいという欲なのかなっていう気はしましたけどね。
TecoRa
確かに。
近藤淳也
どのぐらいまで残したいですか?誰ぐらいまで伝えたいですか?
TecoRa
いやもうあの私は伝えるよりも出すので精一杯です今。
とりあえず出していくっていうその自分の中の机上の空論を形にするっていうので今は精一杯ですね。
近藤淳也
機上の空論というのはどういうお話が多いんですか?
TecoRa
企画したりとかアイディアを思いつくのはすごい得意なんですよ多分。
なんですけどそれを実行しないで終わることがすごく多いんで。
それはちょっとずつやっていこうと思った結果色々やりすぎてよく分からなくなってるんですけど。
近藤淳也
例えばどんなアイディアなんでしょうか?
TecoRa
メタバース美術館っていうのが今年の3月からやってるのでその美術館内のイベントだったりとか。
11月の今中頃にちょっと大きめの改装をしてリニューアルオープンするんですけど。
ちょっと待ってください。
近藤淳也
メタバース美術館を改装してるんですか?
TecoRa
改装してます。
近藤淳也
メタバース美術館って何ですか?
すぎべ
私ちょっとだけ見たことある気がしますよテコーラさんの。
TecoRa
チラッと見てる?
すぎべ
チラッと玄関ぐらいまで行きました。
近藤淳也
どこにあるんですかそもそも?
TecoRa
メタバース空間上にあります。
近藤淳也
メタバース空間もいろんな宇宙があるじゃないですか。
TecoRa
自分が使ってるプラットフォームはスペシャルっていうプラットフォームを使って
そこにデフォルトである空間をちょっと改造させてもらって
そこに自分の作品だったりとか仲間の作品を置いてやってますね。
構想だけはすごいんで10年後20年後とかには
すごい大きい規模になったら嬉しいなって思いながらコツコツやってるんですけど。
近藤淳也
それは入場料とか取るんですか?
TecoRa
かかんないです。
近藤淳也
作品買ったりとかできるんですか?
TecoRa
もうゆくゆくは考えてるんですけど
現状ちょっとシステムが全然整ってないんで
今は基本的に鑑賞専門というか
最初の在り方としてはアート関係専門のSNSみたいな風に
普及してもらえたらいいなって思ってて
結局SNSっていろんな情報があるじゃないですか。
その中でインスタとか特に絵柄というか
画像や動画がメインのプラットフォームなんで
そこに自分の作品を置いてるアーティストとかもたくさんいますけど
結局別にアートが見たくてインスタを見てる人なんて
そのうちの何分の1って話じゃないですか。
なった時にアートが見たい人が集まる
プラットフォームにしていけたらなっていうのをすごい思ってて
そしたら違う情報がたくさん入ってくる
SNS界隈で自分の作品を上げてるアーティストたちが
アートを見たい人にちゃんと届けられる場所になったらいいなって
すごい思ってて。
近藤淳也
結構大きなコンセプトがあるんですね。
TecoRa
あります。そうなんです。
今だから細々と自分の近い界隈から
作品置いてみないって声かけてやってるんですけど
近藤淳也
じゃあいろんな方の作品もあるし
TecoRa
テコラさんの作品も。
近藤淳也
テコラさんの作品っていうのは写真ですか?
TecoRa
写真に詞を載せて書いて作ってるものなんですけど。
近藤淳也
増床とかは簡単そうですね。床を増やす増床。
すぎべ
その増床。
近藤淳也
美術館の展示物が増えてきたんで
部屋を1個増やそうとかそういうのは結構やりやすいんじゃないんですか。
TecoRa
そうなんです。今3月にオープンした空間がちょっと小さかったんですけど
今はその大きいエリアに1個作り直してて
変な話、どんどんどんどん広がればいいと思ってるし
メタバーステップすごい面白いんで
自分の世界を作り込めるんですよ。
そうなった時にアーティストの皆さんが
自分の部屋を各自で持って
それにつながるハブみたいな美術館になったらいいなっていうのが
最終的な理想としてあって
だから自分がやってるメタバーステップ美術館に来れば
そのメインのエリアには何点かいろんなアーティストの作品があって
このアーティスト気に入ったって思ったら
そのアーティストの部屋に飛んでもらえるっていう作りにしたいんですよ。
近藤淳也
ちなみに美術館の名前とかもあるんですか?
TecoRa
ザ・ヒアっていう名前でやってます。
ここのヒアで
場所がないんですけど
ここに来ればアートに会えるよっていう
そういう空間にしたいなと思って
近藤淳也
かっこいい
すぎべ
かっこいいですね
近藤淳也
どれくらい人来てるんですか?
TecoRa
全然来てないです
これから増やしていくって
近藤淳也
面白いことやってますね
すぎべ
私がチラッと見たのは
テコラさんのアバターが
いろんなとこに座ってて