1. 『花束が枯れる前に』
  2. 【花束が枯れる前に】
【花束が枯れる前に】
2026-09-09 09:14

【花束が枯れる前に】

顔も知らない、仕事先の女性。

なぜか彼女のことが気になっていた。


いつか話してみたいと思いながらも、なかなか一歩を踏み出せない男。


そんなある日、彼女が突然、退職することを知る。


「もう一度だけでも、会いたい」


そう思った男は、退職の日に三時間車を走らせ、彼女に会いに行く。


けれど、そこに彼女の姿はなかった――。


そして、思いもよらない場所で、男は初めて彼女と出会う。


出会うはずのなかった二人の物語。


ここから先、二人の人生は静かに動き始めます。


────────


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あなたなら、この二人の続きを

どんなふうに想像するでしょうか。


――花束が枯れる前に、また会いに行きます。


くらうさ|大人の情愛小説


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cast


鍋田 匠 

ᕼΛᒪまる

かわいのどか(特別出演)

五王四郎(特別出演)


演出 有馬優美子

音響制作 Moon Magic


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著作権について

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サマリー

顔も知らない事務代行会社の女性スタッフ・月本さんに惹かれていた男性。彼女が退職することを知り、会いたい一心で花束を手に彼女の会社へ向かうが、既に彼女は退職していた。しかし、偶然の再会から二人の物語が静かに動き出す。

月本さんへの想い
【花束が枯れる前に】。 くらうさがお届けする大人の情愛小説、【顔も知らない一人の女性】。 そして、彼女に会いたいと思った一人の男性。
出会うはずのなかった二人の物語です。 それでは、【花束が枯れる前に】をお聞きください。
間に合うかな。 俺は今、車である場所に向かっている。
女子席には花束。 見たこともない、ある人に会うために。
急いである場所に向かうことになったのは、 2週間前の一通のメールがきっかけだった。
いつもお世話になっております。 月本です。
突然のメール申し訳ありません。 実は私事なのですが、急に退社することになりまして、
今月で担当を外れることになりました。 メールの送り主は、
俺が依頼している事務代行会社のスタッフさんで、 俺の会社を担当してくれている月本さんという女性だ。
月本さんとは、もう長い付き合い。 毎月、月始めに月本さんから資料提出依頼のメールが届くことになっているんだけど、
どちらからか、いつからか、業務連絡の文面に、 寒いですねーとか、風邪をひいてしまいましたーとか、
そんな簡単な緊急報告を書き足すようになった。 月本さんが担当になるまで、そんなことは一度もなかったんだけど。
次第に俺は、このメールのやり取りが楽しみになって、 というより月始めが楽しみで仕方ないくらいになってしまっている。
けど、そうは言っても、 俺は月本さんと会ったこともなければ、顔を見たこともない。
知っているのは、たまにやり取りする電話の声だけ。
月本さんの勤めている事務代行会社は、 ここから車で3時間ほど離れている場所にあって、
仕事のやり取りは、電話かメールや宅配便。 会うチャンスなんて皆無なんだ。
それでも何故か、俺は月本さんに惹かれていた。 声の雰囲気、メールの文面、
トラブルがあった時の対応、 仕事の依頼の仕方、
どれをとっても気持ちのいいものだった。 逆に月本さんは俺のことをよく知っている。
知っていると言っても、 青年月日や住所など、見た目以外のことなんだけど。
俺は月本さんの年齢すら知らないから、 いろいろ知っている月本さんが羨ましいとさえ思っていた。
そんなある日、突然届いたのが、 退職を知らせるメールだったんだ。
しかしそのメールはあまりにも突然で、 俺はかなり動揺していた。
別に仕事のことで動揺しているわけじゃない。 多分月本さんはしっかり引き継ぎをしてくれるはず。
俺の動揺の理由は、 単に月本さんとの接点がなくなってしまうということだ。
おかしな話だと思う。 顔も知らない人との接点を気にするなんて。
でも俺はそのメールを読んだ瞬間から、 何も手につかなくなってしまっていた。
突然の退職
ああ、けどとりあえず返信しないと。
えーっと。
担当が変わるのは嫌です。
いや違う。
急にどうしたんですか?
いやいや、これもなんか違う。
心の声が全面に出てしまって、 ある意味気持ち悪いじゃないか。
くそっ。
そんな俺は救いの手を求めるように携帯を手に取り、 ある人に連絡を取った。
その相手は事務代行会社の社長。
月本さんの会社の社長は俺の友人の友人。 何度も会ってる仲なんだ。
あ、もしもし、ビューハンドのカイトですけど。
ああ、ご無沙汰してます。どうかされましたか?
ああ、いや、あの、先ほど月本さんが退社されるってメールが来まして。
ああ、そうなんですよ。急に決まりまして。
あれ?何かありました?月本が何か不定義は?
いやいや、月本さんは何も。
ただ急な連絡だったので、ちょっと気になって。
もしかして、俺が何か迷惑をかけちゃったかなとか。
いや、とんでもない。
カイトさんはいいお客様ですから。
実は月本の手術が急に決まりまして。
手術?
いや、病気とかじゃないんで心配しないでくださいね。
前に事故で悪くしていた足の再手術が急に決まったらしくて。
そうなんですか。
あんなにメールのやり取りをしていたのに、 月本さんの足の怪我など全く知らなかった俺は、
ちょっと寂しい気持ちになった。
以前から足が治ればデスクワークじゃない仕事をしたいと言っていたので、
このまま退社することに。リハビリも長いでしょうし。
そういうことだったんですね。
ご結婚かとも思ったんですけど。
そうですよね。彼女も結婚なら最高だったんでしょうけど。
俺は社長のその言葉に心の中でガッツポーズをしていた。
少ない情報の中月本さんが独身だと分かったからだ。
かといってこれ以上年齢や用紙を探るわけにもいかず、
俺は社長との電話を切りデスクに突っ伏した。
まずい。俺の心が走り出してる。
最後の訪問
月本さんに会ってみたい。
会いたくて会いたくてたまらない。
そう心は叫んでいるのに、
初心者の俺は何のアクションも起こせないまま2週間が経ち、
月本さんが退社する月末になってしまった。
けど結局、いてもたってもいられない俺は、
月本さんに何の連絡しないまま、
事務代行会社に向かって車を走らせているというわけだ。
あ、あそこだ。
目的のビルを発見すると、俺はすぐ時間を確認した。
定時は17時30分。現在時刻は17時25分。
ギリギリセーフだ。
急いで駐車場に車を止め、
助手席の花束はとりあえずそのままに、
俺はビルの3階へと走った。
そして受付にたどり着くと、
俺は一瞬戸惑ってしまった。
待てよ。
突然現れて月本さんを呼ぶとか、
気持ち悪くないか。
このビルは偶然通りかかるような場所でもないし、
どうしよう。
物語の続き
あれ、海人さん。
そんな俺の目の前に救いの神が現れた。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
ここから先、2人の物語は思いもよらない方向へ動き始めます。
続きを読みたい方はノートの有料エリアでお楽しみください。
また、花束が枯れる前に音声作品として手元に残したい方には
ブースでCDもご用意しています。
あなたならこの2人の続きをどんな風に想像するでしょうか。
花束が枯れる前にまた会いに行きます。
それではまた次の物語でお会いしましょう。
クラウサでした。
09:14

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