はい、古書店エルカミノの田中博文と申します。
鴨川デルタ、下鴨神社近くのデマチマス型商店街の中で古本屋をやっております。
デマチザという映画館の旅行と思っていただくと、ぱっと思いつく方もおられるんじゃないでしょうか。
特に絵画パンフレットや美術展の図録など、アート系を揃えつつ、
最近は用書もどんどん増えてきて、皆さん楽しめるお店となっております。
はい。
なんか、めっちゃ緊張しますね。 なんかね、まだだいぶ固い感じですね。
一つ大変なことを言い忘れました。
店長はシーズンで古典店長としています。
そうでした、そうでした。大事な情報でしたね。
じゃあ私たちの出会いのきっかけとか、その辺を話していけたらなと思うんですけど。
去年、急に田中さんがインスタグラムのDMをくださって、それがちょうど5月23日とかだったんですけど、
なんか本当に急に来たんで、本当に私たちもびっくり。
だけど、その日本当にたまたま朝の情報番組で、出町真姿商店街の取材を見てて、
その時は確か出町座さんが映ってて、
こういう場所なんやっていうのは、その時ふわーってイメージができてた状態で、
そのタイミングで本当に上手いこと田中さんからDMが来たんで、
え?みたいな。あれ?なんだろうこの縁は?みたいな感じでびっくりした。
本当にびっくりするDMやったね。
そのDMを本当に田中さん的には、今だみたいな感じで送ってくださったって、その後日聞いて知ったんですけど。
そういうところとか、DM送るまでの話とかも聞けたら。
それは聞いてみたいですね。
そもそもお団子お団子さんを知ったのは、
インスタのシーズーのフォロワーさんのところで絵がポンと出てきたところだと思うんですよ。
どなたのシーちゃんかは覚えてないんですけど。
フォローして隠れファンじゃないですけど、毎週木曜日上がったらいいねいいねをして、
うちでもいつかしてもらえたらいいけど、急に言うのはおこがましいなとか、
断られたらどうしようとか、こんなお店ではできませんとか言われたらとかいう勝手な妄想がどんどん大きくなって、
タイミングをいつか来たらなと思ってたんですよ。
たまたまこの前かな、4月ぐらいから、全然違う別の作家さんの展覧会を店内でやってまして、
これお団子お団子さんの絵並んだら可愛いよなって妻とも話してて、
断れてもいいかなと思って、いいやという気持ちで送ってみました。
この取材の件は、来てたのは知ってたんです、ロケに来てたのは知ってたんですけど、
エルカミノは見事に弾かれてたので、放映日とかはあんまり気にしてなくて、
後から逆にお団子お団子さんから聞いて、あの日が放映日だったんだっていうのがオチですね。
本当にたまたまでしたね、そう思ったら。
もう偶然、たまたまです。
お団子屋とDMがたまたま被ったみたいなのが、ちょっと面白いなって。
ご縁ですね。
ご縁ですね、何かね。
本当にご縁だと思います。
ちょうどその時、本当にね、
元々、ちょうど去年はお団子お団子3年目っていうのもあって、
何か一つ形にしたいなっていうのもあって、作品誌を作ってみようみたいな感じで作ってたんよね。
で、それが完成したんで、東京とかでやってるデザインフェスタ。
そう、デザフェス。
そういういろんなクリエイターの人が集まって、自分たちの作品を紹介する場になってる、
そういう大きなお祭りに参加しよっかみたいな感じで、結構意気込んでたんですけど。
わざわざもう東京のデザフェス。
視察いったんよな。
見に行ったりとかして、結構リアルに出すこと、出展考えてね、動いてたから。
だけど、すごい人気のお祭りなんで、なかなかそこに応募する数もすごく多いから、
だから見事抽選落ちみたいな。
落選して。
落選してしまって。
年に2回しかないから。
だから、どうしようかなってなってた時に、本当そういうタイミングでのDMだったんですよ。
もう本当にどうしようって感じだったもんね。
何しよう。かといってギャラリー借りて個展するっていうのは、
まあなんかちょっと違うのかなとか、そういうのもあった時の。
結構焦ってましたね。
お声掛けあったから、もうやった!みたいな。
こんなことあるんや、って感じですね。
だから、割とすぐに、ぜひお店に行かせてください、みたいな感じで連絡を取らせていただいて、
そのまま6月の初めに、その時に初めて田中さんにも出会って、
コテン店長にも出会ったよね。
そうそう。
えー、そんな感じ。
なんか僕、最後のDMのエンター押す時、結構プルプル震えて、
送っていいのかどうか。
いやー、そうなんだよ。
いやー、っていう感じだったので、今聞くとなんか考え深いものがありますね。
ギャラリー。
それで変わったもんね。
押していただいたおかげで、今があるので。
確かに。
でも確かに自分が押し誘う側だったら、それは結構緊張するだろうなって。
緊張するよなー。
確かに確かに。
文章を書いては決して、書いては決して、
こう書いたらどう思われるだろう、みたいなね。
いやー。
この言い回しはダメだーとか言って、一人でやってました。
いやー。
嬉しいですね。
嬉しすぎる。
嬉しすぎた。
で、最後にもうダメ押しでコテンテンチャーを出したらもうええかと思って。
セコがいるから。
でもそれもきっかけですもんね。
シーズン繋がりってことで。
いやー、すごいいろいろたまたま結ばれ、なんかいろいろね。
いやー、そんなことが起きてたんや。
起きてたんやなー、あの時はなー。
その時にでも初めて本当にお店に行かせていただいて、
で、私たちは初めてね、
赤さんにもコテンテンチャーにも奥様にも会ったりとかして、
でももう会った瞬間な、
なんかすごい絶対いろいろなんだろう。
わかってくれそうみたいな。
わかってくれそうって言ったらあれだけど。
なんかお互いにやってることをわかってくれそうみたいな。
なんかすごいこう、なんだろう、なんだろうね。
うん、なんかそんなに、何て言ったんやろうな。
うーん、自然な感じがした。
っていうのは多分、おだんごだんが始める前に、
それぞれ結構現代アートっていうか、
そういう道も目指してた時があった時に、
まあね、そういうギャラリーの人とか、いろいろ出会った人たちの印象的には、
結構なんだろう、結構その人もなんかバンって、
自分の圧みたいなのをガッて私たちに浴びせてくるようなタイプの人とか。
あー、なんかちょっと緊張感がある感じはあったね。
自分もなんか結構武装しないとまずいみたいな。
ドキドキしたりとかすることが多かったから。
そうそう、そんな自然体とかでは居られない感じ。
自分たちのまんまではちょっと居られないんじゃないかみたいな。
なんかそういうのがあったけど、田中さんとふわーって会った時に、
あ、もうこれは普通におしゃべりできて、
普通に自分たちの気持ちとかを共有していただけそうみたいな。
勝手に。
まあ勝手にやけどね。
なんかそういう印象やったなって。
ちなみに田中さんから見たお団子団子みたいなの、
その時の印象ってなんかありますか?
もうインスタに上がってる作風そのままお二人やなと思って。
優しい。
虹に出る優しさとかが見えてきて、
あ、これは上手くいきそうだなって展覧会にしろ。
しかもぜひここでやってもらったら、
チーズ仲間がたくさん来てもらったり、
他のお客さんも来てもらったり、
なんか絶対楽しくなるなっていう確信は得たのと。
僕も結構しゃべったと思います。
後から怒られました、つまり。
しゃべりすぎ。
でも結構私たちが話したから、
田中さんはそれに応えてくださるような感じで、
一生懸命いろんなことを教えてくださったっていう。
あっという間の時間やったよな。
あっという間やった気がする。
その時に、
私その時に田中さんが今までエルカミのお店をしてきた中で、
いろいろためまきをするような活動をしてるんだみたいなお話をしてくださったのが、
すごい、いいなみたいな。
めちゃくちゃ共感して、
今っていうこの瞬間も大事だけど、
長い目で物事を進めていくみたいな姿勢が、
めっちゃいいなと思って。
芸術とか文化とかも結構やっぱり、
その時々一瞬というよりは、
すごい長い時間の中で、
ちょっとずつ熟成していく感じがあるから、
そういうのはすごく共感できたなって。
恐縮です。
ありがとうございます。
こちらこそ。
でも楽しい。あっという間に時間も過ぎて、
靴付けもパンって、
言葉で言うとパンパンパンと決まって、
じゃあこれでいきましょうかみたいな。
そうでしたね。本当にそんな感じでした。
でも本当、田中さんが多分そういうの得意っていうか、
こっちも本当にそんなに…
そう、だからあんまりこんなに…
不思議だった。
そんなに別にすごい考えたり悩んだっていう感じでもなくて、
スーッとそのまんまトントントンと進んでいったような。
じゃあ次は展示に至るまでの話をしたいかなと思います。
はい。
そう、もう、だからお会いして…
どこ?
お会いして…
やったー。
やった。
お会いして、なんでもうすぐ6月の5日から、
もう五転店長の足折付きって形で、
作品紙を店頭で販売させていただいてて。
ちょんまげ。五転店長のちょんまげがデザインされてる足折やんな。
そうそうそうそう。
それが可愛くてさ、五転店長に会ったときのちょんまげの印象がすごいあったんで。
トレードマンから。
そうそうそう。
田中さんも実際に私たちの展覧会を作っていって、してみて、どんなこととか、その間感じたりとかしました?
お団子団子さんの作品と本ってやっぱり親和性というか、相性良かったと思うんですよね。
フィギュアにしてもいろんなポストカードの作品にしても、全部が店と一体化してたと僕は思って。
その一ヶ月がすごく楽しかったし、最後の本になるともう終わるなっていう寂しさもあったりとか。
でもこういろんな次のもっとよくできるんじゃないかなっていうことも常に思いながらやって。
これは金まきじゃないけども、一回、二回、一回で終わらせるんじゃなくて次と繋がる。
行くべきだし行くだろうなっていうので、すごく楽しかったです。
楽しかったよな。
あんまり展覧会とかそれまでもしたこと何回かあったけど、楽しかったことってあんまりなかった気がする。
ほぼない。
ほぼないね。
楽しかったなって思った。ほんまに初めてやったから、すごいそれは良かったなって。
田中さんと一緒に楽しみながら、いろいろああしてみたらどうかこうしてみたらどうかっていう。
すごい新鮮で。
一緒にチャレンジしていく感じで作っていったっていうのがやっぱりそのプロセスも面白かったかな。
そのノリに乗って作れたっていうか。
あとなんかそうだ、準備してる間、田中さんそんなに今どんな感じですかとか、全然聞かなかったじゃないですか。
それが実はありがたかったよな。
だいたい今進捗状況どうですかとかって割と聞かれることがあるんですけど、
それ結構なんかドキドキするっていうか、変に焦ったりとかするから。
やってるしって思うしかないもんね。
そうだね。だから田中さんはそういうことじゃなくて、ちょっと私たちが忘れがちな事務的なこととかをすごいフォローしてくださったりとかして。
だから、えーこんなのびのびと、こんなに委ねてもらっていいんかなみたいな。結構信用していただいて、初めてやるのに。
上手に役割分担ができたのかもしれないですね。
すごい本当に一体感というか、いい感じでやらせてもらえたなって思います。
本当に。
始まってから展示してみて、実際に今までずっとインスタグラムでの発信しかしてなかったんで。
それまで一番初めはピザ屋さんで展示させてもらったりとか、カフェでちょっとワークショップやらせてもらったりとかはあったんですけど、
それだけがっつり固定みたいな感じでさせていただくっていうのは初めてだったんで、初めてフォロワーの人が実際に会いに来てくれて、作品結構じっくり見てもらったりとか、そういう経験があったよな。
結成したのがちょうどコロナ禍っていうこともあって、かつやっぱSNSでネット上だったんで、相手の顔とかほとんど見る機会ってなかったんで、
本当に見てくれてる人が本当にいるんだなっていうのをすごく強く感じることができた感じだったね。
自分たちが想像してる以上に、ペコとかチョロとかのごだんごだんが描いていった世界観とかを、すごいいろいろ楽しんでくれてるフォロワーさんたちに出会えたことが。
生の感想が聞けたっていうのは、すごいモチベーションにつながりました。
やっぱり材料が本当に面白かったな。
週1回だけぐらいしか材料ができなかったけど、すごい貴重な。
パパ、トォー!
そうです。
パパ、トォー!
今までもエルカミノでコテンもそんなに2回目だったんですけど、イベントっていうのはちょこちょこやってたんですよね。
結局イベントの主体の材料が盛り上がるポイントになるっていうのは確信があったんですよ。
やっぱり皆さん、本当におだんごだんごさんっているの?みたいな感じじゃないですか、SNS上だけだったら。
いや、本当そうだと思います。
本当にいるの?誰かが他の人が描いてるのかな?みたいな感じ。
他の人じゃないや。
そういうのがあるので、材料でそれをしっかり案内することによって、皆さんが味を運びに行きたくなるんじゃないかなと思って。
それが結局形を示したのは、僕も見ててすごい楽しかったです。
おだんごだんごさんが楽しそうにしてる。
フォロワーさんがもっと楽しそうにしてるのを見て、やってよかったなーって思いっきり見てました。
改めて田中さんの目線からの話は、ちゃんと聞いたのは初めてかな。
田中さんが展覧会をいっぱいやってるだけだと、ちょっとスーってそのまま導入みたいなのがあったほうがいいんじゃないかっていうのもあって、
店内にぺこたちのフィギュアをかくれんぼさせて、それを見つけるイベントをしませんか?みたいなのを提案してもらって、
それは結構本当にやってよかったなーっていうことのひとつだね。
ピピがすごい小さくてかなり難しかったんですけど、
普通の平日でもみなさん来てすごく楽しいんで、
特にやっぱりちっちゃいお子どもさんが喜んで見つけて、あっちじゃないこっちで走り回って、
見つけた方への敬品のシールもすごい喜んでくれて、僕も見てて楽しかったし、
ヒントで、こっち左側とか、もうちょっと向こうとか言いながらレジの中から。
まあまあヒントで。
まあまあ教えてくれる。
教えてくれるのも面白かった。
ママ落ちてるー。
そうなの。
ああいう、
ああ、ママ落ちてるー。
ちょっとしたかくれんぼみたいな。
ママ落ちてるー。
なんか意外に最近こういうのないよねとか、珍しいよねみたいな意見があったっていう。
そうそうそうそう。
意外と大学生くらいの人たちとかもやってくださったりとかして、
その時になんか最近こういうのないよねみたいな感じで。
ケイちゃんちょっと待ってよ。
ちょっと待ってよ。
ケイちゃんちょっと後ろ行こうか。
じゃあ、ちょっと後ろ行くよ。
あ、これ押してはあかんよ。
ここ行くと。
よいしょ。
ここ座っててね。
ここ行っとこう。
そう、だから、えっと、
学生の家族こういうの最近珍しいよねみたいな。
大事な、なんかこういうことって大事だよねみたいな会話をちょっと盗み聞きして、
で、それは、そう、私たちのブログにもちょっと書いてあるんですけど、
なんかそれはなんかすごく実は嬉しくて。
ママ、ケイちゃん来たじゃん。
ママ、ケイちゃん来たじゃん。
そうよな、そうよな。
お金を払ったりとかしたらなんか得られたりとかすることとかが結構多かったりとか、
それもめちゃくちゃ大事やけど、
なんかそういう事前にちょっと軽い気持ちで、
プラーッと出会ったちょっとしたイベントみたいなのに参加して、
ちょっと楽しかったなみたいな気持ちに。
日常だけどちょっと非日常みたいな。
なんかそういうのがちょっと減ってきてるのかなーなんて思って。
でもそれはちょっとなんかそのかくれんぼのイベントは、
上手くなんかできたかなーみたいな。
何もかもお金を払わないとサービスが抜けられないみたいなことが結構多いと思うから、
なんかフラッと別に何のけなしに本屋さんに立ち寄ったら、
なんかたまたまそういうのやってて、
たまたまなんかできて、
でちょっとシールももらえたみたいになって、
なんかちょっと得した気分じゃないけど、
なんかちょっとほっこりするみたいな感じで、
そういう風に感じてもらえたらいいなーと思ってやったんで、
そのままそういう風に感じてくれた人がいて、
すごい良かったね。
フラッとでしたら、
キリ株の購入された方の女性の話もね。
ずっと何度も何度もエルカメドさんでやってる展示に通ってくださって、
インスタグラムで知ったわけじゃなくて。
むしろエルカメドさんで初めて知って、
ずっと絵を見に行ってくれてて、
で最終日にシールの原案にもなったキリ株の絵を
これくださいみたいな感じで、
家にお迎えしますみたいな感じで決めてくださって、
あれはもうすごいリアルならではだなって。
インスタだけだと絶対起きないようなことが展示中に起きてるっていうのが、
僕らも本の業界はデジタルとかアマゾンとかで、
お店がどんどんなくなっていく中で、
本当のリアルなお店って何ができるのかなっていうことをみんな色々模索して、