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はい、科学教室の先生、タツです。今回は漫才の続きになります。
この取り組みは、普通に生物を勉強するのと、漫才で細胞になりきって勉強するのと、どちらが効率よく生物を学べるか、どちらが楽しく生物を学べるか、という取り組みになっています。
音楽家のカルロスさんが、今回はミトコンドリアになりきって、ミトカルロスとして登場します。
私は、ミトカルロスを受け入れて、私の体の中に居候をするのですが、その居候を受け入れる側の細胞として、2人が一緒に暮らし始めて、いろいろな物語が起きていくという、漫才形式で学ぶ生物学です。
これまでのところ、まだ打ち合わせの段階です。
どうやって漫才を作っていくかを学びながら、漫才を作っているその途中の段階になります。
ドキュメント形式でお楽しみください。
ミトコンドリアの気持ちになって、僕の誘いに迷うんだけど、最後は乗ってくださいね。
ファイナンシャルプランナー達です。
ミトコンドリアのミトカルロスさん。
いろいろ見たんだけど、もう全部チェックしたんだけど、あんまり資産運用の知識ないね。
ちょっとね、今ね、新興国に投資してるから。
新興国に投資してるの?
そう、ちょっとね、危ないポートフォリオをね、アグレッシブの方に変えてるんで、なかなか。
持ってるお金みたいなのがない?
持ってるお金を上がったり下がったりしてますね。
結構浪費癖も激しいみたいなね。
もう浪費はもう本当にそうですね。
ね、で、こんだけお金使って、ちょっと将来に対する不安はどうですか?
ない。
ない?
全然ない。
本当にない?
うん、不安はない。
そうなんだ。
不安はないから、もう垂れ流していいかなと思う。
何年くらいは大丈夫だと思ってる?
どうだろうね。
10年くらいは。
10年くらいは?
あのね、ちょっとね、現実考えて。
現実考えて。
ミトカルーさんがちゃんと人類の繁栄を支えるまで、あと20億年かかる。
10年であなたは力尽きとするじゃんか。
ミトコンドリ80億の人間を、みんな消えちゃうねん。
僕が頑張らないことによって?
僕の投資が間違ってたことで?
そう、あなたはこのままだとどうしても完全に破産になっちゃうと思うし、
たぶん将来もちょっと厳しいかなと思うね。
投資の仕方が悪いわけ?
うん、投資の仕方も悪いし、ちょっとね、健康面でもちょっと問題あるねこれね。
あの、たぶん、すごいの、そのATP作る力があるってことは、これたぶんね、他の人にはないので、すごい良いところだと思うんだけど、
ちょっとそこに調子に乗りすぎてるっていうか、なんかちゃんと運動もしてないし。
もうちょっと褒めて、もうちょっと褒めて。
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いやダメだろ、このままだと。
良くないの?
ちょっとさ、その。
建設的にね、投資をして働いて。
そう、世代世代にあった。だから、もうしょうがないから、ファイナンシャルプランナーとして全部世話してあげるから、
あなたの持ってるものを、ここに一回預けて、全部。
いっぱい嘘ついてるのわかってんの、そのね。
投資に使ってるとか言ってるけど、それも、
もうないんだ。
核でしょ。
あーごめんごめん、嘘ついてた。
何もない。申し訳ない。
でも、一応持ってる、あなたのミトコンドリアの中にある遺伝子資源は、これ役に立つから。
持ってるもんないってことじゃない?
今、無一文だったら。
俺腎臓取ろうとしてるみたいな感じだよね、今。
俺に腎臓を預けてくれって。
預けてくれって。まあいいよいいよ、腎臓ぐらいだったら提供するよ。
で、預けたのは俺にね。
で、ミトコンドリアに残ってる遺伝子っていうのが、そこに。
俺調べたんだよ。ミトコンドリアの。
ミトカルロスね。
ミトカルロスが自分の中に残した遺伝子っていうのは、13種類。
それ何?臓器取られちゃったから、俺に言ったら大事なものキープしとこうって感じってこと?
そうそうそうそう。
この多分13種類のミトコンドリアに残った遺伝子は、俺はミトコンドリアのプライドだと思ってる。
プライド?うん、了解了解。
ミトコンドリアがミトコンドリアあるために。
あるじゃん、そんな感じの歌。
ために最後に残った遺伝子だけは自分で取っておいて、
それ以外はあなた作ってくださいって言って俺に渡したわけ。
こうすることによって、俺はミトコンドリアに最後、襲われて終わることはない。
襲われる?俺が襲うの?
寄生虫なわけじゃん。
寄生虫のミトコンドリアは、俺を最後に全部取っちゃう可能性ある。
でもあなた100倍でかいわけでしょ?
100倍でかい。
全部俺そういう能力あるの?
だって100匹に100匹いるんだよな。
あ、ミトカル、俺の地元から結構ミトカルがたくさんいるってこと?
俺のお腹の中にいるミトカルが。
あ、ミトカルの常にいるんだ。
ちょっとそこの場面やってみようか。
ちょっとミトカルさん、好き勝手やりすぎじゃないですか、僕の体が。
おい!おい!
カモン!カモンベイビー!
200人でここに住まれたら、ちょっとこれで。
今日はゲーム見なきゃいけない。
ちょっとやめて。
ワールドカップも来るから、ちょっと旅行練習で。
夜10時以降騒がないで。
300人呼んできた、今日。
やめてよ。
上でも騒がないで。
静かにする、静かにする。
ちゃんと耳につけて、騒がないようにするし、飲まない。
もう10時以降飲む。
この机もめちゃくちゃ使ってさ。
うちの冷蔵庫空っぽなんで。
いやいやいや、もうちゃんと返す。
ちゃんと返す。
心で返す。
心で返す。
ビール3本くらい残しとく。
でもね、それがいいのは、
その分のATP全部俺にくんの。
あ、そういうこと。
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最高っしょ?
俺らがいることで。
いいじゃん。
逃げやがるから楽しいってことで。
でも俺いなかったら、
俺が作ってるんだから。
俺だったらつまんないよね、ビール。
ビールないし。
ラジオで聞くのかな、ワールドカップ。
そういうことだ。
やった、やっと開けた。
せっかくワールドカップで集まったのに、
つまみもビールもテレビもない。
俺はちゃんと作ってあげてるって言わないと、
俺を全部食べ尽くされちゃう。
ミトコンドリン。
適度にフィードしてくれればいいんだ。
いいじゃん、いいじゃん。
家を貸してくれてありがとうって。
楽しかったよ、すげー楽しかったよ。
全試合見てるから、
俺ワールドカップは。
すごいね。
それだったんだ、あれは。
京都でNHKの、
京都で見た最後のベルギー戦。
悲しかった。
あったんだね。
夜の朝の3時くらいに行ってさ、
みんなNHK旗持って見てんだよね。
延長してて負けたやつか。
そうそう、すごいよ。
あれは感動した。
あれね、思い出した。
もう24回見たし、
もうちょっとチキンウィングスも
食べ尽くしたし、もういいや。
散らかして帰る。
出ていくと。
バイバイ。
バイバイ。
本当に出てくるの?
出てくる。
ワールドカップ終わったし。
そういうこと?
俺の言ったことをリピートして。
我慢できないで出ていく。
我慢できないで出ていく。
なんで出てくるの?
いろんなバクテリアを連れ込んでるじゃない。
いろんなバクテリアを連れ込んでるじゃない。
あなた。
そんな見てない。
私よりバクテリアがいいの。
私よりバクテリアがいいの?
そんなことないよ。
やっぱり他の人が、他のバクテリアが好きなのね。
どうぞ。
言って。
やっぱり他の人が好きなのね。
そんなことないよ。
酸素からATP作れるのはお前だけって言っただろ。
酸素からATP作れるのはお前だけって言っただろ。
だって見たもん。
だって見たもん。
シアノちゃんでしょ。
光からグルコース作れるからちょっと輝いて見えただけなの。
光からグルコース作れるからちょっと輝いて見えただけなの。
それだけ。
シアノちゃんの方が可愛い。
可愛くない。大丈夫。
シアノちゃんの方が頭いい。
もしシアノちゃんと一緒に暮らしたら、
隣の芝生は青いって言うけど、
地面にどっかに根を張って
生きるような生き方ができるんじゃないかなって
ちょっと思ったんだけど、
でもやっぱりさ、
お前と一緒にいればさ、いろいろなところにも行けるし。
え、もうシアノちゃんのこと好きなの?
そんなことないよ。
素敵だなってちょっと思っただけで。
手繋いだの?
手もちょっと繋いだこともあんだけど。
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もう帰る。
私帰る。
いや、やめようよ。
酸素なんかどうでもいい。
酸素は大事だよ。
ATPとかどうでもいい。
もう帰る。
そこはさ、一緒にさ、
一緒にいようよ。
5億年くらい一緒にいたわけじゃん。
二股はやだ。
どっちかで決めてほしい。
でもさ、そんなこと言ったらさ、
中心体ももう一人いるんだけど。
三股か。
そうなんだよね。
そうか。
ここは一緒に生きてってもらわないと、
人間がいなくなっちゃうから。
人間?
うん。
私たちの関係と人間、
何の関係があるの?
だから、うちらの関係が、
そうそう。
いいね、それは必要。
だから、
スクールウォーズっぽいね。
そのなんか、
淡々とした。
そうそう、俺昭和のね、
漫才やりたかった。
もう分かった。
あなたが二股、三股認めてるのは分かった。
で、私たち。
受け入れてくれんだ、でも。
そう、もういいよ。
これで分かった。
でも私も二股するから。
そうね。
そう、ミトコンドリアが、
別の神格細胞のところにも、
侵入してるの、俺何回も見てるし。
何回も。
あ、そういえばさ、
あそこにもいたやん。
血の中の細菌とも仲良くしてるし、
水の中の細菌とも仲良くしてるし、
空気の中の細菌とも仲良くしてる。
あの人優しいから。
ATP持ってれば誰とでも組めるんだね。
そうそう。旅行とか連れてくれ。ハワイにとか連れてくれるし。
そういうことか。
分かった。
細胞の関係は、
自由な関係だったってことね。
相当自由な関係だった。
全然ジェラシーとかないじゃん。
もっとさ、もっと深い愛によって、
全然深くないじゃん。
もっと深い愛によって共生したんだと思った。
ただ繋がってただけじゃない。
なんとなくその時に、
お互い利用し合って。
フィーリングが合ってたから。
そうだと思います。
すごい良かったのがね。
じゃあ何もこの。
ちょっとさ、感情込めて
細胞強制説話そうと思った。
これすごくないって話そうと思ったのに、
ミトコンドリアも、
私も結構色々事情があるから。
でも知ってた。
ミトコンドリアって、
お母さんからしか来ないのは知ってた。
そうなんだ。
だから人類の起源を調べていくと、
女の人のミトコンドリア、
一人の人のミトコンドリアに行き着く。
だから最初の人類の
ミトコンドリアに行き着けることができる
っていう説がある。
女性なの?
ミトコンドリアイブって呼ばれてる。
12:01
すごい宗教に繋がるんだ。
遺伝子が来るのに、
お父さんとお母さんから半分もらってるでしょ。
あなたの細胞の遺伝子は
お父さんとお母さんから半分半分来てるでしょ。
なのにミトコンドリアのDNAは
全部お母さん。
マザーネーチャーってやつ?
実感あるよ。
ミトカルコ?
ミトカルコよ。
そういうことね。
ミトカルコ。
はい、聞いていただきました。
いかがだったんでしょうか。
ファイナンシャルプランナー、
そしてワールドカップを題材に
ミトコンドリアと
神格細胞の関係が
より理解できている感じがしますね。
さて、ワールドカップがスタートしましたね。
僕たちの漫才も
ワールドカップを扱ってみました。
面白かったのが、カルロスさんって
これまでワールドカップの支援
めちゃめちゃ見てるらしいですね。
中学・高校と結構サッカーが上手で、
Jリーガーの方とも
大会で対戦されたりして
かなりサッカー好きということで
ワールドカップをほぼ
全試合見てるから
過去の回でですね、国家のお話を
してくれたときに
各国の国家についてものすごく詳しくて
フランスの国家とはこうだとか
イタリアの国家はこうだとかね
そのイタリアの国家
フランスの国家
気まぐれな国家
あ、ごめんなさい
これハライチタンのネタなんですけど
そういった感じで国家について
めちゃくちゃ詳しかったのは
ワールドカップをすごい見てたからということで
この漫才の中にも
ワールドカップを取り入れていこうということで
ワールドカップが入ってきてますね。
ワールドカップを見るために
心格細胞のホストとしての
才能がどうしても必要だ
ということに気づくというところまで来てました。
そこから
別れの場面になっていって
シアノちゃんが登場しましたね。
僕が楽しかったのはやっぱりシアノちゃんが登場して
私たちの関係と
人間がどういう関係があるの
素晴らしいセリフが
飛び込んできましたね。
全部アドリブなんですけど
前回ミトカルちゃんが
どんどんいろんなことを
想定しないまま漫才を作っていこうとしたところから
だいぶ進んで
理解が進んできたので
それぞれのキャラが立ってきた
それはいいなと思いました。
ミトコンドリアのマザーネーチャーというか
お母さんから伝わるところを
理解した結果
ミトカル子というふうに
思いついているカルさんがいますね。
これがどういうふうに
知識が深まっていくにしたがって
どういった漫才になっていくかというのは
今後の方が楽しみです。
今回気づいたことがあって
細胞共生説を
ミトコンドリアとホストの関係を
今回僕たちは男女関係っぽく
喋っちゃったんですね。
そうしたところ少しドライな
関係になっていったんですね。
ここで僕が思い出したのが
サイエントークというポッドキャスト
15:00
レンさんがやっているポッドキャストがあって
科学系ポッドキャストの中では
ナンバーワンでカルロスさんが
レンさんのことをメジャーリーガーと呼んでいるんですけど
メジャーリーガーさんは
細胞共生説を
孫正義さんと
例えたんですよ。
これうまかったなと思うのは
細胞の共生を
合併として相手の能力を
吸収合併することで
自分の能力にして
生き残っていく生存戦略として
どんどん会社を大きくしていく
孫正義さんに例えたらうまいんですよね。
僕とカルロスさんの設定では
もう心格細胞は
あった時点で
ミトコンドリアの100倍ぐらい大きい
という設定でスタートさせてるんですけど
これ漫才を面白くするため
そういう設定なんですけど
この設定としては
ミトコンドリアも心格細胞も
もしかしたらそんなに大きさは
差がなかったのかもしれない。
だけどミトコンドリアを取り込むことによって
より多くのエネルギーを得られて
心格細胞となっていくときに
どんどんどんどん
細胞が大きくなって
結果的にミトコンドリアの
数百倍の大きさを持つ
心格細胞のその大きさというのは
ミトコンドリアと共生してから
それだけ大きくなれた可能性があるんですね。
そうすると正確な表現
より正確な表現をしているのはやはり
サイエントークのレンさんの
孫正義さんの九州合併で
細胞矯正説を担当している方が
正確なんです。
面白さで言うと
この関係は少しドライな
人間関係だったという風に
僕たちの方では今向かっているんですけど
少し修正する余地があるな
という風に気づいていますので
僕とカルロスさん
これからまた打ち合わせを続けていって
どんなネタになっていくのか
皆さんもお付き合いいただければと思います。
今後なんですけれども
今後は漫才を
作っていくわけですけれども
また打ち合わせを
何回もしていって
ここまでは結構僕が主体で
作っているんですけど
次の打ち合わせの時には
カルロスさんが主体で
僕が作ってきた土台をですね
非常に面白く動かしてくれましたので
そのカルロスさんにまた
振り回されていく僕と
生物学を漫才で
という取り組みが
生物学が残っていくのか
というその危機を迎えますので
その辺も楽しんでもらえれば
と思います。ということで
シーズン6も楽しみに
聞いていただければと思います。
以上お相手は科学教室の
先生達でした。ありがとうございます。
