日国シリーズ3回目です。「凡庸すぎる結論”継続は力なり”」「”漢語は沼”-難しすぎる漢語の選定作業」「『週刊少年ジャンプ』はサラリーマン漫画」などについて話し、『日本国語大辞典』をめぐる壮大な物語がついに完結します。
【目次】
結論:継続は力なり
あまりにも地道すぎる貼り込み作業
祖父・簡治さんと同じ独力スタイル
原稿執筆はマンパワーで
涙なしに語れない孤独な出典検討
果たして、第3版の出版の行方は?
『日本国語大辞典』とOEDの如実な違い
【参考文献と話に出た文献のリンク】
◯日本人の知らない日本一の国語辞典
今回のメイン参考文献。辞書作りの工程のすさまじさと反比例して、ページ数は200以下とコンパクトなまとまり。興味を持った人はまずはここからあたるといいと思う。
◯出逢った日本語・50万語:辞書作り三代の軌跡
メイン参考文献その2。タイトルに「三代の軌跡」とあるように、祖父・簡治や父・驥についてかなり紙幅を割いた本。やっぱり松井家はすげぇ。
◯国語辞典はこうしてつくる
メイン参考文献その3。編集方針や用例の適切さなど、辞書を作る裏側で考えていたことを整理。
◯日本国語大辞典〔第2版〕
本シリーズの主役。日本唯一の大型辞書である。第二版は13巻+別巻で、本体21万円。水野はひよってまだ第一巻しか買っていない。
◯辞典語辞典
辞書にまつわる言葉のみを集めた、尖り散らかしたコンセプトの辞書。国語辞書のことを知りたいときに引くと全体観がつかめるのでめっちゃ助かる。辞書好きなら必携。
◯辞書編集、三十七年
日国の編集も務めた神永曉氏による、半生を振り返ったエッセイ。松井先生とはまた違う観点で日国の舞台裏が見れて面白い。
◯国語辞書一〇〇年
日国初版編集長、倉島長正氏の著作。日国を含めた、日本の辞書100年史を概観。
◯「のっぺら坊」と「てるてる坊主」‐現代日本語の意外な事実
◯国語辞典にない言葉―言葉探しの旅の途上で
◯国語辞典にないことば 続
松井栄一氏による著作。辞書作りの過程で知った日本語の豆知識を数多く収録。ただし古書のためいずれも入手困難。
◯『日本国語大辞典』をよむ
『日国』を通読した今野真二氏による本。アモン・シェイ氏の『そして僕は、OEDを読んだ』のようにオモシロ単語を紹介しているわけではないが、冷静な目で日国を批評した無二の書。これを読むと日国を通読してみたくなるし、してみたくなくなる。
◯「「辞書の家」 松井栄一氏ロングインタビュー」(ジャパンナレッジ)
https://japanknowledge.com/contents/nikkoku/interview01.html
日国初版編集長の倉島長正氏による、松井栄一先生のロングインタビュー(全4回)。
◯るろうに剣心
◯ヒカルの碁
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【堀元見プロフィール】
慶應義塾大学理工学部卒。専門は情報工学。WEBにコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。現在の主な収入源は「アカデミックに人の悪口を書くnote有料マガジン」。
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【水野太貴プロフィール】
名古屋大学文学部卒。専門は言語学。
某大手出版社で編集者として勤務。言語学の知識が本業に活きてるかと思いきや、そうでもない。
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