「焼けた鍵」への依頼
藍色の蟇。大手たくじ。焼けた鍵。黙っていてくれ。お前にこんなことをお願いするのは、面目ないんだ。
この焼けて錆びた鍵を、そっと持って行き、
うぐいす色のしなやかな紙やすりにかけて、それから、
お前の使い慣れた青との上に傷のつかないように置いてくれ。
別に多分の願いはない。ね。
そうやって焼けた跡がきれいになったら、また私の手へ返してくれ。
それの戻るのを千年に待っているのだから。
鍵への想い
季節の進むのが早いので、ついそのままに忘れていた。
年月に焦げたこの小さな鍵も、また使い道がわかるだろう。