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2026年4月26日(日)放送 坂井 希久子『浅草観音裏小路』
2026-05-04 05:25

2026年4月26日(日)放送 坂井 希久子『浅草観音裏小路』

FM802 DJ浅井博章が毎週ものがたりをご紹介。



今週紹介したのは、坂井 希久子『浅草観音裏小路』





このまま三味線にかまけて生きていきたい

──花柳界の退潮に苛まれながらも、

  抗い逞しく生きる若い芸者たちの姿を描く傑作長編小説!



東京に残る花街は新橋、赤坂、芳町、神楽坂、向島、浅草の六ヵ所。

そのうちの浅草の観音裏界隈で芸者として生きる3人の娘たちに光が当たる。

真白は地方(ジカタ)と言って、小唄や三味線の演奏などを担当する。

25歳で結婚を理由に引退したが、7年で離婚しシングルマザーとなって出戻ってきた。

母親も元芸者で、真白にとってはここ観音裏が故郷なのだ。

もう一人の美鈴は立方(タチカタ)と言って、踊りを担当する。

真白とは同い年で、花柳界に入ったのは真白より先。

でも半玉という見習い期間を経て一本立ちしたのは真白の後になる。

故郷は遠く、そのせいもあってか花柳界の将来に大きな不安を抱いている。

そしてきよ鈴。半玉になってまだ半年の20歳。

周りからちやほやされながらも、日々踊りの修練に励んでいる。

こうした3人に迫ってくるのは浅草花柳界の退潮という現実。

昭和30年代に100軒以上あった料亭は4件に、芸者の数は600人から20人に減った。

お座敷文化をどうやったら後世に引き継げるのか。

3人の若手芸者の思惑が、人生が、ここ浅草観音裏界隈で交錯する……。

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