親友のワイ君っていう子がいるんだけど超無口でこの世で一番面白くない男なんだけど親友なの俺。
親友なのなんで。
そいつに俺が第二ボタン自分で投げ捨てたことを俺のお母さんに絶対言わないでねって言って。
俺の母親がずっと心配しとって。
ホワイトデーにお返しはいいのかいって毎年聞かれ。
もらってないからいいよって心配してるから俺第二ボタンだけ引きちぎって捨てたのよ。
そんぐらい俺はダメだったの。
それでさ中学校卒業した後に高校の入学式までちょっと休みあるじゃん。
春休みっていうのあれ。
一番楽しいよね。
そこの休み時間にさ今言った親友のワイ君超無口で世界で一番面白い男。
そのワイ君とS君っていうこの子も無口なんだけど。
マー君無口な友達ばっかな。
俺無口な友達多いのよ基本。
その超無口Y無口S超おしゃべりマー君っていうこの三人組だったのね。
この三人でよく遊んでたのよ本当に。
マー君しか喋らへんのそれ。
これ基本そうだよ。
S君の家がマンションだったのよ。
そのマンションの1階のロビーで俺が喋ってたわけよ。
いつものようにY君とS君の前にしてベラベラ喋ってS君とY君聞いとるかわからんよ返事も。
ほうほう。
俺やん。
確かにKちゃんもそっち系だわ。
俺がマー君リサイタルを開催してたわけよその日ね。
ジャイアンならぬ。
マー君リサイタルを開催しててトークショーですわ僕の。
したらそのマンションの入り口から1人の同級生が入ってきたのね。
その子は仮名で木村君っていうんだけど。
木村君っていうのは。
なんで木村君だけ仮名ついてんの。
イニシャルトークじゃないの。
Kちゃんこういうのはね重要人物だけ名前がつくのよ。
分かってないね。
君なんでね。
親友。
君なんでね。
親友は重要ちゃうんや。
全然重要にならない。
喋んねんだから。
木村君っていうのは超イケメンなの。
なぜ木村君っていうかっていうと、
キムタ君に似てるって言われてたのよ。
なるほど。
超イケメンで運動神経抜群。
勉強もすごいできる。
女子の中では優しいっていう。
完璧やね。
そういう評価を受けてた。
俺は優しいと思ったことないよ正直。
女子には優しい。
女子の中では木村君はあんなにかっこいいのに性格も優しいんだよみたいな。
そういう感じ。
本当にめちゃくちゃモテててさ。
俺の小学校1年から6年、そして中学校3年間。
バレンタインデーの日って木村君にみんなチョコ渡す日だと思うぐらい。
すごかったの。
学校中の女子がよだれ垂らしながら木村君見てたのよ。
木村君だ木村君だーっつって。
かっこいいーっつって。
もちろん俺が第2ボタンを投げ捨てた日も、
木村君カッターシャツのボタンまで奪われとったからね。
すごい。
すごい激モテの木村君がマンションのロビーに入ってきてさ。
お前ら何してるんだって言ってくるわけ。
ちなみに木村君、木村拓也に似てるって言われてるからちょっと喋り方も木村拓也だからね。
何してるんだぶっちゃけって。
俺らに喋りかけてきたわけですわ。
でも別にやってることとかなかったから。
ただのマー君リサイダー中だったから。
別に何もしてないよみたいな感じで言ったら、
あんさちょっと今から俺ん家行こうねーっつって。
木村君が誘ってくれたんだよね。
だけど。
もともと仲いい?
そうなのよ。
俺仲良くなくてさ全然。
俺正直仲良くないんだけど、
その超無口のワイ君が木村君と塾が一緒で、
そこでちょっと接点あるかなぐらい。
だから多分ワイ君誘ってたんだけど。
ワイ君は誘ってんだよ。
だけど俺もその場にいたし、
ちょっと俺ん家行こうねーっの時に、
S君とワイ君は俺の方を見るわけよ。
どうするキャプテンみたいな。
確かにリサイダー中やもんね。
俺リサイダー中だし。
とりあえずどうするみたいな俺の方を見て、
断るわけにはいかないじゃん別に。
大した理由ないし別に何もやってねーし。
じゃあ行っていい?みたいな感じで木村君に言ったらさ、
お、いいよ。ちょっと待てよ。
今から片付けっかよ。
今日兄貴寝るんだよ。来いよ。
その超スーパーアイドルの木村君がさ、
俺らを招き入れてくれてさ、
木村君の部屋に通されたわけよ。
心の中でさ、俺らと遊んで大丈夫?っていう気持ちね。
何すんのこれ今からみたいな。
だって俺以外の二人はほんと喋んないからね基本。
一人はけいちゃんぐらいだし、一人はけいちゃんより喋んないからね。
大丈夫かな?大丈夫かな?って思ったら木村君がさ、
ちょ、これ食っていいよ。つって。
おやつをいっぱいくれてさ、
この漫画どれでも読んでいいよ。みたいな。
かっこいいなー。
漫画とかもどれでも読んでいいよ。みたいな。
ゲームする?みたいな。そう言ってさ、誘ってくれたの。
部屋の中で。これちょっといいやつじゃねーの?って思い出して俺。
あらららら。木村!いいやつだぜ!
俺も。何これ。
俺も中井君になっちゃったわけよ。
そういうことか。木村!いいやつだぜ!
オーダー!って俺もなっちゃったわけ。
名前一緒だし中井君と俺。
中井マー君か。中井マー君じゃんあいつ。確かに。
とりあえずさその、いいやつかもしんねーと思ったんだよ。
中学校小学校一緒だったけど、こんなのあったらもっと前から仲良くできたなーみたいな。
卒業してからも仲良くできそうだなーと思った。めっちゃ優しかったから本当に。
こいつもっといいやつなんだみたいな。思ったんだけど、正直
あんま楽しくないんだよね。遊んでて。
嘘?いやいやいや。Y君とかS君と遊ぶより楽しいんじゃない?
喋ってくれるし。いやいや俺Y君とS君大好きだから。
正直ねそのなんていうんだろう。
楽しくないは言い過ぎ。だけどなんか盛り上がる話題がないんだよね。
一徳のまじきむらたくやが目の前におるから。何の話していいかわかんない。
及川直の話で盛り上がるわけにはいかないでしょ。
スーパースターの前に。本当別になんか盛り上がる山場もなく。
Y君と木村君はちょっと塾の先生の話したりした。
あいつ宿題多すぎじゃね?ぶっちゃけ。まじで。
そういうことは喋ってたんだけど。
だけど木村君優しくてさ。俺たちがちょっと盛り下がってんなと思ったんじゃない?
俺たちが盛り上がるゲーム考えてくれたのよ。
それがさ、この中で中学校の時に一番モテてたやつ。
上司に今から聞いてかね?ぶっちゃけ。
そういうゲーム?
木村君が言い出したね。木村君ってなるじゃん。
木村君ってなってる。
だってさ、俺たち3人組だよ。一般人より下の。
第2ボタン誰からももらわれない。俺たち3人組を目の前にして。
中学校の女子に今から中学校の時誰が一番モテてたか聞かね?って言い出して。
木村君じゃん。
だってまじ濱地、ブー太郎、長澤君の中に大野君みたいな。
そりゃ大野君だろってなるでしょ。
じゃがいも、にんじん、ピーマンの中に英語ランク挙げる。
とりあえず何そのクソゲーなわけじゃん。
ふざけ散らかせでしょ。分かりきってるとかじゃないのも。
それどうかと思うみたいなことを言おうと思ったら、
隣にいたS君が大きくうなずいたのよ。
え?って。
いや万が一お前狙ってんの?って。ないよって。
奥がいちも万がいちも。だけどなぜかS君は大きくうなずいたのよ。
そしたら木村君、当時ボーダフォンの柄系ですわ。
パカパカのパカってあげて、家電の小器持ってきて自分家から。
自分のリビングから小器持ってきて、携帯に入ってるデータを小器からかけ出したのね。
電話代かかるからね。
一人ずつかけてくのわけよ。あ、もしもし木村だけど。
そしたら知らない家電からかかってきた中学校の同級生が、木村君?ってなるわけ。
え?どうしたの木村君?みたいな。
サプライズ木村。
サプライズ木村たくやしてんの。
木村君がさ、今俺とマー君とSとYいるんだけど、中学校の時ってぶっちゃけ誰が一番モテてた?聞くわけ。
あ、客観的にでいいからねみたいな。大丈夫大丈夫って。女子には優しいわけよ。
その女子もさ、私は木村君が好きキャンみたいになってんの。
はーじゃん。スピーカーですよそれ。
二人目三人目聞いてってもさ、木村木村なのよ。
あ、そう。やっぱちょっとね、その三人じゃなかなかたち打ちできてないな。
できるわけないじゃん。木村、木村、木村。木村君好きです。木村君好きです。
ずっと木村だし、俺は正直三人目くらいから飽きてんのよね。
で、一人でスピーカーにして木村君は片っ端からかけてって、いろいろ聞いてくわけよ。
で、俺らもさ、もう漫画とか読んでんの。で、そしたらですよ木村君が、あ、まゆみ?今大丈夫?って。
まゆみさんですわ。将来の僕の奥さん。まゆみさんに電話してんの。
で、全く同じ質問するわけよ。今このメンバーいるけど、中学校の時誰が一番モテてたと思う?ぶっちゃけ。
まゆみに聞いたらさ、しーんってなったの。しーんってなって喋んなくなっちゃったの。
で、俺たちもさ、漫画読んでるとはいえ気になるじゃん。無言だからいきなり。
え、どうしたどうした?ってなったの。これなんでかって言ったら、まゆみさん?当時のまゆみちゃん?
めっちゃ優しくてさ、人に怒ったりしたことないんだよね多分。
だけどその無言が、え、怒ってる?みたいになって。さすがの漫画読んでる俺たちも、え、大丈夫?みたいになったのね。
で、木村君も、え、ごめん。変なこと聞いちゃったかも。大丈夫だから答えなくていいからごめんねみたいな。
ちょっとあたふたしだしたの。そしたらまゆみさんですわ。あのーって話し始めて。
誰がモテてたかとかは正直分かんないけど、人間として一番素敵なのはマー君だと思うって言ったの。
すごい! あいつはガキの頃から見る目があるねー!
すご! すごいでしょ! すごい!