WEBVTT

00:00:00.000 --> 00:00:02.240
FMヨコハマ

00:00:02.240 --> 00:00:03.160
podcast

00:00:08.410 --> 00:00:13.330
神奈川県のどこかにある漫画専門書店、コミックアトラス。

00:00:13.750 --> 00:00:18.650
前のね、店長のロブと新井英樹と森屋が集まって、漫画について語り合わせる番組です。

00:00:19.370 --> 00:00:20.590
なんか、ぼやっとしてませんね。

00:00:22.310 --> 00:00:24.150
理由わかるやろ?

00:00:24.470 --> 00:00:26.810
僕はわかりますけど、なんかぼやっとしますね。

00:00:27.110 --> 00:00:28.570
読んでる漢字がいつもないですよね。

00:00:30.870 --> 00:00:31.870
最近読んでないじゃん。

00:00:33.070 --> 00:00:34.850
これとまわれ、前にいます。

00:00:36.090 --> 00:00:39.990
そうです。コミックアトラスイベント、10冊、こちら我々

00:00:42.190 --> 00:00:42.990
やってきましたね。

00:00:45.130 --> 00:00:49.350
新井英樹先生をゲストに迎えて、その熱意をそのまま伝えたくて、今回ほら、

00:00:49.990 --> 00:00:51.810
熱意を伝える方法で一番わかりやすいのはこれでしょ。

00:00:51.810 --> 00:00:52.930
スタジオ戻ったほうがいいじゃないですか。

00:00:54.270 --> 00:00:59.390
そうなんだよな、これとまわれと5分10分くらいなんだけど、あえて外でやってます。

00:00:59.410 --> 00:01:00.090
熱そのままで。

00:01:00.150 --> 00:01:00.810
まわれ君どうでした?

00:01:01.310 --> 00:01:03.670
めっちゃ暑かったですね。1時間半くらい。

00:01:04.450 --> 00:01:07.690
がっつり。ということでね、皆さん放送でその内容をお届けしますから、

00:01:08.290 --> 00:01:10.710
ぜひ、感想、ハッシュタグコミックアトラス、もすくわ。

00:01:11.170 --> 00:01:11.670
もしくは。

00:01:11.730 --> 00:01:12.150
もすくわ。

00:01:12.650 --> 00:01:13.530
もすくわじゃない。

00:01:15.450 --> 00:01:16.870
3人で三角形だったから今。

00:01:17.410 --> 00:01:18.370
いつもより近いから。

00:01:18.470 --> 00:01:19.290
もすくわってちょっと。

00:01:19.290 --> 00:01:20.070
もしくは、家。

00:01:20.090 --> 00:01:21.150
正しいイントレーションで。

00:01:21.150 --> 00:01:26.510
もしくは、ca.fmkama.jpまで送ってください。

00:01:26.870 --> 00:01:28.310
これはぜひシェアしてほしいね。

00:01:28.690 --> 00:01:33.690
はい、ということでコミックアトラスイベント10冊スタートでございます。

00:01:35.110 --> 00:01:39.890
改めまして皆さん、ストーリーストーリー横浜へようこそ。

00:01:40.150 --> 00:01:43.050
コミックアトラス店長、のろぶです。よろしくお願いします。

00:01:48.180 --> 00:01:53.700
新井先生には昨年の8月にインタビューで出てもらいまして、

00:01:53.700 --> 00:01:56.200
今回イベントを開催いたしました。

00:01:56.860 --> 00:02:00.160
イベントタイトル10冊でございます。

00:02:00.740 --> 00:02:07.060
もうその名の通りというか、10冊本を先週いただいて、その本について話しつつ、

00:02:07.580 --> 00:02:13.480
ご自身のお話とか作品のお話を紐解いていくという、そういうイベントでございます。

00:02:14.760 --> 00:02:17.360
さて、もう紹介したほうがいいですね。

00:02:17.920 --> 00:02:19.980
早速ゲストを紹介いたします。

00:02:19.980 --> 00:02:22.580
漫画家の新井秀樹先生です。

00:02:23.480 --> 00:02:25.300
新井秀樹先生よろしくお願いします。

00:02:27.980 --> 00:02:28.780
よろしくお願いします。

00:02:29.160 --> 00:02:33.540
はい、ということで昨年8月以来、1年ぶりですね。

00:02:34.160 --> 00:02:39.100
そうですね。あの時は何の企画で呼ばれていたんですか?

00:02:39.120 --> 00:02:45.940
あの時はコミックアトラスが立ち上がって、1月、2月限定ぐらいのポッドキャストだったんですよ。

00:02:46.500 --> 00:02:50.460
で、神奈川出身の漫画家の先生。

00:02:51.580 --> 00:02:53.900
神奈川県すごくいい県で、

00:02:55.000 --> 00:02:59.780
これはこんなにいろんなタイプの漫画家の先生がいらっしゃるんだというところで、

00:03:00.220 --> 00:03:02.880
インタビューをさせてもらったというのが、昨年8月。

00:03:03.160 --> 00:03:05.860
そうですね。あの時本当に申し訳ないと思ったのが、

00:03:06.060 --> 00:03:11.600
何か事前に打ち合わせがあって、こんな手順で進めますという話を聞きながら、

00:03:11.600 --> 00:03:17.760
適当に行きましょうってなって、台本全く無視な適当な。

00:03:18.360 --> 00:03:21.960
いや、そうですよね。適当ってことは適当じゃないんですけど、

00:03:22.960 --> 00:03:27.080
打ち合わせの段階からとんでもないエピソードが飛び出し続けて、

00:03:27.600 --> 00:03:30.280
本編に流しましょうって言って、すぐにブースに駆け込むっていう、

00:03:31.060 --> 00:03:39.140
長いができて、結構フリースタイル的にというか、セッション的にインタビューさせてもらったというのが、昨年でございました。

00:03:39.700 --> 00:03:42.680
そしてスパンク、完結おめでとうございます。

00:03:42.920 --> 00:03:43.280
ありがとうございます。

00:03:46.580 --> 00:03:52.040
あの時お話しされてたのは、人の子の後っていうところで、

00:03:52.120 --> 00:03:57.340
自分の考えみたいなのを実践していくっていうのがスパンクだったみたいなところが、

00:03:57.420 --> 00:04:04.260
こうなりたい、こうしたいなっていう考えてることっていうところを実践していくのがスパンクだったんだっていうお話を、

00:04:04.740 --> 00:04:05.920
昨年8月してらっしゃった。

00:04:06.120 --> 00:04:06.980
知ってたと思う。

00:04:07.480 --> 00:04:10.200
いかがです?実際覚えてみてというか。

00:04:10.200 --> 00:04:15.740
いや、本当に結構いろんなところでトロしてたり、回避したけど、

00:04:16.500 --> 00:04:25.640
三宝鏡雄子さんとの壮絶な喧嘩の連続で、結構お互い疲弊しながら、

00:04:25.660 --> 00:04:28.760
譲れる部分譲れない部分お互いあるんで、

00:04:30.720 --> 00:04:35.220
でも、いやこれ結構そこそこのものになるって思って、

00:04:36.300 --> 00:04:40.220
読んだ方ならわかるっていうか、読んでればあれなんだけど、

00:04:40.900 --> 00:04:45.360
特にスパンク4巻の最終話を含めた3話分、

00:04:45.940 --> 00:04:50.760
特に最終話1個手前ぐらいは、この話しか書けたんだったら、

00:04:50.760 --> 00:04:53.400
もうこれめちゃくちゃ満足っていうぐらい、

00:04:53.920 --> 00:04:59.020
この10年でも結構自分で、おーすげーのできたっていう1話があって、

00:05:00.180 --> 00:05:02.480
その充実感は結構すごくて、

00:05:03.040 --> 00:05:11.020
終わった後、三宝は体重7キロスーッと落ちて、

00:05:11.220 --> 00:05:19.520
俺は体ベキベキになっちゃって、もう首肩直らないわ、腕が未だに痺れるわって、

00:05:20.020 --> 00:05:25.040
でももう結構疲弊した末に出来上がったのの満足感はすごかったですね。

00:05:26.940 --> 00:05:28.660
ちょっと想像つかないんですけど、

00:05:28.660 --> 00:05:37.080
なんかだから、自分が書いた漫画史上、歓歴迎えて一番小さな話で、

00:05:37.280 --> 00:05:41.580
小さなテーマを4巻分かけて書けたんだって、

00:05:41.860 --> 00:05:48.940
気が合わない2人だけど、気が合わなくてもなんとか仲良くやっていけるんじゃないっていう、

00:05:49.260 --> 00:05:55.680
今世の中で一番出来ないことをやろうって思ったのを書いた感があって、

00:05:55.680 --> 00:06:04.460
しかもそれをSMサロンっていう特殊な現場を舞台にっていうので、結構満足感はすごくありますね。

00:06:04.720 --> 00:06:08.360
スパンクの話はスパンクの話ですごく支度になるんですけど、

00:06:09.060 --> 00:06:12.360
すわく20分、30分、ついやすい予感がしました。

00:06:13.540 --> 00:06:18.300
でもさっきのその認め、お互いの違いとかっていうところ、

00:06:19.660 --> 00:06:20.800
なんていうんですかね、

00:06:21.880 --> 00:06:25.940
もう今、新井さんがおっしゃった感覚がその通りすぎて、自分もそれを受けたというか、

00:06:26.940 --> 00:06:30.920
またコミックアウトダウンス別のスパンク回でお話しさせてもらっているので、

00:06:31.340 --> 00:06:33.820
ぜひそちら、皆さんお聞きいただきください。

00:06:34.360 --> 00:06:42.520
今ここで喋るには時間があるというところで、早速10冊本題に入りたいと思います。

00:06:43.020 --> 00:06:46.560
今回は新井先生に10冊本を宣称いただきました。

00:06:46.560 --> 00:06:48.520
こちらですね、目の前に。

00:06:49.140 --> 00:06:55.800
一応新井秀樹を形作った10冊みたいなテーマだったんだけど、

00:06:55.920 --> 00:07:03.980
冒頭で語らせてもらったみたいに、あんまりその形作った10冊って言われると選べないんで、

00:07:05.600 --> 00:07:10.900
特にだから選んだ10冊よりも作家さんっていうのが大きいかなって。

00:07:12.020 --> 00:07:16.700
でも一応当初の企画の形作ったっていうので言うと、

00:07:16.700 --> 00:07:24.180
今回選べなかったんだけど、多分宮本から君へをやるあたりまでの、

00:07:24.760 --> 00:07:32.840
頭の中のセリフの組み立てっていうか、こんなふうに人間同士ってやり合うんだっていうののベースになっているのが、

00:07:33.360 --> 00:07:38.600
当時の多分自分の中の6割以上が塚耕平って人で、

00:07:38.600 --> 00:07:45.340
塚耕平って蒲田広進局とか、結構映画になった二代目はクリスチャンとかいろいろあるんだけど、

00:07:46.080 --> 00:07:51.760
俺多分サラリーマン時代に、もうサラリーマンがきつくて唯一の救いが塚耕平で、

00:07:52.360 --> 00:08:00.320
ほぼその時門川文区から出ていた小説はほぼ読み切って、そこで一番影響を受けたのがエッセイで、

00:08:00.880 --> 00:08:04.040
そのエッセイが素晴らしくて、塚耕平の考え方。

00:08:05.020 --> 00:08:13.220
一個あったのが、実際にあった事件について塚耕平がその週のエッセイで書いたのが、

00:08:14.000 --> 00:08:21.520
小学生の子供に保険金をかけて、それを海に沈めて子供を殺した母親が、

00:08:22.000 --> 00:08:27.780
直前に車で子供を連れて行くんだけど、コンビニでおにぎりを買って食わせたと。

00:08:30.100 --> 00:08:36.800
死んだ子供の死体から手法解剖をしたら、出てきたのがそのコンビニのおにぎり。

00:08:36.840 --> 00:08:45.400
っていうのに塚耕平が激怒してて、お前少なくとも腹を痛めた子供を自分の手で謝るのに、

00:08:46.080 --> 00:08:48.920
最後の飯がそのコンビニのおにぎりってなんだと。

00:08:49.300 --> 00:08:55.700
もっとうまいものを食わせるってことができなかったのかっていう怒り方が、もう素晴らしいと思って、

00:08:55.700 --> 00:09:02.420
その事件茶化すわけじゃなく、人としてのそこを超えちゃいけないっていうのが、

00:09:02.520 --> 00:09:06.340
その最後の食い物だったりなんかするっていうのもすごいし、

00:09:10.480 --> 00:09:15.700
極端でありながら死につくっていう感じの考え方がめちゃくちゃ良くて、

00:09:16.380 --> 00:09:22.120
宮本の主人公を傷つけるとか、わざわざここまで言う必要ないのに。

00:09:22.120 --> 00:09:26.200
多分だから宮本に出てきた田島って同僚のセリフは、

00:09:26.200 --> 00:09:30.760
俺の中で塚耕平が加味されて書いてたセリフに近くて。

00:09:31.820 --> 00:09:32.100
なるほど。

00:09:35.120 --> 00:09:36.340
そうですね、なるほど。

00:09:37.460 --> 00:09:40.600
今さっきの話もそもそも前提のところの部分で、

00:09:41.040 --> 00:09:44.420
いや怒るとこもっと前じゃね?みたいな話もあるじゃないですか。

00:09:45.840 --> 00:09:47.700
でも言ってることはわかるんだよなっていう。

00:09:47.700 --> 00:09:53.880
そこの前の話を否定せずに、そこに怒っていることがなぜか納得しちゃうっていう。

00:09:55.580 --> 00:09:56.220
あーなるほど。

00:09:57.480 --> 00:10:00.560
それが、田島のセリフなんですね。

00:10:00.820 --> 00:10:02.600
宮本にもその要素ってあるのかなって。

00:10:02.620 --> 00:10:08.160
もちろんあるんだけど、田島が結構宮本が自分に酔いたいとかなんかするときに、

00:10:08.240 --> 00:10:14.900
ツッコミ入れるのって、暴論ではあるけど正論でもあるって感じがすごく良くて。

00:10:16.760 --> 00:10:20.960
一応それで漫画家書く前に、今回の企画でいうと、

00:10:22.840 --> 00:10:26.080
影響を間違いなく受けているのがコインロッカーベビーズ。

00:10:26.380 --> 00:10:26.940
コインロッカーベビーズ。

00:10:27.060 --> 00:10:32.680
これ、降参の時にえらい流行ったっていうか、もう評判になって。

00:10:32.840 --> 00:10:40.060
で、これとこの後に出た愛と幻想のファシズム。

00:10:41.280 --> 00:10:48.820
っていうのは、コインロッカーベビーズはワールド・イズ・マンに少なからず影響があって、

00:10:49.080 --> 00:10:52.260
それから愛と幻想のファシズムも内容ほとんど忘れているのに、

00:10:52.780 --> 00:10:56.780
多分俺の中で、キイチってベースこれかなって。

00:10:57.420 --> 00:11:01.080
本当はベースは元名広志さんのオーボラ一代って漫画があって、

00:11:01.340 --> 00:11:05.560
男一匹ガキ大将の影で次に描いた漫画なんだけど、

00:11:06.140 --> 00:11:11.000
小学生の二人がやがて日本を揺るがすっていう話なんだけど、

00:11:11.060 --> 00:11:12.920
それが結構ベースにあって。

00:11:13.580 --> 00:11:15.760
で、コインロッカーベビーズは、

00:11:17.920 --> 00:11:20.600
ちょっと昨日ツイッターの方でも言ったんだけど、

00:11:22.620 --> 00:11:30.640
読んでから15年、15年、15、6年以上、20年弱ぐらいしてからワールド・イズ・マンが始まる時に、

00:11:32.760 --> 00:11:35.040
基本コインロッカーベビーズの印象って、

00:11:35.340 --> 00:11:45.120
出てきた主人公が橋、キック、アネモネっていう橋とキックっていうコインロッカーに捨てられた子供2人と、

00:11:45.260 --> 00:11:50.100
アネモネって絡んでくるあれが、都市モンマリアに交往してて、

00:11:50.200 --> 00:11:56.020
でも酷いのがコインロッカーベビーズで覚えてるのが橋、キック、アネモネだけで、

00:11:56.800 --> 00:11:58.620
でも何に影響を受けたかっていうと、

00:11:58.620 --> 00:12:03.860
あの時、この本読むと、1本の小説なのに、

00:12:04.900 --> 00:12:08.700
その場所場所、各所各所でエピソードが進むにつれて、

00:12:09.220 --> 00:12:11.900
小説のジャンルが変わるぐらい訳が分かんない。

00:12:12.040 --> 00:12:14.540
ここは純文学、ここはもっとパンクだとか、

00:12:15.060 --> 00:12:17.860
めちゃくちゃ種類が次々に変わっていく感じで、

00:12:17.980 --> 00:12:21.180
なのにどれもこれもエネルギーに満ち溢れてて、

00:12:22.440 --> 00:12:24.300
っていうことだけが頭にあって、

00:12:25.140 --> 00:12:27.300
だからワールド・イズ・マン始める時には、

00:12:27.300 --> 00:12:31.920
何か訳の分からないものをやりたいっていうのだけ担当にずっと言ってて、

00:12:32.340 --> 00:12:35.640
だから書いた時も、訳が分からないものを書くだけで、

00:12:35.960 --> 00:12:38.120
この先どうなんだろうが第一話だったんだけど、

00:12:38.720 --> 00:12:39.640
自分の中に無くって、

00:12:40.200 --> 00:12:45.060
そしたら担当編集が破壊と再生の物語って書いてて、

00:12:45.540 --> 00:12:52.060
俺はそれを読んだ時に、そうか俺はこういう話を書くんだって思って進めていったもので、

00:12:53.080 --> 00:12:56.800
その時点ではコインロッカーベビーズの存在は明確になかったってことですもんね。

00:12:57.140 --> 00:12:58.900
内容のあれはなくて、

00:12:59.120 --> 00:13:01.020
あのエネルギーのイメージがあって、

00:13:01.260 --> 00:13:05.000
あれのエネルギーをやりたいってなってて、

00:13:05.100 --> 00:13:09.320
で、今回これをこの10冊ってイベントをやるんで、

00:13:09.980 --> 00:13:12.200
読み返せはしなかったものの、

00:13:12.800 --> 00:13:15.500
俺40年ぶりぐらいにちょっとチェック入れようと思って、

00:13:15.540 --> 00:13:17.240
文章ちょっとパラパラってやりながら、

00:13:17.360 --> 00:13:19.340
後ろの解説を読んで、

00:13:19.980 --> 00:13:23.940
で解説の中にその小説の中の抜き取りが書いてあって、

00:13:24.280 --> 00:13:26.120
その抜き取りのところで、

00:13:27.420 --> 00:13:29.440
キクっていう肉体派、

00:13:30.480 --> 00:13:32.360
ワールド・イズ・マインでいうとモンちゃんの方、

00:13:32.860 --> 00:13:36.600
でハシっていうのがすごい精神的なちょっと脆さも抱えた方なんだけど、

00:13:36.720 --> 00:13:39.000
それに対してキクが言うのが、

00:13:39.540 --> 00:13:43.060
あの破壊せよっていうような力強いメッセージを、

00:13:43.260 --> 00:13:47.940
俺たちにはその力があるんだっていうようなことを言ってるセリフが抜き出された。

00:13:49.140 --> 00:13:53.460
これ大盾でモンちゃんが都市に言う、

00:13:53.460 --> 00:13:57.180
あの俺たちには命を奪う力があるって、

00:13:57.240 --> 00:14:00.220
その力を使え、その力をって言ってるのと、

00:14:00.680 --> 00:14:02.400
まんま一緒じゃんってなって、

00:14:02.880 --> 00:14:05.020
実はやってること、

00:14:05.660 --> 00:14:08.620
これ下手すると後付けでパクリだろって言われそうなんだけど、

00:14:08.900 --> 00:14:10.100
全く覚えてなかったし、

00:14:10.740 --> 00:14:12.840
それ40年目にして発見したから、

00:14:14.620 --> 00:14:19.420
で小説は基本読んだ端から全部忘れていくんだけど、

00:14:19.460 --> 00:14:20.520
小説なんか特に。

00:14:22.060 --> 00:14:25.720
でも読んだ時に受け止めた響いた感じと、

00:14:27.960 --> 00:14:29.520
感覚みたいなのは、

00:14:30.560 --> 00:14:35.360
よっぽどのものだとちゃんと残って血肉になってんだなっていうのを、

00:14:35.500 --> 00:14:37.680
コイン・ロッカーベビーズは再確認できた。

00:14:39.680 --> 00:14:41.600
村上隆先生、コイン・ロッカーベビーズ。

00:14:42.880 --> 00:14:46.580
これだから内容、それこそ、もし嵐があるんだったら。

00:14:48.580 --> 00:14:50.140
ほとんどさっきお話されてました。

00:14:50.760 --> 00:14:54.040
この3人、キク・ハシがコイン・ロッカーで生まれ、

00:14:56.320 --> 00:14:59.520
母親を探して、旧市の舗道から消えたハシを追って、

00:15:00.020 --> 00:15:01.020
東京へとやってきたキク。

00:15:01.980 --> 00:15:04.200
ワニのガリバードクラス、アネモンで会って、

00:15:04.620 --> 00:15:07.580
キクが小笠原の深海に眠るダチラの力で、

00:15:07.800 --> 00:15:10.300
街を破壊し、絶対の解放を祈求する。

00:15:11.180 --> 00:15:14.800
独役のようで清々しい、衝撃の現代文学の傑作というあらすじが。

00:15:15.520 --> 00:15:16.160
はい、そうですね。

00:15:16.860 --> 00:15:17.460
お気づきですか?

00:15:17.960 --> 00:15:21.440
とんでもなく、しっかり出版社のあらすじを読んでます。

00:15:22.400 --> 00:15:22.720
はい。

00:15:23.920 --> 00:15:24.480
そうですよね。

00:15:24.600 --> 00:15:26.000
僕も今回10冊、

00:15:27.440 --> 00:15:29.340
新井さんからリストいただきまして、

00:15:30.440 --> 00:15:33.420
読んでるもの、ほんと一部だったっていうのもあって、

00:15:33.980 --> 00:15:35.060
チャレンジしてみたんですけど、

00:15:35.360 --> 00:15:38.640
なかなか全部は難しいというか、

00:15:38.640 --> 00:15:41.600
最初にこの揺らくを触ってしまい、

00:15:43.100 --> 00:15:45.020
見てる方は分かると思うんですけど、分厚いんですよ。

00:15:45.580 --> 00:15:47.160
握り拳2個分ぐらいあるというか、

00:15:48.160 --> 00:15:50.060
とんでもない分厚さで、というところで、

00:15:50.120 --> 00:15:53.200
今日は皆さん、もちろん読んでる方もいらっしゃるかもしれないんですけど、

00:15:53.680 --> 00:15:54.840
すでに作品の中で、

00:15:55.160 --> 00:15:57.140
あるいは一つきっかけになればなとか、

00:15:57.660 --> 00:15:58.780
もし読んでる方は、

00:15:59.040 --> 00:16:00.740
自分もこういうとこ好きだなとかっていうところ、

00:16:01.100 --> 00:16:03.300
どっかのタイミングでお話できたら。

00:16:03.700 --> 00:16:07.160
それこそ今言ったみたいな感じなんで、

00:16:08.040 --> 00:16:10.460
あらすじを全部説明して、

00:16:10.600 --> 00:16:12.900
この本面白いですよって紹介よりかは、

00:16:13.240 --> 00:16:15.240
どんな感覚でそれを受け止めて、

00:16:16.120 --> 00:16:17.800
例えば漫画に反映されたとか、

00:16:18.080 --> 00:16:21.500
自分が生きてる生活とか人生の中に反映されてるか、

00:16:21.680 --> 00:16:25.080
みたいな話が中心になっちゃうと思います。

00:16:25.420 --> 00:16:27.620
はい、それを聞きたいです。

00:16:28.200 --> 00:16:29.160
はい。ということで、

00:16:29.300 --> 00:16:33.300
コイン・ロクワイ・ベイビーズの話もまず聞かせてもらって、

00:16:33.500 --> 00:16:36.360
こんな感じで一冊一冊お話しながら、

00:16:36.360 --> 00:16:38.040
どんなことを考えてたのかとか、

00:16:38.820 --> 00:16:40.120
いろいろ聞けたらと思ってます。

00:16:40.380 --> 00:16:41.380
それでは二冊目でございます。

00:16:42.200 --> 00:16:44.780
ちなみに今回、今ここにお出ししているものが、

00:16:45.000 --> 00:16:48.460
先生が実際に読んでらした本で。

00:16:48.600 --> 00:16:51.780
こんな感じになってまして、

00:16:54.140 --> 00:16:56.180
これは多分二回か三回読んでて、

00:16:56.240 --> 00:16:57.540
あまりに面白くて、

00:16:57.760 --> 00:17:01.940
で、きっかけがやってきてたアシスタントで、

00:17:02.020 --> 00:17:03.260
すごい本読みの人がいて、

00:17:03.620 --> 00:17:06.560
で、新井さんとにかくどしどし好き、面白いから読んでくれ、

00:17:06.640 --> 00:17:08.900
読んでくれっていうのを言われてて、

00:17:09.040 --> 00:17:10.800
カラマーゾフもすごい言われてたんだけど、

00:17:11.620 --> 00:17:15.660
カラマーゾフ1,2,3巻でしかも未完だっていう話じゃないかって言うんで、

00:17:15.760 --> 00:17:18.820
それは読めないけどっていうのでずっと残してて、

00:17:19.180 --> 00:17:23.100
で、当然10代の頃も読んでる人はいたんだけど、

00:17:24.540 --> 00:17:28.620
世界の名作文学で評価が決まったものを読んで、

00:17:28.860 --> 00:17:29.880
今さらどうするんだ。

00:17:31.060 --> 00:17:35.680
で、もう全くそれで評価が決まっているものは読みたくないって言って、

00:17:35.800 --> 00:17:38.940
避けてたやつをゴージュウスギに、

00:17:39.460 --> 00:17:43.440
たまたま亡くなった山田太一さんのムック本に書かれた、

00:17:43.940 --> 00:17:46.320
どしどし好きが地下室の手記で書いてたって、

00:17:46.720 --> 00:17:50.860
鋭すぎることは病気なのだっていう一文を読んで、

00:17:51.620 --> 00:17:54.380
これは読まなきゃって、要するに人間が鋭すぎる、

00:17:54.720 --> 00:17:59.360
とか感覚が鋭すぎるっていうのは実は病気だよっていうのを読んで、

00:17:59.360 --> 00:18:03.860
あ、これ読むきっかけだって思って読んだのがこれ。

00:18:04.220 --> 00:18:05.900
それがおいくつぐらいのときですか?

00:18:06.340 --> 00:18:10.980
50か51のときかな、そっからもう大ハマりして、

00:18:11.980 --> 00:18:15.640
順番にこれ2回か3回、でその後、

00:18:17.360 --> 00:18:21.160
罪と罰を2回、それから白痴を2回、

00:18:21.720 --> 00:18:23.720
で俺残念なことにこれ怒られるんだけど、

00:18:23.960 --> 00:18:27.660
その次のなんだっけ、あの有名なやつ。

00:18:28.220 --> 00:18:28.600
なんすか?

00:18:30.440 --> 00:18:32.600
うん、有名なやつ忘れちゃった。

00:18:32.900 --> 00:18:36.040
俺それね、2回失敗してて、悪霊。

00:18:38.220 --> 00:18:40.020
悪霊を失敗してて、そう。

00:18:40.940 --> 00:18:41.880
失敗ってのは?

00:18:42.320 --> 00:18:46.100
あの、200ページくらいまで読んで、間が空いちゃって、

00:18:46.260 --> 00:18:47.100
また読み返して、

00:18:47.920 --> 00:18:50.500
なんか結構それすごい押す人がいるんだけど、

00:18:51.180 --> 00:18:52.680
それがうまくいかなくて、

00:18:53.080 --> 00:18:56.120
でどうしようって言ってカラマゾフの兄弟3冊読んだら、

00:18:56.120 --> 00:18:59.560
それも2回か3回読むくらい面白くて、

00:19:00.100 --> 00:19:03.060
で、それでも結構一番、

00:19:03.380 --> 00:19:07.740
ドスペルスキー、まあこういうイベントに来て読んでない人いないのかもしれないけど、

00:19:08.280 --> 00:19:10.260
もし読んでない人がいるなら、

00:19:11.060 --> 00:19:15.920
地下室の式がもう結構すべてが詰まってる感じがすごくって、

00:19:16.680 --> 00:19:20.800
で、これを読んだ時に何よりも衝撃だったのが、

00:19:21.060 --> 00:19:23.900
今までその漫画書いて50の時に、

00:19:24.480 --> 00:19:28.920
まあおそらく25年くらい経ったんだけど、

00:19:29.660 --> 00:19:33.900
宮本、間違いなくこれの影響を受けてたってことに気がついて、

00:19:35.140 --> 00:19:37.760
あのもう自意識過剰な主人公、

00:19:38.500 --> 00:19:43.020
要するに通常の普通って言われるような人間なら、

00:19:43.460 --> 00:19:48.200
そんなことに悩まなくてもいいのにってことをやったら悩みまくる。

00:19:49.340 --> 00:19:53.580
要するに悩むことができないのが悩みだって言ってた宮本、

00:19:54.020 --> 00:19:56.300
で何かハードルを自分で作って、

00:19:56.440 --> 00:20:00.380
そこで勝手にお前何言ってんのってところを悩むっていうのが、

00:20:01.280 --> 00:20:03.620
名作はすごいって思ったのが、

00:20:03.800 --> 00:20:05.640
結局俺ドストウスキー読んでなかったのに、

00:20:06.000 --> 00:20:10.020
ドストウスキーの影響力でいろんな表現物、

00:20:10.460 --> 00:20:14.960
映画なり小説なりっていうのがいろいろこう回ってったのの、

00:20:15.260 --> 00:20:16.940
孫受け非孫受け、

00:20:17.000 --> 00:20:20.680
百何十年前のものに俺は知らないうちに影響された。

00:20:20.680 --> 00:20:24.380
要するに俺が面白いって思ってたことの、

00:20:24.780 --> 00:20:28.540
結構すごい濃い中身がこの地下室の式に入ってた。

00:20:31.860 --> 00:20:36.760
亡くなったカリブマレーさんが一回言ってたっての聞いたんだけど、

00:20:36.860 --> 00:20:40.600
新井秀樹は漫画で純文学をやろうとしてるって言ってて、

00:20:40.940 --> 00:20:43.420
俺それで純文学って意味がわかんなくてずっと。

00:20:44.680 --> 00:20:47.360
エンタメじゃなくて純文学って言ったんだけど、

00:20:48.280 --> 00:20:49.740
ある時気がついたのが、

00:20:49.940 --> 00:20:54.420
俺にとってのエンタメが純文学だったってことに気がついて、

00:20:54.520 --> 00:20:58.900
その後にこれを読んだからめっちゃ影響を受けてるし、

00:20:58.980 --> 00:21:01.140
俺これめちゃくちゃ面白いっていうのがわかって。

00:21:01.180 --> 00:21:01.960
面白いっすね。

00:21:02.020 --> 00:21:02.400
そうそうそう。

00:21:03.500 --> 00:21:03.820
これは。

00:21:04.320 --> 00:21:07.360
そっか、純文学当たり前にエンタメだったからってことなのか。

00:21:07.360 --> 00:21:08.000
そうそうそうそう。

00:21:08.680 --> 00:21:12.400
ちなみにこの印象的なフレーズとかもあったりするんですか?

00:21:13.040 --> 00:21:13.860
どれだろう。

00:21:14.580 --> 00:21:15.720
俺どこにあったのかな。

00:21:17.460 --> 00:21:22.220
結構ねこれ、本当はこの辺の文章を朗読すると、

00:21:23.620 --> 00:21:26.460
わかりやすいんだけど一文すごいのがあったんだよな。

00:21:26.540 --> 00:21:27.200
あ、これか。

00:21:28.400 --> 00:21:32.160
一文もう冒頭でベラベラベラベラと喋るんだけど、

00:21:32.340 --> 00:21:34.300
この主人公の一人称で語られるんだけど、

00:21:35.860 --> 00:21:40.940
一発の人並みの人間が最も好んで話題にできることと言ったら何だろうか。

00:21:41.220 --> 00:21:42.580
答え、自分自身のこと。

00:21:43.000 --> 00:21:46.000
では僕も自分自身のことを話すとしようかって言って、

00:21:46.000 --> 00:21:51.660
一人称が何十ページに渡って、ずっとあれがダメこれがダメって言いながら、

00:21:53.320 --> 00:21:55.140
いやでも実は自分がダメ。

00:21:55.580 --> 00:21:59.540
でもダメにもなりきれないっていうのの、

00:21:59.620 --> 00:22:07.840
もう半語と自分自身のダメさと良さの部分もあるんだろうけどそれもダメっていうのの、

00:22:08.540 --> 00:22:11.260
でもダメと言うほど自分が偉いかって言うとそうでもない。

00:22:11.500 --> 00:22:14.620
訳のわかんない自問自答が繰り返される小説で。

00:22:15.400 --> 00:22:17.760
でもそれ自分でもめちゃくちゃありますね。

00:22:18.040 --> 00:22:24.280
そう、これはだからちょっとそういう意味でオススメで。

00:22:24.380 --> 00:22:27.520
確かにその50ので初めて読んだ時に、

00:22:28.540 --> 00:22:32.380
祖先ではないですけど一番濃厚な原液というか、

00:22:32.760 --> 00:22:34.660
一番成分が強いものに出会うっていうのは、

00:22:35.920 --> 00:22:39.980
ちょっと感動というか、これだ!みたいな感覚があったってことですよね。

00:22:40.140 --> 00:22:40.900
そうそうそう。

00:22:42.220 --> 00:22:50.280
なんかだから本当にドッセイスキーに関しては1850年代くらいから書いてるんだけど、

00:22:50.360 --> 00:22:52.660
その前からもあれなんだけど、

00:22:53.980 --> 00:22:56.360
本当に友達になりたいって言ったら変だけど、

00:22:56.480 --> 00:22:58.880
たぶん一緒にいたら気持ち悪くて嫌なんだろうけど、

00:23:00.540 --> 00:23:06.800
でも本当に友達とかなんかでたまたま会って話はしたかった人ぐらい好きになっちゃって。

00:23:07.680 --> 00:23:13.540
だから一時俺部屋にシセルキリストの何とかっていう絵を、

00:23:14.120 --> 00:23:18.860
何だっけ、ホルヘ何とかっていう人の絵をこうやって貼ってあったんだけど、

00:23:19.860 --> 00:23:21.920
ヒースレジャー版のジョーカーの下に、

00:23:22.080 --> 00:23:30.090
そのすごくリアルなキリストの死体が白痴っていう小説を読んだ時に、

00:23:30.680 --> 00:23:33.100
ロックでもない人間としてダメなやつが、

00:23:33.100 --> 00:23:38.400
文化的なことにも何も反応できないっていう脇役がいるんだけど、

00:23:38.480 --> 00:23:40.280
粗雑で乱暴な。

00:23:40.580 --> 00:23:42.420
それの家に主人公が行くと、

00:23:42.720 --> 00:23:44.880
そこの家にその絵が飾ってあって、

00:23:45.540 --> 00:23:47.320
俺はそういうもの何にもわかんねえけど、

00:23:48.080 --> 00:23:51.100
この絵を見るとなぜか落ち着くんだって言ってて、

00:23:51.560 --> 00:23:57.620
読み終わってからその絵を見た瞬間にわかるっていうぐらい感動しちゃって。

00:23:57.620 --> 00:24:05.180
そしたら実は女に対してもだらしなかったドステフスキーが結婚してたんだけど、

00:24:05.680 --> 00:24:10.540
浮気相手とイタリアか何かに旅行に行った時に美術館に二人で行って、

00:24:11.080 --> 00:24:15.360
その絵を見た時に半日以上その絵の前でずっとそれを見てた。

00:24:15.860 --> 00:24:23.120
それをドステフスキーは白痴って言われる純粋無垢な無意識っていう主人公と、

00:24:23.260 --> 00:24:27.460
粗雑でどうしようもない乱暴者の脇役のやつ。

00:24:27.620 --> 00:24:33.960
も含めて全部自分を描いてるっていうのを実はそれをやってて、

00:24:33.980 --> 00:24:40.760
だから哲学者とか精神分析の人とかもドステフスキーがすごいっていうのはそれで、

00:24:42.200 --> 00:24:47.920
どれもこれも全部ドステフスキーなんだけど、それをばらけてこいつならこういう、こいつならこういう。

00:24:48.280 --> 00:24:56.920
要するにこいつという自分、これという自分、あれという自分を全部戦わせる感じのエンタメが、

00:24:57.620 --> 00:24:59.780
この人で、それがめちゃくちゃ面白い。

00:24:59.900 --> 00:25:00.320
確かに。

00:25:00.420 --> 00:25:01.200
現役ですね。

00:25:01.460 --> 00:25:02.000
そうそうそう。

00:25:02.040 --> 00:25:06.760
やっぱその勝利の中に新井さんもいらっしゃってってことを感じますもんね、それは。

00:25:08.540 --> 00:25:09.480
なるほどなぁ。

00:25:10.220 --> 00:25:11.240
おもろいっすね。

00:25:11.520 --> 00:25:13.220
これはかなり面白かったですね。

00:25:13.520 --> 00:25:14.840
すごいおもろいっすね、これ言っちゃって。

00:25:15.440 --> 00:25:24.500
次がね、つむらけっ子先生の君は永遠にそいつらより若いという本でございます。

00:25:25.040 --> 00:25:27.020
これは最近の本じゃ最近の本ですよね。

00:25:27.020 --> 00:25:34.900
そう、これもだから50代で、わりと俺本読むのが好きになってから、本読み友達っていうか、

00:25:35.160 --> 00:25:46.860
これ20代の若い女の本読み編集の人に、子に勧められた本で、他にも俺なんかあの尋常じゃなく本読む人が次々にいて、

00:25:47.580 --> 00:25:55.400
でその人たちから紹介される本読むんだけど、これはその若い子が紹介してくれたやつなんだけど、まあ泣いた泣いたって。

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これ知ってる人っています?

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読んだことあることいます?

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じゃ簡単にあらすじ紹介しましょうか。

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はい、これ映画館をされてまして、大学卒業を間近に控え就職も決まって単位もバッチリとって、

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ある意味手持ちぶさたな日々を送っている主人公堀貝、身長175センチ、22歳、処女、自称女の童貞。

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その堀貝がバイトと学校、下宿、行き来して、まあ友人とグダグダと日常を過ごしている中、

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ふとした表紙に日常の裏に潜んでいる暴力、悲しみというところに触れていくみたいな話なんですよね。

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一応直さんが演じている、もう一人の友人の方がいましたよね。

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いのぎさん。

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いのぎさんという女性と出会って、その女性と出会ったことによってこの堀貝が変わっていくというか、

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いろいろ体験していく感じていくという物語なんですよね。

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なんか結構えげつない描き方して、バイト先の後輩の男の子がセックスをしたいんだけど、

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彼女がそれでできたってしようとするんだけど、実は自分のものが大きすぎて彼女に入らないっていう切実な悩みを抱えてて、

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それをわざわざ主人公に見てくれないか、俺のを見てくれないかって言われて、主人公がすごい困る。

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主人公も早く自分の処女を捨てたいって思ってるんだけど、

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っていうのをたまたまであったそのいのぎさんって女の子とにそれを仲良くなって、

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そのことを話し始めて、やがてなんとなく惹かれ合うものがあって、いのぎさんと。

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どこまで話してももったいないな。

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いのぎさんとの関係、友情物語がある種1個の太い軸なんだけど、

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1個これだけ言っていいのかって思うのが、

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ある時、主人公の堀貝が小学校の時、実はこんなことがあってて、すごい負けず嫌いで男の子と喧嘩してて、

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それは結構クラスでも一番強い男の子。

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でもやってることが許せないって言って、堀貝はその男と喧嘩し始める。

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だけど何か活性されんのか、途中から負けんのか、ボコボコにされて、

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ひどい目には女の子なんだけど本当にボコボコにされたって話を、

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2人っきりでそのいのぎさんに話してる時に、いのぎさんがずっと黙って聞いてて、

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その後にいのぎさんが言った一言っていうのは、

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その時にあんたの横に入れなかったのが悔しいっていうセリフがあって、

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俺それ結構反動しちゃって、

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なんか、この繋がり方ってあるのかって感情移入の仕方のセリフも素晴らしくて、

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その後のいのぎさんとのあれこれの展開とか、この物語が書いてるのは、

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本当にこれを読んで触れて欲しいし、すごく読みやすいし、

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で、これももう全然書き終わった後だけど、

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俺読み終わってボロ泣きした時に、宮本じゃんって思って、

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多分今日紹介する小説の中で、熱量っていうかこの体温の熱さでは、

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これちょっと一番すごいっす。

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若い本読むのが好きなアシスタントに、多分これ面白いよって言って、

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アシスタントがこれ読んだら、

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新井さん結構生涯ベスト級ですって言って、

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もう自分の宝になったっていう小説で、

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これはちょっとかなりおすすめで、読みやすさで言っても。

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確かに。僕も唯一この中で読んでいた本だったんですけど、

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しかも宮本の苦しさというか、読み進めていく止まらなさと、

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これ以上読みたくないと思わせてしまう瞬間みたいなのが同居している作品だなと思います。

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背が高くて諸情で悩んでいるって堀田さんの不器用さと、

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誠実さっていうのもまんまちょっと宮本を思い浮かして。

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やっぱりその、そういう意味のこの青さというか、

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堀田自身の、他社への想像みたいなところの、

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まだ若さみたいなのも出たりして、

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確かにそこはすごく宮本とリンクしている感じはあります。

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何よりも良かったのが、

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俺これ読んで、この津村貴子さんってどんな人なんだろうって思ったら、

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身長175センチ。

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結構これどこまであれなのかわかんないけど、

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すごく自分をモデルにしてるから、

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多分もうこの文章とか物語読むだに、

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フィクションであっても、

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多分相当自分を乗せて書いてる。

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これデビュー作だして、もともとはマインイーターって言われるアレで、

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これなんだっけ、やっぱり太宰治賞か。

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を受賞してる。

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はい、太宰治賞です。

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この後もこう、

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津村さんの作品を僕はもう追ってしまうくらい、

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ここで虜になってしまいましたね。

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楽しいですね。

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いやいや。

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いやー、ちょっと痺れてますよね、きっとね。

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多分感覚一緒ですよね。

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イベントやってよかったー。

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そうなんです。

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この感覚をですね、一緒に味わってほしくてですね、

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どうしても昨年一人でやってたんで、

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うわーっていうやつを。

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ということで次がですね、サリンジャー。

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JDサリンジャー。

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ラインムギ畑で捕まえて。

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の、これすみません。

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野崎隆。

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野崎隆役本役の方です。

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村上春樹さんのことを別にディスるわけじゃなく、

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村上春樹版がこれを最初に中学時代に読んじゃったせいで、

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村上春樹さん曰く、

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原書で言うとこれとは違うって言いながら、

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もうラインムギって言ったら、

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このキャラだっていうのがもうハマっちゃってて、

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ちなみにもうどうでもいい話、

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俺生涯で唯一、唯一書いたラブレター、

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でも唯一書いたのに出せなかったラブレターは、

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ラインムギ畑を読んだ直後に、

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ここの引用まで入れて書いてしまっておいて、

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それを後々、

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あの遊びに来た友達に見つけられるっていう、

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のがラインムギの一番のまず中学時代の思い出で。

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完璧じゃないですか、そんなエピソード。

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ちょっと待ってくださいよ。

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ラインムギ畑で捕まえて過ぎませんか?

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ちょっと。

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これは読んでる人って、

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あ、じゃあまだ読んでない人いるんだ。

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これ読んでなかったらもう本当これも是非なんだけど、

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これもなんかあらすじあるんですが、

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ちょっと読みますね。

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インチキ野郎は大嫌い。

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大人の儀礼的な処制術やまやかしに反発し、

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虚栄と悪の花に飾られた巨大な人工都市、

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ニューヨークの街をたった一人彷徨い続ける、

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16歳の少年の目に映ったものは何か。

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純潔を愛する子供の感覚と社会生活を営むために、

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案がされた大人の工夫との対立をテーマに描いた作品ですという。

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なんか随分俺の印象と違うあらすじ。

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これがですね、意外と調べに調べていくうちに、

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全然あらすじらしいあらすじがなくて。

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多分そうかもしれない。

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そうなんですよ。

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いろんなこう、インディ的な紹介を、

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じゃあこれさすがに用意しちゃいけないなと思いながら、

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出版社の方の行くと、とにかくふわっとしてる。

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そうかもしれない。

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ですよ。全然確信をつかないあらすじで。

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そうそうそう。

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俺これ、今日のイベント時間わかんないから適当にしてほしいんだけど、

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これは俺その中学の時に読んだ後に、

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二十歳過ぎてから読んで、

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多分俺これ三冊目で二十歳で読んだ時に、

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中学の時と違う小説だったってふわっとした感想があって、

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で五十歳過ぎた時に、さっき言ったみたいに小説が好きになったから、

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ちょっと今ライブに読んでもらおうって、

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五十歳過ぎに読んだ時に、もう号泣で、

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一番響いたのが五十歳過ぎで、この16歳の少年の気持ちが。

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でそのまま二回読んで、

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さらに今回読んでたから、

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全部で五回くらい読んでるのか。

00:34:32.580 --> 00:34:35.440
基本は今のあらすじ、確かにあれなんだけど、

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うまく誰とも馬が合わないっていう男の子が、

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どこにも自分の理解者もいないし、居場所もない。

00:34:45.980 --> 00:34:49.760
その居場所がないのを自分で認めるのが怖いから、

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常に周りの人間をディスる。

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あの奴と仲良くできないのは、

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だってあいつはあんな良くないところがある。

00:34:57.940 --> 00:35:00.800
こんな部分がある奴なんかどうしようもないって話を、

00:35:01.280 --> 00:35:04.620
これ一人称で語られてるからものすごく読みやすいんだけど、

00:35:05.380 --> 00:35:07.460
でもテーマをある程度つかまないと、

00:35:07.520 --> 00:35:09.460
一体何の話なんだろうってなっちゃうんだけど、

00:35:11.240 --> 00:35:13.160
もう五十歳過ぎて読んでからは、

00:35:13.340 --> 00:35:17.020
この苦しさと寂しさと孤独みたいな感じっていうのが、

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もうすごい伝わってきて、

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これはちょっと読み進めるように楽だから、

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話すんだけど、

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学校をとにかく追い出されるっていうところから始まって、

00:35:27.920 --> 00:35:31.420
でも親にはその前の学校も追い出されたから言えない。

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じゃあ今自分はどうしたらいいんだろうって、

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学校を飛び出すところから始まる数日間の話なんだけど、

00:35:39.960 --> 00:35:44.220
途中途中でタクシーに乗ると二度三度と聞く質問があって、

00:35:45.360 --> 00:35:48.240
セントラルパークのニューヨークの池があるんだけど、

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そこにいるカモは冬になって氷が張ったらどこに行くんだろうって話を聞くわけ。

00:35:57.480 --> 00:36:01.120
でもお前何考えてんだそんなくだらないことって最初の運転手が言う。

00:36:01.500 --> 00:36:05.500
で何人目かの運転手が言ったのが、くだらないこと考えるなって。

00:36:05.760 --> 00:36:12.100
お前みんな氷の下で魚は適当にそこにあるものを捕まえたり、

00:36:12.400 --> 00:36:13.700
あるものを食って生きているんだ。

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いやでもアヒルはどこに行くんだろうって言って、

00:36:17.060 --> 00:36:20.000
自分が見に行くとそこにアヒルはいない。

00:36:21.420 --> 00:36:26.140
でとにかく自分にどこにも居場所がなくてって話で、

00:36:26.240 --> 00:36:30.860
でも唯一こいつが絶賛してやまないのが死んじゃった弟と、

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もう天才で能力もあって優しくて、

00:36:34.280 --> 00:36:36.020
でもその弟はいなくて、

00:36:36.240 --> 00:36:37.720
で小学生の妹がいて、

00:36:38.400 --> 00:36:41.720
その妹のことだけはとにかくあげまくる。

00:36:42.140 --> 00:36:44.800
あんなに素敵な妹はいないって言って、

00:36:44.800 --> 00:36:48.980
でこの小説のキャッチャーインザラインのタイトルって、

00:36:49.620 --> 00:36:53.480
丘の上の芝生の上で子供たちが大勢遊んでて、

00:36:53.980 --> 00:36:59.400
下手するとその丘の上の崖から子供たちが落ちちゃうかもしれないのを、

00:36:59.700 --> 00:37:04.300
僕はそれを捕まえるっていうことをやってあげたいんだっていうのが、

00:37:04.800 --> 00:37:08.160
全部自分に返ってくるっていう話で、

00:37:11.220 --> 00:37:15.860
これはちょっと世界中で未だに売れ続けてるってわかるし、

00:37:15.880 --> 00:37:23.620
ただこれを読んだ、これを晴天だって言ったやつがジョン・レノンを殺したチャップマン、

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これNHKのでやったんだけど、

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チャップマンを殺したやつが晴天にしてたのがこの本、

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それからレーガン大統領を殺そうとして失敗したけど、

00:37:32.960 --> 00:37:36.040
そいつの泊まってるホテルの部屋に行ったらこれがあった。

00:37:36.900 --> 00:37:38.640
言葉遣いも悪いし、

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発売当初からすごい図書館には置けない本だって禁書扱いされてたのは、

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ようやく90年代か何かになってようやくそれが解禁されて全然そういう本じゃない。

00:37:50.040 --> 00:37:54.060
これNHKの番組で言ってたので素晴らしかったのが、

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ベトナムとか戦争の機関兵が結構PTSDでかなりな数自殺して死んだりなんかする。

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この感想や何かを扱ったり管理する団体みたいのがあって、

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そこの人がインタビューに答えたんだけど、

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その機関兵からのファンレターがすごく今でも多い。

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なんでかって言って、その機関兵のインタビューがそこに出てたわけ。

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機関兵が言ったのが、あの小説はあると俺は救われるんだ。

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何かって言ったら、主人公がすごい悩みまくってたその大人の汚さ、

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本音と建前の無さとか人間たちの汚さっていうのを許せないって言って、

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生きづらさの居場所がないんだけど、

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言った機関兵がそこで見たこと、自分がやったこと、されたことで、

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戦争から故郷に戻ってきた時に、

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自分のかつての純粋さっていうのはもう全て失われちゃったんじゃないかっていうのを

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悩んだ人にホールデンがそのまま被って、

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その純粋さを象徴するその妹を大事にするっていうのはまだ大丈夫かもしれないって

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一縷の希望になってるっていうような話で、

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それを見た時に、これもう一回読まなきゃって読んで、

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また違う形で感動できて、

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これはだから本当に今でも通用する話だし、

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今次にやりたい漫画は、俺実はこれをやりたいっていうのがあって、

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これを書くんじゃなくて、

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このホールデンを書きたいっていうのがあります。

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これもかなり世界的に有名だけどめちゃくちゃオススメです。

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ちょっと水飲みます。

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いろんな作品の中で雷麦畑で捕まえての引用とかが出てくるたびに、

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読まなきゃなぁとはずっと思っていたというか、

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先ほどの他の子供たちを捕まり赤割りをしたいんだっていう話とかは、

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断片的にしか分かってない部分があって、

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今のこの導入というか、

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ちょっと読もって思わせてもらえる一言があったなっていう感覚があります。

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自分の居場所を見つける時に自分に自信がなくて、

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でも自分を認めてくれない奴って一番楽なのは、

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それを認めたくないからディスって排除するってことが楽で、

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そこがでも住処になるかって言ったらならない。

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だからそれがさっき言った池の話にもつながってるんで。

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でも最終読んでも、

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ホールデンってその主人公すごい嫌な奴じゃん。

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せっかくねじくれてるじゃんっていう読み方もする人もいっぱいいるんだけど、

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ちょっと汲み取って読んでほしいってそこは。

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確かに結構その表面だけ見ればとんでもないぞこいつみたいな話ってことですよね。

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だから結構みんな息づらさ抱えた話っていうのがさっきから、

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地下室の指揮なんかもそうだけど、

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だからそれで結構共通してて、

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俺、だから影響を受けたら受けないとかじゃなくて、

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宮本に近い肌触りがある3冊は特にこれがすごいと思ってて。

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なるほど。

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そうですね。

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はい、ということで聞いていただきましたね。

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一部です。

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10冊の一部でございます。

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はい。

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ということで10冊、もう熱気ムンムンなのは伝わってないでしょうか。

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はいはい。

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ということでこのエンディングによって少し熱気が冷めてしまった人もいるんじゃないかと思いますが、

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ごめんなさい。

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でも来週もこちら、続き放送しますので、

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そうなんですね、前編だったんですね今日。

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はい、ということでゲスト新井秀樹先生でコミックアタッチイベント10冊の模様をお送りしました。

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来週もお楽しみに。

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お送りしたのは、ノルウッド。

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アルバイトの森田でした。
