00:00
FMヨコハマ
podcast
神奈川県のどこかにある漫画専門書店、コミックアトラス。
前のね、店長のロブと新井英樹と森屋が集まって、漫画について語り合わせる番組です。
なんか、ぼやっとしてませんね。
理由わかるやろ?
僕はわかりますけど、なんかぼやっとしますね。
読んでる漢字がいつもないですよね。
最近読んでないじゃん。
これとまわれ、前にいます。
そうです。コミックアトラスイベント、10冊、こちら我々
やってきましたね。
新井英樹先生をゲストに迎えて、その熱意をそのまま伝えたくて、今回ほら、
熱意を伝える方法で一番わかりやすいのはこれでしょ。
スタジオ戻ったほうがいいじゃないですか。
そうなんだよな、これとまわれと5分10分くらいなんだけど、あえて外でやってます。
熱そのままで。
まわれ君どうでした?
めっちゃ暑かったですね。1時間半くらい。
がっつり。ということでね、皆さん放送でその内容をお届けしますから、
ぜひ、感想、ハッシュタグコミックアトラス、もすくわ。
もしくは。
もすくわ。
もすくわじゃない。
3人で三角形だったから今。
いつもより近いから。
もすくわってちょっと。
もしくは、家。
正しいイントレーションで。
もしくは、ca.fmkama.jpまで送ってください。
これはぜひシェアしてほしいね。
はい、ということでコミックアトラスイベント10冊スタートでございます。
改めまして皆さん、ストーリーストーリー横浜へようこそ。
コミックアトラス店長、のろぶです。よろしくお願いします。
新井先生には昨年の8月にインタビューで出てもらいまして、
今回イベントを開催いたしました。
イベントタイトル10冊でございます。
もうその名の通りというか、10冊本を先週いただいて、その本について話しつつ、
ご自身のお話とか作品のお話を紐解いていくという、そういうイベントでございます。
さて、もう紹介したほうがいいですね。
早速ゲストを紹介いたします。
漫画家の新井秀樹先生です。
新井秀樹先生よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、ということで昨年8月以来、1年ぶりですね。
そうですね。あの時は何の企画で呼ばれていたんですか?
あの時はコミックアトラスが立ち上がって、1月、2月限定ぐらいのポッドキャストだったんですよ。
で、神奈川出身の漫画家の先生。
神奈川県すごくいい県で、
これはこんなにいろんなタイプの漫画家の先生がいらっしゃるんだというところで、
03:00
インタビューをさせてもらったというのが、昨年8月。
そうですね。あの時本当に申し訳ないと思ったのが、
何か事前に打ち合わせがあって、こんな手順で進めますという話を聞きながら、
適当に行きましょうってなって、台本全く無視な適当な。
いや、そうですよね。適当ってことは適当じゃないんですけど、
打ち合わせの段階からとんでもないエピソードが飛び出し続けて、
本編に流しましょうって言って、すぐにブースに駆け込むっていう、
長いができて、結構フリースタイル的にというか、セッション的にインタビューさせてもらったというのが、昨年でございました。
そしてスパンク、完結おめでとうございます。
ありがとうございます。
あの時お話しされてたのは、人の子の後っていうところで、
自分の考えみたいなのを実践していくっていうのがスパンクだったみたいなところが、
こうなりたい、こうしたいなっていう考えてることっていうところを実践していくのがスパンクだったんだっていうお話を、
昨年8月してらっしゃった。
知ってたと思う。
いかがです?実際覚えてみてというか。
いや、本当に結構いろんなところでトロしてたり、回避したけど、
三宝鏡雄子さんとの壮絶な喧嘩の連続で、結構お互い疲弊しながら、
譲れる部分譲れない部分お互いあるんで、
でも、いやこれ結構そこそこのものになるって思って、
読んだ方ならわかるっていうか、読んでればあれなんだけど、
特にスパンク4巻の最終話を含めた3話分、
特に最終話1個手前ぐらいは、この話しか書けたんだったら、
もうこれめちゃくちゃ満足っていうぐらい、
この10年でも結構自分で、おーすげーのできたっていう1話があって、
その充実感は結構すごくて、
終わった後、三宝は体重7キロスーッと落ちて、
俺は体ベキベキになっちゃって、もう首肩直らないわ、腕が未だに痺れるわって、
でももう結構疲弊した末に出来上がったのの満足感はすごかったですね。
ちょっと想像つかないんですけど、
なんかだから、自分が書いた漫画史上、歓歴迎えて一番小さな話で、
小さなテーマを4巻分かけて書けたんだって、
気が合わない2人だけど、気が合わなくてもなんとか仲良くやっていけるんじゃないっていう、
今世の中で一番出来ないことをやろうって思ったのを書いた感があって、
しかもそれをSMサロンっていう特殊な現場を舞台にっていうので、結構満足感はすごくありますね。
06:04
スパンクの話はスパンクの話ですごく支度になるんですけど、
すわく20分、30分、ついやすい予感がしました。
でもさっきのその認め、お互いの違いとかっていうところ、
なんていうんですかね、
もう今、新井さんがおっしゃった感覚がその通りすぎて、自分もそれを受けたというか、
またコミックアウトダウンス別のスパンク回でお話しさせてもらっているので、
ぜひそちら、皆さんお聞きいただきください。
今ここで喋るには時間があるというところで、早速10冊本題に入りたいと思います。
今回は新井先生に10冊本を宣称いただきました。
こちらですね、目の前に。
一応新井秀樹を形作った10冊みたいなテーマだったんだけど、
冒頭で語らせてもらったみたいに、あんまりその形作った10冊って言われると選べないんで、
特にだから選んだ10冊よりも作家さんっていうのが大きいかなって。
でも一応当初の企画の形作ったっていうので言うと、
今回選べなかったんだけど、多分宮本から君へをやるあたりまでの、
頭の中のセリフの組み立てっていうか、こんなふうに人間同士ってやり合うんだっていうののベースになっているのが、
当時の多分自分の中の6割以上が塚耕平って人で、
塚耕平って蒲田広進局とか、結構映画になった二代目はクリスチャンとかいろいろあるんだけど、
俺多分サラリーマン時代に、もうサラリーマンがきつくて唯一の救いが塚耕平で、
ほぼその時門川文区から出ていた小説はほぼ読み切って、そこで一番影響を受けたのがエッセイで、
そのエッセイが素晴らしくて、塚耕平の考え方。
一個あったのが、実際にあった事件について塚耕平がその週のエッセイで書いたのが、
小学生の子供に保険金をかけて、それを海に沈めて子供を殺した母親が、
直前に車で子供を連れて行くんだけど、コンビニでおにぎりを買って食わせたと。
死んだ子供の死体から手法解剖をしたら、出てきたのがそのコンビニのおにぎり。
っていうのに塚耕平が激怒してて、お前少なくとも腹を痛めた子供を自分の手で謝るのに、
最後の飯がそのコンビニのおにぎりってなんだと。
もっとうまいものを食わせるってことができなかったのかっていう怒り方が、もう素晴らしいと思って、
その事件茶化すわけじゃなく、人としてのそこを超えちゃいけないっていうのが、
09:02
その最後の食い物だったりなんかするっていうのもすごいし、
極端でありながら死につくっていう感じの考え方がめちゃくちゃ良くて、
宮本の主人公を傷つけるとか、わざわざここまで言う必要ないのに。
多分だから宮本に出てきた田島って同僚のセリフは、
俺の中で塚耕平が加味されて書いてたセリフに近くて。
なるほど。
そうですね、なるほど。
今さっきの話もそもそも前提のところの部分で、
いや怒るとこもっと前じゃね?みたいな話もあるじゃないですか。
でも言ってることはわかるんだよなっていう。
そこの前の話を否定せずに、そこに怒っていることがなぜか納得しちゃうっていう。
あーなるほど。
それが、田島のセリフなんですね。
宮本にもその要素ってあるのかなって。
もちろんあるんだけど、田島が結構宮本が自分に酔いたいとかなんかするときに、
ツッコミ入れるのって、暴論ではあるけど正論でもあるって感じがすごく良くて。
一応それで漫画家書く前に、今回の企画でいうと、
影響を間違いなく受けているのがコインロッカーベビーズ。
コインロッカーベビーズ。
これ、降参の時にえらい流行ったっていうか、もう評判になって。
で、これとこの後に出た愛と幻想のファシズム。
っていうのは、コインロッカーベビーズはワールド・イズ・マンに少なからず影響があって、
それから愛と幻想のファシズムも内容ほとんど忘れているのに、
多分俺の中で、キイチってベースこれかなって。
本当はベースは元名広志さんのオーボラ一代って漫画があって、
男一匹ガキ大将の影で次に描いた漫画なんだけど、
小学生の二人がやがて日本を揺るがすっていう話なんだけど、
それが結構ベースにあって。
で、コインロッカーベビーズは、
ちょっと昨日ツイッターの方でも言ったんだけど、
読んでから15年、15年、15、6年以上、20年弱ぐらいしてからワールド・イズ・マンが始まる時に、
基本コインロッカーベビーズの印象って、
出てきた主人公が橋、キック、アネモネっていう橋とキックっていうコインロッカーに捨てられた子供2人と、
アネモネって絡んでくるあれが、都市モンマリアに交往してて、
でも酷いのがコインロッカーベビーズで覚えてるのが橋、キック、アネモネだけで、
でも何に影響を受けたかっていうと、
あの時、この本読むと、1本の小説なのに、
12:04
その場所場所、各所各所でエピソードが進むにつれて、
小説のジャンルが変わるぐらい訳が分かんない。
ここは純文学、ここはもっとパンクだとか、
めちゃくちゃ種類が次々に変わっていく感じで、
なのにどれもこれもエネルギーに満ち溢れてて、
っていうことだけが頭にあって、
だからワールド・イズ・マン始める時には、
何か訳の分からないものをやりたいっていうのだけ担当にずっと言ってて、
だから書いた時も、訳が分からないものを書くだけで、
この先どうなんだろうが第一話だったんだけど、
自分の中に無くって、
そしたら担当編集が破壊と再生の物語って書いてて、
俺はそれを読んだ時に、そうか俺はこういう話を書くんだって思って進めていったもので、
その時点ではコインロッカーベビーズの存在は明確になかったってことですもんね。
内容のあれはなくて、
あのエネルギーのイメージがあって、
あれのエネルギーをやりたいってなってて、
で、今回これをこの10冊ってイベントをやるんで、
読み返せはしなかったものの、
俺40年ぶりぐらいにちょっとチェック入れようと思って、
文章ちょっとパラパラってやりながら、
後ろの解説を読んで、
で解説の中にその小説の中の抜き取りが書いてあって、
その抜き取りのところで、
キクっていう肉体派、
ワールド・イズ・マインでいうとモンちゃんの方、
でハシっていうのがすごい精神的なちょっと脆さも抱えた方なんだけど、
それに対してキクが言うのが、
あの破壊せよっていうような力強いメッセージを、
俺たちにはその力があるんだっていうようなことを言ってるセリフが抜き出された。
これ大盾でモンちゃんが都市に言う、
あの俺たちには命を奪う力があるって、
その力を使え、その力をって言ってるのと、
まんま一緒じゃんってなって、
実はやってること、
これ下手すると後付けでパクリだろって言われそうなんだけど、
全く覚えてなかったし、
それ40年目にして発見したから、
で小説は基本読んだ端から全部忘れていくんだけど、
小説なんか特に。
でも読んだ時に受け止めた響いた感じと、
感覚みたいなのは、
よっぽどのものだとちゃんと残って血肉になってんだなっていうのを、
コイン・ロッカーベビーズは再確認できた。
村上隆先生、コイン・ロッカーベビーズ。
これだから内容、それこそ、もし嵐があるんだったら。
ほとんどさっきお話されてました。
この3人、キク・ハシがコイン・ロッカーで生まれ、
母親を探して、旧市の舗道から消えたハシを追って、
15:00
東京へとやってきたキク。
ワニのガリバードクラス、アネモンで会って、
キクが小笠原の深海に眠るダチラの力で、
街を破壊し、絶対の解放を祈求する。
独役のようで清々しい、衝撃の現代文学の傑作というあらすじが。
はい、そうですね。
お気づきですか?
とんでもなく、しっかり出版社のあらすじを読んでます。
はい。
そうですよね。
僕も今回10冊、
新井さんからリストいただきまして、
読んでるもの、ほんと一部だったっていうのもあって、
チャレンジしてみたんですけど、
なかなか全部は難しいというか、
最初にこの揺らくを触ってしまい、
見てる方は分かると思うんですけど、分厚いんですよ。
握り拳2個分ぐらいあるというか、
とんでもない分厚さで、というところで、
今日は皆さん、もちろん読んでる方もいらっしゃるかもしれないんですけど、
すでに作品の中で、
あるいは一つきっかけになればなとか、
もし読んでる方は、
自分もこういうとこ好きだなとかっていうところ、
どっかのタイミングでお話できたら。
それこそ今言ったみたいな感じなんで、
あらすじを全部説明して、
この本面白いですよって紹介よりかは、
どんな感覚でそれを受け止めて、
例えば漫画に反映されたとか、
自分が生きてる生活とか人生の中に反映されてるか、
みたいな話が中心になっちゃうと思います。
はい、それを聞きたいです。
はい。ということで、
コイン・ロクワイ・ベイビーズの話もまず聞かせてもらって、
こんな感じで一冊一冊お話しながら、
どんなことを考えてたのかとか、
いろいろ聞けたらと思ってます。
それでは二冊目でございます。
ちなみに今回、今ここにお出ししているものが、
先生が実際に読んでらした本で。
こんな感じになってまして、
これは多分二回か三回読んでて、
あまりに面白くて、
で、きっかけがやってきてたアシスタントで、
すごい本読みの人がいて、
で、新井さんとにかくどしどし好き、面白いから読んでくれ、
読んでくれっていうのを言われてて、
カラマーゾフもすごい言われてたんだけど、
カラマーゾフ1,2,3巻でしかも未完だっていう話じゃないかって言うんで、
それは読めないけどっていうのでずっと残してて、
で、当然10代の頃も読んでる人はいたんだけど、
世界の名作文学で評価が決まったものを読んで、
今さらどうするんだ。
で、もう全くそれで評価が決まっているものは読みたくないって言って、
避けてたやつをゴージュウスギに、
たまたま亡くなった山田太一さんのムック本に書かれた、
どしどし好きが地下室の手記で書いてたって、
鋭すぎることは病気なのだっていう一文を読んで、
これは読まなきゃって、要するに人間が鋭すぎる、
とか感覚が鋭すぎるっていうのは実は病気だよっていうのを読んで、
あ、これ読むきっかけだって思って読んだのがこれ。
18:04
それがおいくつぐらいのときですか?
50か51のときかな、そっからもう大ハマりして、
順番にこれ2回か3回、でその後、
罪と罰を2回、それから白痴を2回、
で俺残念なことにこれ怒られるんだけど、
その次のなんだっけ、あの有名なやつ。
なんすか?
うん、有名なやつ忘れちゃった。
俺それね、2回失敗してて、悪霊。
悪霊を失敗してて、そう。
失敗ってのは?
あの、200ページくらいまで読んで、間が空いちゃって、
また読み返して、
なんか結構それすごい押す人がいるんだけど、
それがうまくいかなくて、
でどうしようって言ってカラマゾフの兄弟3冊読んだら、
それも2回か3回読むくらい面白くて、
で、それでも結構一番、
ドスペルスキー、まあこういうイベントに来て読んでない人いないのかもしれないけど、
もし読んでない人がいるなら、
地下室の式がもう結構すべてが詰まってる感じがすごくって、
で、これを読んだ時に何よりも衝撃だったのが、
今までその漫画書いて50の時に、
まあおそらく25年くらい経ったんだけど、
宮本、間違いなくこれの影響を受けてたってことに気がついて、
あのもう自意識過剰な主人公、
要するに通常の普通って言われるような人間なら、
そんなことに悩まなくてもいいのにってことをやったら悩みまくる。
要するに悩むことができないのが悩みだって言ってた宮本、
で何かハードルを自分で作って、
そこで勝手にお前何言ってんのってところを悩むっていうのが、
名作はすごいって思ったのが、
結局俺ドストウスキー読んでなかったのに、
ドストウスキーの影響力でいろんな表現物、
映画なり小説なりっていうのがいろいろこう回ってったのの、
孫受け非孫受け、
百何十年前のものに俺は知らないうちに影響された。
要するに俺が面白いって思ってたことの、
結構すごい濃い中身がこの地下室の式に入ってた。
亡くなったカリブマレーさんが一回言ってたっての聞いたんだけど、
新井秀樹は漫画で純文学をやろうとしてるって言ってて、
俺それで純文学って意味がわかんなくてずっと。
エンタメじゃなくて純文学って言ったんだけど、
ある時気がついたのが、
俺にとってのエンタメが純文学だったってことに気がついて、
その後にこれを読んだからめっちゃ影響を受けてるし、
俺これめちゃくちゃ面白いっていうのがわかって。
21:01
面白いっすね。
そうそうそう。
これは。
そっか、純文学当たり前にエンタメだったからってことなのか。
そうそうそうそう。
ちなみにこの印象的なフレーズとかもあったりするんですか?
どれだろう。
俺どこにあったのかな。
結構ねこれ、本当はこの辺の文章を朗読すると、
わかりやすいんだけど一文すごいのがあったんだよな。
あ、これか。
一文もう冒頭でベラベラベラベラと喋るんだけど、
この主人公の一人称で語られるんだけど、
一発の人並みの人間が最も好んで話題にできることと言ったら何だろうか。
答え、自分自身のこと。
では僕も自分自身のことを話すとしようかって言って、
一人称が何十ページに渡って、ずっとあれがダメこれがダメって言いながら、
いやでも実は自分がダメ。
でもダメにもなりきれないっていうのの、
もう半語と自分自身のダメさと良さの部分もあるんだろうけどそれもダメっていうのの、
でもダメと言うほど自分が偉いかって言うとそうでもない。
訳のわかんない自問自答が繰り返される小説で。
でもそれ自分でもめちゃくちゃありますね。
そう、これはだからちょっとそういう意味でオススメで。
確かにその50ので初めて読んだ時に、
祖先ではないですけど一番濃厚な原液というか、
一番成分が強いものに出会うっていうのは、
ちょっと感動というか、これだ!みたいな感覚があったってことですよね。
そうそうそう。
なんかだから本当にドッセイスキーに関しては1850年代くらいから書いてるんだけど、
その前からもあれなんだけど、
本当に友達になりたいって言ったら変だけど、
たぶん一緒にいたら気持ち悪くて嫌なんだろうけど、
でも本当に友達とかなんかでたまたま会って話はしたかった人ぐらい好きになっちゃって。
だから一時俺部屋にシセルキリストの何とかっていう絵を、
何だっけ、ホルヘ何とかっていう人の絵をこうやって貼ってあったんだけど、
ヒースレジャー版のジョーカーの下に、
そのすごくリアルなキリストの死体が白痴っていう小説を読んだ時に、
ロックでもない人間としてダメなやつが、
文化的なことにも何も反応できないっていう脇役がいるんだけど、
粗雑で乱暴な。
それの家に主人公が行くと、
そこの家にその絵が飾ってあって、
俺はそういうもの何にもわかんねえけど、
この絵を見るとなぜか落ち着くんだって言ってて、
読み終わってからその絵を見た瞬間にわかるっていうぐらい感動しちゃって。
そしたら実は女に対してもだらしなかったドステフスキーが結婚してたんだけど、
24:05
浮気相手とイタリアか何かに旅行に行った時に美術館に二人で行って、
その絵を見た時に半日以上その絵の前でずっとそれを見てた。
それをドステフスキーは白痴って言われる純粋無垢な無意識っていう主人公と、
粗雑でどうしようもない乱暴者の脇役のやつ。
も含めて全部自分を描いてるっていうのを実はそれをやってて、
だから哲学者とか精神分析の人とかもドステフスキーがすごいっていうのはそれで、
どれもこれも全部ドステフスキーなんだけど、それをばらけてこいつならこういう、こいつならこういう。
要するにこいつという自分、これという自分、あれという自分を全部戦わせる感じのエンタメが、
この人で、それがめちゃくちゃ面白い。
確かに。
現役ですね。
そうそうそう。
やっぱその勝利の中に新井さんもいらっしゃってってことを感じますもんね、それは。
なるほどなぁ。
おもろいっすね。
これはかなり面白かったですね。
すごいおもろいっすね、これ言っちゃって。
次がね、つむらけっ子先生の君は永遠にそいつらより若いという本でございます。
これは最近の本じゃ最近の本ですよね。
そう、これもだから50代で、わりと俺本読むのが好きになってから、本読み友達っていうか、
これ20代の若い女の本読み編集の人に、子に勧められた本で、他にも俺なんかあの尋常じゃなく本読む人が次々にいて、
でその人たちから紹介される本読むんだけど、これはその若い子が紹介してくれたやつなんだけど、まあ泣いた泣いたって。
これ知ってる人っています?
読んだことあることいます?
じゃ簡単にあらすじ紹介しましょうか。
はい、これ映画館をされてまして、大学卒業を間近に控え就職も決まって単位もバッチリとって、
ある意味手持ちぶさたな日々を送っている主人公堀貝、身長175センチ、22歳、処女、自称女の童貞。
その堀貝がバイトと学校、下宿、行き来して、まあ友人とグダグダと日常を過ごしている中、
ふとした表紙に日常の裏に潜んでいる暴力、悲しみというところに触れていくみたいな話なんですよね。
一応直さんが演じている、もう一人の友人の方がいましたよね。
いのぎさん。
いのぎさんという女性と出会って、その女性と出会ったことによってこの堀貝が変わっていくというか、
いろいろ体験していく感じていくという物語なんですよね。
なんか結構えげつない描き方して、バイト先の後輩の男の子がセックスをしたいんだけど、
27:04
彼女がそれでできたってしようとするんだけど、実は自分のものが大きすぎて彼女に入らないっていう切実な悩みを抱えてて、
それをわざわざ主人公に見てくれないか、俺のを見てくれないかって言われて、主人公がすごい困る。
主人公も早く自分の処女を捨てたいって思ってるんだけど、
っていうのをたまたまであったそのいのぎさんって女の子とにそれを仲良くなって、
そのことを話し始めて、やがてなんとなく惹かれ合うものがあって、いのぎさんと。
どこまで話してももったいないな。
いのぎさんとの関係、友情物語がある種1個の太い軸なんだけど、
1個これだけ言っていいのかって思うのが、
ある時、主人公の堀貝が小学校の時、実はこんなことがあってて、すごい負けず嫌いで男の子と喧嘩してて、
それは結構クラスでも一番強い男の子。
でもやってることが許せないって言って、堀貝はその男と喧嘩し始める。
だけど何か活性されんのか、途中から負けんのか、ボコボコにされて、
ひどい目には女の子なんだけど本当にボコボコにされたって話を、
2人っきりでそのいのぎさんに話してる時に、いのぎさんがずっと黙って聞いてて、
その後にいのぎさんが言った一言っていうのは、
その時にあんたの横に入れなかったのが悔しいっていうセリフがあって、
俺それ結構反動しちゃって、
なんか、この繋がり方ってあるのかって感情移入の仕方のセリフも素晴らしくて、
その後のいのぎさんとのあれこれの展開とか、この物語が書いてるのは、
本当にこれを読んで触れて欲しいし、すごく読みやすいし、
で、これももう全然書き終わった後だけど、
俺読み終わってボロ泣きした時に、宮本じゃんって思って、
多分今日紹介する小説の中で、熱量っていうかこの体温の熱さでは、
これちょっと一番すごいっす。
若い本読むのが好きなアシスタントに、多分これ面白いよって言って、
アシスタントがこれ読んだら、
新井さん結構生涯ベスト級ですって言って、
もう自分の宝になったっていう小説で、
これはちょっとかなりおすすめで、読みやすさで言っても。
確かに。僕も唯一この中で読んでいた本だったんですけど、
しかも宮本の苦しさというか、読み進めていく止まらなさと、
これ以上読みたくないと思わせてしまう瞬間みたいなのが同居している作品だなと思います。
30:00
背が高くて諸情で悩んでいるって堀田さんの不器用さと、
誠実さっていうのもまんまちょっと宮本を思い浮かして。
やっぱりその、そういう意味のこの青さというか、
堀田自身の、他社への想像みたいなところの、
まだ若さみたいなのも出たりして、
確かにそこはすごく宮本とリンクしている感じはあります。
何よりも良かったのが、
俺これ読んで、この津村貴子さんってどんな人なんだろうって思ったら、
身長175センチ。
結構これどこまであれなのかわかんないけど、
すごく自分をモデルにしてるから、
多分もうこの文章とか物語読むだに、
フィクションであっても、
多分相当自分を乗せて書いてる。
これデビュー作だして、もともとはマインイーターって言われるアレで、
これなんだっけ、やっぱり太宰治賞か。
を受賞してる。
はい、太宰治賞です。
この後もこう、
津村さんの作品を僕はもう追ってしまうくらい、
ここで虜になってしまいましたね。
楽しいですね。
いやいや。
いやー、ちょっと痺れてますよね、きっとね。
多分感覚一緒ですよね。
イベントやってよかったー。
そうなんです。
この感覚をですね、一緒に味わってほしくてですね、
どうしても昨年一人でやってたんで、
うわーっていうやつを。
ということで次がですね、サリンジャー。
JDサリンジャー。
ラインムギ畑で捕まえて。
の、これすみません。
野崎隆。
野崎隆役本役の方です。
村上春樹さんのことを別にディスるわけじゃなく、
村上春樹版がこれを最初に中学時代に読んじゃったせいで、
村上春樹さん曰く、
原書で言うとこれとは違うって言いながら、
もうラインムギって言ったら、
このキャラだっていうのがもうハマっちゃってて、
ちなみにもうどうでもいい話、
俺生涯で唯一、唯一書いたラブレター、
でも唯一書いたのに出せなかったラブレターは、
ラインムギ畑を読んだ直後に、
ここの引用まで入れて書いてしまっておいて、
それを後々、
あの遊びに来た友達に見つけられるっていう、
のがラインムギの一番のまず中学時代の思い出で。
完璧じゃないですか、そんなエピソード。
ちょっと待ってくださいよ。
ラインムギ畑で捕まえて過ぎませんか?
ちょっと。
これは読んでる人って、
あ、じゃあまだ読んでない人いるんだ。
これ読んでなかったらもう本当これも是非なんだけど、
これもなんかあらすじあるんですが、
ちょっと読みますね。
インチキ野郎は大嫌い。
大人の儀礼的な処制術やまやかしに反発し、
虚栄と悪の花に飾られた巨大な人工都市、
33:04
ニューヨークの街をたった一人彷徨い続ける、
16歳の少年の目に映ったものは何か。
純潔を愛する子供の感覚と社会生活を営むために、
案がされた大人の工夫との対立をテーマに描いた作品ですという。
なんか随分俺の印象と違うあらすじ。
これがですね、意外と調べに調べていくうちに、
全然あらすじらしいあらすじがなくて。
多分そうかもしれない。
そうなんですよ。
いろんなこう、インディ的な紹介を、
じゃあこれさすがに用意しちゃいけないなと思いながら、
出版社の方の行くと、とにかくふわっとしてる。
そうかもしれない。
ですよ。全然確信をつかないあらすじで。
そうそうそう。
俺これ、今日のイベント時間わかんないから適当にしてほしいんだけど、
これは俺その中学の時に読んだ後に、
二十歳過ぎてから読んで、
多分俺これ三冊目で二十歳で読んだ時に、
中学の時と違う小説だったってふわっとした感想があって、
で五十歳過ぎた時に、さっき言ったみたいに小説が好きになったから、
ちょっと今ライブに読んでもらおうって、
五十歳過ぎに読んだ時に、もう号泣で、
一番響いたのが五十歳過ぎで、この16歳の少年の気持ちが。
でそのまま二回読んで、
さらに今回読んでたから、
全部で五回くらい読んでるのか。
基本は今のあらすじ、確かにあれなんだけど、
うまく誰とも馬が合わないっていう男の子が、
どこにも自分の理解者もいないし、居場所もない。
その居場所がないのを自分で認めるのが怖いから、
常に周りの人間をディスる。
あの奴と仲良くできないのは、
だってあいつはあんな良くないところがある。
こんな部分がある奴なんかどうしようもないって話を、
これ一人称で語られてるからものすごく読みやすいんだけど、
でもテーマをある程度つかまないと、
一体何の話なんだろうってなっちゃうんだけど、
もう五十歳過ぎて読んでからは、
この苦しさと寂しさと孤独みたいな感じっていうのが、
もうすごい伝わってきて、
これはちょっと読み進めるように楽だから、
話すんだけど、
学校をとにかく追い出されるっていうところから始まって、
でも親にはその前の学校も追い出されたから言えない。
じゃあ今自分はどうしたらいいんだろうって、
学校を飛び出すところから始まる数日間の話なんだけど、
途中途中でタクシーに乗ると二度三度と聞く質問があって、
セントラルパークのニューヨークの池があるんだけど、
そこにいるカモは冬になって氷が張ったらどこに行くんだろうって話を聞くわけ。
でもお前何考えてんだそんなくだらないことって最初の運転手が言う。
36:01
で何人目かの運転手が言ったのが、くだらないこと考えるなって。
お前みんな氷の下で魚は適当にそこにあるものを捕まえたり、
あるものを食って生きているんだ。
いやでもアヒルはどこに行くんだろうって言って、
自分が見に行くとそこにアヒルはいない。
でとにかく自分にどこにも居場所がなくてって話で、
でも唯一こいつが絶賛してやまないのが死んじゃった弟と、
もう天才で能力もあって優しくて、
でもその弟はいなくて、
で小学生の妹がいて、
その妹のことだけはとにかくあげまくる。
あんなに素敵な妹はいないって言って、
でこの小説のキャッチャーインザラインのタイトルって、
丘の上の芝生の上で子供たちが大勢遊んでて、
下手するとその丘の上の崖から子供たちが落ちちゃうかもしれないのを、
僕はそれを捕まえるっていうことをやってあげたいんだっていうのが、
全部自分に返ってくるっていう話で、
これはちょっと世界中で未だに売れ続けてるってわかるし、
ただこれを読んだ、これを晴天だって言ったやつがジョン・レノンを殺したチャップマン、
これNHKのでやったんだけど、
チャップマンを殺したやつが晴天にしてたのがこの本、
それからレーガン大統領を殺そうとして失敗したけど、
そいつの泊まってるホテルの部屋に行ったらこれがあった。
言葉遣いも悪いし、
発売当初からすごい図書館には置けない本だって禁書扱いされてたのは、
ようやく90年代か何かになってようやくそれが解禁されて全然そういう本じゃない。
これNHKの番組で言ってたので素晴らしかったのが、
ベトナムとか戦争の機関兵が結構PTSDでかなりな数自殺して死んだりなんかする。
この感想や何かを扱ったり管理する団体みたいのがあって、
そこの人がインタビューに答えたんだけど、
その機関兵からのファンレターがすごく今でも多い。
なんでかって言って、その機関兵のインタビューがそこに出てたわけ。
機関兵が言ったのが、あの小説はあると俺は救われるんだ。
何かって言ったら、主人公がすごい悩みまくってたその大人の汚さ、
本音と建前の無さとか人間たちの汚さっていうのを許せないって言って、
生きづらさの居場所がないんだけど、
言った機関兵がそこで見たこと、自分がやったこと、されたことで、
戦争から故郷に戻ってきた時に、
自分のかつての純粋さっていうのはもう全て失われちゃったんじゃないかっていうのを
悩んだ人にホールデンがそのまま被って、
その純粋さを象徴するその妹を大事にするっていうのはまだ大丈夫かもしれないって
一縷の希望になってるっていうような話で、
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それを見た時に、これもう一回読まなきゃって読んで、
また違う形で感動できて、
これはだから本当に今でも通用する話だし、
今次にやりたい漫画は、俺実はこれをやりたいっていうのがあって、
これを書くんじゃなくて、
このホールデンを書きたいっていうのがあります。
これもかなり世界的に有名だけどめちゃくちゃオススメです。
ちょっと水飲みます。
いろんな作品の中で雷麦畑で捕まえての引用とかが出てくるたびに、
読まなきゃなぁとはずっと思っていたというか、
先ほどの他の子供たちを捕まり赤割りをしたいんだっていう話とかは、
断片的にしか分かってない部分があって、
今のこの導入というか、
ちょっと読もって思わせてもらえる一言があったなっていう感覚があります。
自分の居場所を見つける時に自分に自信がなくて、
でも自分を認めてくれない奴って一番楽なのは、
それを認めたくないからディスって排除するってことが楽で、
そこがでも住処になるかって言ったらならない。
だからそれがさっき言った池の話にもつながってるんで。
でも最終読んでも、
ホールデンってその主人公すごい嫌な奴じゃん。
せっかくねじくれてるじゃんっていう読み方もする人もいっぱいいるんだけど、
ちょっと汲み取って読んでほしいってそこは。
確かに結構その表面だけ見ればとんでもないぞこいつみたいな話ってことですよね。
だから結構みんな息づらさ抱えた話っていうのがさっきから、
地下室の指揮なんかもそうだけど、
だからそれで結構共通してて、
俺、だから影響を受けたら受けないとかじゃなくて、
宮本に近い肌触りがある3冊は特にこれがすごいと思ってて。
なるほど。
そうですね。
はい、ということで聞いていただきましたね。
一部です。
10冊の一部でございます。
はい。
ということで10冊、もう熱気ムンムンなのは伝わってないでしょうか。
はいはい。
ということでこのエンディングによって少し熱気が冷めてしまった人もいるんじゃないかと思いますが、
ごめんなさい。
でも来週もこちら、続き放送しますので、
そうなんですね、前編だったんですね今日。
はい、ということでゲスト新井秀樹先生でコミックアタッチイベント10冊の模様をお送りしました。
来週もお楽しみに。
お送りしたのは、ノルウッド。
アルバイトの森田でした。