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2026-01-08 13:35

#63 WCAGのガイドラインを一気に振り返ろう 後編

後編では、WCAG 2.0の残る2原則「理解可能」と「堅牢」を振り返ります。

・理解可能の目的と3ガイドライン

・読みやすさと言語指定の重要性

・予測可能と入力支援の考え方

・堅牢と互換性、標準準拠の意義

4原則が論理的につながり、すべてがそろって初めてアクセシブルなウェブが実現する。

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サマリー

このエピソードでは、WCAGのガイドラインの後半を詳しく振り返り、特に理解可能と堅牢の原則について解説しています。ウェブコンテンツを使いやすくし、技術的に安定させるための具体的なガイドラインが紹介され、アクセシビリティの重要性が強調されています。

00:04
こんにちは。チャコウェブラジオは、株式会社Cyber Catsが運営するチャコウェブのスタッフが、
ウェブアクセシビリティを実践したい制作者やウェブ担当者に向けて、ゆっくりじっくり解説していくポッドキャストです。
進行を担当するゆみこです。よろしくお願いします。
みやです。よろしくお願いします。
みなさん、あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
ついに年が明けてしまいました。
そうですね。ついに2026年です。
はい。ということで、今回は年末に配信した第62回に引き続き、特別企画WCAGのガイドラインを一気に振り返ろう後編です。
本題に入る前に、まず前編の内容をざっと振り返ってみたいと思います。
はじめに、WCAGとは、ウェブアクセシビリティの世界的なガイドラインで、
日本のウェブアクセシビリティに関する企画の最新版であるJIS X 8341-3-2016とWCAG 2.0の内容が同じというお話がありましたよね。
はい。なので、今回はWCAG 2.0を基準に振り返っているというふうにお伝えしました。
そのため、前回に引き続き、今回もWCAG 2.0のことをWCAGと呼びたいと思います。
WCAGの構造についても確認しましたね。
4つの原則の下に、合計12個のガイドラインがあり、さらにその下に達成基準があるという3層構造でしたね。
前回は、その4つの原則のうち、1つ目、知覚可能と2つ目、操作可能について見ていきました。
知覚可能は、誰にとってもウェブコンテンツを認識できるようにするための4つのガイドラインがありましたね。
操作可能には、ウェブコンテンツを誰にとっても操作できるようにするための4つのガイドラインがありました。
情報を認識できるようにして、次にそれを実際に操作できるようにするという流れを確認しましたよね。
理解可能の原則
それでは、後半では残り2つの原則を振り返っていきましょう。
はい、さっそく3つ目の原則は、理解可能です。
この原則は、ウェブコンテンツの内容や使い方を誰にでも分かりやすくすることを意味しています。
知覚可能で情報を認識できるようにして、操作可能でコンテンツを操作できるようにする。
そしてその次に、理解可能でコンテンツの内容や使い方を理解できるようにするんですね。
はい、その通りです。
例えば、スクリーンリーダーでページを読み上げることができても、その内容が複雑すぎて理解できなかったり
ウェブサイトの動作が予測できなくて混乱してしまっては、結局使えない状態になってしまいます。
それを防ぐのがこの原則なんですね。
理解可能には3つのガイドラインがありますので、さっそく見ていきましょう。
まず1つ目がガイドライン3.1、読みやすさです。
これはテキストのコンテンツを読みやすく理解可能にするというものでした。
ユーザーや支援技術がテキストコンテンツを読み取り、理解するために必要な情報を提供することが求められます。
具体的にはウェブページの言語設定を正しく設定するといったことですね。
言語設定って、HTMLのラング属性のことですよね。
これ、以前の解説にもありましたが、こういった基本的なことがアクセシビリティに関係してるんだって、ちょっとびっくりしました。
こういった言語設定やセマンティックHTMLもそうですが、基本的なことをちゃんとやると使いやすいウェブサイトにすることができるんですよね。
うーん、これは制作する上で重要な考え方ですよね。
このガイドラインは他にどんな対応があるんでしたっけ?
難しい専門用語には、説明をつけるといった対応があります。
特に専門的な内容や複雑な情報を扱うサイトでは、すべてのユーザーが同じレベルの知識を持っているわけではないので、こうした配慮が重要になります。
これは障害の有無や年齢に関わらず、すべてのユーザーにとってわかりやすくする例で重要ですよね。
そうですね。アクセシビリティ対応が結果的にすべてのユーザーにとって良い方向に働く例だと思います。
次はガイドライン3.2予測可能です。
これはウェブページの表示や挙動をユーザーにとって予測可能にすることで、混乱なく利用できるようにするというものでした。
このガイドラインではどんな対応が必要だったか覚えていますか?
確か、勝手にページを移動したり、フォームが送信されたりといったことが起こらないようにする必要があったと思います。
はい、その通りです。
ちゃんとユーザーがページを移動しようとしたり、フォームを送信しようとしたりしたときに動くようにする必要がありましたね。
それから、ウェブサイト全体を通してレイアウトや動作に一貫性があることも求められています。
例えば、メニューの項目や順番がページごとにごちゃごちゃだとユーザーは混乱してしまいますよね。
確かにそうですね。ユーザーが思う通りに動いたり、一貫性を持たせて分かりやすくするのが大事なんですね。
そうなんです。理解可能の最後のガイドラインが3.3、入力支援です。
これはユーザーがフォームなどを入力するときに間違いを防いだり、修正をサポートする必要があるというガイドラインです。
例えば、ユーザーが分かりやすいようにエラーを表示したり、修正方法をしっかり案内するといった対応があります。
フォームのエラーメッセージってすごく重要なんですよね。
以前の解説で、エラーですという表示だけではダメというお話がありましたが、本当にその通りだと思います。
例えば、フォームの送信ボタンの近くに、エラーですと表示されるだけでは、どこがエラーなのか分からないんですよね。
だから、ちゃんとエラー箇所を特定しないといけないんですね。
それから、エラー箇所は分かるけれど、修正方法が分からないという事態を防ぐために、この項目は必須です。
入力してくださいとか、半画数字のみを入力してくださいといった具体的な形で表示する必要があるというのは、かなり重要なポイントだと思います。
そうじゃないと、フォームを送りたいのに送れないということになってしまいますよね。
本当にその通りだと思います。ここまでが理解可能のガイドラインでした。
ユーザーがウェブコンテンツを理解して適切に利用できるようにするために、内容や使い方を分かりやすくするためのガイドラインでしたね。
視覚可能で情報を認識できるようにし、操作可能でコンテンツを操作できるようにして、そして理解可能でコンテンツの内容や使い方を理解できるようにする。
一連の流れがとても分かりやすいですね。
堅牢の原則
はい、次に4つ目の原則に入るんですが、唯一これが他とはちょっと違った雰囲気の原則かもしれませんね。
うん、確かに他の3つの原則とはちょっと違いましたね。さっそく4つ目についても教えてください。
はい、4つ目の原則は堅牢です。これはどのようなデバイスや環境でもウェブコンテンツを正しく使えるようにするというものでした。
そもそも堅牢というのは、しっかりしていて壊れにくいという意味です。
ウェブコンテンツを作る上で標準に沿った技術を使用することで支援技術との互換性を持たせ、どのようなデバイスや環境でも使える、つまりしっかりしていて壊れにくいコンテンツを実現させることが求められているんですね。
この原則は他の3つの原則とちょっと視点が違いますよね。より技術的な実装に焦点を当てているという感じがします。
確かにそうですね。知覚可能、操作可能、理解可能が主にコンテンツの内容や提供方法に関する原則だったのに対して、堅牢は技術的な実装に関する原則なんです。
堅牢のガイドラインは1つだけなので見ていきましょう。
ガイドライン4.1 互換性です。これは現在および将来の支援技術を含むユーザーエージェントとの互換性を最大化するという内容でした。
確かユーザーエージェントというのはウェブブラウザやスクリーンリーダーなど、ユーザーがウェブコンテンツにアクセスするために使うブラウザや支援技術等の総称でしたよね。
はい、そうです。そして適切なマークアップ、つまり正しいHTMLコードを書くことで、このあらゆるユーザーエージェントでコンテンツを正しく表示できるようになります。
さらに標準に準拠した正しいコードを書いておくことで、今使われている技術だけでなく、将来登場する新しい技術に対しても対応できるようになるんです。
つまり、将来新しいブラウザや支援技術が登場したとしても、標準に沿って作られていれば、そういった新しいユーザーエージェントでもコンテンツを正しく表示できるということですね。
その通りです。時間が経っても技術が進化しても壊れず動き続けるウェブコンテンツを作るのが大切ということですね。
なるほど。だから堅牢なんですね。しっかりしていて壊れにくい。
はい、まさにその通りです。
知覚可能で情報を認識できるようにし、操作可能でコンテンツを操作できるようにし、理解可能でコンテンツの内容や使い方を理解できるようにしました。
そしてさらに堅牢で、こういったコンテンツをさまざまな環境や支援技術で正しく表示させたり、動作するようにするということですね。
ガイドラインの振り返り
こうして振り返ってみると、4つの原則が本当に論理的につながっていることがわかりますね。
情報を認識できても操作できなければ意味がありませんし、操作できても理解できなければやはり使えません。
そして理解できても技術的に正しく動作しなければ環境によっては使えない可能性があります。
だからどれか一つではなくて全ての原則が大切なんですね。
以前の解説シリーズで個別に学んだ時よりも、今回こうして一気に振り返ったことで全体像がクリアになった気がします。
それは良かったです。
前回もお話ししましたが、一つ一つを深く理解することはもちろん大切ですが、体系的な考え方を理解することも重要なんです。
今回原則とガイドラインを一気に振り返りましたので、それぞれの達成基準などをより詳しく知りたい、おさらいしたい場合は、
WCAG 2.0 解説シリーズをご確認いただければと思います。
はい。本日のテーマは、WCAG のガイドラインを一気に振り返ろう。後編でした。
お聞きいただきありがとうございました。感想をいただけるととっても嬉しいです。
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次回もお楽しみに。
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