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あの、あなたは、あの、第二次世界大戦時の巨大な戦艦が、
真っ赤に焼け焦げた地球を飛び立って、宇宙空間を航行していくシルエット、見たことありますか?
あー、あの有名なシルエットですね。
ええ。おそらく誰もが一度はどこかで目にしたことがあるはずなんですよ。
一見するとすごく奇抜なビジュアルなんですけど、実はその裏には、創造を説する製作の地獄と、
なんというか、日本のポップカルチャーを永遠に変えてしまった50年にも及ぶ壮大なドラマが隠されているんです。
そうなんですよね。これはもう、ただのアニメ作品という枠を遥かに超えていて、
まあ、一つの巨大な知的探求の対象といっても過言ではないですね。
いや、本当にそう思います。
あのシルエットの裏側にはですね、人類の存亡とか、テクノロジーの倫理、
それに現実世界でのクリエイターたちの、それこそ血を吐くような死闘が刻まれているんですよ。
だからこそ、今回のアニメノーツリプレイでは、この壮大なテーマを徹底的に解剖していきたいなと。
今回はですね、何十年にも渡る製作ノートとか、クリエイターへのインタビュー記事、
あとは劇中のテクノロジーを真面目に考察した宇宙物理学の論文なんかまで、膨大なリソースを集めてきました。
はい、かなり読みごたえのある資料ばかりでしたね。
ですよね。で、私たちの今回のミッションは、あなたのような文化的影響力は知っているけれど、
情報が多すぎてどこから手をつければいいかわからないという方のために、この50年の歴史をわかりやすく整理することなんです。
驚くほど深いSF設定のメカニズムを紐解きつつ、現代の視聴者に最適なスタート地点をご提案して、
さらに一つの映画が公開されるまでに15年もかかったという、事実は小説より気なりな製作の裏側にも迫っていきます。
この集められた資料をつなぎ合わせていくと、フィクションの世界と現実世界のクリエイターたちの人生が驚くほどリンクしていることが見えてくるんですよね。
リスナーの皆さんをかつてない知的航海へご案内しましょう。
はい、準備はいいですか?まずは当時の時代背景から整理していきましょうか。
1974年にこの作品がテレビアニメとしてうぼ声を上げた当時って、日本はものすごい週末ブームの真っ只中でしたよね。
そうですね。1970年代前半という時代は非常に重要で、
ノストラダムスの大予言がベストセラーになったりとか、オイルショックでトイレットペーパーが店頭から消えたり、
なんか社会全体が明日世界が終わるかもしれないという漠然とした不安に包まれていた時代ですよね。
ええ、その社会的背景は見過ごせません。この作品は単なる宇宙のエンターテインメントではなくて、
当時の人々が抱えていた無意識の恐怖とか、そこから救済されたいという願いを投影する鏡のような役割を果たしていたんです。
なるほど。時代の鏡ですか。
はい。では、その圧倒的な情報量を持つ歴史に飛び込む前に、まずはこの広大な宇宙を迷わず進むための、いわば地図をあなたにお渡ししましょうか。
ああ、それ助かります。さて、これをひもたいていきましょう。50年も続いているシリーズって聞くと、さすがにちょっと腰が引けちゃうじゃないですか。
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まあ、全部覆うのは大変ですからね。
そうなんですよ。でも全てを順番に見る必要はないんですよね。アメコミ映画のリブートを思い浮かべてみてください。
昔のクラシックなバットマンと、クリストファー・ノーラン監督が現代的なリアリティを持たせて再構築したダークナイト三部作がありますよね。
ええ。
キャラクターとか基本設定の魂は受け継ぎつつ、時代に合わせて全く新しく作り直されているというか、
このフランチャイズも大きく分けるとそれに似た3つの時代があるんですよね。
非常に分かりやすい例えだと思います。資料を時系列で整理するとですね、まず1974年から1983年までのオリジナル期。
はい、最初のブームの時代ですね。
そうです。そこからかなり長い空白を経て2009年に公開された復活期、そして2012年から現在に至るまで続いているリメイク期の3つに分類できるんです。
なるほど。この3つの時代構造を踏まえた上で、じゃあ名前は知っているけれど本編をちゃんと見たことがないというあなたが今から見るなら、
どの時代のどの作品から入るべきなのか、この膨大なアーカイブの中から論理的なエントリーポイントを教えてもらえますか?
現代のアクセシビリティとか作品の洗練度を考慮するなら、圧倒的に宇宙戦艦ヤマト2199から始めるべきだと提案します。
リメイク版ですね?
はい。2012年から始まったリメイク期の第一作目にあたります。
うーん、なるほど。でも歴史的意義を考えるなら、やっぱり1974年のオリジナル版から見ろって言われるかと思ったんですけど、なぜリメイク版なんですか?
最大の理由はですね、オリジナル版の素晴らしい骨組みをリスペクトしながらも、科学的考証が現代の天文学に合わせてもう徹底的にアップデートされている点なんです。
アップデートですか。具体的にはどのあたりが?
例えば、地球を救うための装置がある目的地までの距離ですね。オリジナル版が作られた1970年代の知識では148万光年と設定されていたんですが、
その後の天文学の観測データの進歩に合わせてリメイク版では16万8千万光年に修正されているんですよ。
えっと、距離が2万光年も遠くなってるんですか?ただ適当に数字を変えただけじゃなくて、現実の科学の進歩をしっかり作品内に反映させていると。
その通りです。こうした細かなアップデートが随所に施されているので、現代の私たちが見ても全く違和感のないハードSFとして成立しているんです。
へー、それはすごいですね。
さらに、主要なサブスクリプションサービスで手軽にアクセスできる環境が整っていることも、現代の視聴者にとっては決定的な魅力ですよね。
確かに、すぐに見られるかは重要ですよね。でも、映像とか科学工商を現代風にしたといえ、物語の根本的なテーマは50年前のものじゃないですか?
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ええ、基本のストーリーラインは同じです。
地球が滅びそうだから、宇宙へ助けを求めに行くっていうストーリーテリングが、現代の目のひよいた視聴者に本当に刺さるんでしょうか?なんか古臭く感じたりしないですかね?
ああ、そこなんですが、これをより大きな視点で捉えると、むしろ逆のことが言えるんですよ。
逆というと?
地球が放射能に汚染されて、滅亡もであと1年という絶望的な状況下でのサバイバル。そして、何より絶対に相入れないと思われていた異文化、つまり敵国ガミラシとの相互理解といったテーマは、文壇が叫ばれる現代社会において、50年前よりもさらに強い切実さを持っているんです。
ああ、なるほど。昨日までの敵と今日どう対話するのかという。
そうです。その問いは決して古びることはありませんから。
ここからが本当に面白いところなんですが、その世界観の絶望感が半端ないんですよね。敵の有勢爆弾による無差別爆撃で、地球の海はすべて蒸発してしまって。
ええ、表面はひび割れた赤い砂漠になっているという。
そう、おまけに放射能汚染で地下に逃げ込んだ人類も、あと1年で全滅するというタイムリミット付きです。
で、遥か彼方のダイマゼラン星羽にある目的地へ向かうため、彼らは人類の常識を覆すテクノロジーを起動させます。それがこの船の心臓部、波動エンジンですね。
はい。このテクノロジーのメカニズムもリメイク版で驚異的な進化を遂げているんです。
オリジナル版では、光より速いタキオン粒子を利用した無限エネルギー機関という、まあ比較的ファンタジーよりの設定でした。
はいはい、タキオンってよく昔のSFで聞く名前ですね。
そうですね。しかしリメイク版では、現代物理学の最先端の概念を取り入れていまして、観測不可能な余剰次元を操作し、
真空の装填位やホーキング副車を利用するという、極めて高度な次元波動超減調約機関へと設定が深掘りされているんです。
えっと、ちょっと待ってください。専門用語が一気にたくさん出てきましたね。
真空の装填位にホーキング副車って、つまりどういう仕組みで動いてるんですか?もう少し噛み砕いて教えてもらえますか?
もちろんです。私たちが普段真空と呼んでいるものは何もない空間に思えますが、量子力学の世界では莫大なエネルギーが湧き立っている状態なんです。
何もないのにエネルギーがあるんですか?
ええ。波動エンジンは隠された別の次元、つまり余剰次元に干渉することで、この真空の状態を強制的に変化させます。これが真空の装填位です。
はあ、なるほど。
さらに重要なのがホーキング副車の応用ですね。スティーブンホーキング博士が提唱した理論で、ブラックホールは完全に黒いわけではなく、わずかに粒子を放出しながら徐々に蒸発していくというものがあるんです。
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ちょっと待って、ということは彼らはただ燃料を燃やしているわけじゃなくて、戦艦のエンジンルームの中に極小のブラックホールを発生させて、それが蒸発する際に放出される莫大なエネルギーを吸い上げているということですか?
外縁としてはまさにその通りです。宇宙の物理法則そのものをハッキングして、ブラックホールを飼いならし、究極のクリーンエネルギーを取り出していると言えますね。
戦艦の中にブラックホールを飼いならすなんて恐ろしくも美しいアイディアですね。でもそれほど途方もないエネルギーを生み出せるエンジンがあるなら、それを兵器に転用したらどうなるんだろうって当然考えちゃいますよね?
ええ、考えますよね。
それが、あの大名詞ともいえる波動砲ですか?
その通りです。そしてここが作品の最も重要なモラルを問うポイントになっているんです。
モラルですか?
はい。オリジナル版において、波動砲は迫りくる敵艦隊を一網打ちにする圧倒的なカタルシスを生み出す最強の武器としての側面が強くありました。
ドカーンと撃ってすっきりするみたいな。
そうですね。しかしリメイク版の資料を紐解くと、このテクノロジーの設計図を提供してくれた異星の恩人との間に、決して兵器として使わないという厳格な約束が存在しているんです。
ああ、なるほど。つまり、自分たちを救ってくれるかもしれない恩人との約束を破ってまでその力を使うのか、という葛藤が生まれるわけですね。
そうなんです。クルーたちは、この大量破壊兵器の使用に対して常に強い自覚と追い目を抱えています。
自分たちを滅ぼそうとする敵であっても、惑星ごと消し飛ばすような力を使っていいのか、という強烈なジレンマですね。
重いですね。
これは、強力なテクノロジーを手にしたがらといって、むやみに使っていいのかという、現代の核抑止論にも通じる極めて重い倫理的テーマなんです。
単に派手なレーザーを撃つのではなく、力を持つことの責任が丁寧に扱われているんですね。
いやー、深いですね。
さて、劇中のクルーたちがそんな倫理的なジレンマとか滅亡の危機と戦っていた一方で、実は現実世界の製作人もまた、このフランチャイズを存続させるために信じられないような死闘を繰り広げていたんですよね。
ええ、本当に。
なんか資料を読んでると、フィクションの宇宙の旅よりも現実の製作の旅の方が過酷だったんじゃないかと思うほどで。
まさに製作のブラックホールと呼ぶべき機関ですね。
オリジナル期が終わった後、2009年に映画の復活演が公開されるまでの15年間は、単なるスケジュールの遅れなんかではなく、もう血の滲むような道のりでした。
当時の記録を基に時系列で追ってみましょうか。
はい、ぜひ。なぜ15年もかかってしまったのか、その真相をお願いします。
まず、1994年です。かつての完結編の正当な続編として、最初の製作発表が花々しく行われました。
あの石原慎太郎氏が原案として参加することが発表されて、メディアでも大きな話題を読んだんです。
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え、あの石原氏がですか?それはファンもついに帰ってくるって歓喜しますよね。
そうなんですよ。しかし、1996年から1997年にかけて、事態は最悪の形で安定します。
何が起きたんですか?
製作会社が倒産してしまったんです。
え、倒産ですか?
しかも、このプロジェクト自体が原因ではなくて、全く別のOVA作品の資金繰り悪化が直接の引き金でした。
その結果、作品の権利は他社へ譲渡されて、プロジェクトは事実上の凍結、クリエイターたちは手ぶらで放り出されぬ形になりました。
うわー、それはつついですね。
ええ、ここで現実の厳しさが彼らに容赦なく刃を突きつけることになります。
全く別の作品のせいで資金がショートして、自分たちが命を削って作ってきた作品の権利まで手放すことになるなんて、ちょっと想像を絶する絶望感ですね。
その後、状況を何とか立て直して、2004年に2度目の製作発表が行われますが、これもいつの間にかフェードアウトしてしまいます。
うーん、なかなかうまくいかない。
しかし彼らは諦めませんでした。そしてついに2008年、3度目の製作発表に漕ぎつきます。
練馬区に専用のスタジオまで設立して、最初の発表から実に15年の歳月を経た2009年、ついに復活編が劇場公開されたのです。
いやー、15年間の執念、すごいですね。でもこれって作品そのものにどう影響したんでしょうか。
私は資料を読んでいて、この現実世界の15年という空白が、そのまま劇中のキャラクターに憑依しているように感じたんですよね。
ああ、なるほど。憑依ですか。
ええ。劇中では、かつての血気盛んな若者だった主人公の古代すすむは、38歳になっていますよね。
はい、年齢を重ねています。
妻とは別居上界で、一人娘との関係に悩み、自分は館長として、そして父親としてどうあるべきかというアイデンティティの揺らぎとか、老いに直面しているんです。
これって、15年以上も権利問題とか倒産の泥沼でもがき苦しんで、ようやく復活の卸めをあげたプロデューサーや制作人自身の人生の苦悩そのものが投影されているんじゃないでしょうか。
非常に鋭い洞察ですね。単に物語の時間を進めただけではなくて、作り手たちが現実世界で味わった挫折や苦悩といった人生の重みがキャラクターの造形に深く刻まれているんですね。
そしてここでもう一つ、当時の熱狂を象徴する驚くべき資料があるんです。
2009年の復活編公開直前、東京国際フォーラムで行われた完成広視社会での出来事なんですが、
何かあったんですか。
なんと、集まった4,000人の観客に対して、前代未聞の試みが行われました。
どんな試みですか。
上映の場で、観客に自分たちの携帯電話を使わせて、地球が救われる結末と、ブラックホールに飲み込まれて地球が消滅する結末、どちらを正式なエンディングにするかをその場の投票で決めさせたんです。
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え?ちょっと待ってください。映画の結末をその場のお客さんの多数決で決めたってことですか?
そういうことです。
それはいくらなんでも、物語の結末をファンに委ねるなんて、クリエイターとしての芸術的ビジョンを放棄しているように思えませんか?
物語作りの悪しき前提になりかねない気がするんですが、専門家としてあなたはどう分析しますか?
その懸念は最もですね。実際、純粋な創作の観点からは賛否両論あるアプローチでした。
劇場公開版では最終的に地球が救われるルートが選ばれましたが、後のディレクターズカット版では作り手たちの本来の構想であった地球消滅ルートが収録されていますし。
やっぱり本来の構想は違ったんですね?
ええ。しかし、当時の状況を俯瞰すると見え方が変わってくるんです。この投票という行為は、ビジョンの放棄とか単なるマーケティング施策ではなく、ファンとの絶対的なつながりへの強烈な執着だったと私は見ています。
ファンとのつながりへの執着ですか?
はい。15年間、倒産やただり上がるかさる制作中止で何度も沈みかけたプロジェクトを支え続けてくれたのは他でもないファンでした。
何が何でもこの船を再び一緒に飛ばすんだという、作り手とファンの間にあるある種の凶器にも似た連帯感の現れだったのではないでしょうか。
なるほど。単なるエンタメの枠を超えたキレイ事だけじゃない泥臭い執念ですね。自分たちのエゴよりもファンと一緒に生き残ったという事実を共有したかったのかもしれない。
そういう見方もできますよね。
そして、幾度もの制作中止という現実のブラックホールを乗り越えて、このフランチャイズはついに現在、2026年までたどり着きました。
はい。今回のアニメノートリープレイで最後に触れておかなければならないのが、最新作であるヤマトヨエイレンにレベル3199です。
最新作ですね。
全7章構成の本作の第6章、青い迷宮がまさに2026年6月26日から上映開始となります。ここでのストーリー展開がまた非常に現代的で深い哲学的な問いを投げかけているんです。
どんなストーリーなんですか?
時空の結節点を超えた戦艦がたどり着いたのは、未知の未来ではなく、2026年の東京でした。
えっと、2026年の東京、つまり、第一作で有星爆弾が落とされて地球が赤い砂漠になる前の、平和だったかつての地球ってことですか?
その通りです。彼らは全てが破壊される前の、何気ない日露が存在する過去の地球にタイムスリップしてしまったのです。
ということは、もしクルーたちがこの時代の無傷の地球で、自分たちの持つ未来の技術力を使って、過去の敵国を先制攻撃すれば、あの惨劇を未然に防げるということですよね?
ええ、理論上は可能です。
あの精算な戦争の歴史も、多くの仲間の死も、人類が直面する未来の危機も、全てなかったことにできる、究極の歴史改変という誘惑が目の前にあるわけだ。
まさにそこが最新作の革新なんです。悲劇を未然に防ぎ、何十億という命を救うことができるかもしれない。しかしそれは同時に重大なパラドックスを生み出します。
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パラドックス?
もし悲劇の歴史を消し去ってしまえば、地球を救うために宇宙へ旅立った宇宙戦艦という存在そのものも、彼らが極限状態の中で築き上げてきた絆や相互理解の歴史も、全てなかったことになります。
確かに、旅に出る理由がなくなっちゃうわけですからね。
平和のために自分たちの存在意義と、今の自分を形作っている苦難の歴史を消し去ることができるのかという究極の問いに対して、彼らがどう向き合うのか。
SFとしてのタイムトラベルの面白さと、非常にパーソナルな痛みの問題が見事に融合しています。
いやー、重い。知れば知るほどとてつもない重みを持った作品ですね。でも、だからこそ50年経ってもこれほどまでに人を惹きつけるのでしょう。
間違いありません。
今回のアニメノーツリプレイでは、膨大な資料をもたに、この壮大な歴史を3つの時代に整理し、初心者はまずリメイク版から見るべきである理由をお伝えしました。
そして、ブラックホールの蒸発を利用するという高度な物理学の設定、力を持つことの倫理的ジレンマ、
さらには倒産や権利問題を乗り越えて復活編公開に至るまでの15年に及ぶ血の滲むような裏側のドラマをお届けしました。
劇中のクルーたちも、現実のクリエイターたちも、常に絶望的な状況から希望を見出そうともがき続けてきました。
その不屈の精神の歴史こそが、このフランチャイズの最大の魅力ですね。
本当にそうですね。最後に、これを聞いているあなた自身に1つの問いを投げかけたいと思います。
この物語は、もともと海の底に深く沈んだ戦艦を引き上げて、人類の宇宙への希望としたところから始まりました。
そしてこのフランチャイズ自体も、現実世界で幾度となく沈みかけ、その度にクリエイターやファンたちの凄まじい執念で引き上げられてきました。
もしあなたが、最新作のクルーたちのように、自分の過去の悲劇や痛みをなかったことにできる時空にたどり着いたとしたら、あなたはどうしますか?
苦痛の歴史をすべて消し去って、何の傷もない平和な未来を選びますか?
それとも、傷だらけになりながらも、今のあなたを形作った新没と復活の歴史を受け入れて生きていきますか?
過去の痛みをどう捉え、どう未来へ繋いでいくか、それはフィクションの世界だけでなく、私たち全員の人生に突きつけられている問いですね。
今日お話した内容を踏まえて、ぜひあなたもこの壮大な航海に乗り出してみてください。
ただのアニメーションではなく、全く違う景色が見えるはずです。
次回のアニメノーツリプレイでまたお会いしましょう。