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#61 「蚊が落ちた」
2026-08-26 14:54

#61 「蚊が落ちた」

※このコンテンツは jazzywada が書いたメルマガ記事を NotebookLM で処理、出力したものです。

※AI音声特有の誤読等たくさんありますがご容赦ください。

元ネタは https://jazzywada.blog.jp/archives/1085542064.html

2002年8月25日に配信されたメールマガジン「ふりーはーと」第61号の内容を記録したブログ記事です。筆者は**「蚊が落ちた」という落語の小話を枕に、涼しさが訪れた季節の移ろいと、秋の夜長に楽しむための読書体験を綴っています。紹介される書籍は、中山康樹氏のジャズ評論や落語、発酵食品の雑学など多岐にわたり、筆者の深い知見と好奇心が反映されています。最後には、酒好きを意味する「猩猩」**という言葉の語源を引き合いに出し、自身の深酒による配信の遅れをユーモラスに謝罪して締めくくられています。全体を通して、ジャズ・落語・オーディオを愛する筆者の知的な日常と、当時のネット文化の雰囲気を伝える内容となっています。

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2002年の読書メモから発見。世界の見方が少し変わる5つの意外な事実導入部:古い記録から見つける、時代を超えた知的好奇心

先日、古いハードディスクの整理をしていると、2002年8月25日に配信された、個人的なメールマガジンのバックナンバーを偶然発見しました。20年以上も前の、いわばデジタルなタイムカプセルです。懐かしさに駆られて読み進めてみると、そこには古びるどころか、今読んでも新鮮で示唆に富む「知的な発見」が散りばめられていました。

それは、著者の日常の断片と、読書から得た知識がユーモラスに交差する記録でした。今回は、その古い記録から発掘した、世界の見方が少し変わるかもしれない「5つの驚くべき、あるいは思わず笑ってしまうような事実」をリスト形式でご紹介します。

まず紹介されていたのは、落語の小話です。昔、井戸から汲んだ水を水瓶に溜めておく習慣がありました。しかし夏場は、蚊が卵を産み、ボウフラが湧いてしまいます。そこで、柄杓で瓶の縁を叩き、ボウフラが一斉に沈んだ隙に上澄みをすくって飲む、という知恵があったそうです。

ところが、ある男がうっかり一匹のボウフラを飲み込んでしまう。するとボウフラは居心地のいい腹の中で蚊に羽化し、ぶんぶんと飛び回り悩まされます。しかし、ある日、その蚊がぴたりと飛ばなくなり、腹の中で「パタ」と落ちた。その瞬間、男は悟るのです。「秋が来た。」と。

これは単なる奇妙な物語ではありません。腹の中の蚊の死というミクロな出来事を通じて、季節の繊細な変化を捉えた、なんとも詩的で風流な表現です。短い一文に込められた余韻の深さに、はっとさせられます。

次に目に飛び込んできたのは、発酵学の権威、小泉武夫氏の対談集『発酵する夜』からの引用でした。そこには、世界の臭い食べ物ランキングが記されています。

  • 世界で二番目に臭い食べ物:韓国の「ホン・オ・フエ」(エイの刺身を発酵させたもの)。
  • 世界で一番臭い地獄の缶詰:スウェーデンの「シュールストレミング」(イワシやニシンを缶の中で発酵させたもの)。

これらは想像を絶する臭気を放つそうですが、それでもなお人々に愛され、食文化として根付いています。強烈な個性を放つこれらの食べ物は、人間の食への探究心と、「発酵」という現象の計り知れない奥深さを物語っています。

寺島靖国氏の著書『JAZZオーディオ悶絶桃源郷』に対する、メールマガジン筆者の批評も実に痛快でした。オーディオの世界で「ケーブルを替えると音が変わる」と大騒ぎする風潮に対し、彼は驚くほど冷静な視点を投げかけます。

当たり前です。電気回路で抵抗,容量,誘導係数(インダクタンス)が少しでも変わればそれは音に影響します。

オーディオの神秘的な言説を、電気回路の基本原則という科学的な事実で一刀両断しています。この視点は、物事の本質を見抜くことの重要性を示唆しており、専門的な分野における情緒的な言説と、物理的な現実とのギャップを鮮やかに描き出しています。

読書家としての好奇心は、時に他者のためにも発揮されます。ある飲み屋で、客の一人が「この本を読むとジャズが聞こえるんですよ」と河野典生氏の『明日こそ鳥は羽ばたく』を絶賛し、手元にないことを残念がっていたそうです。それを聞いた筆者は、「探してあげよう」と安請け合いし、早速ネットの古本屋で注文した、と記録は続きます。

このエピソードは、村上春樹の作品と比較されている点が興味深い。村上作品にもジャズの記述は頻繁に登場するものの、筆者は「聞こえては来ませんけどね」と断言します。

この対比は、芸術体験がいかに個人的で主観的なものであるかを浮り彫りにします。同じテキストを読んでも、ある人には音楽が「聞こえ」、ある人には「聞こえない」。受け手の経験や感性によって、全く異なる世界が立ち上がる読書の面白さがここにあります。

最後に紹介するのは、一つの本から始まった言葉の探求の物語です。そのきっかけは、先に紹介した小泉武夫氏の『発酵する夜』でした。その中にあった「ショウジョウバエのショウジョウは『猩猩』と書き、中国では酒を好む想像上の怪獣である」という一節に、筆者の好奇心が刺激されます。

気になって広辞苑を引くと、そこには「中国で、想像上の怪獣。…酒を好む」という意味のほかに、「よく酒を飲む人。大酒家」という意味があることを発見します。

この発見は、知的な探求から個人的な反省へと見事に着地します。筆者は、この発見を受けて次のように締めくくっていました。「夜な夜な猩猩と化して深酒をするものだから,今週もふりーはーとは遅配。深謝。」。一冊の本から始まった好奇心の連鎖が、自身の行動をユーモラスに省みるという、見事なオチに繋がっていたのです。

今回ご紹介した5つのエピソードは、落語、食文化、オーディオ、文学、語源と、一見するとバラバラです。しかし、それらはすべて「日常の中の小さな好奇心」という一本の線で結ばれています。

特に、一冊の『発酵する夜』が、世界の食文化への驚きと、「猩猩」という言葉の探求、ひいては自らの生活を省みるきっかけにまで繋がっていく様子は、知の探求がもたらす連鎖反応の面白さを示しています。20年以上も前の個人の記録であっても、そこには時代を超えた知的な面白さと、日常を豊かにするヒントが隠されていました。

あなたの日常には、どんなささやかな疑問が、そしてどんな『猩猩』の物語が隠されているでしょうか?

本文:5つの発見その1:腹の中の蚊が知らせる、季節の移ろいのサインその2:世界で最も臭い食べ物の正体は「発酵」にありその3:「オーディオケーブルで音は変わる」への、あまりに冷静なツッコミその4:「ジャズが聞こえる本」と「聞こえない本」その5:大酒飲みの語源は、酒好きの想像上の怪獣だったまとめ:日常に潜む「知の探求」の楽しみ

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