1993年12月当時のモバイル端末「HP200LX」に残されていた個人の日記を中心とした記録です。著者はパソコン通信(Nifty-serve)やアマチュア無線を駆使し、デジタル技術の過渡期における試行錯誤を詳細に綴っています。特に、ソニーの電子ブックをPCで検索可能にする「極楽辞書引き環境」の構築や、初期のPDAである「ザウルス」への強い関心が示されているのが特徴です。また、PC-9801の導入や各種ソフトウェアの環境設定といった技術的な話題に加え、仕事や家庭、酒、茶の湯といった日常の風景も瑞々しく描写されています。全体を通して、「リアルタイムな情報アクセス」を理想に掲げ、現代のスマホ環境を先取りしようとしたマニアの情熱が伝わるアーカイブとなっています。
※「パーソナルデジタル考古学」としてシリーズ化を予定しています。
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