第二百八十九話『己の世界を拡げる』-【岩手篇】政治家 原敬-
2021-03-13 14:04

第二百八十九話『己の世界を拡げる』-【岩手篇】政治家 原敬-

日本初の本格的政党政治を行った、岩手県出身の偉人がいます。
原敬(はら・たかし)。
第19代内閣総理大臣として大正デモクラシーを牽引、生涯、爵位を拒み続けたことから、平民宰相と呼ばれました。
明治維新の荒波にのまれ、裕福な上級武士の家系だった原家は、一気に衰退。
父も早くに亡くした原は、経済的な逼迫の中、苦学で志を遂げます。
岩手県盛岡市にある「原敬記念館(はらけいきねんかん)」は、原の生家に隣接して建てられた記念館です。
民主政治に、文字通り命をかけた偉人の業績をたたえ、政界の貴重な資料や、日々の想いを詳しく書き綴った「原敬日記(はらけいにっき)」などが展示されています。
敷地内の12本の桜。
そのうちの1本、生家の池のほとりにある桜の木は、原の父が南部の殿様からいただいた「戴き桜」です。
65歳のとき、東京駅で暗殺された、原敬。
今年、没後100年を迎えますが、生家の桜の木は時代を超え、春風に揺れながら花びらを散らしています。
今の日本を見て、原敬は何を思うのでしょうか?
記念館に収められている彼の書には、二文字の漢字が書かれています。
無い、私と書いて、「無私」。
私利私欲を捨て去るということです。
原は、総理大臣になっても質素な住居に暮らし、徹頭徹尾、平民として生きました。
お墓に刻まれた文字にも、勲位の明記はなく、彼の一貫した主義主張をのぞかせます。
「余は、殖利の考えなしたる事なし、故に多分の財産なし。去りとて、利益さえ考えなければ、損失する愚もなく」
日本を変えようと藩閥政治に挑んだ賢人、原敬が人生でつかんだ明日へのyes!とは?

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