00:06
絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
好きな麦茶は優しい麦茶です。
さて今回はですね、会社はあなたを育ててくれないというお話をしていきたいと思います。
そういうタイトルの本がありまして、著者が古谷翔人さんという法政大学のキャリアデザイン学部の兼任教授の方ですね。
著書にゆるい職場とか、なぜ若手を育てるのは今こんなに難しいのかという著書を書かれておられます。
もともとは経済産業省に入省されて、今独立を育てているのかな、そういう方になりますね。
そしてこの会社はあなたを育ててくれないというのは、キャリアデザインの本になっていますね。
我々が現代においてどういうふうにキャリアをデザイン、あるいはドリフトしていったらいいのかということが書かれています。
その中で寄り道と近道というフレーズが出てきたので、そこに焦点を当てて今回はお話をしていきたいと思います。
さて、ではこの本、会社はあなたを育ててくれないという本が何が書かれているかというのをざっくりご紹介していきたいと思います。
この本のテーマはまずゆるい職場ということなんですよね。
ゆるい職場というのは一人当たりの労働時間が少なくなっていて、業務量も少なくなっているような職場、企業ということですよね。
それは主に若者を対象としてそういうゆるい職場が生まれていっているというふうに著者は言及されています。
その理由としては2つの法律が挙げられていますね。
若者雇用促進法と主に老期法の改正とする働き方改革の法改正ですね。
この2つの法律によってゆるい職場というのは生まれつつある。
ちなみに若者雇用促進法って、僕そこまで詳しくなかったんですが、新卒の学生に対して一定のデータを開示するという法律で、残業時間とか離職率とか有給取得率とか、
そういうのは企業側が公開をしないといけないという義務が発生するという法律なんですが、
これ2015年に施行されたので、30歳より上の人は収穫の時にはなかったのかなと思います。
だから今の若者はこういうデータを見ながら企業を選んでいるということですよね。
03:02
そして若者の労働時間はこの10年で実際に12%減少している。
月で言うと残業時間が20時間減っているそうです。なかなかインパクトありますよね。
そういったゆるい職場が生まれているということがこの本の中では書かれていました。
あとは日本の働き方を変えた本ということで2冊挙げられているのも印象的でしたね。
それがライフシフトとブラック企業という本ですね。
ライフシフトは今まで旧来型は学校を卒業して仕事をして引退をするっていう
こう3つのステージに分かれていたというライフステージに対して
人生が医療機関の発達によって100年になることによって
その3つのライフステージがかなりごちゃまずになっている。
旧来型の固定化されたライフプランとは違ったものになっているという本だったんですけれども
それによって転職が当たり前の世の中になったというふうに著者は言っています。
さらにさっき言っていたブラック企業という本が
ブラック企業って今や当たり前のようにみんな使ってますけれども
この本によって生まれた。
だからブラック企業から脱出するために転職をしようという人が増えた。
そんな描かれ方をしています。
そして前置きが長くなったんですが
まあ前置きが長くなったんですが
著者はそのゆるい職場というのは実はかなりシビアだと。
それはそのゆるい職場にどっぷり使っていてはゆるい職場から抜け出せなくなる。
だからキャリアというのは会社の枠組みを超えて作るものなんだということが
この本では書かれているんですよね。
キャリアを一本で考えないで
集合体として自分の会社以外のところにいろんな軸を持って
その集合体で一つのキャリアを作っていくことが大事。
そしてその上で今の会社、組織との新しい関係を築きましょう。
というのが著者の主張であります。
その上でじゃあどうすればいいのということで
寄り道と近道というのをしていったらいいんじゃないのか
というのが一つ書かれていたんですよね。
今回はその寄り道と近道について一緒に考えていきたいなと思っています。
まず近道というのが従来のキャリアデザインでよく言われていることなのかなと思うんですが
必要最低限の努力量でそのキャリアに向かって歩んでいくこと。
06:02
具体的には目指したいロールモデルを決めて
仕事での目標を言語化して
キャリアの話で盛り上がる知人とか友人を作って
キャリアアップのために専門的なトレーニングを積むみたいなことですよね。
それに比べて寄り道というのは
自分の合理性を超えた機会を組み込むということです。
そのためにSNSを通じて異業種の人と会ったりコミュニケーションを取る。
あとはいろいろ試してみて辞めたりする。
そして世界は広いと思うような何か行動したり知識を得るということですね。
そういう近道と寄り道どちらかではなくて
どちらも必要なんだというのが著者の古い考えです。
近道だけではキャリアの希少性というのは上がらないですし
寄り道だけでは広く浅く選択肢があるだけで
自分がどこに行っていいかわからない。
だからその両立が大事というふうに言われています。
僕が面白いなと思ったのが
これ寄り道と近道のチェックポイントがいくつかあってですね。
さっきどちらも大事だと思ったのが
どちらかに偏っていることを自分で自覚することがまず大事というふうに言っていたんですよね。
なんとなくどっちも大事なんだろうなというのはわかるじゃないですか。
散々言われていることでもありますし。
ただ改めて自分で確認をするということが大事だし
具体的なチェックポイントとして
自分が寄り道側に寄りすぎているんだなとか
近道側に寄りすぎているんだなということが客観的にわかるということで
じゃあ自分に足りないことをやってみようということが
自覚的になるということがいいんじゃないかなと思いました。
音声で伝わるかちょっと分かりにくいかもしれませんが
自分に足りないことをやってみようということが
音声で伝わるかちょっと微妙なところではあるんですが
寄り道と近道、チェックポイント全部で7つあります。
自分がどちらが多いかなというのを意識しながら聞いていただければ幸いです。
では近道のチェックポイント1つ目
目指したいロールモデルがいる。
2つ目、仕事で目標を言葉にできる。
3つ目、お互いのキャリアの話で
盛り上がる友人がいる。
4つ目、仕事以外で自分の力を活かせる活動をしている。
5つ目、会社で自分が希望する仕事をしている。
09:00
6つ目、キャリアアップのために専門的なトレーニングを受けている。
7つ目、誰かから学んだことや習得したスキルを職場で実践できる。
続いて寄り道のチェックポイントになります。
1つ目、誰かの話を聞いて新たに始めた習慣がある。
2つ目、行くつもりがなかったが誘われて勉強会などに参加した。
3つ目、SNSで友人の活躍を見て焦ることがある。
4つ目、会社での移動が頻繁にあると感じている。
5つ目、試してみてやっぱりやめたということがある。
6つ目、世界は狭いより世界は広いと感じることが多い。
7つ目、最近時間の余裕が出てきた。
という7つずつのチェックポイントなんですが、皆さんいかがだったでしょうか。
最後に寄り道ではなく近道が弱い人向けに、僕と同じような人向けに
著者の打ち手をご紹介していきたいと思います。
打ち手というかソリューションですね。
それが何かというと、過去の経験を意味付けしていく。
そして再定義していくということなんですよね。
つまりどういうことかというと、例えば転職活動でこれができます。
こういう経験をしてきました。こういう知識があります。というだけでは
やっぱり面接官は納得してくれないと。
この人には近道がある、近道する能力があるとは認めてくれないと。
じゃあどうすればいいのかって言った時には、
過去の出来事を自分なりに抽象化していくということなんですよね。
抽象化して意味付けをしていく。
僕で言えば、アスリート時代に足が速くなることを頑張ってきましたと。
足が速くなりましたと。何々大会で難易でしたと。
それって別に次のビジネスの世界では全く応用が利かないものなんですね。
足が速かったってどうしようもないですし。
むしろ今もあんまり足が速くないしと言ったところで。
ただ抽象化すれば、自分の課題というのを見つけて、
自分の現状を把握して、足りないものを見つけて、
そこに仮説を立てて、実行して、
うまくいかなければまたそれを繰り返してPDCAを回して、
ということを繰り返すという作業を僕はしてきたつもりなんですね。
それはビジネスの世界にも当てはまりますと。
いったことが自分なりに言語化できるかどうか。
それが自分なりの近道を作っていくヒントになると書かれていたんですよね。
12:03
だからこんなに説明をしておいてあれなんですが、
僕自身としてはまだまだ自分の過去の行動の振り返りというところが
足りていないのかなというふうに改めて思いました。
この寄り道と近道。
いずれか一方ではなくて両方強めていくっていうのは
本当にその通りだなと思いますし、
僕自身も両方強めていけたらいいなって改めて思いました。
皆さんはいかがでしょうか。
寄り道と近道、どちらの点が多かったでしょうか。
何か考えるきっかけになってくれれば幸いです。
というわけで今回は以上になります。
最後までお聞きくださりありがとうございました。
ではまた。