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今回は思考について話したいと思ってます。
1冊の本を紹介したいなと思ってて、
ダニエル・カネマのファスト&スローという本を紹介したい。
紹介したいというか、そこの中の重要なポイントを交えて少しお話ししたいなと思っています。
思考って実は2つあるという話があって。
そもそも、ダニエル・カネマさんは何者かというと、
心理学者で意思決定の研究者なんですよね。
意思決定って、要は誰でも行うわけだし、
特に経営とかしている人からすると、
それがそのままその人の価値みたいな重要な仕事だったりするので、
僕にとってはものすごい大きいトピックなんですよね。
その意思決定をする上で、
人の思考を研究したのがこのファスト&スローという本になっていて、
予約すると、人には考える方法、思考っていうのは2つあると。
システム1とシステム2って言われていて、
システム1が速い思考、ファストな思考。
システム2がスローな思考と言われています。
システム1っていうのは、いわゆる直感と言われるような部分で、
そんなにエネルギーをかけたり、考えるってことをしなくても働くようなもの。
なんだけど、エネルギーかかってない割にはそこそこ優秀で、
例えば会議スパッと入ったときに、
誰かが自分の噂話してたなってことに気づけたりとか、
そういう直感的なもので、一定の精度で事象を把握できるっていう。
それがシステム1のいいところです。
あとは基本的には人間って、ほとんどの状態だとシステム1で生きているっていうのも分かってます。
っていうのはシステム2のスローな思考は、
反直感的なので、ものすごいエネルギーを使う。
ずっとエネルギーを使ってシステム2だけ使ってると、
基本的にはヘトヘトになっちゃうので、
その疲労を抑えるためにシステム1がアイドリング状態というか、
常時使われるモードになってるっていうのが、
まずはファストな思考の話です。
もう一つのこのスローな思考っていうのは、
今の位置と逆で、
反直感的で、批判的で、
洞察的な思考の方法になります。
何か、例えばリサーチをしたりとか、
あとは難しい問題。
例えば58×64みたいな、
ちょっと難しい掛け算とかをするときには、
システム2を働かせて、
深くゆっくり考えるっていう、
それによって正しい答えに近づけようとするっていう、
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そういう思考方法です。
このシステム1とシステム2っていうのがある中で、
実際システム1って結構大きい欠点を3つ持っていて、
それを補うためにシステム2があるっていうふうに、
僕は捉えています。
その3つの欠点って何かっていうと、
一つは確証バイアス。
自分を肯定するような情報とか、
自分が正しいって思い込んでるような情報ばかりを、
収集してしまう、目につけてしまうっていうのが、
確証バイアスです。
もう一つがハロー効果で、
いわゆる第一印象が良ければ全て良いみたいな話なんですけど、
一つの強い特徴に大きく影響を受ける。
例えば、かっこよくて頭が良いんだけど頑固っていう話と、
頑固で頭が良くてかっこいいみたいな話だと、
受ける印象が全然違うと思うんですけど、
まさにそれですね。
1個目、初めのSay Helloした後に、
見極められるような強い特徴に、
人の印象って大きく意識づけられてしまうっていうのが、
ハロー効果。
もう一つがプロスペクト理論っていうので、
人間損切りが苦手っていう話です。
得るものよりも失うものをすごい嫌うっていうのが、
プロスペクト理論で、
基本的にシステム1っていうのは、
この3つの欠点を持っているっていうのが、
頭に入れておかなきゃいけないこと。
これは僕もそうだし、皆さんもそうだし、
このダニエルさんもそうだというふうに書かれています。
他方でシステム2の方の欠点は、
ものすごいカロリーを使うっていうところで、
カロリーを使うんで、
意識的に発動させないと絶対に使われないっていうのが、
システム2の欠点かなと思っています。
なので、しかも使わないと鍛えられないので、
多くの人は眠らせたまま、
生涯閉じてしまう可能性すらあるというのがシステム2なんだけど、
例えば、今世界経済はどうなっているのかとか、
コロナショックはこの後どういう推移をたどるのかみたいな、
大きいテーマがあったりするじゃないですか。
難しいという。
こういうのを考えるときに、
まず情報を集めて整理して、
何が言えるか、
あとは過去のものとか未来のものとかを予測したりして、
今後の推移を検討するみたいな。
そういうことをすると思うんですけど、
これは一貫して結構システム2の効果が強く、
そのときに出てくるシステム1の拡張バイアスみたいなものと
戦わなきゃいけないので、
かなりカロリーが必要なんですけども、
実態として正しいこと。
正しいことというか、
良いプロセスを踏むためには、
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やっぱりシステム2がすごい重要な役割を持っているかなと思っています。
なのでシステム2を頑張って使いましょうという話ではなくて、
僕は最近気づいたことがあって、
結構声で発信をするように最近なっているし、
周りを見ててもそうだなと思うんですけど、
この声っていうアートフォームというか表現方法は、
ものすごいシステム1との相性がいいなと思うんですね。
思いついたことがパンパンパン出てくるし、
深く考えなくても、
今これ話そうと思ったものをパッと表現するときに相性がいい。
ものすごいカロリーが低く表現が完了できるっていう点で、
ものすごい相性がいいなと。
システム1的な表現方法だなというふうに思っています。
他方で、僕の書いた記事とかを読んでくれてる方は分かると思うんですけど、
超大なリサーチとか、
ものすごいいくつものロジックを重ねた考察をしようと思ったときに、
声って全然使えないんですよね。
そういうときにものすごい有用なのって、
やっぱり数字とかあとは文字なんです。
これらを通じて自分の思考を反数して、
深い思考を表現するっていうのが適したアートフォーム。
それが文字だなと思っていて。
この2つって明確に使い分ける必要があるなっていうのを、
最近表現方法を増やしたことで、
自分が気づいたことです。
実はあまり自分でブログを書いてる経営者って、
これまではすごく少なかったんですよね。
最近ノートっていうプラットフォームが出てきてから、
特に若い方ってみんな書いてるみたいな状態になってると思うんですけど、
僕はすごいシステムに的な思考を使われて、
あとは自分が知らないようなこと、
自分がたりじゃなくて、
自分が知らないような事実を明らかにしたり、
そういう見方があるのかっていう書き方を知ってるようなブログって、
ものすごいリスペクトを持つんですよね。
例えばフリーアジェンダを一緒にやってる光さんが書いた記事。
公にしてるやつはちょっと安いなっていう感じのものが多いんだけど、
彼がメルカリの時に社内に残してたウィキとかは、
ものすごい貴重度が高いし、
彼がいなかったら生まれなかった、正しく把握されなかった事実とかも
たくさんあるだろうなっていうふうに垣間見える、
すごい対策が多いんですよ。
それにリスペクトを持って彼とコンタクト取ったっていうのが一つ目だし、
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あるいは最近だと、
カンムっていう会社のヤマキさんが書いてるものは、
そんな長くないんですけど、
これものすごいリサーチしてるなとか、
リサーチした情報の元に自社の戦略どうあるべきかとか、
小さい会社が大きい産業で戦うためにどうあるべきかみたいなのを、
すごい長い時間かけて資料した後が分かるようなテキストになってる。
っていうものはすごいリスペクトするんですよね。
レイヤーXの復帰さんとかの文章とかもそうです。
そういうものが好きで、
自分も同じようなクオリティー、
もしくはそれを遥かに超えるようなクオリティーのものを書きたいし、
それ書くこと自体が自分の会社の戦略を決める上ですごい重要なことなので、
リサーチとか言語化自体が。
続けなきゃいけないなっていう、
大きな仕事の一つだなと思って取り組んでる部分があります。
他方でこの声みたいなのは、
ポンポンポンポンインタラクションしたり、
早いフィードバックをもらう上で、
めちゃくちゃいいなと思ってます。
なんかツイッター的です。
細かい方向の修正のためのフィードバックがたくさん得られるなとか、
特に今一人で話してますけど、
自分とかと話してるとポンポンポンポン、
その場でインタラクションが生まれるので、
それはすごいいいものだなと思いつつも、
結構こればっかやってるとあかんなみたいな、
危機感も若干あったりするので、
しっかり自分で考えて考察して文字を書くっていうのを、
継続したいなと思ってるというそんな話でした。
ということで、
今日はファスト&スローの内容と、
あとは声と文字っていうアートフォームが、
それぞれファストだったりスローだったりするなみたいな、
そういう話をしました。
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それではまたね。