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2019-11-27 17:17

第151回 荻島浩司氏(株式会社チームスピリット代表取締役社長)【前編】

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今回は株式会社チームスピリット代表取締役社長の荻島浩司氏にお越しいただきました。

デザインの専門学校を卒業後、デザイナー事務所に所属。その翌年、コンピューターでデザインができたらもっと楽しいことができそうだと考えプログラマーに転職。1996年にチームスピリットの前身となる会社を起業し、2018年8年にマザーズに上場されました。
成功する経営者の秘訣で語られた「光速で失敗して光速で立ち直る」を実践する荻島浩司社長のお話を、経営者インタビューでぜひお聞きください。





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社長に聞く＀in WizBiz
本日の社長に聞く＀in WizBizは、株式会社チームスピリット代表取締役社長)浩司さまです。
本日はよろしくお願いいたします。
まずは、経歴をご紹介させていただきます。
1960年生まれ、埼玉県出身でデザインの専門学校を卒業後、デザイナーとしてデザイン事務所に就職。
コンピューターでデザインができたら、もっと楽しいことができそうだと考え、
翌年、プログラマーとしてソフトウェアハウスに転職。
その後、有限会社デジタルコースを設立、今のチームスピリットさんの前身となる会社でございます。
その後、2018年8月にマザーズに上場された上場企業の社長さまでいらっしゃいます。
よろしくお願い申し上げます。
まず最初のご質問なんですが、ご出身は埼玉ということで、小学校・中学校時代、どんなお子さんだったかというお思いではございますか?
そうですね、特に目立つこともなく、そんなに活発とか勉強ができるとか、そういうようなこともないですね。
非常に世の中的には平凡な人間だったんじゃないかなというふうには思います。
上場企業の社長さんだと珍しいんじゃないかなと思いますが、中の中とかそんな感じでいらっしゃいますか?
そうですね。というか、あまりその頃何をやりたいとか、そういう意識をして取り組んだことはあまり記憶にないですね。
高校の方も埼玉でいらっしゃいますか?
埼玉の高校時代はどんなことをしていましたか?
そうですね、中学ぐらいから音楽をやったり絵を描いたりというところが趣味という形でしていたので、簡単に言えば帰宅部で音楽活動を仲間とやっているという感じでしたね。
ロッカーとかそんな感じでいらっしゃいますか?
個人的にはそう思っていますけど。
なるほど。そういう意味で今のお仕事に多少繋がるかもしれないですが、アーティスト系に近い感じでいらっしゃいますか?
そうですね。その後、結局デザイナーになるという道を選んだので、その頃は感覚的にはそういう感じだったのかなと思いますね。
その後、デザインの専門学校に行かれていらっしゃいますが、デザインとかそういうのに憧れて専門学校を選ばれたりとか、そんな感じでいらっしゃいますでしょうか?
先ほど話したように、そんなに職業とか何をするということをあまり考えずに来て、高校になれば当然皆さん進路を決めますよね。
その時に仲間は経済学部とか経営学部とかに行くわけですよ。
みんなそんなに経営とか経済がやりたかったのかとびっくりして、自分も何かを選ばないといけないという中で、
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先ほど言ったようなデザイン系、絵を描いたりということをしていたので、そちらに行こうと思ったのですね。
専門学校時代の思い出なんてございますか?
強烈に覚えているのは、結構初日、先生にあなたたちはデザイナーになりたいということで学校に来ているんだろうけど、
ほとんどの人はデザイナーにはなれませんと言われて、デザインを学んでとても良い消費者になると思いますよ、みたいなことを言われたんですよ。
この野郎というふうにちょっと思ったけれども、結果的にはそうなったなという感じを受けてますね。
そのお話からして、一番最初はデザイナーとしてデザイン事務所にご就職されたわけですね。
そちらの会社は結構お早めに辞めていらっしゃる感じですか?
そうなんです。
何か理由があられるんですか?
実際はもう才能がないというのが気がついたんですね。
やっぱり仕事にするほどプロフェッショナルになるほどのデザインの力があったわけではないというところがあったので、早々に見切りをつけたというのが実際ですね。
なるほど。その後のご転職先が今の仕事にもつながるのかもしれないが、コンピューター系のソフトハウスに出らっしゃるということで、そちらの方を選ばれた理由というのは何かあられるんですか?
そうですね。デザインというのはそれなりに個人、自分でも自信があって進めてきたことなのに、世の中に出てみたら周りに比べたらとてもじゃないけど歯が立たない、ある意味挫折を味わったわけなんですけれども、
そういう状況で今まで付き合ってきたものは、いわばゼロに変わったということであれば全く新しい道を選びたいなというふうに思ったのが一つ。
もう一つはちょうどその当時にコンピューターグラフィックスが流行ってきて、例えばNHKのニュース番組って時計が最初あったじゃないですか。
昔は本物の時計だったんですよね。それがコンピューターグラフィックスに変わったりした頃なので、デザインをやってきたならばコンピューターを使ってデザインをやりたいというところがあって、IT系の会社を探したということになります。
なるほど。そちらの会社は結構長くいらっしゃって、最終役所、取締役にまでなってらっしゃるんですが、その会社にいらっしゃった時の思い出とかそういうのはございますでしょうか?
最初はプログラマーとして未経験ですが採用されて、残業も当時183時間という記録があって、それでも2番目でした。そんな仕事をやっていましたね。
その後、プログラマーから営業に回りまして、それまでは自宅で開発をしていた会社だったんですけれども、あるところから自社プロダクトの話を持ってきて、自分たちでプロダクトを作るということを行いました。
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それがちょうど世の中のダウンサイジングとかLANというネットワークの流れによって、自社製品がそれなりに売れて、それを販売する事業部というものを自分で作ったというところなんですね。
今でいうパッケージソフトとかそんな感じのイメージですかね。結構早い時期からそこに取り組まれる会社さんにいらっしゃったという感じなんですね。
そうですね。まさにいわゆるスタートアップでしたし、ITというのもまだメインフレームが中心の時代にダウンサイジングしたパソコンのものを出していましたし、またそういうものを自社製品を販売するにはマーケティングが非常に重要になるんですけど、今までやってきたデザインが生きたんですね、そこに。
マーケティングを中心にしてそういう仕組みを作ったということになります。
なるほど。そちらの会社さんを取締役の時にお辞めになって別の会社さんの社長につながれるわけですが、お辞めになった理由というのは何かございましたか。
辞めたというよりも独立することはもともと決めていたんですね。実家が実は病院をやっていたりして、商売をやっていたので、サラリーマンになるというのは基本的に選択肢としてなかったんですよ。なのでデザイナーだったわけなんですけれども。
それが確実にいずれは独立するということが決めていて、本当は30歳までにはと思っていたんですが、結果的に伸びて伸びて36歳の時に独立したということになります。
なるほど。一番最初の独立した会社さんが有限会社、ネットウェイさんという会社だったでしょう。これ、ご経歴があっていれば1ヶ月ぐらいで終わっている感じなんですが、何かございましたでしょうか。
実はグロービスという今で言う経営大学院があると思うんですが、その前身のビジネススクールがあって、そこで知り合った仲間と立ち上げたんですけれども、準備期間は1年近くやっていて、
だけれども実際まだ方針が決まらずに起業するということだけが決まっていて、そこで方向性がみんなバラバラになって、結果的に分解したというより自分が出たという感じですね。
その後、ここで4人で設立したんですけど、1人は会社名は言いませんけど、相当な立派な会社のポジションにいますし、1人は今年上場したフィードフォースの塚田さんという社長さんになっていますし、それと私ともう1人いるんですけど、そんなメンバーが4人揃ったので、それは普通まとまってはいかないだろうという感じでしたね。
なるほど、優秀な方々が4人も集まったので、みんなそれぞれ独立徒歩という道のようになったと、こんな感じでございましたね。
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その後設立したのがデジタルコーストさん、これがチームスピースさんのいわゆる前身になられる会社さんでいらっしゃいますけれども、ここを設立するときにどんな事業をやろうというふうに構想はお持ちになったんでしょうか。
もともと独立して1人になったときにはマーケティングのビジネスというのを、インターネットがちょうどその頃流行りだした頃でしたので、インターネットを使ったマーケティングというものを中心にしてやるつもりだったんですよ。
ただそんな簡単にはいかなくて、それまでお付き合いなかった東芝の人に引っ張ってもらって、自分を東芝に派遣する形で東芝の中でプロダクトを作るというような仕事に結果的になりました。
いわゆるエンジニア派遣といいますか、SE派遣といいますか、そういう感じでいらっしゃるんですね。
そうですね。いわゆるSEから入って、その次はコンサルティング、プレセールス、最終的にはマーケティング全般までやるようになりました。
今のチームスフィリットさんの前身というか形が最初に作られたのは何年前ぐらいでいらっしゃるんですか。
今のチームスフィリットは2011年からだと思います。
なるほど。じゃあその頃からちょっと方向性を変えたという感じでいらっしゃるんですか。
そうですね。
それまではずっとSE派遣といいますか。
そういう東芝の中に入って、彼らの自社プロダクトを作ってマーケティング活動をするということをやっていたんですね。
この中で自分の会社にもエンジニアを雇って、いわゆる自宅の開発もやり始めていたんですけれども、
ちょうど2011年にプロダクトを作っているんですが、実は9年の頃から我々の自社製品を作ろうということの活動をして、
2011年には自宅の仕事を一切やめちゃってですね、プロダクトだけにシフトしたということになります。
そのプロダクトにシフトしていくのは何か戦略上の問題なのか、違う理由なのか、どういう理由でそういうふうにしようというふうに社長さんは考えられているんですか。
そうですね、一番大きかったのはクラウドというものが出てきたということで、なぜ2009年なのかというと、
その頃まではASPといって、いわゆるサーバーとかをインターネットでサービスを提供するんですけど、
ホスティングして自分たちのサーバーが必要というようなビジネスモデルで、それなりに初期投資も必要だったんですね。
9年、10年くらいからクラウドという形になって、レベニューシェアができるようなモデルに変わってきたので、このタイミングで自分たちのビジネスを作りたい。
そこまで前の会社、その前の会社でも自社プロダクトを作ってきている経歴ですので、いよいよ自分のものが作りたいというところがきっかけでした。
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経営者を応援する。社長の孤独力、番外編。
本日の社長の孤独力番外編は、2章8項の社員を幸せにする方法がわからない、会う社員が幸せになれる環境を整備しろという答えでございました。
ここでも書いてありますが、私自身は人が人を幸せにするなんていうのは傲慢中の傲慢だとこういうふうに思っております。
というのも人生というのはそれぞれの自己責任で決まるので、自分をちゃんと幸せにする方向性にできるのかどうかは本音次第なわけですね。
ですから社長様方が社員の皆さん方を幸せにしたいと願うのは正しいけれども、社員を幸せにできると思うのは勘違いだと思います。
昔あるセミナーで自分は社員たちを幸せにするんだ的なことを言った瞬間に、それは考え方や生き方や性格や人生観や世界観が違う人たちに対してそんなことするのは傲慢すぎて神への冒涜じゃないということでセミナー講師と私自身もめたことがございます。
そのセミナー講師は揉めたというよりはキョトンとしててわからなかったそういうことだということなんですが、私自身はその幸せにするなんていうのはちょっと傲慢中の傲慢じゃないかなと。
社長のできる仕事というのはそういう意味で言うと社員が幸せになりやすい環境を整えることしかできないんじゃないかなこういうふうに思っている人間でございます。
そういう意味で社長さん方も環境を整えたりならないんだったらしょうがないなとこう思うべきだし、中にはやっぱりその会社会社の組織不動、企業分解がありますので、
それによって幸せになりやすい人もいればなりにくい人もいて、そしてなりにくい人はその会社にあってないということだからやっぱりその会社を辞められたりもしくは入社もしてこなかったりするんじゃないかなと思います。
そういうもんだと、そこはある意味社長様方諦めていただいたほうが逆に社長様方も楽なんじゃないかなと思います。
一方で社員が幸せになれる環境、なりやすい環境を整えることはいくらでもできるんじゃないかと思っています。
弊社なんかですと副業OKというか副業推奨をさせていただいてまして、各社員が自由に生きてますし、
今現在はテレワークとか在宅勤務とかもどんどん認め、自由に生きてほしいと、その分責任はあるんだと、自由に生きる分責任はあるんだということをやはりそういうことが好きな社員たちがどんどんどんどん居心地がよく残っていくような感じの会社にしております。
そういう意味で、御社、皆さん方の会社の組織風土、企業文化にあった社員をまずは入れ、そして彼らが幸せになりやすい環境を整えるみたいなことが必要なんじゃないかと思います。
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そういう点で、私なんかは毎年ライフプランを全社員に作らせ、そしてその社員たちに一人一人のライフプランを見て、
そして多少アドバイスはするし、アドバイスというよりは聞いてあげるだけかもしれませんし、そのライフプラン、人生の目標を私自身が応援できることは応援してあげる、みたいなことができたらということで、そんなことまでもやらせていただいています。
ぜひ皆さん方もそんなような感じで、環境整備が一番重要なんだと思っていただいたらいいんじゃないかなと思っております。
本日の社長のことくろく番外編はここまで。また来週。
本日も社長に聞くinWizBizをお聞きくださり誠にありがとうございました。
この番組は2017年1月から毎週配信を続けております。
これまでにたくさんの成功社長、成功経営者のインタビューをお届けしてまいりました。
その内容はすべてテキスト化いたしまして、私どもWizBizが運営するウェブサイト、経営ノートでも閲覧いただけるようにしております。
音声だけでなく文字で読み返すことで新たな発見や気づきがあり、皆さんの会社経営に役立つヒントがきっと見つかるのではないかと思いまして、サイトの方にもさせていただいています。
ぜひネット検索で経営ノート、スペース、社長インタビューと入力いただき、経営ノートのサイトをご覧になっていただければと思っております。
本日の社長に聞くinWizBizはここまで。また来週。
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