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こんにちは、わかまろです。このチャンネルでは、採用支援を行う会社で働く二児の母でもある、私が理想の生活、働き方を目指して試行錯誤する様子をお届けしております。
皆さんいかがお過ごしいでしょうか。今日は、「彼女は頭が悪いから」というタイトルで、同じ名前のある事件を元にした小説についてお話をしたいなと思います。
その事件だったり、小説の内容を受けて、私が人間ってこういう条件が揃ってしまうと、誰でも非常に残酷なことをし得るよね、と思ったというお話にしておりますので、
この人間の心の動きだったり、ドロドロした部分だったり、そういうのがご興味ある方は、ぜひ聞いていただきたいのですが、ちょっと残酷な表現だったり、
この事件がですね、そもそもすごく嫌な気持ちになる事件なので、ちょっとそういうのが聞きたくないよっていう方は、ここで聞くのをストップしていただければなというふうに思います。
「彼女は頭が悪いから」というのは、姫野香子さんという方が書かれた小説で、
2018年に出版されているんですが、その後、東大の入学の祝辞でですね、取り上げられたりとか、結構話題を読んだ小説なんですよね。
皆さんはタイトルだけでも聞いたことあるよっていう方も多いんではないでしょうか。この本ご存知ですかね。
この「彼女は頭が悪いから」って、タイトルそのものがすごく嫌な感じですよね。
この小説を姫野香子さんが書くきっかけとなった事件というのがありまして、
それが2016年に起きた東京大学の学生、東大の学生と陰性による集団にの強制挨拶、暴行事件がきっかけになっています。
この事件と今回の小説の内容がどんなあらすじかというと、メインとなる登場人物は2人で、
1人はごくごく普通の女子学生です。この女子学生は被害に遭った女子学生なんですが、家族とも仲が良くて、
偏差値50弱ぐらいの普通の次第にいって、周りもすごく気を使うような、
本当に友達になりたいタイプ、すごくいい子なんですよね。
もう1人が彼女の元恋人として今回加害者になる青年なんですけれども、この青年が
東大の陰性であって、その後、その他の東大の学生陰性、
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合計5人で彼女に対して酷い暴行を働くという事件を起こします。
話の流れとしては、ある場面で女子学生と東大の男子学生が出会うんですね。
女子学生はピュアに男子学生のことが好きになって、お付き合いというのが始まるわけです。
ただこのお付き合いというのも、結構束の間の一時の幸せだったというか、
男子学生の方が早々に飽きてしまって、というか、そもそも最初からもしかしたら真剣な交際ではなかったのかもしれませんが、
いわゆるセフレ的な扱いになってしまって、彼女の方から
これは関係性がもうこじれてしまっている、消滅しかかっているから、もう彼からは離れようかな、
最後の思い出に呼び出された飲み会に行ってみようかな、というところの最後の飲み会で事件が起きます。
彼女が彼に会う最後の飲み会だと思っていた場所で、東大の彼の仲間たちと
冷水をしてしまって、かなりお酒を飲ませられてしまって、その後部屋に行って、
そしてそこでひどい性的な暴行を受けるという事件です。
ここまででもすごく嫌な気持ちになった方が多いのではないかなと思うのですが、この事件に関して
特に、より嫌な気持ちにさせられるポイントが2つありまして、一つが
東大学生側の、かなり自意識過剰とも言える専民意識
という事です。俺は東大だから、女性は何をしなくても寄ってくるんだと。
そんな東大の学生目当てにホイホイ寄ってくるような女子学生が馬鹿に見えてしょうがなかったというような事を、その後の
捕まった後の教述でも言っていたりするのですが、俺たちは頭がいい。だからそれに群がっている人、
群がってくる女性には何をしたっていいというか、だって君たち、僕だと一緒に付き合いたいんでしょみたいな、そういう
かなり怒った考えが見えるというのが一つと、実際に今回の小説でもそうですし、実際の事件でも事件を起こした後に、その東大学生
本人たちやその周りの家族が反省したり申し訳ないって
思う様子っていうのが、事件の詳細を調べた限り、そしてこの小説を読む限りは出てこないんですよね。
だってその東大の男子と付き合いたくてホイホイついてきたんだから、それぐらい当たり前でしょみたいな、
そんな感じが見て取れるのがすごく嫌だなというポイントで、あともう一つのポイントが、世間からその女子学生がかなりバッシングをされたということです。
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当時の世間の反応としては、東大の男子学生目当てで自分から飲み会に行って、泥水をして、その後家まで行って、
そこで何かされたと言って訴えて、そんな平凡でバカな女子大生が、
善とある東大の学生5人の未来を潰していいのかみたいな、
そういうコメントがSNSだったりネット上ですごく上がって、その女子学生は叩かれてしまったんですよね。
そこもこの事件が特に非常に嫌な気持ちになるポイントだなと思っています。
ここまで聞かれて、皆さんはこの事件についてどういう感想をもたらえますか?
私はですね、さっきもお話ししたように、すごく不愉快な気持ちになると同時に、
ある条件が反れば、人間誰しも人に対してかなり残酷なことができるんじゃないかなっていうことを思ったんですよ。
じゃあ、その残酷なことをしてしまうある条件というのが、私が考えるのが2つあって、
まず1つが、自分は選ばれし人間で、他とは違う優秀な人間なんだって、
自分というか自分たちですね。自分たちは優秀なんだって思い込むということがまず1つと、
もう1つが、相手を一個人ではなくて集団として捉えるということです。
ちょっとよく意味が分からないと思うので、今回の事件に当てはめてお話をすると、
その選民意識、私たちは優秀なんだっていう意識って、今回の事件だと、
俺たち東大だから、ブランドもあるし、頭がいいから、他の人とは違うんだぜっていう、
すごく特殊とも言える意識によって、変に思い上がってしまったりうのぼれてしまって、
まりが見えなくなってしまってるっていう現象が1つありますよね。
相手を一個人ではなくて集団として捉えるというのはどういうことかというと、
今回の男子学生は、この女子学生に対して人としては見てないですよね。
1人の女性へ自分と心を通わせたごくごく普通の人間としてではなくて、
自分に群がってくるバカな女子大生というレッテルを貼って、
そのバカな女子大生要因、その塊として見ているだけであって、
その一個人の感情だったりっていうのをすごく無視していると思うんですよ。
その2つ、自分は優秀なんだ、ジムたちは優秀だっていう意識と、
相手をある属性の塊として見てしまうことによって、相手を人間扱いできなくなって、
何をしてもいい存在だと思って、ひどいことを働いてしまったと。
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今回の事件も、その女子学生はレイプはされていないんですよね。
そのことについて小説の中では、あんなブタに性欲が湧くはずはない。
だからこれは傍観事件でも何でもないっていうことを小説の中では言ってます。
代わりにというか、まるでカエルやネズミやそこら辺の虫にするようなくらい、
ここで言うのがはばかられるくらいの鬼畜な行為というのを、その女子学生に行っているんですよね。
これは相手を人間だと思っていたらできないですよね。
そこまで聞いて、皆さんはどう思われますか?
今回の事件が、いやいやでも東大生っていう特殊な人たちだったからとか、
そういうふうに思われますでしょうか?
ちょっと話は飛ぶのですが、最近のこの人類史上ですね、
最も残酷残虐な出来事の一つが、ナチスによるユダヤ人の虐殺というのがあったと思います。
ちょっと急に何の話だっていう感じなんですけど、つなげていくので、ちょっとだけお付き合いください。
あの虐殺というのがなぜ起こったのか、ナチスが酷かったからとか、ヒトラーがとんでもない奴だったからとか、
そういうことだけではなくて、私が思うに今回の東大事件とちょっと近しい構造があった部分もあるんじゃないかなと思います。
具体的には一つが、自分たちは優秀だという意識。
その当時のドイツ、というかヒトラーが、ナチスが率いてた人たちはアーリア人として、
自分たちは優秀なんだ、他の民族とは違うんだという意識を強く植え付けられてたと言われています。
そして、だからユダヤ人は悪い人、駆逐すべき人たちということで、
イチコ人を見るというよりもユダヤ人という塊として捉えているので、非常に残虐なことができているんじゃないかなと思うんですね。
実際に当時の虐殺に関わったナチス幹部の言い訳を聞いていると、党の命令に従って公務員的な思考で、
どれだけ効率よくその虐殺を裁けるかしか考えてなかったという証言も出ています。
裁くという時点で、人間としては捉えていないですよね。
人間というのは、ここでさっきの東大事件の話に戻ってくるのですが、
自分たちは優秀である、特別であるという意識と、相手を属性による塊で見てしまうと、
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相手のことが人間扱いできなくなって、非常に残虐な行為もし得る本性というか特性というのを誰しも持っているんじゃないかなと思って、
今回の事件がすごく怖くなりました。
急にナチスの話をされても、明示しづらいと思うので、例えば、今、火星人が見つかったとしますよね。
自分たち地球人はすごく優秀で万能な人間だと、一方、火星人はすごく野蛮で危険なことをしてくるかもしれない、
頭の悪い生物だという思い込みがあったら、火星人に対して酷いことをしてしまう人が出てきてもおかしくないと思いませんか?
加えて、自分自身もその火星人に対して尊重できるかといったら、できる自信は私はあまりないんですよね。
すみません、つらつらお話ししましたが、今回は東大の事件を基にした、「彼女は頭が悪いから」という小説を基にして、
この小説ってフェミニズムだったり、学歴社会の弊害的な感じで語られることもあるんですけど、
そうではなくて、私の感想としては、人間がある状況に陥れば誰しも残酷になりうる、そんなことが東大生という一種優秀の象徴的な存在として、
それがねじ曲がった形で起きてしまった事件なんじゃないかなというふうに思いました。
皆さんはどう思われましたでしょうか。
あとちょっとだけ付け加えると、私は自分の中にすごく残酷性だったりとか、人に対して酷いことをしうるような可能性があるんじゃないかなっていうのが昔からすごく怖くてですね、
これ、どなたか共感してくださる方がいるかいないかわからないのですが、
今私は日本という平和な時代に生まれて、運良く心身ともに健康で家族にも恵まれて生活をしているから、その残酷性というのが出てこないだけで、
例えば戦争が起きるとか、全く食べ物がなくなるとか、それこそさっきの例みたいに火星人が攻めてくるとか、
いろんな何かこう、日常とは今の日常とは違うことが起きた場合に、果たして今の自分でいられるのかな。
自分は実はすごく残酷だったり悪い人間で、そういう部分がある表紙に出てくるんじゃないかなっていうのが、なんか怖く感じたりするんですよね。
ということで、今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ちなみに今回の「彼女は頭が悪いから」を何で話そうかと思ったかというと、私が大好きな配信者の一人であるオイシー・ハルさんがラジオアプリボイシーで、この小説と事件について語られていてすごく興味深いなと思って、小説を一気読みしてですね、今回話しております。
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そのオイシー・ハルさんの放送は有料放送になってしまうのですけれども、もし興味あるよという方はリンクを貼っておきますので、ぜひ見ていただければなというふうに思います。
それでは今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。また次回も聞いていただけると幸いです。
いくつか嬉しいコメントをいただいておりますので、そのコメントについては次回お返しをさせていただきたいなと思います。