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2020-09-25 07:04

箱館戦争「星の進軍」 プロローグ

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ボイスドラマで学ぶ日本の歴史は、日本の歴史の一部の場面を切り出して、その時々で命を削りながらも懸命に生きてきた人物にスポットを当てて、ボイスドラマとして再現した番組です。
シーズン1は幕末の箱館戦争を舞台とした箱館共和国軍の榎本武揚、土方歳三、松平太郎の側から描いたドラマですが、ドラマを聴く前に時代背景や事の成り行きについて、このプロローグでナビゲーターが解説いたします。
ある程度時代背景をご存知のリスナー様は、第1話のドラマ部分よりお聞きいただいても十分に楽しめる作品にしております。

●プロデューサー:富山真明
●制作:PitPa(ピトパ)

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ボイスドラマで学ぶ日本の歴史。ナビゲーターを務めます熊谷陽子です。この番組は、日本の歴史の時々で、命を削りながらも懸命に生きてきた人物にスポットを当てて、ボイスドラマとして再現いたします。
さて、第1回目に取り上げるエピソードは、箱建戦争。時は幕末です。旧幕府勢力と薩摩長州ら倒幕派勢力、これが大正奉還後に政権争いで勃発するのが母親戦争。
この母親戦争最後の戦いが、箱建戦争なんです。1868年1月、京都戸場伏見の戦いから始まって、4月には江戸城が無欠解除されますよね。
この無欠解除後に、新政府の要求で徳川家の所領が大幅に減らされてしまうわけです。これによって行き場をなくした徳川の家臣たち、なんと8万人もの家臣が路頭に迷ったと言われています。
この事態を憂いたのが、旧幕府軍の海軍副総裁であった榎本竹明。この榎本竹明が今回のドラマの主人公なんです。
榎本竹明9名を榎本鎌次郎と言いまして、ドラマの中では鎌さんという呼び方で出てきたりしますけれども、この榎本竹明が江戸地、今の北海道ですね。
ここに開拓で新たな土地を作ることによって、8万人を養っていこうと大胆な計画を画策するんです。そしてこの同じ年の夏、榎本は新政府軍から軍艦引渡しを要請されます。
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しかし榎本はそれを退けます。当時最大にして圧倒的な戦闘力を要した軍艦海洋。この海洋を含む8隻の艦隊を率いて、榎本は江戸を脱走します。
この時共に江戸を脱走したのが陸軍武行並みの松平太郎、そして旧幕府軍の関係者、上野戦争で生き残った将棋隊や遊戯隊、そしてフランス軍。
旧幕府は軍事顧問という形でフランスのジュール・ブルネやアンドレ・カズヌーヴ、こういった人たちを雇っていたんですね。合わせると2000人を超える兵力だったと言われています。この2000人を超える兵力で江戸を脱走しました。
途中ですね、仙台で肘方俊三と合流をします。肘方と言えば新戦組ですね。この新戦組をはじめ東北戦争に敗れた旧幕府軍の残党を収容して、なんと約3500人に膨らんだ軍勢で江戸地に上陸します。
そして函館に新政権を受立するんです。しかしですね、この新しい政権を明治新政府が認めるはずがないんです。翌年の1869年2月には討伐軍を派兵するんですね。
また不運なことに、江戸地平定をする時に江戸元の失策によって最強の軍艦海洋、これとあともう一隻、合わせて2隻が座礁して沈没するというアクシデントがありました。
頼みの綱としていた海洋戦力がぐーんと低下して、新政府軍の江戸地上陸が容易になったことに、江戸元は非常に焦りを感じるんですね。
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この海洋座礁という絶対絶命のピンチから、今回のドラマ「星の新軍」は始まります。
江戸元たけやき、ひじかたとしぞう、そして松平太郎、彼らの生きざまや苦難への立ち向かう姿勢などを感じながら、どうぞ最後までお楽しみください。
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