1. 佐々木亮の宇宙ばなし
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2022-01-13 12:56

466. 大爆発から300年が経過した10光年の大きさのボール

星の最期に起きる大爆発「超新星爆発」。

300年前に発生したこの爆発が、今は10光年の広がりを見せる幻想的な球体に。

これを偏光X線観測機IXPEが本格的に明らかにしていく!!


ソース

https://www.nasa.gov/mission_pages/ixpe/news/nasa-s-new-ixpe-mission-begins-science-operations.html


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はい、始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題を紹介します。今日の本題は、数日前に紹介した、日本も関わっているX線天文観測器、IXPEと呼ばれるこの衛星ですね。
こちらがとうとう本格的な観測をスタートさせたというお話をさせていただきたいと思っております。
今回紹介するのは、数日前にお話ししたIXPEという衛星の話なんですが、去年の12月15日だったかな?に打ち上げに成功して、
その打ち上げ成功してから、ここまでヘルスチェックみたいな感じで、ちゃんと人工衛星自体が動くのか、みたいな調査が行われていたんですね。
そんな中で、実際に環境が整いましたと、その衛星自体がしっかりと動くというところが確認されたので、
人工衛星の元々の目的である天体観測、つまり本格的な運用フェーズがスタートすると、1月の11日からスタートしたというようなお話を今回はさせていただきたいと思います。
このお話はですね、僕が実際に所属していた理科学研究所の研究室だったりとかが日本側からメインで関わっていたりするので、
ぜひこの衛星の活躍っていうところを応援したいと思って、今回は取り上げさせていただこうと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
はい、ということでですね、毎日恒例の近況報告を挟もうかなと思うんですが、今日は少しお願いをさせていただこうかなと思います。
というのも、本日は1月13日木曜日になっておりますが、明日ですね、1月14日金曜日にこれまで何度かお話しさせていただいている
第3回ジャパンポッドキャストアワードのリスナー投票の締め切りとなります。こちらですね、僕、この宇宙話っていうチャンネルを日本一のポッドキャストチャンネルにしたいと、
科学カテゴリーっていうところからさらに脱出して、日本のトップレベルを目指していきたいと話しているのの、ワンステップとしてリスナー投票で皆さんに応援してもらいながら、一緒にトップを目指していきたいなというふうに思っております。
でですね、ベストナレッジ賞みたいなのとか、また大会公式で表彰されるものもあったりするので、そこら辺に関わってたらすごく嬉しいなと思いつつ、そこら辺はどうしてもやっぱり番組の性質とか色々あるので、選ばれない可能性も十分にあると、むしろそっちの方が高いと思っているので
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リスナー投票でですね、是非トップ10とかに食い込ませていただけたら非常に嬉しいなというふうに考えておりますので、もし毎日聞いてくださっていて、まだ投票してないよっていう方は概要欄から是非ですね、リスナー投票していただけたら嬉しいです。
皆さんお手間なのは十分理解していますので、コピー&ペーストで投票できるようにしておきました。概要欄チェックしてみてください。皆様のご協力、是非よろしくお願いいたします。
はい、ということで、そんな投票の期限が迫っているというお話だけさせていただいて、今回はもう早速本題に入っていこうと思います。
今日の本題は、日本も参加している、NASAが主導となっているX線天文観測プロジェクト、IXPEのお話をしていきたいと思っております。
このIXPEっていうのは、簡単に言えば、宇宙から飛んでくるX線を観測するための人工衛星の名前になります。
これは詳しい話は数日前、3日ぐらい前でしたかね、させていただいているので、そこでがっつり聞きたい方は聞いていただきたいなと思いつつも、
今までX線天文学っていうレントゲンとかで使われるX線ですね、あれが宇宙から飛んでくるものを色々観測していましたが、
IXPEはその光のさらに偏り、偏光と呼ばれるものですね。偏光サングラスとか、それが釣り用だったりゴルフ用だったり、色々あったりしたりするんですが、
あとはスキーのゴーグルなんかにも使われている、その光の偏りっていうところを捉えていく、そんな人工衛星になってます。
前回のお話で多分あんましなかったと思うんですけど、そもそもX線天文学と人工衛星の関係みたいなところをお話しさせていただきたいなと思うんですけど、
X線天文学って実は僕がもう博士号を取るまでの研究でずっと関わっていた分野でもあります。
なぜ人工衛星を飛ばしてX線を観測するのかっていうところで言うと、簡単に言えば地上にX線が飛んでこないからなんですね。
X線ってずっと当たってはいけない放射線だっていうのはなんとなく皆さんイメージできるかなと思うんですが、
それの通りで地球上にもしX線が降り注ぎ続けていたら被爆するみたいなことになってしまって、なかなか人間が住むなんてことはできないわけですよね。
ただX線っていうのは地球の大気みたいな水分が多いところとかっていうのはどんどんその空気に吸収されて地上には届かないっていう性質があるんですよ。
なので、そうやって人間が守られているっていう背景ありつつも、じゃあそれを探査したい、わざわざ迎えに行きたいって考えたらどうするかっていうと
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宇宙空間に出ていくしかないんですね。なので僕自身も研究を進めているときには国際宇宙ステーションに搭載されている天文観測器、日本のものとアメリカのものを使って
そのアメリカの方にも参加してたから一時期ずっとNASAにいたりっていうような感じで宇宙ステーションにある観測器を使っていたりするんですね。
つまり地上で使っているような望遠鏡ではどうしても達成できないようなものを宇宙空間で行ってあげよう、そんな研究になってます。
で、X線を放つ天体ってどういう天体があるのかっていうと、これ例えば簡単に言えばものすごくエネルギッシュな天体からX線っていうのは飛んできていて
例えば温度が数百万度とか数千万度とかっていうような規模で温度を持っているような天体であったりだとか
あとはものが本当に高速に近いようなスピードで動いているものだったりとかっていう様々な、あとはそのスピードで何かに衝撃でぶつかっていて
そこでエネルギーを作っていたりなんていうところでX線が放射されたりします。
なのでX線で見る宇宙っていうのは、こうなんて言うんでしょう、ものすごくエネルギッシュな熱い宇宙を見ることができるっていうのがX線天文学の特徴なんですね。
そんな感じでX線天文学っていう背景のお話ががっつりさせていただいたんですけど、その中でもX線天文学が切り開かれてからずっと課題として挙げられてた。
そしてその中でも必ず面白い結果を導き出すだろうと言われているX線の光の偏り、変更っていうのを捉えるための衛星がこのIXPEになります。
で、じゃあそんな感じで色々詳しい話は数日前のポッドキャストに譲るとして、じゃあこのIXPEどんな星を観測し始めるのか。
機械のメンテナンスだったりテスト期間を経て、まず最初のオフィシャルな科学的なターゲットは何なのかっていうと、これ超新星爆発残骸と呼ばれるものです。
これ多分あんまり話してなかったかなーって思うんですけど、超新星爆発は何度かお話ししてますよね。
超新星爆発は星が進化していった最後の大爆発ですっていうお話ししてると思うんです。
つまり別の名をスーパーノヴァと言いますね。で、そのスーパーノヴァ、超新星爆発っていうところが起きると周りにものが噴射される。
爆発の勢いでどんどん星の材料とかだったものが外側にバーって広がっていく花火みたいな感じで見えると。
宇宙空間を見てみると、数百年前に起きた超新星爆発なんかっていうのは、爆発が起きた、その爆発の衝撃波がそのまま広がっている様子っていうのが宇宙空間で見えたりするんですね。
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これがカシオペアザAと呼ばれる星が代表されるものです。で、これ結構話しすぎちゃってるな気もするんですけど、地球からだいたい1万光年だったかな?
1万光年ぐらい離れた天体になっていて、この超新星爆発残骸、カシオペアザAっていう星については、超新星爆発を起こしたのは
300年ぐらい前だっていうふうに言われています。 300年前だったら結構記録とかに残っていても不思議ではないというか、文字で物事を残す文化っていうのがあったりするので、
残っててもいいようなものの、なかなかそういった明確な記述っていうのは残っていないというような状況になっています。
で、ただ300年からだいたい350年ぐらい前に爆発したと言われていて、本当にその分だけ宇宙空間にどんどん広がっていってるんですね。
で、まあおおむね球体のように見えるような広がり方をやっぱりしていて、その球体どれぐらいの大きさかっていうと、これ直径で
10光年ぐらい。直径10光年ぐらいのものすごく大きい星になっています。
で、そんな星も結構X線の天文観測のターゲットとしては非常に有名な天体の一つになっていて、その理由っていうのはその爆発の衝撃によって広がっている衝撃波。
で、その衝撃波がもたらすエネルギーっていうところで周りが例えば3000万度とか、2000万度、3000万度、4000万度ぐらいの温度っていうのを示すっていうことがわかっていたりとか
っていうところでX線を出しているんですね。で、そんな感じで爆発した衝撃でものが広がっているっていう単なる空間の広がりっていうのを捉えるだけじゃなくて、
今回IXPEと呼ばれる人工衛星のターゲットになった理由っていうのは、その広がった状態の中に地球とか太陽みたいに磁力線、磁場っていうのがどうなっているのかを解き明かそうとするのがこのIXPEのミッションになります。
で、これって宇宙空間っていうのはすごい磁石の役割っていうのが重要で、地球も南極から北極に対して磁力線伸びている図っていうのがなんとなく理科の授業でやったかなと思うんですが、
じゃあそういう星だったりとかが爆発してしまった後っていうのは、その磁場だったり磁力線っていうのが一体どこへ行ってしまうのかっていう課題がずっと残っていたんですね。
そういう課題が残っているものをなんと今回明らかにしていって、今後星が死んだ後にその磁場っていうのがどうなるのか、重力が重い星の成れの果てっていうのがどうなっているのかっていう新たな扉を開く非常に面白い研究結果が今後IXPEの中から出てくるんじゃないかなと考えているので、
12:15
速報の研究結果とか出たらしっかりと取り上げていきたいなと考えております。
またメインで研究に関わっている方とかを呼んだりしてですね、皆さんに生の声とか届けられたら非常にいいかなと思ってますので、引き続きよろしくお願いいたします。
ということで、本日の話も面白いなと思ったら、ポッテ…すいません。面白いなと思ったらPodcastアプリでフォロー、サブスクライブよろしくお願いいたします。
番組の感想や宇宙に関する質問はTwitterのハッシュタグ、宇宙話で募集しておりますので、ガンガン呟いていただけたら嬉しいです。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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