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2020-12-15 14:43

67. 政府が博士課程1,000人に年230万円支援するハナシ

今日話題になった博士課程の学生への支援施策について、

博士課程の中にいる人間が生の声をお届け!

どこに問題があって、何がいい施策なのか?

そして私が考える博士課程の過ごし方を紹介します。


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元記事

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始まりました、佐々木亮の宇宙話。普段、国の研究機関で天文学の研究をしている私が、毎日最新の宇宙ニュースをお届けいたします、こちらのポッドキャスト。
本日はですね、ちょっと話題になっていたニュース、政府が博士課程1,000人に対して年230万円の支援をするというお話を紹介してみたいと思います。
こちら話題になっていたので、ネットで、もしかしたら読んだ方もいると思うんですが、
今日はこの実際に中にいる自分がですね、博士課程の中にいる自分が、実際にどういう問題を抱えていて、一般的な話ですね。
どんな問題を抱えていて、それをどう解決しようとしてこの施策が出たのかというところと、
実際に博士課程の学生っていうのが、こういうふうに過ごしていけばいいんじゃないのって思うところっていうのをちょっとお伝えできればいいかなと思っております。
実際に生の声を聞けるっていうのがなかなかないと思うのと、あとはここにいる方にもぜひ今後の博士人材っていうところが、
世の中にどう広がっていくのかっていうのを知っていただきたいと思っているので、ぜひこちら最後までお聞いていただけると嬉しいです。
で、恒例の近況報告というか活動報告になるんですが、毎日ずっと博士論文を作成しているところでございまして、
ひとつ核になる研究の議論を、最近は計算とかをひたすらやらせていただいているという中で、
計算してはこれで説明できるだろうっていうようなのが見つかった後ですね、じゃあこのパターンはどうなんだろう、このパターンはどうなんだろうっていうような
様々なパターンっていうのを考えて、よりこの論理の防御力っていうんですかね、っていうのを高めていく作業っていうのがひたすら続いております。
まあそうなってくると、なかなかこれだけ進んだっていうところが実感としては少なくて、なので毎日進んでるっていう感覚が正直ないときは多いんですね。
暗いトンネルの中をひたすら歩いている。1ヶ月後に終わらせなきゃいけないっていうゴールはなんとなくわかるけど進んでる実感がないといったところで、かなりメンタルに来るっていうのはあるんですね。
ただそんな中、毎日少しでも進んでると実感できるものがあるとやっぱり精神的には非常に楽で、それがこのポッドキャストなんですね。
毎日更新すると必ず聞いてくれる方がいらっしゃって、毎日更新してると1回1回で少しずつ聞いてくださってる方増えてるんですね。
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これが非常に嬉しくて、この少しの数字の増加っていうのもかなり心の助けになっているところでございます。
なのでここからもなるべく毎日更新するようにして研究財布までやりきっていきたいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。
といった感じで今日の本題に入っていきたいと思います。
今日は政府が白紙家庭心学者1000人に対して230万円の年間支援を行うといったものですね。
これさらに金銭的な支援だけじゃなくて、企業でのインターンシップなども計画に含めるというような内容になっているそうです。
詳しくは多分まだここからいろいろ決まっていったり書類が出てきたりするんだと思うんですが、
これは国を挙げて白紙家庭への金銭的な障壁というところと就職への不安というのを取り除いて、国としては白紙を取得者を増やしていきましょうというのが狙いなのかと思います。
今挙げたみたいに金銭的な面と就職の面という2つで白紙家庭に進むときにかなり大きな不安を抱くというのが一般的なんですね。
なのでそちらの問題2つをしっかり紹介した後に、個人的に白紙家庭ってどういうふうに過ごしていけばいいのかなとか、その後を見つめたときにどういうことをすればいいんだろうというところをちょっと私の意見をお話しできればいいかなと思っております。
先ほど言ったみたいにまず問題点の1つ目が金銭的な面ですね。なかなか普通の生活、健康的に生活を送れるのかというような収入のラインに達さないというのが結構あるんですね。
というのも白紙家庭に進学するときにあらかたの学生が必ず考えるのは日本の国の研究費を扱っている機関、日本学術振興会っていうところが定めている特別研究員という制度ですね。
こちらは中止過程までの研究成果と白紙家庭での研究計画っていうのを書類にまとめて申請をします。そこで採用されると月20万円の支給と年間100万円前後の研究費っていうのが自由に使えるというような感じになります。
これがいわゆる一般的に昔からある研究者として生きていくためのキャリアの第一ステップっていう感じな扱いなんですね。ただですね、こういう恵まれた制度っていうのの倍率っていうのは5倍以上なんですよ。
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つまりどういうことかっていうと、白紙進学者の5分の4はこれに操ることができないと。これが高い、倍率が高い低いっていうのは人それぞれ感じるところではあると思いますが、大方の学生はこの制度を受けることができないというのが現状になるんですね。
そうなると、例えば企業との共同研究をしていく。そこから給料をもらうっていうのだったり、あとは自分みたいに国の研究機関の研究員になるっていうパターンもありますね。あとは奨学金を借りるなど様々な手を打たなければいけない状況です。
しかもその支援額っていうのは特別研究員っていう国のやつ以外になると、なかなか普通の一般的な生活をするには少し足りないかなっていうような金額のものが多いんですね。
私の場合はちょっと運が良くて、いろんなところから支援をいただけているので問題はないんですが、周りで聞いているとそういう風に困っている人たちは結構いるという状況です。
こう見ると、最初に言った特別研究員っていうのは恵まれている方だというのは確かなんですが、これあくまで支援金なんですね。
なので世間一般的に言う収入っていう面にはならないんですよ。税金がかかったりだとか、収入の書類みたいなのが無かったりとかで。
なのでカードが作れない、クレジットカード作れなかったり、家を借りるときとかの収入として記載するときに若干疑われたりっていうようなかなり不便な面も大きいという面もあります。
なので、いろんな制度に少しずつ問題があって、世間全体で白紙家庭に対する扱いがどうのこうのっていう議論が常に残っているという状況ですね。
で、その一方で海外の大学院っていうのはそもそも研究員として扱ってくれて、その研究成果に対して白紙号っていうのが出てるみたいなイメージなので、
日本の制度に比べると生活をしっかりと保障してくれてるみたいな面で、かなり良い制度になってるわけなんです。
で、ここがまず問題点一つですね。で、もう一個の問題点っていうのは就活も難しいと。
で、これはどういうことかっていうと、白紙号修了の後っていうのは研究職を志すっていうパターンと、企業に就職するっていう選択肢が待ってると思うんですが、
第一としてまず研究職っていうのは結構ポスト不足っていうのが嘆かれております。
これで白紙家庭修了したからといっても、その先のポストがもう若手でパツパツに詰まっていると。
なので、余力はないので、ここまでどう頑張ってきても一部の人たち以外は基本的には仕事がないと。
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で、じゃあ実際にその後就職、大変申し訳ありません。途中で切れてしまいました。
で、続きでいくと、ここまで研究職っていうのを目指す中で、もう一方の選択肢として就職っていう道があるんですね。
しかし、日本国内において白紙号保持者っていうのを受け入れる企業の体制っていうのがあまり整っていないっていうのが問題であると。
これは少しずつは変わってきてはいるんですが、新卒市場主義みたいな年功序列みたいな考え方から若いうちに採用しておいて、自分の会社色に染め上げていくみたいな考え方が根付いてしまっていると。
若くても27歳ぐらいから、濃厚白紙の人材にとってはちょっと不利に働くという、割と発砲下がりみたいな状態になってしまうんですね。
お金と就職っていう2つの面でかなり厳しい状況にあるというところがあります。
なので、この2つっていうのを解消する1つの手立てとして、今回の施策があるんじゃないかなと私的には思っております。
年間で月20万円程度の給料をいただけて、なおかつその後の就労に関するインターンっていうのも計画に盛り込んでいただけるというのであれば、
最初に言った特別研究員っていうのが研究者へのファーストステップって考えるのであれば、今回のこの制度っていうのは社会人へのファーストステップみたいな意味合いが強くなるのかなと。
制度自体にいろいろ問題があるっていう意見はあると思うんですけど、個人的には支援する数が増えるとかっていうところは非常にいい流れなんじゃないかなと思っているところでございます。
こんな感じの施策があるっていう中で、私個人としてはですね、国のシステムの中でお金もらって、
研究の時間を割いてインターンにも行ってくださいみたいな制度なわけじゃないですか、今回のは。
そうすると結局は個人で仕事を取ってきた方がいいんじゃないのかなって思うのが私の意見ですね。
これはこういう制度に左右されずに安定的に金銭的な問題と就職の面をカバーできるのが、そういう個人で業務委託の仕事を取ってくるっていうのが一番いい選択肢なんじゃないかなと思っております。
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というのも就労に大きな壁があるっていうのは結局は27歳に、例えば若くて27歳の時に社会経験、いわゆる企業で働いた経験がないみたいなところで文句を言われたり、
あとはその在学中の金銭的に厳しいよっていう意見っていうところが、研究で培った能力っていうのを他で使えば十分お金を稼ぐことができるんじゃないかなと。
これは2日前か3日前のこのポッドキャストでも話させていただいたんですけど、研究をしているとそれに付随してつく能力っていうのがあるので、そこを生かす方向で、例えばプログラミングだったり文章を書くライティング能力だったりっていうところですね。
なのでこれを使って業務委託の仕事とかができると非常にいいのかなと個人的には思います。
そうするとそのスキルを使って仕事ができて、私の経験からするとそこで使ったスキルっていうのが最終的にまた研究に生かせると。
プログラムの能力が上がってるから研究スムーズに動かせるだとかっていうところでかなりいいんじゃないかなと思っております。
なのでこういうふうにいろんな制度ができるのは非常にいいことだと思ってて、自分もぜひ今後進む方を応援したいなと思ってるんですけど、こういう制度に振り回されずですね。
自分でできるところ、金銭的な部分とかその後就職を考えているんであれば、それに対する職力の残し方だったり成果の残し方っていうのも考えるといいんじゃないかなと思うところでございました。
いかがでしたでしょうかね。
今日ちょっとホットになってたのでこちら紹介させていただきました。
とにかく制度とか云々言わないで研究やりたければやればいいと思うし、そのなんか就職とか金銭面のリスクっていうのを少しでも回避したいのであれば他の人も他の手も考えればいいんじゃないかなと思うところでございます。
ということで今回話面白いなと思ったらぜひお手元のポッドキャストアプリでフォローサブスクライブよろしくお願いいたします。
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それではまた次回お会いしましょう。さようなら。
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