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はい、始まりました、佐々木亮の宇宙ばなし。今日はですね、野口宇宙飛行士が国際宇宙ステーションにたどり着いたということで、
野口宇宙飛行士が1日の中でどういうスケジュールで動いていくのかっていうようなところを紹介してみたいと思います。
こちらJAXAの資料をもとにしているので、正確なものになってますね。
ということで、恒例の近況報告となりますが、実はですね、その今日の昼間13時ごろにスペースXのクルードラゴンに乗った宇宙飛行士4名、野口宇宙飛行士を含めた4名が国際宇宙ステーションにたどり着きました。
で、無事ドッキングも成功して、その模様が一部スペースXとかNASAのチャンネルで放映されていたんですね。
で、それを見ながら昼を過ごしていたわけなんですけど、そこで宇宙ステーションの映像がパーって見えたときに、クルードラゴンがドッキングしていくところの映像に自分が運用に参加している観測機が見切れてるっていうところがあって、
民間機で宇宙飛行士が国際宇宙ステーションまでたどり着いたっていう感動と、その場面でちらっと自分が参加している観測機が見えてるっていうダブルで感動があったなっていう個人的にはダブルで嬉しいお昼の出来事でした。
で、これちょっと天文学やってる人のジレンマみたいなものがあるんですけど、実は天文観測機を人工衛星として飛ばしてるプロジェクトっていうのは結構いくつもあるんですね。
で、そのプロジェクトの中で人工衛星として飛ばしてしまうと国際宇宙ステーションとかよりももっと高い軌道に乗せるんですよ。
そうなると打ち上げた後、運用してる最中っていうのはその運用してる、動いてる状態の衛星っていうのを見ることができない。
その姿を確認することができないと。元気に動いてるなとかっていうのも分からずに、ただコマンドを送ってそいつが取ったデータっていうのが定期的に降りてくるみたいな感じになるので、
どんなに頑張って作ってもその姿が見えないっていう結構悲しい状態が起きるんですが、自分が参加してるプロジェクトとかだとさっき言ったみたいに宇宙ステーションに搭載されてる観測機器なんですね。
そうするとたまに宇宙飛行士の戦災活動であったりだとか、今回みたいなドッキングのタイミングの映像とかを見ているとたまに見切れたりして、その姿、元気な姿を確認できるっていう意味で、ちょっと嬉しさが何回か訪れる楽しい状況になっているっていう感じですね。
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あまりこういう話って実際に衛星の運用とかをしてる人じゃないとわからない感覚なので、結構面白いかなと思って紹介してみました。
ということでですね、緊急報告はこれぐらいにしておいて、今日は野口宇宙飛行士が取り組む実験とか作業とかのタイムスケジュールについて紹介してみたいと思います。
宇宙飛行士っていうのは基本的には地上と同じようにおおむね8時間ぐらい働いて、あとは食事とかっていう休憩とかっていうのが含まれると。
実際にどういうスケジュールになってるかっていうと、睡眠にまず8.5時間使われてるんですね。
これは睡眠不足になると結構ストレス値が上がるっていうのもあるのと、そのストレス値にかなり敏感にならなきゃいけないのは国際宇宙ステーションっていう、言ってしまえば閉鎖的な空間でさらに地上ではないっていうところがあるので、ストレスが溜まりやすい状況にあるっていうのが宇宙飛行士の方の特徴なんですね。
なのでそういう意味では十分な睡眠を取れるようにとかっていうところで8.5時間取られてる。
朝食、洗顔、作業、地上との作業確認とかで1時間半とか取られていて、昼間は活動時間は一応6時間、実験とかを行うと。
この実験6時間の間でこの3日間ぐらいで紹介していた野口宇宙飛行士に課せられてるミッションであったり、例えばiPS細胞の培養であったりとかハーブを作ったり宇宙超小型衛星の放出機構を作ったりっていうような作業がこの6時間に充てられると。
そんな感じで実験をする時間を過ごした後はですね、運動の時間として2.5時間時間が取られてるんですね。
ここが結構特徴的かなって個人的には思っていて、運動に2.5時間なんですよ。
結構長いじゃないですか。毎日2.5時間運動してくださいって結構しんどいと思うんですよ皆さんも。
でもこれって健康を維持するためには確実に必要なものなんですね。
というのも宇宙空間って皆さんご存知の通り無重力じゃないですか。
無重力になっているということは地上と何が違うかっていうと、地上だと立ってる状態の時、寝っ転がってる状態の時もほぼそうなんですが、体に負荷がかかるんですね重力によって。
そうするとそれに伴って筋肉とかが緊張状態になる、動いてる状態ですね。
なっているので何かしらの負荷が常にかかり続けているわけなんですが、宇宙空間に行くとそれがなくなってしまうと。
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なので地上にいる時と同じぐらい全身の筋肉に負荷がかかるような状態を作らないといけないっていう意味でたくさん運動しなきゃいけないんですね。
あとはこの筋肉を動かすっていう作業と一緒に骨にもしっかりと負荷がかからないといけない。
っていうのも無重力状態になると地上にいる時みたいに骨にも負荷がかからないです。筋肉同様。
そうするとその圧力って結構大事で負荷がかからない状態にあるとだんだん骨が弱くなっていって
宇宙飛行士の方っていうのは骨粗傷症になるリスクが高いんですね。
言いづらいですね。
なのでそういうのも含めで運動をがっつり毎日やってあげることで骨の負荷、体にちゃんと動いてるんだぞっていう信号を与えるためにも
2.5時間しっかりと運動していかないといけないっていうところがこのタイムスケジュールに組み込まれているわけですね。
っていう感じで運動が終わった後は夕食であったりとか自由時間を取られていると。
で、どうもこの野口宇宙飛行士が前回宇宙に行った際にインターネット環境とかっていうのがいろいろ整備されたぐらいの時期だったらしくて
その頃から宇宙ステーションから宇宙飛行士の方がツイッターを更新したりとか
っていうような一種の普及活動みたいなのっていうのが結構されるようになってて
そういうのは自由時間にやるように規定として決められてます。
一応遊びという扱い的にはっていうのがちゃんと資料の中に明記されていました。
なのでツイッターとか見ていて野口さんがつぶやいてたら今休憩時間なんだなって思っていただければいいんじゃないですかね。
どうも異説によるとインタビューとかでですね
トイレに行く時間もままならないぐらい結構ビチビチにスケジュールが組まれているというのが言うらしいので
なんて言ったってそれまでにかかった訓練のお金とかで活動時間を割ると
なんと宇宙飛行士の方の1時間あたりにかかる費用っていうのは300万円とかもっととかだったらしいんですね。
なのでそう考えるとそんな悠長な時間配分では働かせてくれないというような感じでなかなかハードに働いているそうです。
ということで今日は野口宇宙飛行士が今後半年間で使っていく時間配分タイムスケジュールみたいなのを紹介してみました。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。