00:06
はい、こんにちは、徳力です。今日はですね、いわゆるジャニーズ事務所騒動の関連で、先日シェンプルさんの企画で、元吉本工業の謝罪マスターの竹中さんと、
大手芸能事務所における不祥事から見る交互対応とタレント企業の責任という、ちょっと重いテーマのセミナーに行わせてきました。
その時の感想を共有しておきたいと思います。謝罪マスターの竹中さんは元吉本工業の方で、この騒動になってしまった時の謝罪をいかにするべきかというのは、非常に論理的にノウハウを持っておられる方で、業界ではすごい有名な方なんですよね。
いろんな騒動があると、結構竹中さんがコメントを求められて、こういうふうにするべきだったんじゃないかみたいな、会話をされているのをよく僕も参考にさせていただいたんですけども、今回こういったことにご一緒することができて、
セミナー自体はちょっとクローズドの内容だったので、あんまりご紹介できないんですけど、ちょっと記事にも載っていることで発言されたのが非常に印象的だったので、ご紹介しておきたいと思います。
記事は10月27日の朝日新聞の記事で、ゴールはどこに?元吉本工業の名物広報が見たジャニーズの対応というタイトルで、有料記事なんですけど、ご紹介したい内容は前半の無料部分に載っているので、そこをご紹介しておきます。
中村さんが何度も言っていたのが、ゴールが今回の会見、前回9月の会見も10月の会見も見えなかった。それは確かになってすごい思ったんですよね。
謝罪会見でゴールというと、誘導しようとしているんじゃないかという印象を持つ人もいるかもしれないですけど、何事もやるからには当然目的があって、どういうふうにしたいかというゴールがあると思うんですね。
通常の謝罪会見だと、多分最初はまず何といっても被害者に対する謝罪ですよね。それによってまずはコミュニケーションの第一歩を踏み出すというのが最初のオリガンになると思うんですけど、残念ながらジャニーズ事務所の場合には、本来は騒動が明らかになったタイミング。
もう遥か昔ですけど、直近だと、河村岡本さんがカミングアウトした去年の11月とか、少なくとも今年の3月BBCのドキュメンタリーが出たタイミングとかに、謝罪会見なり釈明会見をするタイミングはいくらでもあったと思うんですけども、それをズルズルでやらないまま、
5月に動画は出したものの、実は誤ってなくって事実も認めてないっていう、最初から反対の対応しちゃったかもしれないので、本当は多分9月が謝罪会見で、まずはそこで謝罪の意思と今後の対応を明確にするっていうのが本来のゴールだったんだと思うんですけど、
03:13
9月は残念ながら、一般社会からするとゼロ回答に近い、今まで通りやりますみたいな感じで、謝名も変えませんみたいな感じだったんで、そこでやっぱり9月、本来の謝罪会見のゴールを達成してなかったにも関わらず、
9月の会見で多分PR会社と事務所側はNGリストを作って自分たち主導の会見しようとしてしまったっていう、そうするとやっぱり本来あれはまだ謝罪会見で、説明、釈明会見だと世間は思われていたのに、ゴールがない中会見だけを開いてしまったのではないかって話ですね。
山田さんがおっしゃっててすごい面白いなと思ったんです。ゴールが決まっているのであれば重要なのは実は司会者だと。その司会者は台本通りに進行する司会者じゃなくて本当のMCですね。マスターオブセレモニーっていうのがMCの役なんですけど、要は会をマスターする人ですね。進行する人ですね。
本来はどうしてもやっぱり雇われの司会者っていうのは台本通りに進行することになっちゃうんですけど、謝罪会見とかそういう会見におけるMCというのは本来はゴールに向かって会を進行させる役割があるので、質問に対して噛み砕いて説明したり、関係ない質問が来たらそれを関係ないとちゃんと仕切るとかっていうそのゴールに合わせて進行しなくちゃいけないんだっていうのを、
竹中さんすごいおっしゃっていて、それはすごい納得感ありましたね。やっぱり、なんとなくこれも結果論で当然現場の方々混乱してるからなかなか判断できないって話だと思うんですけど、やっぱり謝罪会見を先にジャニーズ事務所の場合には日程が決まってて開くパターンがすごく多いんですよね。
本来はこの会見で何を説明してどういう理解を得るのかっていうのがあって、会見日が設定されるんですけど、どうしても先にいつ会見開くんだ開くんだって言われて、1ヶ月後に開きますみたいに先に日程を決めちゃうんで、もろもろいろんなことが決まってないのに会見だけ開いちゃって、あれはどうするんですか、これはどうするんですかっていうと検討中ですっていう。
そうすると実はせっかく会見を開いて質疑応答も9月の段階で長くやったのに何も解決されてないように見えちゃうから10月がまたゼロスタートになっちゃったって話だと思うんですよね。
ジャニーズ事務所側はそう思ってないから2回目の関係はあくまでビジネス上の経営の説明をする話だっていう定義でNGリスト作っちゃったっていうのはなかなかなるほどなっていう感じでした。
これは本当は終わってから言える話であって、部外者が言いや言いや言いやすいけど、本来はそんなに言ったところで何になるって話ではあるんですけど、
06:04
多分いろんな今後も企業の方々がこういうシーンに直面することが多いと思うので、このゴールを意識して、いわゆるこうなんか、
進行だけをするプロの司会者に任せるんじゃなくて、自分たちである程度会を進行する方がいいのかもしれないっていう話は非常に印象的だったのでご紹介です。
今日ちょっとネガティブな話ですけども、このチャンネルではできるだけ日本のエンタメの未来が楽しくなるようなニュースを紹介していきたいなと思ってますので、
皆さんもこんな話をご存知だよっていうのがありましたらぜひコメントやツイートで教えていただけると幸いです。
今日はありがとうございます。