塩ではないですけどね。
日本の水道法で言うと炭酸カルシウムで換算したとき300以下であること。
水道として流していいのは300以下であること。
ということでまたそれ、おいしい水の基準っていうのも法律じゃないんですけども、
日本の水に関する協会とかで定めた数字が10から100。
このぐらいだと日本人としておいしい水ですねと。
まあでも大体日本では軟水化なっているところなんですけども、
日本の水が大体ほとんどは軟水でヨーロッパは硬水っていうのはなぜでしょうかというのがクイズ。
なぜでしょう。
これね、僕も詳しくは知らないんですけど、
やっぱ地質とか関係するのかなってパッと思い浮かびましたね。
ヨーロッパって結構石灰岩地質が多いって言われてますね。
多分川とか流れてくる距離も、距離というか時間が結構絡んでると思ってて、
日本って結構山勝ちで川がシューッと流れていっちゃうので、
雨水とかにミネラル分が溶け出す時間がすごい短いと思うんですけど、
割とヨーロッパとかで言うと、そこが割とゆるっと流れてるんかなっていうイメージがあって、
それは絡んでる気がします。
大体それで合ってますね。
大体それで合ってるんです。
川自体も急流であるし、結局水っていうのは地下水なり川の水を使って水道を作ってるんで、
水が地面の中とかもしくは地表とかを流れる時間がどれだけあるかって、
長ければ長いほどよく溶けちゃうんで、
だから日本ではあんま溶け込む時間がないんで高度が低めになる。
長い、世界で有名なアマゾン川なりナイル川なりセーヌ川とかは、
その辺はすごい時間がかかる、距離が長いっていうことで有名なんですけどね。
そういうところはやっぱり高度も高いということらしいです。
日本急流で良かったなって話になりますけど、高度が高いと何が問題かというと、
水道を使って置いといたらいつの間にか石が溜まってるってことですよね。
結晶化しちゃう。
そうそう、石出っていう言い方をよくしますけど、科学的には。
あれか、水垢がむちゃくちゃつきやすくなる的なことですね。
そう、カリカリしたものがね。
湯沸かしポットなんかの内側、しばらくしとくと白いのがいっぱいつくじゃないですか。
あれが日常的に起こりやすいという。
これが20年か30年前ぐらいには結構これが問題だって話になったんですよ。
なんかどっかから例えば工場排水から出てきたんじゃないかとか言われてたんですけども、実はそこだったという。
だから不眠質を除去すれば塩素消毒したときにトリハロメタンはほとんどできないんじゃないのっていうふうに考えて、
今はそれの手法によってだんだん塩素の量を減らすことができるようになってきたと。
なので例えば塩素消毒する前にオゾンによって酸化分解させちゃいましょうとか。
あとは活性炭とかによって除去しましょう。
特に不眠酸と言われている物質ってアルカリには溶けて酸には不要なものなので、酸入れたら沈殿するというそういう性質もあったりするので、
これによって塩素の使用量がずいぶん減らせるようになったと。
塩素臭さが減らせますということだそうです。
ちなみに水道水中の総トリハロメタン濃度という基準が決められていまして、
総トリハロメタン濃度というのはトリハロメタンの全てという意味ではなくて、この場合は、
トリハロメタンの中のうちの4つの種類に限定して、それの合計の数という基準が規定されていて、
これが0.1mgパーリットルというふうになっています。
WHOという世界保健機構のガイドラインの値の半分の値なので、
世界基準値よりも厳しいんです。日本の水道水は安心してくださいということです。
ちなみに塩素を入れて消毒しますということになっているので、塩素の安全性の話を言いますと、
WHOの基準は5mgパーリットル。
日本では0.1から0.4とても厳しくなっています。
だから塩素の方も安心してくださいということです。
塩素の臭いでわかるのが0.4からという話でしたよね。
0.4前後ぐらいから。
ということを考えると5mgパーリットルってめちゃくちゃ高いですね。
臭いますね。
臭いますよね。
めっちゃ臭いますね。プールじゃないですかという話になりますね。
確かにね。プールぐらいの感覚ですよね。
WHOの5mgパーリットルというのは毎日飲んだとしたら危険になるかなという基準になる。
5mgパーリットルぐらいまでは大丈夫でしょと言われているとWHOとしては言っているそうなんですけれども、
日本ではグッと低く設定されているので、そこをクリアしたものが水道水なので大丈夫ですというお話でした。
実は私大学院の時の同級生で、実際それを仕事にしている人が同級生でおりまして、
その人に今回水質の話をしたいんでちょっと色々知りたいことあるから教えてくれって聞いたんですよ。
現役の方がいるんで。
さすが。
そうすると私が20年前にやってた分析方法とちょっと変わっているということがわかりまして、
20年前の時、基本的に測定方法というのは法律でだいたい決まっているのでそれでやらなきゃいけないんだけど、
変わっているということは法律もそうで変わっているということなんですね。
聞くと5,6年ずつで更新されているそうなんで、20年経ってたら4,5回変わっていることになりますね。
なるほど。
今その水質の検査って基本的にICPとかICPマスという分析機器を使っているんですって、
化学系の無機系の化学をやっている方だったら知っているかどうかという名前を今言っちゃいましたけれども、
ICPというのは融合結合プラズマというものの略称なんです。
詳しくは各自で調べてみていただきたいんですが、
この分析機器を使うと結構簡単に多くの成分を一度に測定することができるのでとても便利なんですね。
学生の時にはこれを使ってたんですよ。ただ仕事でこれを使えなかったんですね。
法律で多分ダメって言われてたんだと思うんです。
でも今はそれを使ってますという話でした。
あと水道水ってそもそもすごく成分が低めに決められているので微量の測定をしなきゃいけないことが多いので、
ICPという測定機器に質量分析を加えたICPマスという装置を使うことがあるんですけれども、
質量分析って光真空の中に元素のイオンとかをぶち込まなきゃいけないので、
溝をまず最初に噴霧して霧状にした上でイオン化させてさらに水分を抜かないといけないという作業があるため、
水分を飛ばすためにヘリウムのガスを使っているんです。
皆さんヘリウムガスと聞いてピンとくる人が2Kの方ならいるかもしれませんが、ヘリウムガスって今非常に高いです。
なかなか手に入りません。
そうなんですね。
昔47リットルのボンベ、通常のサイズのボンベ、分析装置を使う上でつなげなきゃいけないサイズなんで、
通常のイメージがどのくらいつくかなと思うんですけど、
あれ数万円で済んでたんですけど、1本あたりの値段。