00:06
たべものラジオ たべものの世界を探求するたべものラジオの
かっちゃ料理むとう、むとうたくろうです。 むとうたろうです。このラジオは少し変わった経歴の料理人兄弟が食べ物の知られずある世界をちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です。
はい、ということで今回も本編行きたいと思います。 はい。はい、では前回からの続きです。で、今回は? 今回もミルクを飲むです。
はい、前回引き続きね、ミルクを飲む。 前回はね、本当古代からさかのぼって、なぜ人類はミルクを飲み始めたんだろうねっていうところを、まあ半分ぐらい妄想しましたね。
はいはい、そうだね。 今回はついに人類がミルクを飲み始めるところですね。 ミルクを飲み始める。
まあ一般的にっていうのがつきますけど。 一般的にね。 いろんな人たちがミルクを飲み始めるんですね。
で、まずは飲むというよりは乳製品が中心になっている社会というところから話が始まります。
ざっくり中世ヨーロッパだと思ってください。 中世ヨーロッパ。 長いですけどね。 長いね。 800年から1600年の手前くらいまではだいたいざっくり中世って言いますんで。
結構あるね。 結構あるんですよ。 その間が王公貴族は別にしてですね、一般大衆の食生活っていうのは穀物プラス乳製品これがメインです。
穀物プラス乳製品。 前回も言いましたように、北に行けば行くほど野菜取れづらいんですよね。
後にフランスとかドイツとかオーランダとか農業大国になっていくんですけど、まだ中世っていうのはそういう時代じゃない。
なんでかっていうとですね、ローマ帝国が滅んだ後ですよ。フランク王国が出てきますよね。
このぐらいっていうのは気候の変動の問題もあったり、人口減少の問題があったり、
いろんな要因があってあちこちの町が町じゃなくなって廃墟化していくような感じなんですよ。
かつてここは町だったみたいなところがあるんですね。フランク王国の時代とかも一応あるんですよ。
そこがペストの影響なんかで人がどーんと減りますと。 戦いがあります。
それから寒冷現象が起きますとか、1258年どっかで噴火が起きて地球全体が寒くなっちゃいましたとか。
そんなことがいっぱいあってですね、食料も減るので人口減るんですよ。こうすると町維持できないんですよね。
町と町をつないでいたローマ帝国が頑張って頑張って作った道、
すべての道はローマに通ずって言ったあの道、あそこもどんどん鬱蒼とした森になっていくんですよ。
03:01
インフラも整備できない。 だから赤月ちゃんっていう物語が生まれるんです。
あれはその時代の話。だって森で狼に会うんだよ。あれ道なんだよもともと。
町と町をつなぐ道が森になっちゃってるんだもん。
人間は捕食される側の動物になってるんです当時。
それだけ人間が減った。 減った。
そのようになっていくとですね、貨幣経済が回らないんです、もう。
そこまでいくんだ。 なので中世の長い間、後半から復活しますけど長い間貨幣経済がなくなって
ブツブツ効果の世界に戻ります一度。というような世界観です。
そんな中でみんな廃墟みたいな街なんだけど、教会だけ残ってるんですよ。修道院とか。
そこは守んなきゃいけないから。みんなの心の拠り所で中心にいってすっごく大事なものなんで。
村にほとんど人はいないんだけど、そこだけはちゃんと残ってるみたいな感じでね。
新人深くちゃんとカトリックとして生きてるんです。まだルターとか出てくる前の話ですよ。
急になぜこのカトリックの話をしたかというとですね、ローマ教会だけじゃなくて、
これは東の東方聖教会、コンスタンティノプロを中心としたね。
あっちのキリスト教も一緒なんですけど、専用の小読みっていうのがあってですね。
この祝日とか祭日とかお祈りをしなきゃいけないとか、みそぎをするような感覚なんですよ。日本人からすると。
そういう日があって、その日だけは食べられるものが制限されてる。
今でもあるらしいんですけど、日数が相当減ってますがね。
昔は前回の話にちょっとだけ出てきた四体液説に沿って、あったかいものは食べられない。
あったかいものは食べられない。
あったかいっていうのはスープが食べられないとかそういう話じゃないんですよ。
食材として、これは東洋医学とかでもありますけど、熱性、温性、涼性、冷性ってありますよね。
食べ物によって四区分されてるじゃないですか。
体を冷やすとかね。
温めるとか。この熱い側のものが食べちゃいけないことになってるんですって。
それ何にあたるかっていうと、肉とか魚とかそういうのね。
っていうのは慎みましょうと。
需要競争っぽいやつね。
はい。わーって体が高ぶる、心が高ぶっちゃうようなやつは全部抑えましょうみたいなのがあって。
これね日数を全部足していくとですね、1年のうち150日超えるんだよね。200日くらいあるんだよね。
かなり長いね。
だって1週間のうち水曜日と木曜日と金曜日とかそんな感じになってるし。
イベントの前40日間はダメとか。
そうなんだ。
季節の変わり見ごとに10日間とかっていうのがあるんですって。
ちょっと詳しく覚えてないんですけど。それ全部足したんですけどね。
まあ少なく見積もっても1年の半分弱くらいはダメだろうな。
06:01
へえ。
だから肉盛んなら食べられないからもうタンパク質がないですよね。
ないね。
で人口も減っちゃってるから最重要の穀物は作るんだけど、豆類とか野菜類もあんまり育てられないと。
だからもうタンパク源は乳製品特にチーズに頼らざるを得ない。
まあそうなるね。
っていうことになるんですよ。もうね大変ですよ。
大変。
だってもう食料がそれしかないんだから。
まあタンパク質がね。
タンパク質が。それで徹底的にいくんだけど、ある時転換点が来ましてね。
一気に時代は飛んで大航海時代ですよ。
大航海時代。
海渡りました。1492年だったかな。コロンブスが新大陸に到達しますと。
そうすると今まで見たことのない植物に出会うわけですよね。
見たことのない植物。
いっぱいありますよね。アメリカ原産のものっていうのは。アメリカ大陸原産っていうのはね。
そこで見たものでこれすげえなみたいなのがアーモンドとかね。
アーモンド。
ココナッツとか。
ココナッツも。
つまりここで植物性代替ミルクに出会うわけですよ。
確かにそうなんだ。
なんで1500年代くらいに急に、例えばイギリスの料理のレシピ集からミルクの量が減って、急にアーモンドミルクを使った料理が増えてくるんですよね。
だから未だにアーモンドミルク多いんだ。
そういう感じなんですよね。
へえ。
だから1年の半分ミルク食べなんだから、そこにアーモンドミルク当てればいいじゃん。ココナッツミルク当てればいいじゃん。
そうすると年から年中ミルク系のものを食べられるじゃん。みたいな感じになってくんですよね。
まあ生きるためには欲しいよね。
ミルクも温性なんでダメですから。
それが植物性なら冷静に当たるからいいよね。
まあそういう考え方ね。
それで出てきたんですよ。
ところが16世紀末、1500年代の終わり頃になると、やっぱミルクでいいんじゃね?ってなり始める。
どうした?急に。
急にでしょ。これはね、キリスト教が分裂するんです。
分裂?
いろんな思想家が出てきますよね。
出てくるね。
マルティン・ルターと覚えてますか?
ルター。
あの宗教改革のスタートになった人ね。
はいはい。
もっと聖書を読みましょうと。勝手なルール作るのおかしいよね。
食油上おかしいよねみたいな話出たじゃないですか。
これを皮切りにジョン・ロックとかカルバンとか、
ああいう人たちが出てきて、プロテスタントの人たちが出てきますよね。
その人たちが改めて、ラテン語じゃない母国語に訳された聖書を読んだところ、
おや?この小読みはどういうことだ?って。
あれ?聖書にそんな小読みの話なくね?みたいな。
だいたい信者全員祭祀っていう考え方なんで、特にカルバン派なんかは、
誰か一人の人間の意見に従うのではなくて、私個人と神がつながるって発想になってくるんですよ。
09:00
ピラミッド構造じゃなくて、一対全になったんですよね。
結局解釈自分でいいってことになってくるじゃないですか。
そうすると、ミルクいいんじゃない?ってやつがたくさん出てくる。
そのタイミングでミルクの生産量がたまたま上がってくるんですよね。
たまたま上がってくる?
たまたま上がってきちゃうんですよ。
これはなぜかというと、農業革命が起きるからなんですね。
農業革命。
まず第一弾で起きたのが、散歩式農業。
散歩式。
散歩ってやったらテイカーウォークじゃないよ。
それはわかった。
散歩ってのは国構えの中に掘って書くんだけど、
畑三つをグルグルサイクルで回しましょうってやつね。
こっちで大麦作って、こっちで小麦作って、もう一箇所は休ませといて、
一年ごとにグルッグルッグルッと入れ替えていくと。
ローテーションしていくやつね。
そうですね。
そうすると土地の力が復活できるので、効率いいよねっていう感じになってくるんですよ。
ビールの階段。
そうか、ビールの階段。
ドイツ。
それが出てきた時期。
この時代に、なんと牛を使ったスキが出てくるんですよ。
牛を使ったスキ?
スキってわかります?
スキって農機具。
農機具のスキ。
あれを地面にバサッとぶっさして、そのスキには軸とタイヤがついてるんですよね。
それを牛の背中に棒で持って引っ掛けて、牛に引っ張らせると、
あと自分の足で踏んどけば、グーって深くまで耕せるじゃないですか。
あれがこの時代に登場するんですよ。
ああ、そうなんだ。
そうすると、めちゃくちゃ農業生産力が高くなって、いっぱい穀物作れるようになる。
高安機械だもんね。
ちなみに、この牛を使ったスキ、中国だと西暦200年頃とか、いやもっと前だな。
戦国時代にあるんで、秦の時代でも前からありますけどね。
秦の時代より前というと。
紀元前200年とか、300年くらいからも使ってますけど。
ああ、そんな前からあるの?
言っても、中華大陸そのあたりの価格技術とか文明のスピードっていうのは、当時の世界だったらヨーロッパの4,500年先行ってますからね。
ああ、ダントツだね。
常に世界の最先端はあそこにあったぐらいの勢いですよ。
常じゃないけど、結構長い間ね。
やっとヨーロッパ大陸もなりましたね、みたいな感じね。
農業生産力が上がって人口も増えてきて、牧草地も広がって、その後に農副農法とかっていうのが新しく出てくるんですけど、
これは細かく言うとあれなんで、ざっくり言うと3つに区分したのを4つに区分するんですよ。
3つに区分したのを4つに。
3つの時は多いのは麦系、大豆系、急耕地みたいな感じだったよね。
これが麦系、麦系、株、クローバーとかになるね。
株は当時食べ物じゃないので。
株は当時食べ物じゃないんですよ。
12:01
天から遠い根物野菜っていうのは神様から一番遠いことになるので、あんなもの食べるものじゃないっていう認識ですから。
ジャガイモと一緒じゃん。
そうなんですよ。そうなんです。
ジャガイモが入ってきてもしばらく食べられないじゃないですか。
だいぶかかりましたよね。200年くらいかかりましたよね。
同じように株もダメだったんですけど、葉っぱとかはちょうど牛の餌にちょうどよかったらしくて。
牛の餌なの?
株とクローバーが牧草なんですよ。
麦系を2種類育ててるじゃないですか。
鉛箔とかもあるんですけど、それの葉っぱも干し草になったらそれも餌になるじゃないですか。
急に落納が増えてくるんですね。
落納用の食料ばっかり作ってるもんね。そうなると。
このタイミングで何が起きたかというとですね。
農業革命として農業生産量が上がったのはもちろんなんですけど、
なんと今までになかった家畜の餌を育てるという新しい概念が登場してるんですよ。
今までは家畜の餌は育てるものではなくて勝手にあるものを放っておいて食べさせるだったんですよ。
そういうことね。
自然の雑草を勝手に食べるからほっとけっていう。
だから散歩式の時にも休校地に牛放っとくんですけど、牧草を蓄えてないから冬になると餌なくなりますよね。
それから秋になると土地供をして半分くらい。それを肉に変えて保存しておくと。
干し肉にしたりベーコンみたいなのが出てきたり、例の胡椒で胡椒まみれにして取っとくとか。
胡椒まみれにしてね。
ああいう時代なわけですよね。
牧草が使えるようになってくると1年中餌を蓄えられるので、土地供せずにずっと家畜を増やし続けられるという感じになってくるんですよ。
これが大きく発展した地域っていうのが2つあって、他にもいっぱいあるんですけど、一番目立って発展したと言われてるのがオランダとイギリスね。
オランダとイギリス。
日本でご存知ない方も多いかもしれませんが、ヨーロッパの落納大国といえばオランダなんですよ。
もともと湿地帯だったところを水をかき出して、これはちょっと収録と別のところでお話ししましたが、オランダの風車は湿地帯から水をかき出すためのポンプなんで。
ああ言ってたね。水をかき出すためだったんだと思って。粉引きじゃないんだね。
粉引きじゃないですよ。粉引きは水かき出す必要がなくなった後にたまたまたくさん風車が残ってるんで、何かに利用できないかなちょうどいいねっていう感じなんですよ。
そこで湿地を変えるようになるわけですよ。初めに湿地ですよ。ホルスタインの解説の時にちょっと言いましたけど、ホルスタインっていうのはドイツの地域の名前ですね。
ホルスタイン州で正式名称ホルスタインフリースラントってつくって話をしたと思うんですけど覚えてますか。フリースラントっていうのが後ろにつきますね。
15:01
フリースラント このフリースラントっていうのは今のオランダの中にあるフリースラント地域、州になってるのかなという地名なんですよ。
このフリースラントっていうのは2つに分かれます言葉としてね。フリーストラントです。フリースラントがくっついてフリースラントなんですよ。英語読みにするとフリースランドなんですけどね。
フリースランド オランダ語のこと僕は全然わかんないんですけど一つだけ知ってるのはですね最後のdはtで発音するんですよ。ネーデルランドじゃなくてレーデルラントなんですよね。
フリースラントっていうのはランドなんですよ。土地とか地域っていう意味ですよね。フリースってみんな知ってますよね。ユニクロで有名になったフリースですよ。
洋服のフリースね パタゴニアとかね有名ですよね。洋服ね。今は科学戦員ですけどもともとフリースという言葉は羊の毛の塊の意味なんですよ。
ああそうなの 毛がもうもうして刈るじゃないですか。もこもこの毛をバリカンでバーって刈るとあれ剥がれないんですよね。
一枚の布のようになるわけですよ。もこもこしてるんで絡み合ってますから。あれフリースって言うんですね。 あれがフリース。だからもこもこしてるのフリースって。
だからもともと洋服のフリースは今科学戦員ポリエステル系ですけどもとは羊毛で作ってたものなんですね。つまり羊毛ランドなんですあそこ。
このぐらい羊がたくさん飼える場所で一緒に飼われていた牛。ドイツの方から連れてきた牛。なんでドイツから来たかって言うとそれはシンセロマ帝国のハプスブルー系の領地だったからって話なんですけどもそれ置いといてその辺で連れてこられてホルスタインになっていくと。
そこで羊はたくさん飼われるは牛はどんどんホルスタイン化していくわけなんですね。 ホルスタイン化していく。 入猟の多い牛が徐々に登場してくるわけです。オランダとイギリスっていうのはすごく密接な関わりがあるんですね。
これ話すとむちゃくちゃ長いのですっげえ雑に言うとある瞬間イギリスの王家の地が途絶えるんです。で、途絶えて息子も娘もおらんと。したら何代か遡っていとことか羽とことかの血筋を探すわけですよ。その人に王様になってもらおうってなるんだけど遡って遡っていったらどうやら羽とこかその向こうかぐらいの女の人がいると。
この女の人はどこにいるんだって言ったらその女の人オランダの総督のとこに嫁に入ってたんですよ。オランダじゃないんですけどブルゴーニューコのとこに嫁入りしたんですよ。その息子だか孫がオラニエコウィレムって言ってオランダの総督がやってたんですよね。で、ゲオルグさんっていうのがその子供にいるのかな。来てもらってイギリスの王様やってもらえませんかって言って。
一応遠い血縁だからね。
オラニエコウィレムっていう人の子供かなんかが来て、そこでオランダからやってくると。このあたりで交流が出てきて。もともとオランダの産業っていうのは羊毛で発展したんですけど、自分とこの国土の中地域の中で作ってる羊毛も使うんだけど、イギリスの北西部とか中部の東側あたりで羊たくさん飼ってて。
18:24
この羊の毛を送ることで向こうで加工してオランダのアムステルダムから出荷するみたいなそういうメカニズムになってたんですね。
なんでこういうつながりでもって散歩式が入ってきたり、羊の毛が行ったり行ったり来たり行ったり来たりという交流があって徐々にこのあたりがミルク大国化していくんですよ。
これでミルク大国化していく。 他の地域ももちろんスイスとか色々あるんですけど、産業的に発展するっていうのがいいのかな。
産業的に発展。 羊毛って産業じゃないですか。農業でもあり畜産でもありつつ産業じゃないですか。どっちかというと工業よりの産業じゃないですか。
そのノリでミルクもだんだんと工業化に近い感覚になっていく。いわゆるプランテーション的なね。いうふうにいくと。今回はオランダの話もしたいところなんですが、オランダは飲むミルクではなくてチーズの方に爆速で進んでいくので。
オランダはチーズなんですね。 ゴーダチーズで有名な国ですからね。
オランダのゴーダって超有名ですからね。そっちに行くのでそれはちょっとまたこのシリーズで振れないかなチーズのシリーズかなんかやった時にやろうかな。
そこはチーズ分けるんだね。 もうね、ごめんなさい正直に言います。オランダの歴史の本、日本のほとんどの本ではわかんなくてですね。
16世紀より後しか書いてないんですよ。ほとんどの本が。だから紀元前から書いてる本やっと見つけましたね。
手に入れたばっかりなんでまだ10ページぐらいしか読んでないんですよ。
ちょっとまた他の機会に回させてもらおうとして。どうやらさらっと読んだ限りやっぱり飲むというよりはチーズだということらしいので、
どちらかというとミルクが産業化していった舞台はイギリスに移ります。舞台はロンドンです。
ロンドンではミルクの出荷量が上がったこともあり、ミルクの消費量が増えていくんですね。
何に使うかというともちろん飲まないことはないんだけれども、基本的にはミルクを使った料理が発展します。
ミルクを使った料理。 これは何かということなんですが、もともと農村部では家畜飼ってました。
だからミルクを絞って、これは副業ですよ、言ってみたら。
それこそ散歩式の時のようなもんで、メインは穀物育てたり野菜育てたりしてます。
ついでに家畜も飼ってます。秋になったらトサツして肉むにもするし、せっかく飼ってるから毛も取るしミルクも取る。
取ったミルクはもちろんダメになっちゃうからバターにしてチーズにして加工する。
21:04
絞りたての時だったらミルクがゆにしたりとか、ミルクでスープを作ったりとかしてたわけですね。
この頃から諸事情があってですね、郊外の農地の地主たちが、お前ら貸してた土地よこせ、回収じゃってやるんですよ。
返してくれなんていうの? だって貸してる土地なんで、子作人なんで全員。
土地全部村丸ごと領主の持ち物ですから、お前らもういらんとか言い出して。羊の毛がめっちゃ売れる時代が来るんですよ、1600年代になると。
羊の毛作ったほうが儲かるから、お前らちょっと出てて、全部羊毛作るから。
これ囲い込みって言うんですけどね、日本語だと。これ歴史の教科書出てくるんですよ、囲い込みっていうのが。
出てくる。 そうすると何割か残るんだけど結構出てけ的なことになるじゃないですか。
どんどんみんな貧乏になっていくんですよ。じゃあどこ行くかって言うとみんなロンドン行っちゃうんだよね、なんでかね。
ロンドンに行くの? なぜか産業没効してるんですよ。
まだ機械工業に行ってないんだけど、工場製糸工業、マニュファクチュア。覚えてますか?
中学か高校の世界史科なんかでやったと思いますが、みんなで集まってちまちま工業製品作るわけですね。
これを海外に輸出するというのをやってますと。そこにみんな行くわけですよ。
雇用がたくさんあるからね。 人口がギューッと集中してくる。
集中してくるってことは農村の生活に慣れた人たちが都会に来るわけですよね。
自分たちでミルクを加工することに慣れていると。ミルクを買ってきさえすれば自分でいろいろ加工できるわけじゃないですか。
加工済みのチーズとかを買ってくると高いんで。生の状態のミルクさえ手に入れば何でもできるんですよ。
洋服買ったら高いけど自分で裁縫したら安いっていう感じだったりすると思うんですよね。
出来上げのお弁当よりも自分で自炊したほうが安くなる。そんな感じだと思います。
っていうのが流行って、だんだんとロンドンの上流から庶民、貧困層までだいたいみんなミルク料理やり始めるんですよね。
だんだん広がってくる。ミルクが出回るようになってくるんですよ。
つまり市場ができるから当然ミルクの流通量上がってきますよね。安くても売れるから。
ミルクをどこで作るかというと郊外から運んでこれませんので、当時馬車ですから。
20時間とかかかっちゃうでしょ。
結構かかる。
無理じゃん。馬車で運んでくる。だからロンドン市内にラクノカがいるんですよ。
市内にラクノカがいる。
だって当時のロンドンまだ50万人いるかいないかですから。
その辺にいようと思えば入れるんですよね。そこからミルクが供給されてる。
そのタイミングでですよ。海外からなんともエキゾチックな飲み物がやってくるんですよ。
エキゾチックな飲み物。
砂糖のシリーズに出てきたあれです。コーヒー、紅茶、チョコレート。
24:03
コーヒー、紅茶、チョコレート。
全部飲み物ですよね。
苦い飲み物がやってまいります。
1652年にコーヒーハウス1軒目が登場したと思ったらわずか30年後には3000軒になると。
めちゃくちゃ増えてたもんね。
やりましたね。そこから30年後、1714年、ロンドン市内のコーヒーハウスは8000軒になりますから。
60年間で1が8000ですよ。
すごいよね。
このコーヒーハウスでコーヒーは売られる。紅茶も売られて飲める。チョコレートも飲めるという状態になるんです。
もう覚えてないと思うのでちょっと細く言いますと、
コーヒー、紅茶、チョコレートというのは薬効の高い下毒作用のある、ある種のハーブとか薬草の扱いなんです、当時。
美味しいしかつそういう効能があるよねっていう感じなんですよ。
もともとフリーニュースとかガレノスとかの時代から薬草の煮汁っていうのは薬なんです。
薬草の煮汁は薬。
当然ですよね。今でもハーブティーっていうのは薬っぽい感覚で使われますよね。
この元はガレノスの本に書かれてるんで。
で、いろんなハーブが煮汁として使われてるんだけど、
この飲み物にハーブのエキスを溶かし出すっていう概念がコーヒーにも適用されてるわけです。
コーヒーにも。
だから彼らにとってコーヒーもチョコレートも紅茶も、お茶も、当時紅茶じゃない緑茶だと思うんだけど、
お茶も全部ハーブなんです。
お茶なんか完全にハーブの煮汁でしょ。
同じ感覚だと思います。
この同じ感覚がハーブを溶かすのが、液体が水じゃなくてミルクに溶かしてた時代もあるんです、確かに。
ガレノスとかの医学の系譜の中にそれがあるんです、ちゃんと。
これを水じゃなくてミルクにするとか、アルコールにするっていう文化があるんですね。
このアルコールに溶かしたのがエール、ビールね。
そういう考え。
エールにはグルートって言って、ハーブを何種類も混合させたものを漬け込みますよね。
薬行のある飲み物なんですよ、ビールって。
薬行の話したね、ビール。
薬行のパターンで何かいいの他にないかなって一生懸命考えた修道院のとある女性修道場がいて、その人が見つけたのがホップね。
それはドイツの話ですけど。
そういうのがヒルデガールとか修道院で出てくると。
同じような流れでコーヒーとかお茶とかチョコレートも扱われていく。
薬行がある飲み物にこの時代、覚えてますか?
砂糖が登場しますね。
砂糖が登場した。
砂糖はもともとイタリアジェノバとかね、あの辺りではどこで取り扱われていたか。
イタリアのジェノバ?
薬局で売ってたわけですね。
ああ、薬局だったね。
砂糖を扱っていない薬局は薬局じゃないくらい言われてましたから。
まあね、砂糖は薬扱いだもんね。
27:02
もうほとんど精糖しかしてないみたいな薬局ですからね、当時。
その薬行のあるエネルギーたっぷりの砂糖をコーヒーに入れ始めます。
コーヒーに入れる。
薬行がダブルになりましたね。
そうだね。
ここに薬行の高いミルクを入れるんですよ。
分かります?皆さん、コーヒーにミルクと砂糖を入れるっていうのは薬行をトリプルにしてるってことなんですよ。
そういうことなんです。
ああ、これカフェオレ?
カフェオレとかね。今でも、今イギリスはほとんどコーヒーの文化が廃れちゃいましたけども、
みんな、紅茶でもコーヒーでも、どこでもいいですよ、スターバックスでも何でもいいですけど、
行ったら、コーヒーくださいって言ったら、はい、ミルクとお砂糖はお付けしますかって必ず聞かれますよね。
ああ、言うね。
ここからです。
あ、そういうこと?
はい。
あれ、栄養ドリンクの流れなの?
元は薬行ですね。
薬行かどっちかですか。
なぜこの薬行のあるものが非常に重要だったかというと、ペストね。ペストなんですよ。
ペストか、そこにペスト絡んでくるんだ。
ハーブは下毒作用がありますから。
ああ、故障か。
前回のお話、覚えてますか?
あの大プリニュース先生が博物誌の中でミルクが掲げた44の薬行、中に下毒ってありましたよね。
ああ、下毒あったね。
はい。
どころそ、下毒作用のあるコーヒーに下毒作用のあるミルク入れるんですよ。
そういう時代だから、下毒に下毒をさらに加えるみたいな発想に至ったんだね。
そうなっていくんですよね。
これ何が言いたいかというとね、もちろんその当時の人らが全部が全部それを信じていたかどうかはもう分かりません。
いろんなこと書いてあるんでよくわかんないです。
でも一部にはその薬行を信じている人もいたのは事実です。
ただ、もうね、おいしいんだよ。
まあそれはね、おいしいよね。
普通においしいんだよ。
おいしいね。
で、もう大ブレイクしていくよね。
それそうだね。
あとついでに、当時急にイギリスがビジネスで儲かり始めるじゃない。
東インド会社とか出てきてね、職道いっぱい作ってね、金儲けさせ始めるだけじゃん。
そうすると食器が高級化するんですね。
食器が高級化。
食器に限らず日用品が高級品になっていくじゃないですか。
元々東洋から文化的に入ってきた当時期ね、焼き物の器も自分の国でたくさん作れるようになってきて、
どんどん高級化していく。
高級化していく過程で柄なんかが入るのもあるんだけど、薄くなるのさ。
薄くなる。
薄い。口のところのなんだ、唇に当たる感じが薄くて気持ちいいコーヒーカップあったりしますよね。
あああるね。
ああいうのが高級品として出てくるんですよ。
へえ。
薄いんですよ。
薄いね。
まだ当時そんなに焼酎技術上がってないので、この薄いものにいきなり熱いものを注ぐと何が起こるか。
30:00
うん。
熱膨張ね。
なので先にミルク入れるんです。
あそこでミルク入れるの?
はい。先にミルク入れとくんです。割れないじゃん。
ミルク入れると割れないっていうのは温度が下がるから?
そういうことです。
はあ。
そもそもこの時代まで熱々のものを飲むという文化はこのロンドンにはないんです。
ないんだ。
だからティーカップ、コーヒーカップにはソーサーがついてますよね。
ああ、受け皿ね。
あれ受け皿じゃなくて、あそこにコーヒーをちょっとこぼすと冷めるんですよ。
え?
あれは熱冷まし皿です。
え、あれこぼれてもいいじゃなくて、そこで冷ますの?一回。
熱冷まし皿だそうです。
そうなの?
はい。笑っちゃうよね。びっくりするよね。
え?
ちょっと右斜め上だったな。
ねえ、すごいですよね。
あれで冷ますんだ。
え、で、今コーヒーの下に引かれてるんだ、カップの下に。
はい。
え、じゃあ今いらないじゃん。
いらないかもしれないですよ。
日本人にとっては。
まあ、そうかもかもね。
そう。
だから日本人で、本当はさ、マナー・オサ法ではティーソーサーを持って、
左手紙みたいなの分かんないけど、持ってその状態で飲むらしいじゃないですか。
ああ、そうね。確かに。
今喫茶店行ってそれやってる日本人どのぐらいいますかね。
あら、あのカチャカチャするほうが苦手だからさ、なんか私いるって思ってたんだよね。
普段お茶飲むときにつけないじゃん。
僕ら日本人はね、熱々のものをすするという技術を持ってますから。
まあね、海外だとマナー違反のやつね。
はい。日本人はあれをすすることで香りを膨らませた上で、同時に温度を下げるという特殊技能ですからね。
割と向こうの人に猫舌だって言うもんね、すすれないから。
猫舌なのは舌が熱に弱いのではなくて、すする技術がないから猫舌になるだけですからね。
舌で直接迎えに行くんでそれ熱いですよ。僕だってやけどします。
それはそうだね。
すすれるからそれがうまく調和されるわけですからね。
多分当時はすするっていうのが当時もなかったんでしょうね。
まあそういうことだね。
もともと文化的にないですからね。
結構日本のすするとか蕎麦をすするとかって海外だとNGじゃん。
今和食ブームのおかげであちこちですすり方勉強会みたいなイベントやってますよ。
ああYouTubeで見たわ。海外の人向けのすする動画を見て。
すするって書いてあるやつね。
不思議な感覚だよねこっちからするとね。
ニューヨークのラーメン屋さんとかが講習会やってたりしましたけどね。
高等的らしいからね。
なかなか難しいようですね。
話を巻き戻しまして、このコーヒーハウスというスタイルはどこから輸入したものだったか覚えてますか?
どこから輸入したか。アラブじゃなくて暑いところ。
イスラム圏、アラビア文化圏でいいでしょう。
トルコとかね。あの辺りのカフェハーネというところからやってきましたね。
33:03
カフェハーネ。
カフェハーネがイギリスに持ち込まれてコーヒーハウスとして広がっていったと。
つまりアラビア社会から飲み物の文化が移植されたわけですよね。
コーヒー、紅茶、チョコレート以外にこっそりと持ち込まれた文化があります。
こっそりと持ち込まれた文化。
僕も今回初めて読んでびっくりしたんですけど、ロンドンに数軒ですが保衛ハウスがあったそうです。
ロンドンに保衛ハウスがある。
これはどこからやってきたかというとですね、前回お話ししたアラビア社会にあった冷えたルベン、おいしいよね文化。
あれも一緒にコーヒーと一緒にイギリスにやってきてますね。
そうか、コーヒーの場所と一緒だからか。そうなんだ。
同じゾーンからエキゾチックな飲み物として保衛ハウスみたいなのがやってくるんですね。
だってアラビア社会に行ったらバザールで保衛売ってるんだもん。コピーしちゃうよね。
数は少ないけど割と人気だったらしくて、ミルクを生で飲むよりも安全で健康的な飲料だよねっていう感じですね。
そうか、加工してあるからね。
だから伝統的にガレノスとかプリニュースが言ってるようにミルクは健康的で、コーヒーとかの文化を持ってる進んだアラビア社会の飲み物文化ね。
これがガチャーンと合わさった結果保衛ハウスが出てくて人気になると。
で、コーヒーハウスではコーヒーにミルク入れるっていうのできたじゃん。もうミルク飲み始めたよね。ついに。
飲み始めたね。
ちょっとそれなりの裕福な人たちだろうけど。もうここまで来ちゃえばですよ。後は拡散していくだけ。
で、同時にですよ。同時に貧困層。貧困層。貧乏人たちですよ言ったら。僕らみたいなパンピーね。
パンピーね。
工場労働者ですよ。17世紀を越えて18世紀くらいまで入ってくると、1700年代後半になると産業革命がやってくるわけですね。
産業革命ね。
機械がガンガン出てきます。ジェームス・バットの蒸気機関が出てきます。みたいな時代になってくると煙もくもく、ロンドンの空は黒いぜ。
あーあったね。
水は排水がいっぱいだぜ。人口集中して大変だぜ。そういう時代になります。
はい。
農村がどんどん遠くなっていきます。当たり前ですけど物理的に遠くなっていくんですよね。
物理的にね。
人口が増えて都市が肥大化しますから農村からの距離が離れていきますよね。
郊外がさらに郊外になっていく。
そこから過労死でやってくる小麦でパンを焼いたりとか、パンは高いのでアメリカ大陸からやってきたジャガイモね。
ジャガイモ。
これジャガイモのシリーズを思い出していただきたいんですが、貧者のパンと呼ばれたジャガイモ。
貧者のパン。あったねその話。
そういう時代になっていきます。パンとジャガイモプラス脱脂乳。
36:02
ここに脱脂乳。
はい。出てきます。
へえ。
これ何で脱脂乳かというとバターは売れるんです。
バターはね。
人気が高いんです。何なら保存食なので輸出できるんですよ。寒いから。
寒いからか。
そのうちにもうぼちぼち、もうあと100年もしないうちに冷凍機出てきますから。
売れるバターを作った後の残りカスっていう扱いです。脱脂乳は。
脱脂乳。前もそうだったもんね。
これがじゃんじゃんと使われるようになって、結局貧者のパンプラス脱脂乳というね、すごい世界がやってくるわけですよ。
つまりホエーハウスとかコーヒーハウスに通うようなちょっと敗走な人たちね、ジェントリーとかいう方々はそっちの方でミルク文化ができると。
一方で貧困層も脱脂乳という形ではありますが、日常的にミルクを飲むのがどんどん定着しているということでミルクのマーケットができました。
ここでちょっとした事件が起きます。
事件。
18世紀後半、1780年代にとある流行が起きるんですね。
とある流行。
ロバミルクビジネス。
ロバミルク。ここでロバミルク。
前回出てきましたね、ロバ。ロバのミルクを飲ませるビジネスが出てくるんですよ。
でもコーヒーハウスのようなわけにはいかないんです。
なぜならばアンティムスが言ったように生食で唯一有益な方法は絞りたての温かいうちであると言いましたね。
絞りたての温かいうちじゃないと体壊しちゃうんですよ。
皆さんこの時点でペストとかコレラとかの影響もあって皆さんすごく健康への意識が高まってます。
なんだかビビってますみんな。水飲んだら死ぬと思ってますから。
まあそうか。
水飲むんだったら健康的なドリンクなんかないかなって話になるじゃないですか。
お酒が飲めない、お酒よりもコーヒーいいよねみたいなのを言った中でミルクいいよね、保衛ハウスいいよねの延長上になんとロバを引いて歩く人たちがビジネスとして登場するんですよ。
ロバごと連れてくるの?
ロバごと連れてくるんです。
お腹壊さないようにね。
ロンドンの街中をね。ロバーって言ったかどうか知らないですけど。
それまで江戸だな。
江戸だな。ロバのミルクちょうだいって言うとその場で、はい少々お待ちくださいってちょいちょいとしてもって、はいどうぞってググっと。
これがね、地方領主、地方の領主たちの間ですごく人気になる。
そうなの?
地方の領主っていうのはね、1年の間に春から夏ぐらいの間はだいたいロンドンにいるんですよ。
ロンドンシーズンとかって言うんですけど、ビジネスの社交をするんですね。
そうなんだ。
もともとロンドンには王立取引所みたいなのもできてるし、コーヒーハウスの中で社交をすることによってビジネスが生まれていくっていう時代じゃないですか。
39:09
なんでそこに行かないと、田舎にこもってたものだとビジネスが成り立たない。
まあね。
それから16世紀ぐらいからずっとそうなんですけど、地方の領主はほぼイコール政治家です。
ああ、そうか。
もちろん全員じゃないですけど、領主はほぼイコールで政治家になってます。
だから佐藤のシリーズの時にも出てきましたけど、外国から小麦粉は輸入すんなとか、すげえ関税かけろみたいな圧を議会に出してかけるわけですよ。
まずい私たちの小麦の方を守れと。
イギリスの料理がまずい理由は料理のスタイルがまずい以前に小麦がまずいんだよ。土地が安定るからしょうがない。
まあ、そうね。
これはフランスみたいにいい小麦作ろうと思ったら大陸には勝てんのですよ。
それはそうだね。
で、その大陸からのフランス、例えばフランス産の小麦がじゃんじゃんじゃんじゃん安い値段でイギリスに入ってくると地方領主は困るじゃない。
困る。
だから来んなみたいな圧力かけられるわけですよ。
政治家だから当然ロンドンシーズみたいなのがあって来るみたいな。
この人たちはもともと田舎なのでミルク飲むとか食べるとか普通にある世界で生きてるじゃないですか。
ロンドンでやるわけですよ。
ロンドンでもやるね。
そしたらロバミルクビジネスがどんどん人気になっていくんですね。
まあ、そうか。習慣は簡単にはやめられないもんね。
その政治家とか貴族みたいな人たちがやるとだんだん中間層まで広がっていくわけですよ。
そのうちにさっきも言いましたけど貧者じゃなくて一般ピーポ、都市民も郊外の人たちもロバのミルクとかミルクを買って調理するっていうのをやるって言ってましたよね。
言いましたよね。じゃあミルクを買うんだったらロバ貸してくれたらいいじゃないって話になってくるんですよ。
すごい極端だな。
実は当時、街中で絞りたてロバミルクを売りまくってた会社があって、その会社がロンドンの貴族たちに飲ませるだけのミルクを十分まかないと。
でももっとロバ買ってる。貸すよ。
余ってるからね。
うちのロバ貸すよって言って貸し出しサービス始めるね。ちゃんとマニュアル付きで。
マニュアル付き?
マニュアル付き。ロバの飼育方法1、2、3って書いてある。
まあまあ書かないとわかんないもんね。
ミルクの作乳方法についてはこのようにしてくださいみたいな。管理方法はこうです。なんならレシピこんなんですみたいな。で、貸し出しが始まって。
そうすると都市民でも絞りたてのミルクがゲットできるじゃないですか。
そんなに難しくなさそうだもんね。
ついにこれで家庭にミルクというものが普及していきます。
ロバを貸し出すことによってミルクが普及していくんだ。
だって生のミルクを保存するリスクゼロになりましたよ今。絞って即飲むだから。
ただし期間限定ですよ。年中絞れませんからね。あとコストかかりますよ。育てなきゃいけないから。
42:07
まあ育てるのにもまた買わなきゃいけないからね。
でもこれがねどうやら僕が調べた限りでは本格的に一般ピーポーがミルクを飲むっていう状態に入った入り口ですね。
配達牛乳みたいなもので定期便みたいな。朝の定期便あるじゃん。毎朝届けてくれる。
定期便というか定期便なのかそれともウォーターサーバーなのかわからないけどね。
確かにね。本体ごと貸し取ってるからね。
という感じでいくんですよ。だんだんと増えていくんですが、まだミルク流行るんだけどそんなにガンガン飲んではいない。
流行ってるのにそんな飲んではないんだ。
現代人の感覚よりもだいぶ少ないと思う。
これはガレノスの医療書とかにも書かれているんだけど、もともと子どもの健康にはとか、子ども病人老人っていうカテゴリーが古くから医学の中で言われてるんですよ。
だからミルクをそのまま飲むっていうのは普通の大人はしないものだっていう記録があるぐらいね。
ただ自分が病気のリスクを持ってるわけですね。これはなぜかというとペストやコレラです。水が悪いし。
水悪いね。
コレラなんか水が媒介して感染者増えてますからね、この後ね。
病気が流行ることで自分たちの健康意識が高まったので少しだけ手を出すんだけど、まだ基本的には普通の大人は飲まないものっていう認識がある。
だからミルクで被害を受けて、悪くなったミルクで病気になったり、中に命を落とすっていうのは基本的に病人か子どもなんですよ。
被害者は全部子ども。
子どもね。
だから家庭にミルクが欲しいよ、ロバ貸して欲しいよっていう人たちは、うちの子が元気になるようにって願ってレンタルしてるとか、そんな感じでしょうかね。
そういう背景もあるよね。
だんだんと定着してこれが次回ですよ。
次回。
次回は、白い毒薬。
今回多いな、色パターン。緑の革命とかさ。白い毒薬?なんで毒?
いやこれね、ゾッとする話だけど、興味深い。
興味深い。そうなんだ。これが次回ね。
はい。
ということで、今回はこの辺で終わりたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。
45:33
はい、大丈夫です。
すげー酔っ払ったテンションで適当に喋りましたけど。
いい感じでした、いい感じ。めちゃくちゃ。