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声を思いを世界中に届けるこえラボ
経営者の志
こんにちは、こえラボの岡田です。
今回は、Favorknits代表の市勢善浩さんにお話を伺いたいと思います。
市勢さん、よろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
まずは、自己紹介からお願いいたします。
Favorknits合同会社代表の市勢善浩と申します。
自分はアパレル企業にずっと35年間勤めてたんですけども、
定年前の57歳の時に思い切って起業しまして、今3期終わったところです。
そうなんですね。
今まではアパレル業界にずっといらっしゃったということなんですか?
一応日本のアパレルと外資系のアパレルは2社なんですけども、
もともとアパレル企業の中のマーチャンダイザーという職種に憧れて
この世界に飛び込みまして、最初は百貨店担当の営業マンで
5,6年修業を積んだ後にマーチャンダイジングに対応されるようになりまして、
退職するまでの約30年間は様々なブランドのマーチャンダイジングを受けてまいりました。
このマーチャンダイジングというのは具体的にどんなことをされてらっしゃるんでしょうか?
会社によっても多少は違うんですけど、
自分の理解はブランドのコンダクターなんですよね。
そのコンダクターがデザイナーとか生産の方とか営業とか宣伝とか
そういった各部署と連携しながら、そのブランドの売上利益を最大化、
在庫を最小化するという風な職務。
いわゆるブランド運営のキーパーソンという形になりますね。
そういったところでやられて、そこから独立して自分でやっていこうと思われた、
何かそういったところもきっかけとしてあるんでしょうか?
定年が60歳なんで、その子も生涯現役でやっていきたいんですけど、
やっぱりやっていくんであれば、自分の好きなアパレル業界に携わっていきたいなと。
こういったものづくりに携わっていきたいなという風なことを考えて、
いろいろあったんですけど、再就職ができるかとかも考えたんですけど、
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それもないだろうなと思って、思い切って自分で小さいですけど、
アパレル企業を立ち上げることをしました。
そうなんですね。何か一般のアパレルの会社とは違った特徴も作ってみようとか、
そういった思いもあったんですかね?
そうですね。やっぱりサラリーマン時代には、
お客様よりも会社の都合が優先せざるを得ないところも多々ありまして、
例えばで言うと、売り残った商品をセールをして、
在庫を減らさなければいけないんですね。
ですけど、自分として最初に成果で買っていただいたお客様を
売り上げてしまうようなことになると思って、すごい抵抗があったんですけど、
自分でやるからには決してお客様を裏切らないような
ビジネスモデルを作りたいなと思っています。
そうなんですね。でも一般的にはセールをやっているところって、
大多数のところはそうなのかなと思うんですけど、
工夫していきたいということで、どんな感じで工夫されてらっしゃるんですかね?
僕の場合は店舗を持たない、それからセールをしない、
それから原価率という商品のコストに対しての根付けを
一般のアパレル企業の考え方よりも原価率を高く設定している形によって、
同じコストの商品であれば、大体半分ぐらいのプライスで
お客様に提供できるというふうなことを考えまして、
このモデルを今頑張って形にしようと思ってやっております。
なるほど。やっぱり店舗を持たないとか、セールをしないとか、
そういったところを工夫することによって、
やっぱり販売価格にもちゃんと反映していけるという、
そういう仕組みを作っていくことをされてらっしゃる。
おっしゃると思います。
やっぱりこれをやっていくと、お客様にとってもセールしないので、
いつ買ってもちゃんとした正規の価格で買えるというところは
安心なのかもしれないですね。
そうですね。やっぱり僕が一番サラリーマーケットでは
抵抗があったのは、後から買われるお客様の方が得をしているような、
最初に成果で買っていただいたお客様を裏切っているような
そういう感覚があったので、決してそうはしたくなくて、
逆に早い段階で、例えば予約を入れていただいたお客様は
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お得な価格で買っていただけるような仕組みも
今後充実させていきたいなと思っています。
そうなんですね。なるほど。
あとは製品にも何か特徴はつけられていらっしゃるんでしょうかね。
僕が扱っている商品は、ミドル世代の男性をターゲットにした
ニットジャケットなんですけれども、
網着で仕立てた編み物製品が一番の特徴なんですね。
それはどういうことかというと、世の中にニットジャケットと呼ばれるものが
多々ありますけれども、ほとんどの商品は
ニット地の短物を裁断・縫製して作られているんですけれども、
弊社の場合ですと、ジャケットのパーツの形状に網地を作っていくんですね。
なので、一切裁断工程がないという形になります。
なので、通常のアパレルの生産工程では
2、30%の原料が廃棄されるんですけれども、
弊社の場合だと、廃棄原料がゼロという形になるのが、まず第一の特徴なんですね。
確かにすごいですね、それは。
第二の特徴としては、真下の網着で編んだニット地なので、
セーターやカーデガンのように、網地がすごく伸びるんですね。
そういった網物特有のリンキングという縫製手法を
いわゆる網目を編みながら縫製するようなテクニックを
そういうことを行うことによって、縫い目も伸びる。
要するに、身頃も伸びるし、縫い目も伸びる。とても動きやすい。
裏地であるとか芯地も一切使用していないので、
完全な1枚でできた仕立てとなっていますので、
すごく軽くて動きやすいというのが、二つ目の特徴として考えています。
じゃあすごい、他の商品とも全然違って作りを従ってやっているわけですね。
セーターとかカーデガンを作る手法なんですけど、
それをできるだけジャケットにそのまま活かしている商品はほぼほぼないので、
そういったところは珍しいのかなと思います。
三つ目として、成形網という形作っていくような網地で作ると申し上げましたけど、
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網地の内側でも網目を調整することによって、立体的なシルエットにすることができるようになるんですね。
そうすることによって、通常網物のセーターとか平面なんですけど、
立体的にできるので、
ウエストのサイドをフィットさせて、いわゆるすっきり見栄えするようなシルエットのジャケットにできます。
なので、この前に申し上げた動きやすいだけじゃなくて、すっきり見栄えするシルエットであるというところも、
三つ目の特徴ですね。
なるほど、結構いろんな特徴を持った商品なんですね。
いろいろ考えて作ったんですけど、サイズ展開は4サイズあるんですけど、
SからXLまで展開してますけど、そのサイズ設計を決める前に、
実際の100名のミドル世代の男性の体型データを入手して、それに基づいてSからXLまでの再設計をします。
具体的に言うと、大きいサイズと小さいサイズでは脅威とウエストのバランスを変えたりとか、
本当に実際の体型分布がそうなっていることに基づいて設計しているので、
快適にお召し上げるような確率が高まると思っています。
そうですね。ミドル世代のそういった体型をしっかりと調査した上で作られているってことなんですね。
そうですね。やっぱりお腹、どうしても出てくるじゃないですか。
ですけど、お腹って幅に出るんじゃなくて、前後に出るんですよ。
ですから、正面から見てウエストサイドをピッとすると、それなりにすっきり見えるというふうなことを発見して、
そういったものづくりを今やっています。
これらのものは全て新潟県五千市の協力工場さんで作られている日本製になります。
本当にこのニット製品を作るのは工程が多くて大変で、
例えばその日の気候とか、湿度とか、網の調子を変えているとか、本当に大変なんですよね。
職人技の世界なんですね。
もう一方、日本製の商品っていうのは、自分が業界に飛び込んだ頃は50%くらいのシェアがあったんですけど、
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今はもう2%切ってるような状態です。
なので、今後は日本製の良さ、本当に良い腕を持った職人さんがいる工場さんがまだまだありますので、
そういったものをどんどん広めていきたいなと。
やっぱり日本製の証として、水引きで作っていただいた梅の花のモチーフを、
ブートニエルという襟の飾りとして、フェイバーニッツのトレードマークとして今考えてつけてますね。
なるほど。そうやって違いも分かるように工夫されているわけですね。
この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ市さんの志についても教えていただけるでしょうか。
ありがとうございます。途中でも申し上げましたけど、
自分で会社を運営するのであれば、やっぱりサラリーマン時代にできなかったことをやろうと思いますので、
まず会社を立ち上げた時に決めた理念というのは、お客様を決して裏切らないということなんですね。
なので、お客様と確固たる信頼関係を築き上げた上で、
先ほど申し上げたような日本の職人技に則ったような高品質の商品を、
日本だけじゃなくて世界に売っていきたいなというのが自分の思いとしてあります。
ありがとうございます。ぜひそういった興味ある方がいらっしゃれば、
ECサイトをこのポッドキャストの説明欄にも掲載させていただきますので、ぜひそこからチェックいただけたらなというふうに思います。
ありがとうございます。
そしてイベントも今後開催されるということですが、直近ではどんなイベントを開催されていらっしゃるんでしょうか。
ECサイトだけだと試着ができなかったりするので、定期的に月1回試着イベントとかやってるんですけど、
5月に関しては18日に土曜日にアザブジューマンで、ファッションだけじゃなくて、
身なし並みであるとか、こだわりの職を含めて、
緑世代男性をターゲットとした、生かす親父フェスという、夏に向けておじさん磨きましょう、みたいなコンセプトのイベントを開催します。
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12社全部で参加していただきますので、
入場無料でウェルカムスパークリングワインなんかもありますので、ぜひぜひお越しください。
ECサイトのインフォメーション欄に詳しく書いてありますので。
ぜひECサイトからチェックいただいて、参加いただけたらなと思います。
よろしくお願いします。
今回は平板ニッツ代表の五瀬よしひろさんにお話を伺いました。
五瀬さんどうもありがとうございました。
こちらこそどうもありがとうございました。