ロトナンバーズ超的中法の雑誌と虚子平成
たまに本屋で雑誌コーナーをウロウロするんですけど、そこですごい変わった雑誌を見つけました。
ロトナンバーズ超的中法。数字を選んで当てる宝くじのナンバーズってやつのことしか書いてない雑誌で、
これまでのいろんな数字の傾向とかがひたすら書いてあるっていう、めちゃめちゃ情報密度の濃いものです。
トピックも面白くて、専門用語みたいなやつがいっぱい書いてあるんですね。
風車版バイオ予想、引っ張りスライドインターバル。
僕の知らない世界がたくさんあるんだなぁと思って、めちゃめちゃ興味深く見てました。
表紙に書いてある言葉は、読者の皆さんに祝福を奉納祈願です。
そぼろげ二食丼ラジオ。
改めましてこんにちは。
この番組は毎週のちょうど真ん中、木曜日の正午にお届けしているひとりがたりのポッドキャストです。
ライターでものづくり工房の管理人であるあかなが、仕事のことや遊びのこと、真面目なことや変わったことなど、
毎週2つのトピックについて取り上げ、二食丼のように味わっていく番組です。
本屋をウロウロしてると、自分のあんまり知らない世界が出てくるのですごい楽しいんですけど、
ちょっと今回は本当に知らなさすぎたというか、
ロト6とかロト4とかロト3みたいな世界があることは知ってるんですけど、
その数字をどうやって選ぶかって言ったら、基本はランダムなんだが、ランダムすぎてもつまらんよねっていう、
このランダムネスに魂をかけて、いろんな理論を構築して雑誌を作っているっていうことへの驚きと、
ある種オカルトジミタというか、いろんな理由づけをこのいろんな傾向からやってきてるっていうことの、
その情報の密度に惹かれてしまって、つい買ってしまいましたね。
なんか占いの本質というか、何に頼れば安心できるのかみたいなことがぎゅっと詰まった雑誌だと思って、
口に出しやすさと言葉の広がり
ちょっと夜とかに読んでいると、この数字の羅列にだんだんうとうとしてくるみたいな、
ちょっと睡眠導入的な感じで使えそうだなとか思いながら楽しく見ています。
それでは今週も行ってみたいと思います。
最近聞いているポッドキャストで、虚子平成っていうお笑い芸人の町浦ピンクさんが喋っている番組があるんですけど、
これがちょっとすごすぎるという話をしたいと思います。
町浦ピンクさんっていう人は、一人で語る漫談形式の芸をする方なんですけど、基本的な嘘しか言わないんですね。
あらゆる嘘を塗り固めていって、俺が本当にロナウジーニョを歌舞伎町の交差点で見たんですわ!みたいな。
いや絶対違うだろ!みたいなことを思いながら、ひたすらそれを10分15分と聞いていって、
そのうちにだんだん自分もそうなんじゃないかみたいな、嘘が誠になっていくみたいなことでめちゃめちゃ面白いんですけど。
で、それがポッドキャストでもやる!みたいな感じで始まったのがこの虚子平成です。
もともとキッキカイカイというポッドキャスト番組の中からある種スピンアウト的に始まったものなんですけど、
テーマがですね、平成にあったことを塗り替えるというか、
実は平成という言語を発表した時には俺もいたとか、モーニング娘。の初期メンバーに俺がいたけど、ちょっといろんな事情でなくなってしまったみたいな。
玉川の玉ちゃんは実は中身はくり抜かれていて、中身だけが銅像として飾ってあるんだみたいな。
なんか本当に頭がおかしくなるんじゃないかみたいなことをずっと喋っていて、
しかもずっと喋っているのを、ほんと一人語りの番組なんで、ずっとその嘘の原液みたいなやつを耳から垂れ逃されるんですね。
最初こいつ何言ってんだみたいなことを思ってるんですけど、どうしてもその音声という特性上ずっと聞き続けるから、
次第にその虚言が嘘になっていくような感覚がして、ある種の敷地を超えた瞬間にもう笑いが止まらないみたいな。
てかなんかこんなことを公共の電波を使ってやっていいのか、公共じゃないかもしれないけど、
なんですかその情報価値としては全くゼロなわけじゃないですか、その濃密な何かだけを流し続けるみたいなことができるんだっていうその驚きがめちゃめちゃあって、
ちょっと聞き始めたら、結構人を選ぶかなと思うんですけど、僕はもうめちゃめちゃつぼってしまって止まらなくなっているというような状態です。
で、これがさらに面白いのは、ちょうどその町浦ピンクさんがその虚紙平成の紹介も兼ねて、この前TBSラジオの爆笑問題カーボーイにゲスト出演してたんですけど、
そこでもねちょっとなんかゾワッとしたことがあって、番組ではその爆笑問題の田中さんと太田さんと町浦さんが喋っているんですけど、太田さんはもうその虚紙平成を聞いていると。
だから町浦さんにどういう番組なんですかって田中さんは聞くんですけど、いやこれがね、なんとかなんでみたいなことをその番組の中で喋った、
いや平成の言語の裏側に俺がいたんだみたいな話を、当たり前なんだけど嘘なんですよ。で嘘でこいつやべえなみたいな感じになるんですけど、
太田さんはもうそれを一回聞いてるから、あの時あれだよねあのおいしいパイを持って行ってさみたいなことを言って、でそしたら町浦さんがそうそうそうなんですよって言うから、
だんだんなんかその虚言を吐いている人が一人じゃなくて、それが一個の事実として重なって、もう一人いるからなんか構図として嘘2真実1みたいな感じになって、
だんだん現実が乗り換えられていくみたいな感覚がして、すげえこと起きてるなって思ったんですよね。
一人だとただの狂人だけどそれが2人になるとちょっと真実味を帯びてきていて、それが徐々に伝播していくっていう、まあこれは全くのお笑いだからいいんですけど、
いやこの風舌ノルフというか適当なことを言ったデタラメっていうのもこうやって広がっていくんじゃなみたいな感覚にちょっと笑いながら若干の恐怖というか、
おーこういうことが起こるんだーみたいなすげえ興奮したっていうのがちょうどですね先週中曜日とかにありました。
なんかこうやって適当なことを言ってそれが真実味を帯びていくっていうこと、これ意外となんか昔の古典落語とかもそういう感じでできたんじゃないかなとか思って、
あれも言ってしまえばまあ嘘というか作り話じゃないですか、でもなんかヨタロウが変なことを言って牛のお尻にお札を貼りましたみたいな、
いやそんなことねえだろって言ってしまったらおしまいなんですけど、なんかそういうことちょっとありそうだよねとか、面白そうだよねっていうことの面白さ1本で今まで何十年何百年と生き残ってきた話がまあそういう落語とかだと思うんですね。
ことわざとか慣用句っていうのも結構その口に出しやすさとか真実味というかみんなで共有しやすくなるっていうごろみたいなやつがあるからこそ残ってる言葉なのかなーっていうふうにちょっと思って、
なんか高校時代の友達とたまに横浜中華街とかにご飯食べに行くんですね。なんか年に1回行くみたいなことが恒例になってて、そこで中華街ってよく栗を売ってるんですよ。
焼いた栗を売ってテイクアウトして食べるみたいな、それを見てなんか僕が栗を売って商を成す、栗を売ることから商売を始めることって慣用句っぽいよねみたいな話をして、それも4つ並べたらなんか
売気生成みたいな出来上がったことを言って、やたら口なじみがいいんで僕はちょっとすごい気に入って、最初数人いた友達と喋ってて後から合流した友達に対しても栗を売って商を成すよねみたいな話をしてるし、完全に僕の中でも1個慣用句として出来上がった言葉なんですね。
あらゆる商売は栗を売るようなシンプルなことから、物販から始めるといいんだぞと、これは中国の古字になぞらえてみたいな感じで僕の中にはすごいスッときていて、これもちょっと少なからず3人4人とかの中ではある種常識みたいになってきたわけで、これをまたそれぞれの友達が、まあ話すシチュエーションはないと思うんですけど、もし知人とか家族とかに話していったら
言葉の真実味と楽しさ
嘘のありえなかったことわざが広がっていく未来ってのもありえるわけじゃないですか、なんかそういうのを通じて僕が口から吐いた虚言が10年後とか100年後とかに続いていったらめちゃめちゃ楽しいなっていう妄想をしたりしています。意味がないけど耳なじみがいいだけの言葉とか誰かを傷つけない嘘、虚言っていうのが広まるのは完全に自己満足なんですけど、なんかどっかで出来たらいいよなぁと思いますよね。
口に出しやすさとか喋りやすさっていうのは、何だろう、言葉の寿命というか広がりにもすごい影響していると思っていて、例えばタピオカジュースがあれがブヨブヨ丸みたいな名前だったらここまで広まってないと思うんですね。
最近、またセブンとかで売っていてブームというか人気になってますけど、ビリヤニ。ビリヤニめっちゃ僕好きで近所のカレー屋さんとかで売ってるたびに食べに行くんですけど、ビリヤニって美味しいし食べたくなる魅力はすごいあるんですけど、あれもドライカレーとかいう名前だったらそこまで一大ブームになってないんじゃないかって思って、ビリヤニ、ビリヤニってなんか人に言いたくなりませんか。
ビリヤニ食べた?とか、ビリヤニ美味しいよな?とか、なんかね、その単語を思い浮かべると頭の中がビリヤニでいっぱいになるみたいな感覚があるんですよ。あれがもし、何だろう、炊き込みカレーとかベチャライスみたいな名前だったら、炊き込みカレーで頭がいっぱいになることは早々ないかなと思って、ビリヤニブームの中にはその名前、どういう意味か知らないですけど、そのネーミングも結構影響してるんじゃないかなみたいなことを思ったりもします。
なんかそういう口なじみがいいだけの言葉を集めたレストランとか作ったら面白そうだなと思うんですよね。ビリヤニもタピオカも、あとはね、パニプリっていうインドのおやつみたいな、なんかパイみたいなサクサクの生地の中にあんが詰まった美味しい不思議の食べ物があるんですけど、ビリヤニが始まり、パニプリを食べ、タピオカを食べ、またでここで終わるみたいな、口なじみがいいだけのレストランっていうのができたら、注文したくなると思うんですよ。パプリカくださいとか、パクチーくださいとか、なんかね、それも前横浜にあったんですけど、中華街の方に、
パクチー専門店みたいなやつがあって、いろんな料理にパクチーがついてくる。で、パクチーをおかわりしたい時には、パクパクパクチーと言ってくださいみたいなふざけたサービスというか仕組みがあったんですけど、まあパクパクパクチーってちょっと言いたくなるじゃないですか。で、パクチーって別名でコリアンダーとも言うんで、コリコリコリアンダーとかでも通じるのかなみたいな、ちょっとふざけたことを考えたりしたんですけど、まあそんな風に今言った言葉が誰かの耳に残るかもしれない。で、それが嘘として広まっていくかもしれないけど、意外と今残っている言葉とかも、
ね、そういうものかもしれないですよね。百害あって一利なしとか、あんま百害食らった人いないじゃないですか、多分。これがなんか白菜あって七味なしとか、なんか鍋の時に七味が欲しいよねみたいな言葉だとしても、別に本質的には変わらないような気がしていて、意外と役立つ役立たないみたいな、そういうライン引きっていうのは結構雑に起きてるんじゃないかなみたいなことを思いました。
えー、ポッドキャスト、教師編成、ちょっとコンテンツの濃度が濃すぎるので、若干合う合わないはあるかなと思うんですけど、興味が出たら聞いてみてください。
えー、このそぼろぎの二色論ラジオがですね、ポッドキャストの総再生数が前回で1000を超えました。えー、ありがとうございます。これがですね、多いか少ないかで言うと、めっちゃすごいことだと思ってます。
考えてみると、学校のクラスとか30人40人ぐらいじゃないですか。で、その人たちを休み時間に捕まえて20分話を聞くっていうのを1年繰り返したとて200ぐらいだから、僕のこの喋りを延べ1000人がずっと聞いてるっていうのは、たぶん人生であんまりないことなんじゃないかなというふうに思うので、すごいですよ。
1000という数字だったりとか、今後1万とか10万とか100万とか、いついくかわかんないですけど、まあ重なっていくものとして、改めてその数字のデカさというかは感じたりもするんですけど、この0と1、100、1000みたいな、その数字の変遷はすごい大きくなればなるほどちょっと麻痺していく感じはあると思うので、今の感じを伝えたいなというか、残しておきたいというふうに思って喋っています。
先週末ですね、僕の運営する京島郷土特工場という場所がオープンして営業を始めました。この放送を聞いてくれる方も来てくれてすごい嬉しかったです。
貸しスペースというやつなので、僕がレーザーカッターの使い方を教えたりだとか、機材を貸し出すみたいな感じで、ある種売り上げみたいなやつを立てたんですけど、これもね、たぶん自分でそういうものをちゃんと売って足しにするみたいな経験っていうのは結構初めての場所で、これがお店をやることなのか、これがお店で売り上げを立てるということなのかみたいな感覚がすごい新鮮でした。
これまでは全然別に個人で原稿書いて原稿料をもらうとかは続けていたんですけど、それとはちょっとまた違う感覚があったんですよね。個人に対しての報酬という感覚と、この場所を運営するため、営んでいくための報酬っていうのの感覚の違いっていうんですかね、売り上げって感覚がすごいしっくりきてますね。
栗を売ってショーをなすという言葉はありますけど、ほんとその一番最初のものを売ったみたいな感覚がして、すごいドキドキしたし、営業時間が終わってそれをメモっている時間とか、あーなんか始まったなーっていう感覚がすごいしました。0円から1000円、そして2000円等々、これが始まっていって、また数年後10年後とかに続いていくのかなと思うと、この第一歩っていうのは結構大きな印なのかなというふうに思ったりもします。
やっぱなんか0と1の間、めちゃめちゃ普通の話かもしれないんですけど、0と1の間は全然違うことがあるなと思って、この前ね、YouTube見てたら、なんか1回しか再生されてない動画っていうのが流れてきたんですよ。で、それ何かっていうと、コモドドラゴンマンっていう動画で、なんか成人男性が家の中でTシャツと短パンでコモドドラゴンぽく動いて、ペロって舌を出して画面外にフェードアウトしていくだけの10秒ぐらいの動画なんですけど、なんかそれやったら僕すごいツボってしまって、いいねを押しました。
で、僕の前に見た人もいいねを押してたので、いいね率100%みたいなすごい高評価の動画として処理されてると思うんですけど、今見たんですけど、今14回視聴の動画として上がってます。
チャンネルの名前はユシトが何かやっているっていうので、このユシトさんっていう男性の方が家の中でモノマネというかシチュエーションあるあるみたいなことをやってるんですかね。
どうしてこのコモドドラゴンマンにたどり着いたか全く想像するしかないんですけど、いや想像が及ばないんですけど、世の中に生み出されてしまった謎の動画みたいなやつを発見した喜びがすごい強かったです。
ユシトとエレベーターバキの動画
あとなんかひたすら自分が乗ったエレベーターの中の動画だけを上げてる人っていうのが最近いて、それもねなんかちょっと恐ろしさというか、エレベーターの中に誰もいない時だけ自分が乗り込んでボタンを押してそれがたどり着くところまでっていう動画を上げ続けているエレベーターバキ、グラップラーバキの多分文字でなんですけど、エレベーターバキっていう人のチャンネルがあって、これもね、わ、すげえ今214本も動画を上げているんですけど。
動画の中に一切その顔面とか出てこないし、もう環境音しか流れてないんですけど、なんか多分東京近郊の人でちょっと自分の住んでる家に近いところにいたりすると、なんかドキッとしますよね。
現代版のメリーさんみたいな、私今蔦谷書店のエレベーターにいるのみたいな、そういう気配を感じて、ちょっと生活感が滲み出すぎているチャンネルとしておすすめしたいです。
なんかちょっと話がいろいろ言ったり来たりしてるんですけど、なんかこのポッドキャスト、そぼろげに食堂ラジオにせよ、特効場、商売、はじめたにせよ、小本ドラゴンマンにせよ、エレベーターバキにせよ、なんかやんなくてもよかったものってめちゃめちゃあると思うんですよね。
普通に暮らしていく中で、別に毎日収録して編集して読み出す必要もないし、モノマネをしてドラゴンの真似をする必要もないし、エレベーターに乗ってる必要もないし、でもなんかそれを1回やることによって、なんかちょっとそこから人が来てくれたりとか、
いいねを押されたりとか、全然興味ないけど僕がつぼったばっかりにこの小本ドラゴンマンの存在が世の中に広まっていって、もしかしたら何かの間違いでジャスティン・ビーバーがこれを見つけて、こいつは世界一クールなドラゴンマンだぜ、はっ!とか言ったら、一大スターになる可能性があるかもしれないじゃないですか。
なんかそんなことを思うと、どんなにちょっとなんだこれみたいなことを思うものであっても、1回世の中に放り出してみるっていうのは結構すごいことなんじゃないかなってことを思って、最初何回再生ですみたいな話をしたんですけど、まあそこは別に本日的じゃなくて、自分がちゃんと考えたこととかやってますよみたいなことをちゃんとこう積み上げていくみたいなことが、まあ何にもならないかもしれないけど、何かになるかもしれないみたいな可能性を巻き続けていくこと自体が自分の生活をポジティブにする可能性かもねみたいな話を。
これはちょうど友達としてですね、そんなことをちょっと改めて思ったという次第です。お勧めしたチャンネルは参考欄に貼っておくので是非、いや是非別に見なくてもいいですね。見なくてもいいけど、見ると何か何かがあるかもしれない。そんな期待を身を焦せつつ、貼っておきたいと思うのでよろしくお願いいたします。
はいえー、不思議な回になった気がするんですけど、ひたすら僕が言いたい単語を羅列したみたいな回になりましたね。
はいえー、ということでですね、朝野が運営するものづくり工房、京島郷土特工場はまた今週も営業します。詳しくはwebサイトから拝見いただけると幸いです。
そぼろげ二食のラジオは毎週ちょうど真ん中、木曜日の正午にお届けしております。概要欄から感想や質問などを送っていただけると励みになります。
ハッシュタグはそぼろげでやっておりますのでよろしくお願いいたします。それではまた来週お会いしましょう。さようなら。