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2023-10-31 11:46

【#115】第415回 圓橘の会23/10/28

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#落語 #三遊亭圓橘 #三遊亭萬丸
ちきり伊勢屋はやっぱり素敵。萬丸さんのまくらが不思議なことに。
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サマリー

万丸さんの忘れた枕から始まり、万丸さんのくすぐりについて考察されます。そして、園尾先生が米相場について解説される場面で終わります。

万丸さんの忘れた枕
はい、シェアする落語のshikeです。本日は、深川東京モダン館に第415回、圓橘の会に行ってまいりました。
いつもの通り、開講一番は三友邸万丸さん、三友邸万吉師匠の弟子さんですが、
ここでですね、僕も落語をずっと聞いてきて初めての事態に遭遇しました。
万吉さん、もちろん先月のこの回にも出てたわけですよ。
先月のこの回と全く同じ枕を振りました。
これはね、たぶん全く忘れてたんでしょうね。
代演に関するエピソード、先月と全く同じでした。
ちょっと驚きました。
で、その驚いた後はですね、次の枕の次のネタもなんか面白かったし、
で、ネタの方がですね、富士詣り。
このネタはですね、先月かな、ニッポリ館で聞いてるんですよ、万丸さんで。
聞いてるんですけど、話のたてつけは一緒なんですけど、中身がだいぶ変わってて、
全然同じ話聞いてるって感じしなかったですね。
またその独自のくすぐりみたいのがですね、前も言ったことですけど、万丸さんのくすぐりっていうのは面白いし、万丸さんに合っている。
これがですね、いい感じでスパスパ決まっていって、基本的にはバカな男たちが懺悔をするっていう話なんですけど、
その懺悔の内容がめちゃめちゃ面白いというですね、
長くもできるし短くもできるんで、すごく使い勝手がいいし、そんなにやってる人も多くはないので、とってもいいなというふうに思いました。
ただ枕は本当にびっくりしましたね。
万丸さんのくすぐり
その後にですね、さんゆーてえんきつ師匠がご登場するわけでございますが、その万丸さんの藤参りの話で、
2代目、3代目か、えんきつ師匠の小園長師匠ですね。
この小園長師匠からえんきつ師匠が習って、えんきつ師匠が自分の弟子の小園長師匠、これが4代目のさんゆーてえ小園長ですね。
惜しくも若くして亡くなられたんですが、に教えたと。
この江戸前の漢字がですね、自分の師匠である3代目小園長に通ずるものがあって、
なんかこう、教えた弟子の方がそこをうまくやったんで、自分が越えられたような気がしたみたいなお話をされていて、
4代目小園長師匠から万吉師匠、万吉師匠から万丸さんみたいな、そういう話が伝わっていってということらしいんですね。
この話が伝わっていく、そしてまた万丸さんが自分に合わせたこのくすぐりを入れていくと。
でまた新しく話を仕立て直していくっていうこの過程を、万吉師匠があらいばりというふうにおっしゃってましたね。
これはなかなかいい表現ですね。
で、そんな話から本日の1席目は猫怪談。私これ初めて聞く話ですけど、なんかこう不思議な話ですね。
SFってほどSFでもない、ファンタジーってほどファンタジーでもない、国境話、基本国境話だと思うんですが、
なんかこうふわふわした一つの雰囲気、ムード、江戸の夜を感じさせてくれる話だなというところで。
あとやっぱ落語ならではだなと思うのは、死体をどうしようっていう話が多いっていうのがやっぱ落語っぽいなというふうに思いますね。
これも万吉師匠だから聞けるっていう部分があるものの、若い人が引き継いでいってほしいなっていうそんな感じの話でした。
で、長襟を挟みましてチキリ伊勢谷。3部構成の3つ目で完結なわけですけども、この講座を聞くだけで、第1部第2部でやったダイジェストをきれいに収めているので、
本日の講座聞くだけでチキリ伊勢谷ってどんな話かがもうちゃんとわかってしまうというあたりですね。
この辺が結構良くて。やっぱりチキリ伊勢谷は後半の方が面白くて。
要は、松下のチキリ伊勢谷というお店の七夜寮外商ですね。
チキリというのは寮外商が使う測りのことらしいんですけども、伊勢谷の若旦那が死ぬと。
あんた死にますよという風に占い師に言われて、自分の全財産を全て施しに使って、この日に死ぬというところで、
ああもう死ぬなっていうので、おつやを2日間やってみたいなね、そんな話ですよ。
これが死ねずにいろんなことが起こるっていうところなんですけども。
エピソードの中で太鼓持ちの一発とかね。
ちょこちょこいろんな人が出てくるのがね、一人一人がとても生き生きしてて楽しいですよね。
なんかそういう感じで、いろんな人がわわやって話が2点3点していくところに、しっかりと江戸の美学っていうか。
だから金じゃないんだよっていうところですよね。分子元で出てくるような。
金じゃないんだよっていうところと、実は最後は金だよねっていうところをね。
この矛盾する2つの考え方の間で言ったり来たりするっていうのが、いかにも江戸落語だなっていうふうに思いますけども。
そんな感じですごく綺麗に出してる話を、閻吉師匠が綺麗に個人物を描き分けながら、ただ過剰にならずに、
程よいところに抑制させた上で落としていくっていうところからすごく楽しめる話になってました。
僕も言えば、1日で聞きたいなっていうところはあります。上下に分けて仲入りでっていうですね。大変かもしれません。
例えば弟子の誰かとリレーするなんてのもありかもしれません。
この打ち切り祭は本当に楽しい話であり、非常に江戸落語らしい、江戸っ子のダンディズムが入っているところもあるので、
ぜひもっと多くの人に聞いてほしいなっていうふうには思いますね。
園尾先生の解説
この話が終わった後に、いつものように日本放送界、放送というのはブロードキャスティングの放送ではなくて、
ロゴの方の園尾先生がお客さんに来てたのを呼び出して、米相場について語ってもらうという。
園尾先生はもう法律の業界では超有名人でありながら、落語にもすごく精通している人なので、
その辺を踏まえながら、2、3分でパパッと適切な解説を入れるという、とっても贅沢なご登場というところで、今回も楽しませていただきました。
好きな落語家が好きな話をやってもらうと聞く方が幸せという、ものすごく当たり前なことが今日終わったなというふうに思いまして。
ちなみに明日は私の回なんですよ。もう予約完売で収めておりますが、第33回のシェアする落語。
大体落語会の前って、シェアする落語って結構準備が大変な回なので、いろいろな準備に追われてるんですが、
このチキリシェアの最後が聞きたくて、かなり早くから準備手掛けて、もう大体終わってます。ほぼ終わってます。
ほぼ終わってるはずなんですが、見落としがあって本番アワアワするっていうことがまた起こるかなと思うんですが、そんなこと起きないでほしいなと思いつつ、
明日のシェアする落語を聞くものがあるみたいな感じでございますよ。
いっぱいお客さん来ていただけるみたいなので、私も楽しみでございます。
前も言いましたけど、10月の深川東京モダン館は本当に落語月間になって、その落語月間の最後を飾るのがこの10月29日のシェアする落語ということになっております。
その後12月、多分3月にもやる予定になってます。
そして私が楽しみにしている演出の会は、毎月1回深川東京モダン館でやっておりますし、12月にはまた立川志良の支切りで立川優の会と立川志良の一問会が行われるということで、
本当、深川東京モダン館がどんどん落語の拠点になっていくのがいいですね。
というところでございます。
明日も頑張りたいと思います。
シェアする落語の式でした。ではまた。
11:46

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