1. BTRAXのCEOによるサンフランシスコ・デザイントーク
  2. 【第48回】デザイナーが知って..
2024-06-07 20:20

【第48回】デザイナーが知っておきたい10の認知バイアス Pt.2

🗣 トーク概要

・確証バイアス

・ダニングクルーガー効果

・楽観バイアス

・後知恵バイアス

・キャッシュレス効果


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デザイナー必見!知っておきたい10の認知バイアスby Brandon K. Hill


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サンフランシスコ・デザイントーク。この番組は、サンフランシスコと東京に拠点を置くデザイン会社、BTRAXのCEO、Brandonとデザイナーのスージーが、日本で働くデザイナーやデザインをビジネスに取り入れたい方向けに、様々なトピックについて深く話します。
今回のテーマは、引き続き、【第48回】デザイナーが知っておきたい10の認知バイアス Pt.2、です。前半で5個の認知バイアスを紹介しましたが、今回もまた5個紹介したいと思います。
では、どうしますか?
6から10の第2弾、後半を説明します。
まず、今日の1つ目。前回から続きだと6個目は、確証バイアスですね。
これ、confirmation biasって英語でよく使われますね。
これね、本当ね、実体験でも日々多いなと思うんですけど、自分がいいなと思っていることの情報ばっかりが集めてしまいがちなんですよね。
人間関係とかでも、良いとこばっかり見えてくる人と悪いとこばっかり見えてくる人が、その人に対して良いと思っているか悪いと思っているかによって変わってくるじゃないですか。
特に最近、ネットサービスのアルゴリズムが進化しちゃって、この確証バイアスを活用もしくは悪用したサービスとかプロダクトデザインされているものがものすごく多くて、
これ一時期Googleバイアスって言われてたみたいなんですけど、僕からするとYouTubeとかTikTokとかInstagramバイアスって言いたいぐらいに、SNSサービスがこの確証バイアスを最大活用したUXデザインしてるんですよね。
例えばYouTubeで言うと、自分の好きなタイプの動画を見てるとそればっかり出てくるんですよ。
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それって確証バイアスを活用していて、その人が良いと思う情報だけを集めてキュレートしてくれるんですね。
このプロダクトのデザインの手法が結構問題視されていて、
僕たち今アメリカにいますけど、アメリカでTikTokがバンされる法律みたいのが通って、半年以内にどうするかみたいな議論になってるんだけど、
バンする法の理由としては、ネガティブなことを考えてる人がネガティブな動画ばっかり見ると、もっとネガティブな動画ばっかり出てきて自分を追い込んじゃうっていう、ユーザーのメンタルが良くないみたいなことを言ってたりもしてて。
ちょっと前であると、アメリカって分断されてるとかって言われてるんですけど、その理由が、4年前だったら、ドナルド・トランプとジョー・バイデンっていう選挙で大統領がどっちになるかで、全く意見が違う人たちの塊が右と左でできちゃったんですね。
ドナルド・トランプが好きだなと思ってる人がそういう動画を見ると、そういう動画だらけがオススメされるんですよ。
トランプ最高だって、あんな素晴らしい大統領はいないみたいな。正義の味方で、救世主だみたいな。
逆の動画を見ると、そっちばっかり出るんですよ。
なので、同じ事象を目の前にしても、この拡張バイアスの塊になってる人たちが集まると全然違う意見になる。
それは見えてるものが、あまりにも自分の都合いい情報ばっかりを集めてしまう。
あとは、行動心理学で言うと、これも拡張バイアスに近いと思うんですけど、
例えば、すごい高いお買い物をしたら、その後でバイアス的にいい買い物をしたって思いたいから、それがすごいいいものであると認知しがちみたいな。
物事っていいことも悪いこともあるので、その情報収集のバランスをちゃんとバランスよくやって、
自分と反対意見を持ってる人たちの話とかも聞くとかして、
ニュートラル、なるべく中立的な意思決定ができるようにしていく必要があるんじゃないかなと思います。
拡張バイアスは人間生きていく中で非常に囚われがち。
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難しい。
難しいですね。
次、7つ目。
ダニング・クルーガー効果。
ダニング・クルーガー。
これ多分人の名前なんですよね、これを研究した学者の方のダニング・クルーガーっていう。
これはパート1で、自信過剰バイアスっていうのがあったんですけど、それにちょっと似てるんだけど、
自信過剰バイアスって、知識とか経験が多い人が実力以上に自信過剰になってしまいがちっていうものだったんですけど、
これダニング・クルーガー効果っていうのは、今度知識とか経験があまりない未熟な人が自分の能力を最大評価するっていう。
これ日本語で言うと、大学生の全能感ってやつなんですよね。
知ってます?
知らない。
知らない?
大学生の全能感。
これは僕も、何だろうな、数年前に大学生のインターンがうちの会社に来たときに、
もっと経験のある日本の方が、さすが大学生の全能感だわって言ってて、
何それって聞いたら、あまり自分でやったことがなかったり経験が少ないと失敗経験が少ないから、
自分、これはもう脳の中で絶対できる、すごい、自分はすごいみたいな、
俺すごいこと考えちゃったみたいな、っていうのにはまる傾向にありがちらしいんですね。
思い当たるな。
思い当たる。
自分の能力以上に、すごい僕これいいことだと思うんですけど、いわゆる勘違いみたいな、根拠のない自信みたいなやつ。
これって、若者の特権っていうか、周りの意見なんか全然聞かずに、自分が作ったデザインこれもう最高だとか、
僕も持ってたんですよ、世界一のデザイナーだとか、世の中を知らないからね。
そこで、これグラフ、ダニング・クルーガー交換のグラフっていうのがあって、
それを見ると、知識や経験が少ないと最初の頃にギュッと一回上がるんですよね、自分がすごい感が。
その後、挫折したり失敗したり、ネガティブな評価を受けて下がっていくんですよ。
それを乗り越えて、また自信がつくっていう。
このグラフを見ていただくと、概要欄に載っている記事のグラフを見ていただくと、
何かを学び始めたり、知識を得てちょっとすると、ものすごい自分はすごい人だというふうに思ってしまって、
誤った判断をしがちっていう。
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なんか私、これ高校に行った時、高校に進学したタイミングで経験した気がします。
なんか、小中って人数も少ないし、私が一番だったんですけど、いろいろ。
で、高校に行って、いろんな人、いろんなとこからいろんな人が来るようになって、
あれ、私もしかしてたいしてそうでもなかった?みたいなのありましたね。
胃の中のカバズ。
なので、そこをちゃんと冷静に判断しよう。
次が、楽観バイアス。
オプテミズムバイアスと言われる、物事を楽観的に考えすぎる。
これ、僕がめちゃくちゃ常にハマってるやつなんですけど、
簡単に言うとポジティブセンキングってやつなんですけど、
仕事を受注してからそのヤバさに気づく。
スケジュールとか予算とかが全然現実的じゃない。
三つ森とかスケジュール出すときに、予算観とかスケジュール観って、
気づかないんですけど、本能的にベストケースシナリオで組んでるんだよね。
全てが上手くいったら2ヶ月でできるっていうのを、
2ヶ月でできるっていうふうに普通に思っちゃって、
プロジェクト始めたらいろんなトラブル出てくるじゃないですか。
情報が足りなかったとか、チームメンバーが怪我しちゃったとか、
いろんなことが起こって、全然そのスケジュール内に行かないんだけど、
スケジュールを考えるときに、
そういう不足の事態とか全く加味せずに、
全てがスムーズに上手くいってる前提で考えちゃうのは、
楽観バイアスが原因です。
あるあるですね。
よくうちの会社だと、クライアントとやりとりする人と、
プロジェクトマネージャーとのちょっとしたいざこざが原因が多いですね。
契約取ってきましたってプロジェクトマネージャーが、
こんなスケジュールでなんでできると思ったんですか?
できるじゃん。
全て上手くいけばできるけど、リスク高すぎるじゃん。
あるあるですね。
楽観バイアスにはまらないようにした方がいい。
オーバープロミス。
オーバープロミスもそうです。
アンダーデリバー。
違う違う。
オーバープロミス、アンダーデリバーが最悪なので、
アンダープロミス、オーバーデリバーを心がけましょう。
あまり期待させずに期待以上のものを作ると、
クライアントの評価が上がる。
楽観バイアスとられるとオーバープロミス。
風呂敷広げすぎちゃう。
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いいんだけどね、そういうことも。
できないことはできますって先に言っちゃうっていうのを。
ある程度自信は大事ですね。
僕も本当これだけで人生生きてきたんですからね。
アンキー減るんでやめてください。
次、アトジエバイアス。
これ一番ダサいやつですね。
いや、言ってごめんなさい。
ダサいって。
アトジエバイアスこれにハマるがちなんですけど、
これ僕も本当に思うときあるんだけど、
世の中にある商品とかサービスとか見てて、
その後でリリースされたばっかりのを見てて、
後でめっちゃ世の中でヒットしたときに、
いやあれ絶対ヒットすると思ってた。
俺すごい見る目あるわみたいに思っちゃうので、
それすごいバイアスらしくて。
誰でも言えるじゃんみたいな。
確かに。
別に冷静にそこを判断したり分析してたわけじゃなくて、
ちらっと見ていいなと思った程度なのに、
曲とかもそうなんですけど、
あれヒットすると思ってたんだよねみたいな。
聞いた瞬間からいい曲だと思ったもんみたいな。
それヒットしちゃえば、聞いたことあれば全部に対してそう思っちゃうっていう。
確かに。
あとは別に何の自分は偉くないよっていうことでもあるんですけど。
でも逆パターンもあって、
うまくいかなかったときに、
日本語で言うとしょうがないみたいなバイアスにかかるんだよね。
もうしょうがなかったんだ、もうどうすることもできなかった。
これにハマると、こういうデザインしかする方法がなかったとかっていうバイアスにハマっちゃうと、
反省・改善をしなくなるので、
外的要因が理由で自分がどうしようもすることができなかったっていうふうに
反省会したときに言っちゃうと、
もう全然成長・改善がないので、
あとじえバイアスにはまるべきじゃない。
あと一番最悪でダサいのは、
誰かがうまくいかなかったときに、
周りにいる人がうまくいかないと思ってたよって言ったじゃんみたいな。
やめとけって言ったじゃんみたいな。
腹立ちますね。
最悪ですよね。
ふざけんなって言われて。
一番そういう人になっちゃダメですよね。
チャレンジしてうまくいかなかった人に、
うまくいかないと俺も思ってたよっていう最悪。
そこのバイアスにとらわれずに、
何が成功要因で何が失敗要因かっていうのを冷静に考えて、
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サービスデザインしたりとかデザインを作るときに
やったらいいんじゃないのっていう話ですね。
どうやったらうまくいったかとか教えてほしいですからね。
失敗した側は。
そう、プロセス分解してそれを冷静に
ファクターを並べてみるほうがいいですからね。
最後10個目がキャッシュレス効果。
これ最近なんですけど、
これ本当にそうだなと思う。ユーザーとしても。
現金よりもキャッシュレスのほうが
お金使っちゃいがちらしいですね。
間違いないですね。
目の前に物理的な紙幣とかがないので、
数字だけだからアプリとかで、
アプリ決済とかだと何も考えずにやっちゃうよね。
やっちゃいますね。
それをうまく活用してビジネス成功したのが
最初はAmazonで、
Amazon、ワンクリック決済っていうのをやって、
もうサクッとクリックしたら買えちゃうっていうのを
発明したんですけど、サービス、UXデザインとして。
あれによってお金を使うことへの
心理的ハードルをすごく下げたので、
Amazonの売り上げがどんどん上がったんですよね。
1万円とか100ドルとか現金で使うと
すごい大きな判断のように感じるんだけど、
それがクレジットカードとかオンラインとかアプリ決済だと
あんまりその実感が湧かない。
お金がなくなった実感が少ないという。
確かに。
今怖いのが、
オンラインでショッピングするときに、
ちょっと前ってカード情報を入れてたじゃないですか、1個1個。
今Apple Payでひも付きで、
エクスプレスペイチェックみたいな。
Google Pay、Apple Payで連動させて、
指紋とかカチカチってやるだけで支払うとか。
できちゃうんですよ。
もうハマってますね。
エクスプレス効果。
昨日も買っちゃった。
やられてます。
でもこれ、いいことも悪いこともあるんだなと思って。
多分その、世の中の経済の促進にはなりますよね。
間違いない。
特に日本なんかは、
お金を使わないことが経済を停滞させたという説があって、
特に高齢者の方とかが現金を貯め込みすぎちゃって、
世の中にお金が出てこない。
そういうのの中で、
最近だとキャッシュレスペイメント、
僕も日本行くたびに、
行くたびに使える場所増えてて、
最近Apple Payとかも使えるところ増えたので、
すごい便利だし、
交通系カードって言われる、
スイカ、パスモンみたいなものも使えるので、
使った時間ないもんもどんどんピピピやって。
後からちょっとびっくりする。
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それは後で考える。
それはアトジエバイアス。
しょうがなかった。
楽観バイアスから始まって、
キャッシュレスバイアスで使って、
アトジエバイアス。
この3つを使えばどんどんお金を使う。
ビジネス視点から見るといいことですね。
いいことです。
数日間合わせますよ、アトジエバイアスで。
稼ぐとかなんかして。
いいお金の使い方をしたんだっていうのを数日間合わせます。
で、10個になります。
そうですね、何かありますか?
とりあえずまとめ。
まとめ、そうですね。
パート1でも話したんですけど、
結構バイアスのない人間いないので、
それを自分はバイアスがたくさんあるぞ、
ユーザーもたくさんバイアス持ってるぞって
その理解した上で、
仕事、デザイン、人間関係持つ。
特に人間関係においては本当に、
バイアスが冷静な判断を邪魔しますからね。
それは聞いてる方も全員、
身に覚えがあるんじゃないかなと思いますけど。
そんな感じで、日常生活、
仕事と日常生活に活用いただければと。
今回パート1とパート2で紹介した10のバイアスは、
概要欄に載っている記事に文字でまとまってますので、
復習したい方はそちらをご覧ください。
ぜひチェックしてみてください。ありがとうございました。
このエピソードを楽しんでいただけた方は、
ぜひ高評価、チャンネルフォローよろしくお願いします。
また、サンフランシスコデザイントークは、
番組に対する質問や取り扱ってほしいテーマを募集しています。
番組概要欄にあるGoogleフォーム、Spotifyでお聞きの方は、
各エピソードのQ&A欄からお送りいただけますので、
お便りお待ちしております。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。
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