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おはようございます。コーチングオフィスのしろうず、あつしです。
この放送は、プロコーチ歴20年の僕が、コーチングや行動科学について、
さらにプロコーチや講師として独立起用する人などに向けて発信する、あなたへの番組です。
プレ着手について、今日もお話ししていきたいと思います。
今日お話しするのは、プレ着手の2番目の機能の全体像の把握についてです。
念のため、プレ着手って何かをお話しすると、
タスクっていうのは、タスクの準備プラスタスクの実行っていう準備と実行に2つに分かれてるんじゃなくて、
その間にプレ着手っていうのがありますよ、と。
つまり、準備、プレ着手、実行の3つに、実は分かれているっていうことを発見しましたよっていう話です。
分かれていることを発見したというか、分けるとすごく分かりやすく考えられますよっていう話です。
準備とプレ着手の違いは、準備だと手をつけていないんだけど、
プレ着手は既にタスクをやり始めているっていうところが大きな違いだというふうに考えれば分かりやすいかなというふうに思います。
今日のお話の全体像の把握についてなんですけど、
これは昨日お話したネガティブ感情への対応と対になっているというふうに考えてもいいんじゃないかなと思うんですけど、
嫌な感じっていうのは特にないんだけど、まずは全体の把握みたいなことをやっておくといいですよっていうふうなことですね。
何をやるかっていうと、結論から言うと、今分かっていることと分からないことをぼんやり理解するっていうことなんです。
誤解しないように言いますけども、今分かっていることを分かって、分からないことを分かると。
けどね、両方とも完璧にクリアにするというわけじゃないっていうことなんです。
ちょっとね、ややこしいんでもう一回言いますよ。
今分かっていることと分からないことを理解するんだけれど、完全に理解するっていうわけじゃなくて、ぼんやり理解するっていうことなんですよ。
これね、どういうことかっていうと、例えばね、初めての山をね、山登りするとするじゃないですか。
で、まず準備をしますよね。
でも初めてなんで、行ってみないと分からないよなというふうに思うわけですよ。
だからとりあえず準備をして、山の近くまで行ってますと。
一応準備はしてきたので、ちょっと登ろうかと。
で、登ってみですよ。
ああ、なるほどなあ、こういう感じかみたいなのが、とりあえずそこで分かるわけですよ。
で、みんなと話してみて、ちょっとさ、この山さ、思ったより行きつくない?とか、逆に、あれ、結構これ道もちゃんとあるし、登りやすいね、みたいなことが見通しが立つわけですよ。
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今日の気温がこんな感じかなとかね。
だから、実際はね、計画をどれだけしっかり立てても、実際に登ってみると変わってくるわけですよ。
で、実際に少し着手しないと分からないっていうのはね、ここがね、プレ着手の部分なんです。
で、ここで初めて、ああ、こういう感じだったら、今日はこういうプランになるなあというふうなシミュレーションが初めてそこでできるわけですよ。
つまり、準備の段階では、あくまでそれは実際に着手していないので、ちょっとシミュレーションができてないんですけど、
改めて全体の把握をするっていうふうな感じです。
僕は、あのね、マラソンの時とかも似たような感じがするんですよ、いつも。
つまりね、あのね、まあ当然準備をしてスタートするわけじゃないですか。
でね、走り始めて20分ぐらいすると、なんかね、今日はこれぐらいの感じかなっていうのがなんとなく分かってくるんですよ。
つまり、一番早くてこれぐらいのタイムになるかな、一番遅くてこれぐらいになるかな、今日の天候とか、
それから自分のね、調子とか、走り始めて、初めて今日はこれぐらいのコンディションだなっていうのが分かるんですよ。
だから、ああ、ということは大体この20キロこれぐらいで行こうかな、30キロこれぐらいで行こうかなっていうふうな見通しが立つんで、やってみるわけです。
もちろんね、実際にやってみないと本当は分からないんですよ。
山破りとかね、マラソンとかって、事実上はプレ着手はあとすぐ本格着手に入るんで、なんか一つの行動みたいに見えるんですけど、
この少し着手して分かったこと、まだ分からないことっていうのが実はあって、でもそれがぼんやり見えてくることで見通しが随分立てやすくなる。
そこでやっとリアルなシミュレーションの状態にできるっていうのが、これはプレ着手の大きな機能だというふうに思います。
これで途中でね、僕気づいたんですけど、プレ着手的にね、ぼんやりと全体を把握するっていうのはね、
直接的に言うとね、曖昧さを残したままスタートできる。曖昧さを許容したままスタートできるってことなんですよ。
準備とかね、完璧にやればやるほど、備えあれば憂いなしみたいなこと言って、
プレ着手とかでも本格着手の手順とか時間とかを正確に把握するためのものっていうふうな考えを持ちがちなんですよ。
だけどね、そうじゃないんですよ。結構曖昧なんだけど、これぐらいの曖昧さであったら、
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つまりこれぐらい大体わかってしまえば、これできるなというふうな、そういう雰囲気を掴むためのものなんです。
考えたらね、私たちっていつも計画ってね、ぼんやり立っているんですよ。
当たり前ですよね。だってどんなことでも実際やらないとわからないこともいっぱいあるから、結局どれだけ計画してもその計画ってぼんやりしてるんですよ。
だけど何かできなかったりとか、うまくいかなかったときは、計画をきちんと立ててなかったからだとか、準備が不足していたからだっていうふうに思うんです。
なんでかっていうと、毎回毎回計画も準備も完璧じゃないから。
だから完璧にやればうまくいくんじゃないかっていう幻想を持つのは、いつもやれてないからなんですよ。
でもそうじゃないんです。うまくいかない原因は計画でも準備でもなくて、ただ単に実行がうまくいかなかっただけなんですよね。
だからね、プレ着手をやって全体の把握をすると、
なるほど、だいたいこのあたりが実行が大変そうなところだなぁとかわかってくるんですよ。もちろんぼんやりですけどね。
そうすると、そのあたりの実行のクオリティが成果を左右するっていうことがわかってくるんです。
ここで頑張らないといけないな、ここをしっかりやらないといけないなっていうところがわかるわけです。
逆に言うと、準備とか計画とかってね、どれだけやったって、これやってみないと、あのあたりで実際にやる、実行するほうが重要だから、準備とか計画とかって、まあまあこの程度でいいやって思えるんです。
つまりね、ここでのプレ着手っていうのは、準備とか計画とかの曖昧さとかに不十分さを良しとするためのものになるんですよ。
これね、なかなかね、すごい発見だなぁとかね、一人で僕は別に言ってるんですけど、あなたはどう思うでしょうかね。
今日はですね、プレ着手は曖昧さを許容するって話でした。いかがだったでしょうか。
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はい、本日は以上です。では、いってらっしゃい。