00:00
いや面白いですね、そういうの。で、結構超分子化学って、そういう生き物とかと近いっていうふうに言われてて。
あ、生き物と近いんですか。
近いっていうか、化学、一分子だけだと、やっぱもう全然生き物じゃないじゃないですか、当然。
はい。
それがあるだけなんで、その分子と分子が相互作用して、で、それが、で、まあその、まあ近いっていうか、第一歩ですよね、化学から生き物に行くときの。
あーなるほど。
生き物の中で、タンパク質と分子が相互作用したりとか。
はいはいはい。
あるいはなんか、それが出たり入ったりするのが、時間変化が面白かったりとか。
確かに確かに。
あとベシクルとかも超分子ですね。あのー、細胞膜、人工細胞膜みたいなのがあって。
はいはい。
はい。なんか、石鹸みたいな。
人工細胞膜、はい。
そのー、普段アルキリーの匂いなのって言ってるけど、炭化水素素あのー、素水的な鎖と水に溶けるような、磷酸の部分のやつを水に溶かすと、その素水的なところは水嫌いだから中に閉じこもって。
で、それが膜になって、そのー、なんていうのか、粒みたいな。
二重、脂質二重膜とかができちゃうのは。
できちゃう、そう。
そうっすよねー。
油と油がくっついて。
そう、くっついて。で、外側に水が、長いところが向いて。
あれも一応超分子の中に入れられることが多いんですけど。
あー、そっかそっか。なんかリポソームとかそういう系も、超分子っちゃ超分子。
結構だから、その分子間のことを扱うみたいな、すごい広い定義だと思う。
かなり広いし、その化学の中でも、ちょっと生き物に一歩踏み込んだみたいな感じの。
あー、そういう見方、面白いっす。
だから結構昔は、今もかもしれないですけど、まあ昔っていう言い方あるかもな、なんか。
あのー、人工酵素とか結構あの、すごいやられた時期あって、シクロテキストリンでもあの、すごく精霊的に。
え、人工酵素っすか。
はい。あのー、最初の俺だと、なんかシクロテキストリンの中だと活水分解がめっちゃ早いみたいなやつだったかな、なんか。
逆かな?エステル化が早いかな?なんかその反応が早くなるみたいな。
あー、まあでも、酵素の活性中止みたいのを。
あー、そうですね。
まああれも要は、アミノ酸同士がうまいことイオンキャッチして。
そう、うまいことこう。
うまいこと水を。
分子間でガチャガチャなってるからなんですけど。
水と切りたい結合のところをうまいこと持ってきてっていうので、自然では切れないのを切るみたいなの。
まあそう考えたら、その超分子みたいなやつも。
まあ近いっちゃ近いっすね。
3次元ですごいうまく設計すれば使えそうですね。
意識というか、そういうのは、そういう分野としては結構人工酵素ってのがあって。
へー。
あれも面白いです。
面白いっすね。
その間の分野ってイメージが僕の中では強いですね。
なるほどな。
いやちょっと全然、かなり人工なイメージを持ってたんで超分子化学っていう。
分子自体はめちゃくちゃ人工だよね。
ですけど確かに見方によってはその振る舞いとかはちょっと生物に、
まあちょうどさっきあのタンパク質の結合とちょっと似てるみたいな話も偶然出てきましたけど、
03:04
あながちそういうのは間違ってないみたいな。
でもこれ結構気を付けなきゃいけないの。
我々常に生き物じゃないやつ、我々ってか科学者、一般的な化学者。
それをずっと使ってるからちょっと生き物っぽいとめっちゃ生き物っぽいって思う。
でなんか面白いなって思ったのが、
なんかある人がこれ生き物っぽいですよみたいな話を講演会でしたら、
なんか市民講座みたいな市民科学講座みたいにしたら、
なんか全然生き物じゃないみたいな。
生き物なんだと思ってるんだみたいな。
あーまあ確かになんかその化系学の中ではそうかもしれないけど、
確かに普通に行こうって言われたら動物とか想像しますもんね。
身の回り生き物多すぎなんですよ。僕と比べてね、考えてることとかさ。
確かに研究室に生きてるもの全然いない。
大体変な液体とかしか使ってないから。
だから結構そこのギャップは、だからすごいギャップがあるんですけど科学と生き物。
生き物じゃないものと生き物の間ってすごいギャップがあるんだけど、
そこの感覚のズレがすごいっていう。
いやまだまだその人工的に生き物を作ろうみたいな次元に全然行ってない。
いやモチベーションとしてはあるけど、やっぱどうなんですかね。
なんか合成生物学とか全然詳しくないですけど、
生き物側から行ったりとか、あとはやっぱでもやろうとしてる人はいるみたいですけどね、その科学から。
なんかどこまで行ったら生物になるのかみたいなやってる人は確かにいたはずですよね。
なんかギリギリ生き物みたいなやつですよね。
はいはいはい、その膜の中にその必要最低限の酵素とか遺伝情報を入れて。
それこそ駒場にいらっしゃいますよ、なんか確か。
僕会ったことないんですけど、そう、なんか進化するやつみたいなの作っていこうと。
いやーでもそういう研究めっちゃマッドサイエンティスト感でやっぱ好きですね。
そういう、そう一回なんかその分子が進化する話とかの授業受けたんですけど、
なんかこれいくとなんかもう分子で進化するんだったらもう我々の進化とか結構なんかこう、
神目線で見たらなんかフラスコ混ざってる中でなんか進んじゃったやつだなみたいな気持ちにすごいなった。
あーなるほど。
そういう意味で。
いろいろいじるとなると面白そうですけどね。
なんか本当につい最近そのリサーチャットっていう。
はいはいはいはい。
あるんです、ご存知ですか。
存在は知ってます。
バイオ系の研究者がやってるんですけど。
本当につい最近そのL体とD体、ペプシドのL体とD体とかで。
はいはいはい。
あのもう普通Lじゃないですか、だけどもうD体だけの世界を作りたいみたいな。
それでミラーイメージポリメラーズとか、あの協像の構想とかその辺を作って、
06:05
あの結構なんだっけな、いやもう転写はできてる。
結構できてる。
はい。
いやそれでも。
ポリメラーズはできてる。
はいはいはい。
全部完全にミラーイメージだったらいけます。
そうですそうです。だからDNAも逆の力体で作って、逆の構想使って。
やば、どんだけお金かかるんだよ。
めちゃめちゃお金かかりますけど。
死ぬほどお金かかりますね。
すげーな、あるんだそういう世界が。
非天然の生き物が誕生するかもしれないみたいな。
だけどそれが誕生すると、あの餌も非天然であげなきゃいけなくなっちゃう。
いやそうそうそうそう。
もう。
エコシステム作んなきゃいけない気がしますけどね。
普通の世界じゃ生きていけないですよ多分。
そう、餌をどうすんだろうな。
普通の食べ物をあげても多分消化できないってなっちゃう。
はいはいはい。
取り込めないってなっちゃう。
だから餌を、だからもう本当に食物連鎖の下からいくしかないんじゃないですか。
あーそうですね。
食物連鎖の下から一個ずつ。
多分その消化した人はそれをやろうとしてるというか地道に。
私は窒素はアキラルだから窒素固定は。
はいはいはい。
結局翻訳がむずいみたいな感じらしいですけど。
すげーな、それできたらすごいな。
それできたらでも我々の主役の値段とかすごい安くなったりしないですかね。
あーするんじゃないですか。
逆の立体のやつ今めちゃくちゃ高いですけど。
バンバン作れるようになったら。
すげーな。
そういう意味ではなんか、なんかその何に使うんだかちょっとパッと聞いたときありましたけど。
そうなるとちょっといい話、いい話っていうかお金の面でも。
いやそうっすよね。
なんかバイオ系の人からあんま想像できない需要はありますよね。
その逆向きのテプチドとか皆さんめっちゃ作ってほしいとか。
いや僕も逆向きのシクロテキストリートがあったらなんかできるかなって思って。
まあでもないんだけどねみたいな。
でも逆向きの世界のトウモロコシがあったらできますからね。
あーそっかそっか。
面白いなよそれ。
そっからまた新しいもの生まれそうだし。
すげーな、それすごいっすね。
はい。
すごいなんか。
はい。
めちゃくちゃ飛んじゃってすみませんね。
いやいや全然なんかもうなんか盛り上がりすぎちゃって。
そうそうそうそう。
いや全然いいっすけど。
なんかなんなら後半でそのいろいろ目指した研究者になろうと思ったきっかけとか聞こうかなと思ったんですけど。
もう全部最初からいろいろ順を追って話してくれたんで。
いい感じですね。
こういう話なら結構無限にできます。
確かにこういう話無限にできますよ。
あれ面白いあれ面白いみたいなやつ。
そういうのがやっぱ楽しいですけどね。
こう講師会とか行ってると。
やっぱその研究のそれ本当にそうなのみたいな話とかもすごい大事ですけど。
こういうなんかあれ面白いみたいな話とかやっぱモチベーションにつながるし。
あれの研究面白いとかあとすごい自分の好みというかゴリゴリわけわからんスケールで反応かけるとか。
09:07
そういう実際研究現場でやばいことやってるなーみたいな話結構好きですけどね。
研究現場でやばいことやってる中。
なんか全合成とか合成とかになると。
全合成やばそうだな。
はいもう最初にどれだけでかい絡みやれるかみたいな。
なんか僕の最大スケール多分10gとかなんですけどそれでもラボではでかい方だと思うんだけど。
なんか自己例とか見てるとキロとかで仕掛けてるラボありますよね。
いやなんか怖いですよね。
そういう意味ではその10gぐらいのスケールだったら全然大丈夫だけどキロになっちゃうとちょっとした反応でも熱暴走してもめっちゃ吹き出すとか。
なんかあの確かジクロロメタンってやつとアジド使ってアジドメタンができて爆発したやつっていう悪い意味で有名なというか。
ジクロロメタンとアジド一緒に使っちゃいけないよみたいな事故例があるんですけど。
あれとかも確かキロスケールだったと思うんですよね。
エバポしてたの?みたいな。どうやって?みたいな。
それはやばいな。
その前使ってたのがちょっとずつ入れるような値段あるじゃないですか。
まあまあ危ないやつとかそのスケールだったら大体慎重にやらないといけないじゃないですか。
冷やして。
あれエバポで確か爆発したんですけどなんかすげえなと思ってそんなスケールあるんだみたいな。全然考えたことない。
アジドとかもでも兵器で爆発するやつ使ったりするじゃないですか。
危ない系僕結構経験ありますそういう意味で。
あります?
僕復活水素とCOガスと。
復活水素。
復活水素は僕前ゼオライトの研究室行ってゼオライトを溶かして元素分析するときに復活水素で溶かすんですよ。
復活水素じゃないと溶けない?
石なんで。
アルカリ頑張る時もあるんですけど復活水素で溶かして。
復活水素ってなんかあれですよね使える場所めちゃくちゃ限られてるとかなんか噂で聞いたというかよく例えられるのが島とか普通に島みたいなところで例えば復活水素が一箇所で流出事件とか起きるとその島死ぬみたいな。
どうなんだろう。
即死しますよね多分。
どうなんですか。
カルシウムバンバン入れたらクエンチできるんで対処はしやすいですけどね。
なんとかなるもんすか。
なんとかなる、いやもうさすがに漏らしたことないんですげー気をつけるから。
一応漏らしたときはカルシウムイオンとフッ素の毒性はそもそもカルシウムとめちゃくちゃ結合するからなんですけど。
カルシウム入れるとホタル石になって。
12:03
たぶんあってるよな一応後でホタル石が。
カルシウムバラマクってことですか。
そうカルシウムでクエンチできるんですよ。
そうなんだ。
あと一応確か下属性もあった気がするんで。
そうですね。
カルシウムで。
それでなんとかしたりとか一応できはするから。
そんなことはないんじゃないかなと。
島になるのはないんじゃないかなって気がする。
もうなんかバッタバタ倒れるみたいな。
いやでもマジでやばい話は聞きますよねなんかそのフッ化水素系の。
なんかその面白いっていうかなんか早いと思ったのがそのやっぱ防護するんですよ。
あのテフロン製のフッ素をフッ化水素通さない結構分厚い手袋の中に手袋みたいな感じで。
メガネちゃんとして、歯首もちゃんとしてみたいな感じでやるんですけど。
なんかやっぱやばいやつを使ってるストレスがえぐくて親指が痛くなるんですよ。
あーなんか力入っちゃってるみたいな。
いやもう多分単純にストレス100%の原因。
なんかこう親指痛いってなるんですよね。
でもだから出してフーってやると全然痛くなくてなんもないんですよ。
多分もう分かんないですよそこまで行くと。
あの毒物、えぐい毒物を使ってるストレスで痛いのか本当に痛いのか分かんない。
これは僕がCOガス使った時も同じことが起きて。
いやCOガスも一発収毒になっちゃうじゃん。
そうなんか締め切った部屋で発電機使ってみたいな話よくありますけど。
僕が去年かな共通で出した論文の時にCOガスのセンサーの論文。
ガスボンベから出してやるんですけど。
うわー怖いな。
いやもうなんか使ってるじゃないですか。
なんか呼吸が速くなってくるというか。
息苦しい気がするんだけど。
絶対漏れてないんですよ。
レギュレーターとか結構使い慣れてるんで。
使ってたらちょっとストレスですよね多分。
ここ締めてるし締めてるし。
二次発は閉まってるし。
ドラフトめっちゃ効いてるし。
絶対大丈夫ってなるんだけど。
息苦しくて。
特に何もなく終わって戻るんですよね。
多分ストレスなんですよ。
結構そういうすごい緊張感の中に。
だってここひねったらみんな死にますみたいなことないじゃないですか。
普段。
今僕部屋いますけど。
これなんかワンアクションで死ぬことって
ギリギリ駅とかかな。
だから。
もうそんなぐらいじゃないですか。
あれも日常化されてるからあんま意識しないけど。
確かにな。
蛇口ひねったら死ぬ機体出てくる。
普通の生活ではないですよ。
飛び降りるにしても何アクションかあるじゃないですか。
でもそのCOガスってここひねるだけなんですよね。
15:00
しかもあのCOガスボンベ自体が危ないからあれ結構。
あーそっか。
そうそうそう。
だから半端な圧力の機体がバコンって出るから
なんかそのボンベ自体が暴れるしで
多分本当にやったら大変なことになるんですけど。
ですよねCOガスボンベ自体も。
自体は窒素でも暴れるんですよ。
窒素とかも倒れて首のとこポロッと取れたら。
あれなんか本当にミサイルみたいな感じらしいです。
ミサイルになるって言ってますよね。
そうそうそう。
しかもそのCOガス。
それCOガスだったらもう。
終わりなんですよ。
あたり一体は地獄じゃないですか。
さすがに一回確かなんか
でも本当に部屋充満するぐらいな感じで
本当に即死みたいな感じになると思うから。
いやーですよね危ないですよね。
一酸化炭素中毒。
いやーそうだからそこまで行くとやっぱ
本当に不真面目な奴だったら多分ストレスかかんないから
そうはならないかもしれないけど
そうやっぱ
ちゃんとわかっててやると
逆に体調悪くなるっていう
まあまあ確かに
多分これ本当に扱った人じゃないと
僕の後輩で危ないまた別のやつ使ってる人も
わかりますってその話してたんで
いやそうなんだみたいな
そこまで過度なストレスかかってないなー
HFとかもないしな
慣れちゃったら慣れるみたいですけどね
やっぱ最初だしなんか
HFとかもなんか
こう
なんか綺麗にする目的で使ってる人とか
すごいよく使うと慣れるのかなって
詳しくはないですけど
綺麗にする
なんかそのデバイスとかの
スパッタかな
あのデバイスの表面を溶かしたり溶かして
あーそんな強いの使う必要あるんですか
いや懐かしかった
それこそあの復活水素で一時期なんか
半導体にめっちゃ使うみたいな話が
軽素系のやつで使うんだと思います
あーそうなんだ
濃流酸とかですら結構嫌だな
最近事件あったから
あれでもすごい問題になるんだなと思いつつ
でも
やっぱ事故っちゃうとやばいっすよね
濃流酸とかはいつの間にか慣れてしまったけど
まあまあまだ
平成に考えたら
水産化アトリウムも目に入ったら全然失明するから
危ないんですけどね
やっぱ慣れちゃ怖いっすねそういう意味では
塩ガスだけは慣れなかったですけど
それなりの期間があったんだけど
臭いのとかもありますし
あー臭いやつは確かに
酸化とか臭いし
ついでに一酸化炭素出るしみたいな
でもなんか臭いと嬉しいみたいな
言ってるからみたいな
あー確かにそれはあるな
なんかの本で
この反応いい反応です
18:00
でも漏らしたら
あなたの研究者人生は終わりを迎えることになるだろうみたいな
めちゃくちゃ臭い化合物が使ったら嫌われますよね
てかなんか本当に怒られるみたいです
街が臭くなるみたいな
あーなんか郊外になっちゃう
そうそうだからもう本当に
怒られるんじゃないんじゃないか
なんか処分的なサムシングがあるんじゃないですか
実験停止じゃないですか
本当に
気をつけなきゃいけない
いやーちょっと
だいぶ脱線してますけど
この間なんかパック数がいいみたいな話
ツイッターのスペースで
あーまあ確かに
有機化学者しかわからないあるあるみたいなの結構ありますから
ありますね
サイエンマニアお聞きいただきありがとうございました
この番組では幅広い専門知識を一つの番組に集め
聞くだけで誰でも楽しく学べる番組を目指しています
そのために皆さんからの質問や意見・感想を募集しています
概要欄のお便りフォームやツイッターハッシュタグ
サイエンマニアでコメントいただけるとうれしいです
またお手元のポッドキャストアプリでフォロー・レビューいただけますと大変励みになります
次回のエピソードもお楽しみに