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2021-03-14 15:10

朗読「嫌われる勇気」読書

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朗読「嫌われる勇気」読書
00:10
みなさん、こんにちは。パリのアパルトマンからお届けします。フリーランスのSAKIです。
このラジオは、私、SAKIがパリ生活やビジネス、読書で学んだことを配信しています。
みなさん、お元気でしょうか。
今日はですね、久しぶりに朗読の回をやろうと思ってまして、
はい、結構久しぶりになったんですけども、読んでいきたいなと思います。
今日のテーマにする本は、「嫌われる勇気」です。
みなさん、結構ご存知かなと思いますけども、
日本で、世界で、かなり圧倒的ロング&ベストセラーになっていて、
本当に10年ぐらい売れ続けてて、いろんな人の考えに革命を起こしている本だと思います。
これすごい、読んでほしい周りの人とか大事な人とかに読んでもらうと、
すごいいいんじゃないかなと思うんですけど、
もうね、読んでもらった方は結構わかると思うんですけど、
グサグサグサですよ。
生きて帰れるんかぐらいの感じの名言が散りばめられてるんですけど、
その中のひと小説を読みたいなと思います。
全部読んだら結構、本当に10時間ぐらいかかるんで。
じゃあ、早速なんですけども、読んでいきます。
嫌われる勇気 第2話
なぜ自分のことが嫌いなのか
これは対話形式になってますので、青年と鉄人が交代交代に対話形式で話すんですけれども、
青年と鉄人っていうところは省いて読んでいくので、
対話形式だな、2人いるんだなっていう認識で聞いてもらえたらと思います。
先生、あれから頭を冷やしていろいろ考えたのですがね、
やっぱり私は先生のご持論に同意することはできませんよ。
おお、どこに疑問を感じるのですか?
例えば先日、私は自分のことが嫌いだと認めました。
どうやっても短所しか見当たらず、好きになる理由が思いつかない。
でも、当然ながら私だって自分のことを好きになりたいのです。
先生は何でも目的で説明しようとされますが、
一体何の目的があって、つまり何の利益があって、私は自分を嫌っているのです?
自分を嫌ったところで、得るものなど一つもないでしょう。
なるほど、あなたは自分には長所などないと感じている。
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短所しかないと感じている。
事実がどうあれ、そう感じている。
要するに、自己評価が著しく低いわけです。
問題は、なぜそれほど低くずに感じるのか、
どうして自分のことを低く見積もっているのか、です。
事実として私に長所がないからですよ。
違います。
短所ばかりが目についてしまうのは、
あなたが自分を好きにならないでおこうと決心しているからです。
自分を好きにならないという目的を達成するために、
長所を見ないで短所だけに注目している。
まずはその点を理解してください。
自分を好きにならないでおこうと決心している?
ええ、自分を好きにならないことがあなたにとっての善なのです。
一体なぜ?何のために?
ここはご自身でお考えになられた方がいいかもしれません。
あなたはご自分にどんな短所があるとお考えですか?
もう先生もお気づきでしょう。
まず挙げられるのはこの性格ですよ。
自分に自信が持てず、全てに対して悲観的になっている。
それに自意識過剰なのでしょう。
他人の視線が気になって、いつも他者を疑いながら生きている。
自然に振る舞うことができず、どこか芝居済みた言動になってしまう。
そして性格だけならまだしも、自分の顔も性格好もどれ一つとして好きになれません。
そうやって短所を挙げつらっていくと、どんな気分になります?
まったく底意地の悪いお方ですね。
それは不愉快になりますよ。
まあ、こんなひねくれた男となんて誰も付き合いたくないでしょう。
私だって、身近にこんなに卑屈でめんどくさい男がいたらごめんこをむります。
なるほど、もう結論が見えてきましたね。
どういうことです?
ご自身の話でわかりにくければ、別の方の例を出しましょう。
私はこの書斎で簡単なカウンセリングも行っています。
そしてもう何年も前の話になりますが、一人の女学生がやってきました。
ええ、ちょうどあなたが座っているその椅子です。
さて、彼女の悩みは赤面症でした。
人前に出ると赤面してしまう。どうしてもこの赤面症を治したいと言います。
そこで私は聞きました。
もしもその赤面症が治ったら、あなたは何がしたいですか?
すると彼女は、お付き合いしたい男性がいると教えてくれました。
密かに思いを寄せつつも、まだ気持ちを打ち明けられない男性がいる。
赤面症が治った暁には、その彼に告白してお付き合いをしたいのだと。
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ひゅー、いいですね。何とも女学生らしい相談じゃありませんか。
一応の彼に告白するには、まず赤面症を治さなければいけない。
果たして本当にそうでしょうか?
私の見たては違います。
どうして彼女は赤面症になったのか?
どうして彼女は赤面症になったのか?
どうして赤面症は治らないのか?
それは彼女自身が、赤面という症状を必要としているからです。
いやいや、何をおっしゃいますか。治してくれと言っているのでしょう。
彼女にとって一番恐ろしいこと、一番避けたいことは何だと思いますか?
もちろんその彼にフラれてしまうことです。
失恋によって、私の存在や可能性を全て否定されることです。
思春期の失恋には、そうした側面が強くありますからね。
ところが、赤面症を持っている限り、彼女は、
私が彼とお付き合いできないのは、この赤面症があるからだ、と考えることができます。
告白の勇気を振り絞らずに済むし、たとえフラれようと自分を納得させることができる。
そして、最終的には、もしも赤面症が治ったら、私だって、と可能性の中に生きることができるのです。
じゃあ、告白できずにいる自分への言い訳として、
あるいは彼からフラれたときの保険として、赤面症をこしらえていると、
端的に言うのなら、そうです。
面白い、確かに面白い解釈です。
しかしですね、仮にそうだとしたら、手の施しようがないじゃありませんか。
だって彼女は赤面症を必要とし、しかも同時に赤面症に苦しめられているわけでしょう。
悩みは永遠につきません。
そこで私は、彼女とこんな話をしました。
赤面症くらい、簡単に治りますよ。
本当ですか?
でも、私は治しません。
私は治しません。
なぜ?
だって、あなたは赤面症があるおかげで、自分や世の中への不満、
うまくいかない人生を納得させることができている。
これは、赤面症があるせいだ、とね。
そんな。
でも、もし私が赤面症を治して差し上げたとして、
それでも事態が何一つ変わらなかったら、あなたはどうしますか?
きっと再びここを訪れて、
赤面症に戻してください、と言ってくるでしょう。
それは、私の手には負えない相談なのです、と。
うん。彼女に限った話ではありません。
受験生が合格すれば、人生バラエロになる、と考える。
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会社員が転職すれば、すべてうまくいく、と考える。
しかし、それらの願いが叶ったにも関わらず、
事態が何一つ変わらないことは大いにあり得ます。
確かに。
赤面症を治してほしいという相談者が現れたとき、
カウンセラーはその症状を治してはいけません。
そんなことをすれば、立ち直りはもっと難しくなるでしょう。
アドラー心理学的な発想とは、そういうことです。
じゃあ、具体的にどうするのです?
悩みを聞いて、あとは放置するとでも?
彼女は自分に自信を持てていなかった。
このまま告白しても、きっと振られるに違いない。
そうなったら自分はますます自信を失い、傷ついてしまう、
という恐怖心があった。
だから、赤面症という症状を作り出したわけです。
私にできることとしては、まずは今の自分を受け入れてもらい、
たとえ結果がどうであったとしても、
前に踏み出す勇気を持ってもらうことです。
アドラー心理学では、こうしたアプローチのことを
勇気づけと呼んでいます。
勇気づけ?
はい。その中身については、もう少し議論が進んでから
体系的にご説明しましょう。
今はまだその段階ではありません。
ちゃんと説明していただけるのであれば、
それでも良いでしょう。
勇気づけという言葉を覚えておきます。
それで結局、彼女はどうなりました?
友達を交えて、その男性と遊びに行く機会があり、
最終的には彼の方から付き合ってほしいと告白されたそうです。
もちろん、彼女が再びこの書斎にやってくることはありませんでした。
赤面症がその後どうなったのか、私は知りません。
ですが、おそらくもう必要としなくなったでしょう。
あくまでも必要としなくなった、なのですね。
ええ。
さて、彼女の話を踏まえつつ、あなたの問題を考えましょう。
あなたは現在、自分の短所ばかりが目について、
なかなか自分を好きになれないとおっしゃる。
そう言いましたね。
こんなひねくれた男だなんて、
こんなひねくれた男だなんて、誰も付き合いたくないだろうと。
もうお分かりでしょう。
なぜあなたは自分が嫌いなのか、
なぜ短所ばかり見つめ、自分を好きにならないでおこうとしているのか。
それは、あなたが他者から嫌われ、
対人関係の中で傷つくことを過剰に恐れているからなのです。
どういうことです?
赤面症の彼女が男性から振られることを恐れていたように、
あなたは他者から否定されることを恐れている。
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誰かから小バカにされ、拒絶され、心に深い傷を負うことを恐れている。
そんな事態に巻き込まれるくらいなら、
最初から誰とも関わりを持たないほうがマシだと思っている。
つまり、あなたの目的は、他者との関係の中で傷つかないことなのです。
では、どうやってその目的を叶えるのか。
答えは簡単です。
自分の短所を見つけ、自分のことを嫌いになり、
対人関係に踏み出さない人間になってしまえばいい。
そうやって自分の殻に閉じこもれば、誰とも関わらずに済むし、
仮に他者から拒絶された時の理由づけにもなるでしょう。
私はこういう短所があるから拒絶されるのだ。
これさえなければ私も愛されるのだ、と。
母、見事に割破されましたね。
はぐらかしてはいけません。
短所だらけのこんな自分でいることは、
あなたにとってかけがえのない善、すなわちためになることなのです。
えい、このサディストめ。あなたは悪魔のようなお方だ。
そうです。確かにそうですよ。
私は怖い。対人関係の中で傷つきたくない。
自分という存在を拒絶されるのが恐ろしくてならないんです。
認めようじゃありませんか。
全くその通りですよ。
認めることは立派な態度です。
でも、忘れないでください。
対人関係の中で傷つかないなど、基本的にあり得ません。
対人関係に踏み出せば、大なり小なり傷つくものではありません。
対人関係に踏み出せば、大なり小なり傷つくものだし、
あなたも他の誰かを傷つけている。
アドラーは言います。
悩みを消し去るには、宇宙の中にただ一人で生きるしかないのだと。
しかし、そんなことはできないのです。
はい、ここまでにしたいと思います。
これはですね、紙の本だと62ページから69ページまでになります。
だいたい7ページですね。
7ページで15分なので、全部読むと10時間以上かかりますね。
ということで、ここまでにしたいと思います。
サロンで読書会の課題でもあったりするので、
ちょっと読むといいのかなと思って読みました。
あなたはどんなふうに感じましたでしょうか。
もし気になられたら、この本ぜひぜひお勧めなので読んでみてください。
それでは今日はこの辺でお開きということで、また次回のPodcastでお会いしましょう。
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それでは今日も素敵な一日をお過ごしください。
それでは。
15:10

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