どういうサービスを提供しようとか、どういう自分たちの強みがあって、他と違うからここだとか、
そういうインテーションが全部抜けてるというか、いまだにいい商品を作ったら売れると思ってる人たちまだたくさんいるんで。
例えばリーバイスのときとかもありましたけど、メイドインジャパンのデニムって、
中国とかトルコとかデニム生産地だって全然大きいんですけど、かなり投資をしてるわけですよ、デベロップメントに対して。
だからそんなに日本がそこまで優れてるかっていうと、そうでもないんですよね。
点と点の単なるプロダクトとプロダクトをアップルとアップルで勝負したときに、そんな違いは逆に言うとないと思うんですよ。
そこに対してどういうインテーションを持ったりとか、そこが文化とか背景とか考え方みたいなのが、
やっぱり一個のものに対しての見方とか、丁寧にどういう意味を持って本を作ってるとか、
そういうことが乗っかって明らかに違うと思うんだけど、そこに気づいてないと思うんですよね。
ブランド一つとっても、日本って定義で他のブランドと同じことをやりたがったりも、いまだにするし、
それはブランドとして自分のところにエッジかけて、他とディファレンシェースを作って、
It's okay to be different みたいな話をよくするんだけど、逆じゃん。
普通、他と同じでいいなって発想って、最近だいぶ減ったと思うけど、
他と同じことをやったらどうやって違うことをやるかみたいなことを考えないとって思うんだけど、
インテンションがないっていうか、戦略を作るのが苦手なんでしょうね、日本人って。
例えば3年後とか5年後とかを見据えて、今自分たちはここにいて、
インテンションとしてここに行きたいから、今自分たちはここで、
これ本当に穴を埋めてるとか、このカスが、すごい単純に言うと戦略じゃないですか。
その戦略を一個一個組み上げて、そもそも見えて、じゃあどういう順番で何やっていこうっていうのと、
それをエキセキューションしていくのが何か見えてない。
戦略っていう話がすごく見えてないっていうのは、そこがちょっと結構びっくりするくらいないなって思います。
僕も海外にいる日本人として、そして日本語が喋れる半分外国人として色々お付き合いしてると、
ゴールを持ってる人たちだったりとか、ゴールを持ってる企業っていうのはそこそこあると思うんですよね。
ただ、抜けてるのが、じゃあどういう戦略でいけば、ゴールにたどり着けるかっていうのをあまり考えないっていうのはあって、
これがゴールですと。
これこれこういうあれだから、今日これをやって、来週これをやって、来月これをやって、来年ここまで行って、
そして3年後とか5年後にはここに行くみたいな、そのプロセスを、それこそストラテジーですよね。
そこを考えるっていうことにあんまり力を入れないっていうのはよく見ますね。
例えば変わらなきゃいけないブランドでも企業でも、たくさんあって変わらなきゃいけないっていうのは大体みんなわかってるし感じてるんだけど、
ゴールがあんまりリアリティじゃないみたいな感じはしますけどね。
どうやって変わっていいのかと、何を変えていったら具体的にいいのかっていう部分と、
結局それはYに繋がるじゃないですか、何でこういうことを目指してるからっていうYとか、
戦略なんて本当は全部なぜかってYがすべてあるし、戦略にはロジックが必要だと思うんで、
そのYの部分がやっぱり会社としてのパワーバスに落ち込んだこと落ちてったり、
会社どこ向かって何でこんなことやってんだっていうところに全部落ちなきゃいけないけど、
多分そこがみんなスコーッと抜けてて、バーブルの影響だと思いますけど良かったから、
あんまり考えずにいいもの作ってたら売れるし、お金も入るしみたいな、
あんまり考えなくてよかった時代なんじゃないかなって、僕はそこはあんまり直接経験してないからわかんないけど。
ただもう今こうやって考えなきゃいけなくなって、いろいろな標高とかも日本と、
それこそさっきのジャパンブランドはいいかもしれないけど、
ジャパニーズブランドのギャップとか、全然そこの違いとかも理解した上でどうインテーションを持つ世界に出るかみたいなことが必要になっていることに対して、
なぜとかハウが知らないんだよね、きっとどういうふうにしていいのか。
それは多分本当に教育の問題だと、教えてないからそういうことかと。
僕も子供の宿題とかを見ていて思うのは、日本とかだと、
クモン僕も子供の頃もやってましたし、うちの子も今14歳の子がいるんですけどクモンとかやってて、
あれでいいのはその答えが何かっていうのを早く、いかに早く計算するかみたいな訓練のところがあるじゃないですか。
答えが合ってるか合ってないか、合ってたら○、間違ってたら×みたいな感じでなんですけど、
こっちのその小学生レベルからの算数の教え方でも、
まず答えがいいか間違ってるかを話す前に、どういうアプローチがあるかっていうことにすごく集中して先生が話すんですよ。
これもそれこそパンデミックの時に初めて気づいて、どうしてかっていうと、
Zoomとかでクラスやってて、初めてリアルタイムで先生がどういうこと言ってるのかっていうのは初めて見れたわけじゃないですか。
今までは子供の宿題とかを家に帰ってから見てきただけで、どういう教え方っていうのが全く見れなかったんですけど、
パンデミック中の時にこれが見えて、もうその4年生、5年生の時から算数の教え方もこんな違うんだと。
いい意味で言えば、日本人とかあとシンガポール人とかアジア圏の人たちの数学、算数とか数学の教育は少なくとも答えを出すことには長けてるんですよね。
だから数学の点数はいいんですよ。
めっちゃいいと思う、日本人は。
でもそうなんですけども、ちゃんと考えることを教わってるかっていうと、それがちょっと疑問で、
正解を導くテクニックは教わってるんだけども、そこに行く考え方を教わってるかっていうと、そうでも意外とないんじゃないかなと。
そこが、さっきおっしゃられたインテンションがなかったりとか、答えは求めたがるんだけども、
じゃあなぜそうやりたいのかとか、なぜそうするべきなのか、そしてどういう戦略でそこに行くのかっていうのをあまり議論しないことはありますね。
だから答えに焦りすぎなところはあるかなと思いますね。
中西さん、このコラボという形で、ちょうど1年前に番組に呼んでいただいて、
それからまたこういう形でコラボにつなげられたんですけども、どうですか、こうやって。
なかなか日常的には会話できないようなことのディスカッションになったと思うんですけども、ご感想などあれば。
番組はどうしても時間が限られちゃうので、
本当に率直な感想は、またちょっと今度酒飲みながらもっと長いこといろいろ話したいなっていうのがあるんですけど、
やっぱりおそらく同じような人生の中での背景というか、ちょっといろいろ違いは当然ありますけど、
海外長かったりとか、日本人として世界でどうするかとか、おそらくそこに対してのプライドも僕の中でも持ってるつもりだし、
日本人としてどうやるかみたいなことがあるので、それが共通点としていろいろ話がつきなかったのは、
途中で責任みたいなことも出ましたけど、そこに対しての思いはすごく共感できたし、何か感じられたことだったので、続けたいですよね。
このボットキャストがきっかけで、それこそ1年前がきっかけになって、今日になってずいぶん時間が経っちゃって、
何かそれこそ仕事ももちろんそうだし、仕事を超えた形で日本どうするのっていうことに関しては、
ちょっと僕らみたいなある種のギブバックっていうところで繋がってくると思うので、
それが結果的に次の世代に繋がるという意味では、もうちょっと違う形で何かできたらなとは個人的に思いました。
今日は本当にありがとうございました。楽しかったです。
こちらこそ。ありがとうございました。
またぜひよろしく。次回は食事をしながらでも語りましょう。
お願いします。ありがとうございました。
さて、ここまでお送りしてきましたレイナムトの世界のクリエイティブ思考。
今回はVision to the Future with Forbes Japanとのスペシャルコラボバージョン後編をお送りしました。
今回は中道さんから、日本の企業はインテンションがない、つまり何か意図して物事を進めていないという指摘があったんですけど、
これについてはレイさんどう思いましたか?
僕はですね、最初その言葉が出た時にちょっと意外だったんですね。
というのは、僕がお付き合いさせていただいている企業様、特に経営者の方たちは結構インテンションがはっきりしている人たちが多いんですね。
なるほど。
すごく濃い方たちも少なくないんですが、
インテンションがすごくはっきりしていたりとか、
あと、ご自分の意見がすごく強かったりとかっていう方は少なくないので、
一概にこのインテンションがないっていうのが言えない部分もある一方、
ただ、これは前回のエピソードの話も上がったように、
同調圧力だったりとか、このみんなと一緒になるっていう、いい意味で言えばこのチームの組織の意識は強い。
ただ、そこにはまることを意識しすぎることによって、
その個人のインテンションがなかなかなかったりとか、
その組織っていうことを枠にとらわれてしまって、
じゃあその組織のインテンションは何かっていうことがぼやけてしまうっていうことはあるのかなっていうのは、
中道さんとの話をしていて、ちょっと新たに思ったことでした。
なるほど。
中道さんがインテンションがない理由として挙げていたのが、
2つ場合があって、
1つ目がゴールが現実的じゃない場合と、
ゴールがあってもそこまでの道筋が描けていない場合があるっておっしゃっていたんですけど、
結構ね、難しいですよね。
そうですね。経営戦略とか、あとブランド戦略とか、
そういう戦略的なところでお仕事をしていると、
やっぱり最近、ある意味ちょっとここ5年10年ぐらいの流行り言葉ではあるんですが、
パーパス経営っていうことが結構歌われてるじゃないですか。
これって別に新しいことでは正直なくて、
やっぱり何十年も、もっとあれだと何百年も続いているような会社とかっていうのは、
パーパスっていう言葉は使ってないとしても、
なぜ会社が存在しているかっていうところは結構はっきり持っている企業だったりとか、
大企業でもありますし、中小企業でもあるとは思うんですね。
ただ、その一方、ここ近年、ここ5年とか10年、
パーパス経営っていう言葉が結構ビジネス界隈で日本で歌われてきておりますし、
メディアでも結構取り上げられているので、
それにつなげてっていうと語弊があるかもしれないんですが、
パーパスは何かっていうことを再定義している企業さんも結構目に付くんですね。
これは正直我々もお手伝いをさせていただいているところもあるので、
我々の仕事の中でもあるんですけど、
でもその出来上がってきたパーパスとかを見てみると、
結構ふわっとしているものだったりとか、
これ一応パーパスっていうことで掲げているけど、
何なの?みたいなことを聞くことが結構あるんですよね。
だからそういうプロセスを積んだことはいいんだけど、
じゃあ実際に具体的に新しく定義し直したパーパスが会社に浸透していて、
それが毎日の業務につながっているかっていうと、
そうでもないところは正直結構あると思いますし、
その辺は形式にとらわれすぎるところがインテンションがないところで、
ゴールが現実的じゃないっていうところも一つありますし、
あとはっきりして、ふわっとしているパーパスが。
もう言葉だけが一人歩きしちゃうみたいな。
言葉だけだったりとか、パーパスを作ったっていう形式とちょっと満足感ですよね。
そこにとらわれちゃっていて、
でも実際それが業務につながってないっていうのは正直多いんじゃないかなと思います。
ただ決めるだけで満足しちゃダメってことですね。
その先、みんなにそれを浸透させて、みんなでそのパーパスを実現することに向けて、
一丸とならなきゃいけないっていうことですよね。
そう、でやっぱりこういうところって言葉っていうのはすごく大事で、
その言葉がわかりやすく、そして業務につなげられるような言葉で表されているかっていうところは、
これ口で言うのは簡単なんですけど、実際書いてみようと思うと意外と難しくて、
例えばミニクロさんみたいな日本初の会社で世界であそこまで行ってる会社ってなかなかないじゃないですか。