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2022-08-05 10:20

#98 「三流のすすめ」と私(読書感想回)|Radio Memorandum|ラジメモ

紹介する本は「三流のすすめ」/著者は安田登さん/超相対性理論がきっかけで読み始めた/現代の一流信仰って本当に正しい?/三国志の時代に提唱された一流、二流、三流とは?/一流は1つのことの専門家/国を任せるなら三流(諸流)の人がいい/三流の人の共通点/Connecting the dots/螺旋的な生き方/エンジニアリングとブリコラージュ/孔子も三流では説/「論語」は三流の人に向けた書籍/言葉の意味を大切にとらえる安田さん/当たり前を見つめ直すいいきっかけをもらった/とはいえ安田さんの事例は成功者バイアス?/現代の価値観を揺さぶり「勝ち組」「負け組」というレッテルをはがそう/行為より存在

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#ラジメモ

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はやぶさのラジオメモランダム。この番組は、私はやぶさが毎回テーマに沿ったエピソードを話すことで、パパ×まるまるの日常や自分の考えをお伝えする番組です。
今回は月に一度の読書感想回ということで、三流のすすめと私というテーマでお話ししようと思います。
まずこの三流のすすめという本なんですけれども、安田昇さんという方が書いていまして、
こちらの本ですね。僕が知ったきっかけは、ポッドキャストの超相対性理論で、渡辺幸太郎さんが引用していた本ですね。
まあ今時代に求められているのは一流ではなく、むしろ三流と呼ばれる人間なのではないかというようなことが書かれています。
まあね、世の中一般的にその一流を目指しなさいというふうに言われるわけですよね。
何にせよ一つのことを極める方が、世の中をサバイブしていきやすいですよと言ったようなことをよく言われるわけですけれども、
実はその一流ってどういう意味なんだろうというところから紐解くわけですね、この本は。
一流というのは一つのことの専門家。
で、これが三国志で有名な儀の国にいた劉翔という人が書いた人物誌という本の中で一流二流という単語が使われていると。
で、ここに書いてあるのは一流とは一つのことの専門家、二流とは二つのことの専門家という意味で使われていると。
なので一流が良くて二流が悪いとか、そういうわけではないって言うんですね。
で、じゃあ国を任せられる人っていうのは、実は三流の人。
人物誌上では諸流という言葉が使われているそうなんですけれども、いくつもの専門性を持つ人の方がむしろ国を任せる。
国のことを決めるためには、いろんなバックグラウンドから意思決定を総合的にできる人の方がいいんだというふうに劉翔では書いているわけです。
なので無理に一流を目指す必要がないんじゃないかっていうのが、この本を通しての一貫したテーマでして、
それをいろいろな背景から説明をしているということです。
で、三流の人ってどんな人っていうところから入っていて、
飽きっぽくて、一つのことを物にする前に辞めちゃうとか、
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あとは直接役に立つようなことをやらないみたいなことだったりとか、
あとは評価を気にせずにやったりするっていうようなことも書いてますね。
なので、あえて長期的じゃなくて短期的に極めないみたいなところ、楽しくやるみたいなところ、本当にだからある種のアマチュアリズムを三流と呼んでいるのかなというような感じです。
あと面白いことは、結局そういう自分の興味関心に基づいて赴くままに動いていくことで、
実は繋がってないようで繋がっている、いわゆるコネクティング・ザ・ドッツミっていうところがですね、
なんだかんだ人生では出てくるよねっていう話もしていまして、
それを螺旋的な生き方っていうふうなキーワードで紹介をしていたりするんですけれども、
こういった感じで、ある種エンジニアリング的に計画をして目的を決めて、
そこに対して最短距離で突っ走っていって、その道の専門家になるみたいな生き方じゃなくても、
その時々の興味関心とか、今まで培ってきた経験を組み合わせて、ブリコラージュという単語とか使われたりしますけれども、
継ぎはぎでみたいな感じですよね。
そういうありものを使っていい感じのことをアウトプットしていくっていう、
そういった生き方が実はいいんじゃないのっていうようなことを書いてくださっていると。
実際に三流が輸出された事例っていうのが過去にもありましたよみたいなところを過去の古典から引用してきたりですね。
あと実際孔子だって三流の人間じゃんみたいなことをこの本では書いてまして、
その孔子が書いた論語こそ、三流として生きるっていうことを体現しているアウトプットの一つなんじゃないのみたいなことが書いています。
そうして結構言葉に対するこだわりが強い方でして、この安田さんという方が。
なので結構ですね、本当に今使われているこの単語、この語彙っていうのは自分が想像している語彙の意味として正しいのか、
正しいのかというか本来の使われ方とずれてないかみたいなところを解きほぐしていったりとか、
逆に都合よくこういうふうに解釈もできるよねっていうような表現もしているので、
そういう意味では結構自分の当たり前を揺さぶるような一冊だったなというふうな印象です。
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書くより僕も一流にはなれないだろうなっていうような確信みたいなのは40を超えるとなんとなくあるわけで、
そういうふうに思うと自分としても一流にはなれなくても三流の人にはなれたらいいなみたいなところがあって、
そういったところをうまく自分の中にも取り入れながら、自分が三流人としてうまく自分も楽しく、プロジェクトも楽しくできるようなところっていうのはどういうところなんだろうかっていうことを考えるのがいい参考材料になったなといったところです。
でもこの安田さんの生き方が最後の方に実践的な生き方みたいなところで、三流的な生き方、こんなことしてますっていう過去の経験を安田さんが語ってくださっているんですね。
これが本当にある種の実践者、抵抗者バイアス的なものがかかっていないとも限らないんですけれども、
この安田さんもですね、結構自分の興味関心の赴くままにですね、いろんなことを脈絡もなくやっていて、それが結局なんかある種のミステリードラマじゃないですけども、伏線回収が後々されていくみたいな感じなので、
そういった意味で言うと、最終的に自分の体験経験に無駄なものはなくて、たとえそのタイミングであんまり意味がなかったなって思ったことでさえもですね、どっかしらで何かと繋がって花が開くみたいなことがあるよねっていう話をしているので、
そういった意味ではね、普段からね肩に力を入れて生きていかなくても、結構人生楽しいんじゃないっていうようなメッセージを僕としては受け取ったという感じです。
はい、ということでですね、なかなか一流の人が良くてそれ以外の人は価値がないっていうような単一の指標でですね、勝ち負けを決めてしまう、まあ勝ち組負け組みたいなことを決めてしまうような現代の価値観をですね、揺さぶってもう一回その自分が生きて何をやるかっていうことと、
まあその意義みたいなところを、なんていうんですかね、がっつりその捉え直すっていうよりかはこういう風な発想でこういうふうに生きるっていうことは悪くない一つのケースなんじゃないかということを教えてもらえた一冊でした。
なのでですね、なかなかね、今の自分の仕事とか生き方だったりとかに不安を抱えていらっしゃる方がいっぱいいると思いますし、まあもう私は負け組だからみたいなことを多分思ったり言ったりされている方もいるかとは思うんですけれども、結局人間死ぬまではわかんないし、まあ究極ね、古典ラジオ的に言えば死んだ後にどんな影響を及ぼしているかさえもわからないですし、
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行為より存在、存在をすることによって何かしらのメッセージングがすでになされているという前提に立てばですね、人に迷惑をかけない限りは何してもいいんじゃねえのっていうような感じだとは思うので、そういった前提でね、これからも僕もちょっと一回ね、肩から力を抜いて、どちらかというと心の余裕を大事にしながらですね、日々の生活を送っていきたいなというふうに思っています。
はい、ぜひね、興味のある方は読んでみてください。概要欄にリンクも貼っておきます。
はい、ということで、ご意見やご感想があればぜひ送ってください。ツイートの場合はカタカナでハッシュタグラジオメモとつけてもらえたら嬉しいです。Apple Podcastのレビューもお待ちしています。Spotifyなどでもしよろしければフォローもしてください。
それでは今回のラジオメモランドもはこの辺で。See you again.
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