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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。 今日は葬儀司会でのお話です。
おととい担当したのが、90歳の女性の方でした。 この葬儀は、葬儀の直前に、個人を忍ぶ映像を見ていただくということになっていまして、
その映像は、ご遺族から提供された写真をもとに作られたものだったんですね。 すでに一つのパッケージとして完成したものでした。
私、司会者とご遺族の方との打ち合わせは、通常葬儀の1時間ぐらい前に行いますけれども、その時に1枚お写真をお持ちだったんです。
その写真は、長女、その喪主さんが小学校入学の時のお写真で、亡くなられたお母様とのツーショットのお写真でした。
今はもうその校舎はないんですけども、木造の校舎が映り込んでいて、そこに桜の花が咲いているような様子も見て撮れました。
お母様は、しっかりと髪をセットなさっていて洋服でした。 娘さん、その喪主さんは、ミニスカートで厚手のタイツを履いていました。
昭和30年代だとお聞きしました。 そのお写真をどうして欲しかったかっていうと、
今日流す、その映像の中に組み込めないかというご相談だったんですね。
残念ながら、その映像については業者がすでにパッケージを作っておりますので、それに組み込むというのは難しいことでした。
ですが祭壇前に飾ることにしたんです。 そしてどうやって飾ったらいいのか、どこに飾ったらいいのかっていうのは宗教上の問題もありますので、
私が祭壇のどこに飾るかっていうのは私の判断はできなかったので、葬儀担当者にお願いをしました。
そしたら小さなイーゼルみたいなのに立ててくれたんです。非常に丁寧な喪主様で、早く会場にいらした方には一人一人ご挨拶をされて、そしてその写真についても説明をするんですね、お一人お一人に。
私1年生の時なのと言って、もう60年前の話なのよっていう話をしてました。 とっても可愛らしいなぁと思いながら眺めていたんですけど、その娘さんの姿、喪主様の姿を見ていて、きっと亡くなられたお母様もこんな感じだったんだろうなと、柔らかい感じのこんな感じだったんだろうなって思ったんですね。
亡くなられたのは女性の方なんですけど、長寿を述べるのはご友人を代表されてお二方、2人とも男性の方でした。
結婚式もそうですけど、友人代表のご挨拶あるいはスピーチ、長寿なんていうのは、女性の方にはやはり女性の方がお話しすることが多いですし、男性の方には男性の方がお話しすることが多いんですけど、
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今回友人代表お二方とも男性の方だというので、これは珍しいなぁと思っていました。 そしたら亡くなられた方が、漢字として長年その同級生をまとめていて、今度いついつ会おう、ここで会おうと段取りを組むような、そういう中心人物だったということが分かりました。
あなたがいてくれたから私たちはいつまでも仲良く過ごすことができたし、あなたがいてくれてみんなで集まれるからまた出かけていきたい、そうやって元気に過ごせたのはあなたのおかげだったんだと話していました。
90歳、こうやってつながっている仲間、つながっているお友達って素敵だなって思います。
今週末私は東京にイベントの視察2本行くんですね。一つは花火で一つはステージイベントなので、半分遊びのようなものでもありますけれど、その合間の時間に私は大学時代の友人とも会うことになっています。
2023年からこっち、私の中で再会物語がたくさんあるんですけど、この葬儀を担当しながら、こんなふうにお互いにあなたがいてくれるから私も元気にいられるし頑張れるよっていう、そういう仲間でずっと長くいられたらこれほど素敵なことはないなって思いました。
今週末のイベントの様子であるとか仲間たちとの様子についてはまたポッドキャストの中でもお話ししていきたいと思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。