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おはようございます。鶴岡慶子です。 この配信では、司会者として、花火鑑賞師として、そして気象予報士として、日々感じたことなどをお話ししています。
昨日の午前中は、神道の霊体祭に参加してきました。 代表3名がお座布団に座って最前列にいるんですけど、私も前に座っていました。
前に座ることになっていたので、以前ステージ衣装で使ったワンピースを着て、 その上にきっちりとジャケットを羽織って、割とカチッとした格好で出かけていきました。
後でわかったんですけど、スカートの裾のところが、糸がちょっとほつれてまして、2カ所ほど。 結局指摘してもらったので、本番はちゃんと綺麗な状態で行うことができたんですけど、
その指摘してくださった方が、私に指摘するときに、まずその話からはしないんですよ。 リハーサルを終えて、先ほどの鶴岡さんの所作は素晴らしかったと、本当に綺麗にやっていただいて、やっぱり素晴らしいですねって言ってくださったんです。
この所作については、私、葬儀司会をしますので、 例えば神道のご葬儀の場合は、その作法、所作がきっちりと決まっているんですね。
姿勢だったり、手の位置だったり、歩き方だったり、いわゆる型があるわけです。 定頭といって低い頭って書くんですけど、頭を少し下げて前進することもあるし、後ろに下がることもあるんですよね。
そういう型が、厳密な型があるんですね。 さすがですね、というお話になったのは、そういうことからなんですけど、
そうやって褒めた後に、スカートの裾からちょっと糸が出ているので、テープとか貼りましょうか、それともハサミをお貸ししますから、ここ、ちょんちょんと切った方がいいかもしれませんね、っていうお話をしてくださったんです。
あらって、もう大変なことだと本当に恥ずかしいと思ったんですけど、まず最初に、私のことを褒めた後で、ちょっとここは直した方がいいよねっていう順番でお話をなさったんですよ。
本当に素晴らしい心遣いだと思って、何度も思い返しています。
この書作については、割とその葬儀式会で慣れているということもあるので、何の心配もなく動くことができます。
なので、おそらく堂々としてたと思うんですけど、そんな中に糸がほつれてるって、すっごくかっこ悪いことだったと思うんですよ。
でもそれが本番もほつれた状態だったら、もっとかっこ悪かったわけですから、もちろんちゃんとお話ししてくださることがとても良かったことなんですけど、
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何よりも、私をちゃんと見てくださってたんだということが、私に伝わったということがすごいことだと思うんです。
糸のほつれのことですから、ほんの些細なことではあるんですが、ちゃんと見てくれているということが相手に伝わるというのは、すっごく大事なことだと思うんです。
自分のことを見てくれている人の言うことって響きますよね。反対に、普段全然見てくれていないなと思っている相手から叱られたりしたら、すっごく反発しますよね。
全然わかってないくせにって思うし、逆に褒められても、こういう時だけ調子良いよねとかね、そんなふうに思っちゃうものだと思うんですよね。
だから、普段どういうふうに自分を見てくれているのか、認識してくれているのか、それが相手に伝わっているかどうかって、相当大事なことのような気がします。
自分の周りにそんなに人数はたくさんはいないと思うんですけど、この人に叱られた時には、また初心に帰って頑張らなきゃと奮起したり、褒められた時には、やっと恩返しができたという思いになって、
この人が喜ぶような、この人が自慢できるような自分でありたいと思ったりとか、そういう思いになるんですよね。
昨日のリハーサルから本番に向けての話は、普段から私のことを見てくれているとか、そういうフェーズの話ではなくて、その場面を切り取ったところのお話ではあったんですけど、
普段の仕事でも、例えば私なんかイベントごとにスタッフが全然違って、関わる人たちが全然違うんですけど、その時に恩強さんではなくて、ちゃんとAさん、Bさんという名前で、その人との関わりの中でしっかりと仕事をしていきたいというふうに、昨日は改めて思いました。
明日が文化の日でお休みという方も多いかもしれませんね。その時に周りの人たちの動きにもしっかりと目を配って、心を配って、今日一日過ごしてみませんか。
鶴岡稽古の花火と天気と言葉と、日本の秋田県から発信しています。
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鶴岡稽古でした。