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おはようございます。鶴岡慶子です。この配信では、司会者として、花火鑑賞師として、そして気象予報士として、日々感じたことなどをお話ししています。
現在放送されているNHKの朝ドラ舞い上がれですが、脚本家の桑原さんが紡ぎ出すセリフが、あったかくて、深くて、毎回ジーンとするんですね。
昨日も、主人公のお父さんがネジを作っている会社の社長さんなんですが、リーマンショックの影響で、非常に経営状態が悪化して、リストラを考えなきゃいけないっていう時に、なかなかそれを決断できないでいたんですね。
そんな中で、長く勤務していた職人のあきらくんが、自ら退職する道を選ぶんですね。ライバル会社からヘッドハンティングがあって、そちらの方に行くんだということだったんです。
家族が増えて、これから教育費がかかっていくという時に、今のままではなくて、転職した方がいいっていう決断だったんですよね。
それを、主人公のお父さん、その社長と話す時に、やっぱりすごく辛かったと思うんですけど、昨日はその物語をぎゅっと深く描いた回だったんですよ。
こうやって、その人物の心の揺れみたいなところも、丁寧に描いているところが、このドラマの素晴らしいところだなと思うんですけど、
昨日その社長が最終的に退職届を受け取って、家族を養っていくということに対しては、責任を取れないその悔しさと、それからヘッドハンティングを受けるような腕前になった職人に対して、別れは辛いけど本当に誇らしいと伝えるんですね。
その時に、その温かい社長の正直な真っ直ぐな気持ちに対して、その秋田くんっていう職人は、ぐっと涙をすごくためて、今にも泣きそうな感じで、お顔の真ん中がヒクヒクするんですよね。
このドラマはナレーションが少ないのがすごく特徴だと私は思っていて、ナレーションじゃなく、その人物の姿を丁寧に丁寧に描いているところで、私たちもその姿や紡ぎ出す言葉に深く共感するものがあるなぁとも思います。
悔しいし、辛いし、でも誇らしい。高橋勝則さんが演じてるんですけど、お父さんの姿、社長の姿ってあったかくて、この会社がどうにか立ち直ってほしいと思うんですけど、なんかお父ちゃんの体調が不安でもあります。
このドラマはストーリーの面白さももちろんそうなんですけど、セリフがいいんですよね。そのセリフはやはり私はメモをしていて、時々見たりしています。
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このセリフとか言葉をメモするっていう行為は、前もお話ししたと思うんですけど、司会の修行をする時にそれをずっとやっていたものですから、その癖なんですよね。言葉を生み出すっていう時に、やっぱりインプットがないとアウトプットってどこまで行ってもないんですよね。
自分の中にないものは出てこないんですよ。ドラマのセリフって、司会やナレーション、執筆にどんな関係があるんだろうって思われるかもしれないんですけど、言葉っていうことで言うと、SNSで発している言葉もそうだし、キャッチコピーもそうだし、イベントのテーマだったり、そういうところでもなるほどって唸ったものについては、どんどんインプットしていこうと私は思っています。
どれだけ自分の中に蓄積があるか、これが全ての表現につながってくるものだと私は思っています。インプットって、よく自分の頭の中に引き出しを作るみたいな、そんな言い方をされると思うんですけど、チャンネルを作ることでもあると私は思っています。
自分が今見えているところと周波数があったところにピピピッとその言葉がそこにつながって、表現として現れるっていう気がするんですよね。
引き出しに入れるというよりは、私は最近はチャンネルをたくさん作るっていう感覚に似てるなって思っています。
NHKの朝ドラ舞い上がれは、素敵な言葉の宝庫だと思っていて、物語がどうなっていくのか、これも楽しみなんですけど、豊かな言葉がいっぱいあるので、それもたくさん吸収したいなと思っています。
鶴岡慶子の花火と天気と言葉と、日本の秋田県から発信しています。コメントやいいねでつながってください。
鶴岡慶子でした。