00:00
スピーカー 2
では、1時間経ちましたので、ここで一旦休憩を入れたいと思います。
5分ほどで大丈夫ですか?
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
じゃあ、6分くらいから開始します。
スピーカー 1
はい。
いやー、死んじゃったか。
えー、ショック?
うーん、守れなかった。パックルしようかという、あれはあったけれども。
スピーカー 2
休憩される方はミュートにしていかれてくださいね。
スピーカー 1
はーい。とりあえず大丈夫そうです。
スピーカー 2
はーい。
スピーカー 1
大丈夫そうです。
うん。
スピーカー 2
なんかシャチ食うとか言われてますよ。
スピーカー 1
ん?
スピーカー 2
コメントで。
スピーカー 1
ははは。
気になるけど、今コメント見るわけには。
スピーカー 2
まあ、そうですね。
スピーカー 1
うーん。
鬼河原さんはね、家にロリっ子がいるから、その子に無事の連絡だけ。
いいなー。
スピーカー 2
また泣かれますよ。
スピーカー 1
ははは。
まあ、泣かれて叱るべきだな。
戻りました。
はーい。
スピーカー 2
おかえりなさい。
スピーカー 1
はーい。
鬼河原さん、大丈夫だったね。
お、来た、来た。あれ、お前来てくれたんですか?
スピーカー 2
いえいえ、電話で。
スピーカー 1
いえいえ、来てくれた。電話で。
ああ、大丈夫だよ。あの、ちょっとね、あの、すぐに退院できると思うから。
あの、それまでちょっと閉じまりしてね。
スピーカー 2
あの、あんまり事務所に入り浸っちゃダメだぞって言って。
スピーカー 1
ダメですか?
ああ、あの、親御さんも心配するからね。
うん。
あの、家にいなさい。とりあえず。
はい。
あの、ラフランス君はスイープモードとかなんか、まあ、電話だけ取れるようにしといて。
わかりました。
おお、問題ないぞ、ボス。
スピーカー 2
電話に入った。
スピーカー 1
任せたよ。
ああ、さっさと帰ってきてくれよ。
うん。
桃子ちゃんは。
マスターは俺が見てるから大丈夫だ。問題ない。
ああ、任せた任せた。
別ボスでしょ。
大状態になったわ。
ちなみにね、もう一人、実はいるんですよね。鬼河原探偵事務所にロリっ子が。
なに、ロリ、ロリ、おおって。
なんかね、回ったシナリオかなんかで、身寄りのない子を保護したと思ったんですよね、確か。
03:06
スピーカー 2
え、そうだったんですか。
スピーカー 1
うん。ただまあ、別の世界線ということになってます。
その時、ティンダラスの両犬出てきちゃった。鬼河原、ティンダラスの両犬に襲われがち。
もしかしたら今回も。
ちょっとね、このね、なんかね、やり直しかねないような感じに思って。
鬼河原、ティンダラスの両犬の骨っこ折。
もしかしたらこれね、ゆずかちゃんを助けるルートとかを作れたりとかして。
なんと。
その時にティンダラスの両犬に襲われたり。
ああ、なるほど。
てか、あのオタク君、あのオタク君でいいのかな。
まあ多分あのオタク君だろうけど、もう1時間2時間であれだけのことをしてくるって。
ちょっと行動力ありすぎですね。
行動力と準備が周到すぎるな。
スピーカー 2
確かに。
じゃあ始めますか。
スピーカー 1
はい。
お願いします。
スピーカー 2
では病院内を歩き回ることができますが、今いるのは2階の横に長い病室と書かれた部屋です。
スピーカー 1
はい。
どうしましょうか。
これあれか、2個同じです。
スピーカー 2
同じものが、配信画面には下のしか出てこない。
スピーカー 1
ああ、なるほど、なるほど。
じゃあとりあえず運動勝手なエントランスに行ってテレビでも見ようかな。
そうですね。
気になるからちょっと見に行きましょう。
スピーカー 2
では1階に降りていくという感じでよろしいですか。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
そうするとですね、階段を降りて行ったあたりで看護師さんに呼び止められました。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
あの爆発に巻き込まれた方々ですよね。
スピーカー 1
ああ、そうだよ。やられちゃったよ。やきが回ったもんだね。
ゆずかさんにお別れを言いに来られましたか。ふと見るとそこは霊案室という表示がしてあります。
1階にあるの珍しいな。珍しいのかどうかわかんないけど。あ、でもそっか。
06:00
スピーカー 1
1階じゃないですか、霊案室は。
なんか地下とかにあるイメージありません?人目つかないところというか。
入り口近くっていうよりかは裏口とか緊急搬送口とかの方にあるはあれですかね、霊案室。
っていうかここに運び込まれてるんですか。
スピーカー 2
ええ、そうです。
スピーカー 1
じゃあ。
行きましょう行きましょう。
ちょっと見させてもらってもいいですかね。
スピーカー 2
はい、ではこちらへどうぞ。
霊案室に入ると室内はあまり飾り気のない四角い部屋になっています。
入って右側に簡易な祭壇が設けられていて、ここでお昇降することができます。
祭壇の反対側の壁にはステンレス製で横1メートル、縦1.5メートルくらいの扉が3つあり、これは遺体安置室です。
遺体安置室は遺体を入れておく冷蔵庫のようなものだと思ってください。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
部屋の奥にも扉が1つついています。
スピーカー 1
はい。
まあじゃあ、お昇降立てようか。
そうですね、先にお昇降立ててから。
スピーカー 2
では祭壇を見るとゆずかの笑顔の写真が飾られています。
たくさんの花やヴァイオリン、リボン、ヘアピン、ゆずかの同級生が描いたと思われる寄せ書きなどが置いてあります。
火のついたロウソクと昇降台、お線香も置いてあります。
スピーカー 1
祭壇の前には棺は置かれていません。
昨日の今日でここまで準備するのか。
ゆずかちゃんはこのモルクっていうのかな。
遺体安置室にも入れられてるんですかね。
スピーカー 2
聞いてみますか。
聞いてみます。
では、そうですねと言われて最後のお別れをお望みですかと言って一番奥の扉を開け、車輪のついたストレッチャーごと棺桶を引っ張り出してくれます。
スピーカー 1
利き耳を振ってください。
あれ?
なんで振れないんだろう。
ちょっと足りなかった。
スピーカー 1
お、ナイス!
初期値が成長する。
はい、じゃあ鬼河原さんには、
スピーカー 2
お棺が置いてあった安置室の中の方から、ゆずかのうめき声が聞こえたような気がしました。
09:03
スピーカー 1
ちょっとチラッと中を覗くことできます?
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
目星で。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
失敗。
声が聞こえたような気がしたけどね、ゆずかちゃんの。
えっ、そうなのかって言って、じゃあ大神もちょっと覗き込みます。
はい。
結構です。
はい。
スピーカー 2
真っ暗でやっぱり冷蔵庫のようになっているんですけど、さすがにそれを覗き込んでいると看護師さんに止められます。
スピーカー 1
それはそうだ。ゆずかちゃん、
その棺の顔の部分を開けたりすることはできるんですか?
スピーカー 2
あ、ご覧になりますか?大丈夫ですか?ゆずかさんの姿をご覧になっても。
スピーカー 1
まあ話聞くところによると、私たちの身代わりになってくれたみたいだから。
最後の合図だと。
ゆずかちゃんのおかげみたいから、見失うわけにはいかんでしょう。
スピーカー 2
では、看護師が蓋を開けると、そこにゆずかの姿がありません。
スピーカー 1
看護師さん、何も入ってないんちゃいます?これ。
スピーカー 2
あら、おかしいわね。もうご遺体の搬送に来られたのかしら。ちょっと確認してきますね。
と言って看護師は姿を消し、恋愛室の中はあなたたちだけになりました。
スピーカー 1
はい。
もう一回、恋愛室というか、冷蔵庫の中を覗き込んでもいいですか?
スピーカー 2
はい、大丈夫です。
スピーカー 1
できればスマホか何かでちょっとライトつけて。
はい。
いいですか?
スピーカー 2
はい。
素晴らしい。そうするとですね、冷蔵庫の中のようになっていて、奥が、奥の壁がありますね。
スピーカー 1
おかしいなあ。声がしたはずなんだけどなあ。
ちょっと入り口を見取ってくれません?
いいと思う、いいと思う。ちょっと扉に寄りかかりますね。内開きなのか外開きなのかしらねえけど。
絶対開かへん。残り二つの、残り二つの遺体を入れるところを開くかどうか試してみてもいいですか?
はい、開きます。
開いて中を見てみてもよろしいですかね。目星かな?
スピーカー 2
はい。
目星。成功。
ギリギリ。どちらにもストレッチャーは入っていません。
12:01
スピーカー 2
ストレッチャーが入っていたのは一番奥のところだけだったようです。
すみません、音していました。鬼河原さん、中に入ったので空気の流れがあると感じました。
スピーカー 1
はい。中、光で照らしても、上の方とか照らしてもわかったりしないですかね。
スピーカー 2
じゃあ、一番奥の隅っこにちょっと隙間があるなあと感じます。
スピーカー 1
じゃあ、四つ葉は通路側につながっている扉じゃなくて、奥側につながっている扉に対して、最近人が出入りしたような跡があるか目星したいんですけど。
スピーカー 2
この壁の白いドアですね。
スピーカー 1
はい。
はい。
スピーカー 2
開けることもできます。
スピーカー 1
じゃあ、ちょっと開けてみます。
スピーカー 2
では、外の駐車場につながっているということがわかります。
スピーカー 1
なるほど。
四つ葉くん、鬼河原さん、ちょっと聞いてほしいんですけどね。
はいはいはい。
なんですか?
事故というか、爆発が昨日って言ってたじゃないですか。
僕ら病院に運ばれて、治療を受けて、目覚めて、丸一日経ってるみたいですけど、
四つ葉ちゃんがもし亡くなってたとしたらね、多分もっと警察が来たりとか、そんなすぐに引き取れないと思うんですよ。
そうだそうだなあ。
俺もちょっとそこは引っかかってたんですよね。
しかもこんなに周到に花も供えられて、ちょっと急すぎるよな。
ましてや寄せ書きなんて、昨日今日で書けるもんじゃないんじゃないですか。
昨日、事故があったのって何曜日とかってわかります?日曜日とかですかね。
スピーカー 2
特にはないんですよね。
スピーカー 1
ないですか。
あ、もういって、もなかたさん、事件当時に撮った写真が残ってないか、スマホを見てみてもいいですか。
スピーカー 2
はい、ありますね。犯人を撮った写真が。
スピーカー 1
これ、あの時に写真撮ったやつが残ってるんですけどね。
二人に見せます。
はい。
日付がやっぱり昨日になってる。
昨日になってるでいいですかね。
はい、いいです。
やっぱりこれ写真、昨日の日付になってるから、1日しか経ってないのは確かみたいですよ。
15:05
スピーカー 1
まあ、ロビーに行けば今日の新聞紙とかあるから、今日の日付はわかるんですよね。
いや、ちょっと匂うな。
ちょっと事件のことを見に、やっぱりロビーに行ってみましょうか。
看護師さんどうします?確認に行ってもらっちゃってますけど。
そうか。
スピーカー 2
じゃあ、そんな話をしてると帰ってきます。
はいはい。
スピーカー 1
閉めて閉めて閉めて。
閉めて閉めて。
じゃあ、開けてたところを全部閉めます。
スピーカー 2
いやいや、まあそういう事情であれば仕方ない。
すいませんでした。すでにご両親が葬儀屋さんとご遺体の搬送に来られたそうなのでお渡ししたそうです。申し送りにすれ違いがありまして申し訳ありませんでした。
スピーカー 1
いやいや、まあそういう事情であれば仕方ない。
それって何時ぐらいだったかとかわかりませんかねって聞きます。
スピーカー 2
申し訳ありません。ちょっと今、委員長から聞いてきたんですが、そこまでは。
スピーカー 1
まあ、俺らは赤の他人だしプライバシーってことにもなっちゃいますよね。
そうだな。
ちなみにその看護師さんに一つ聞きたいんですけど。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
この祭壇の寄せ書きとかっていつ来たんですかこれ。
スピーカー 2
えー、今朝ぐらいでしょうか。
スピーカー 1
早すぎるな。
と言って、よつば君と鬼ガールさんにちょっとめくばせをして。
事故が起こったのは昨日だろう。
それにしては、なんかすごく良い周到じゃないか。
ガールで死ぬことがわかってたみたいな感じですよね。
えっと寄せ書きの内容をちょっとよく見てもいいですか。
スピーカー 2
はい。とても友達に好かれていたようで、悲しいとか寂しいとかというメッセージが書いてあります。
スピーカー 1
何人ぐらい書いてあるとかっていうのはわかりますか。
スピーカー 2
たぶんクラスの人数ぐらいでは。
スピーカー 1
おー、なるほど。
はい。
かなりだな。
一晩で書くっていうのはちょっと無理がありそうですね。
そうですね。
あとは、ちょっと祭壇じゃなくて、祭壇でいいのかな。
ここの写真が、家がついてるところ、もう一回ちょっと描写お願いしていいですか。
スピーカー 2
はい。
ちょっと待ってくださいね。
ゆずかの笑顔の写真が飾られていて、たくさんの花やバイオリン、リボン、ヘアピン、ゆずかの同級生が描いたと思われる寄せ書きなどが置いてあります。
18:09
スピーカー 1
うん。
リボン、ヘアピン、バイオリン。
うーん。
一緒に棺の中に入れてあげないのかな、こういうものは。
確かに。
でも棺っていうより遺体っていうんで、葬式これからするって言うんだったらその時に入れるんじゃないですかね。
だとしたら一緒に持ってくだろう。
ちょっとなんかやっぱり。
一緒にでも持っていったのか。
後々回収しに来るのかわからないです。
家はでも、葬式をあげるにしても。
確かに。
とりあえずロビー行きません?
そうだな。
スピーカー 2
行くか。
はい、ではロビーに向かいます。
はい。
ロビーではテレビがついていて、昨日の爆発事故についての報道がされています。
スピーカー 1
聞いてみますか?
聞いてみます。
スピーカー 2
昨日14時頃、呼ぶ声市のショッピングセンターで起きた爆発で、私立中学1年生、橘ゆずかさんが死亡した件についての続報です。
爆発の容疑者は、警察により現行犯逮捕されました。
爆発の容疑者の秋葉原希望、32歳はアルコール及び無法薬物を摂取していて、犯行前に自身のツイッターに
あいつらさえいなければうまくいっていたのに、僕のことをバカにしたやつは絶対に許さない。思い知らせてやる。などと投稿していました。
警察はストーカー犯罪と薬物中毒の両面で捜査を続けています。
テレビに映った犯人の顔を見ると、公園でゆずかに絡んでいたオタクだということがわかります。
スピーカー 1
そうだな。元から準備してたんですかね。
それはあるかもしれないね。
まあ、その辺は警察の方が調べてくれるだろうな。
とはいえ。
ちなみに、続報ってことですけれども、事件を報じた新聞みたいのってあります?
あります。
元々の。それ読んでみていいですか?
スピーカー 2
はい。でもそちらも同じような情報です。
21:01
スピーカー 1
あ、同じ?
はい。
事件の外、まあそうだな。
スピーカー 2
被害の規模ってどのくらいとかっていうのは報道されてますかね。
スピーカー 1
けが人はゆずかさんだけですね。
うーん、俺らも一応病院に搬送されたけどけが人としてカウントされてないのか?
はい。
そのようです。
うーん。ちょっと不可解だな、この報道の仕方も。
鬼河原さんと予想は、爆発あった時にね。
あの後、意識ありました?直後ぐらい。
一瞬だけあったな。救急隊の方が本当にすぐ来てくれて。
そうなんですよ。僕もちょっとだけ意識があって、救急隊の人らしい声を聞いてたんですけどね。
なんか左腕がないとかなんとか言われてたんで。
そうだな。
なんか全身痛かったからわからへんけど。
意識失う前に、ゆずかちゃんを救急隊に引き渡したところは覚えてるんだけれど。
なんか、もっとすごい怪我をしてたような気がするんですよ、僕ら。
スピーカー 2
まあ、あれだけの爆発でな。これピンピンしてるっていうのもおかしな話だよな。
スピーカー 1
なんか、遺体がすぐに引き取られていったことといい。
ちょっと不可解だな、これは。
ちょっとおかしいですね。
病院ってこれどんぐらいの規模とかってわかります?なんか大病院みたいな。大きい病院みたいな感じですかね。
スピーカー 2
個人病院です。
スピーカー 1
個人病院。
ちなみにこの病院って名前とかってついてるんですかね。
スピーカー 2
渡里院という名前です。
スピーカー 1
渡里院。
じゃあさっきの人が院長。
じゃあ3人ちょっと目星振ってもらっていいですか。
病院。
目星。
真っ黄色みたいに言うんじゃないよ。
目星。
スピーカー 2
何のゼモンや。
目星に成功したお二人は、個人院にしては綺麗だなと思います。
じゃあスペシャルだったよ、つばさん。
はい。
スピーカー 1
結構最新式の機材とかものが揃っているなぁと感じます。
24:12
スピーカー 1
片城先生とかいそうだな。
いや、でも手術室がないから。
そっか。
あんまりこういう個人病院って来たことなかったんですけど、めっちゃ綺麗じゃないですか、この病院。
でもまぁこんなこと言うのもあれだけど、私たちみたい、私たち…
あれ?名前で忘れちゃった。
ゆずかちゃんみたいな、こういう爆発でも本当に一個個争うような怪我人を運ぶぐらいの規模とは到底思えないんだよなぁ。
いや、お二方、そもそもなんですけど、ゆずかちゃんはこの病院にいたっていうことですよね。
まあいたっていうことだな。
あんな大怪我したのにこんな、まあ言っちゃ悪いんですけど個人病院なんすか。
普通もっとでかい大学病院とかに運ばれるんじゃないんですか。
まあ当然そうだろうな。
俺たちは怪我がそんなにあったから、こういうところでっていうならわかるんですけど。
でもまあともかく、私たちも意識を失ってたからな。
意識失った人を運ぶ施設とは思えないな。
なんか何から何までになくさいですね。
スピーカー 2
あなたたちがそんな話をしていると、受付で何やら30代ぐらいの男性が揉めている様子です。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
委員長先生に会わせてくださいよ。僕だって何にもありませんでしたじゃん。帰れないんですよ。子供の使いじゃないんだから。
という声が聞こえます。
スピーカー 1
うん。まあいいか、ほっとくか。
村形さんがそれを見て。
同業者やな。
事件の関係で多分所在に行ったんちゃうかな。
あんまり病院で騒がれるとあれだから。
ちょっと静かにするようにお願いしてくるよ。
つかずかと歩いて。
君、病院だよ。マナーをわきまえなさい。マナーを。
ちょっと強めに言います。
スピーカー 2
では、男はあなたたちをはっと振り返って、ちょっとニヤッと笑って。
受付の人に分かりました、分かりました、大人しくしてますと言って受付を離れて、あなたたちに近寄ってきます。
こんにちは、僕はマヤ文明、こういう仕事をしています。
そしてあなたたちに名刺を渡します。
名刺を見ると、アトランティック平和の出版。
27:00
スピーカー 1
ごめんなさい、動かしちゃいました。
スピーカー 2
月刊ムー編集部、ライター、マヤ文明と書いてあります。
そして、よろしければ一冊どうぞ、と言って月刊ムーの最新言をくれました。
あなたたちが見出しを見ると、
UFOの発着場下、南極に古代ピラミッドを発見。
富士の樹海に地底世界の入り口が、地底人と本資記者が接触。
九州の地震は中国の地震兵器の仕業か、科学的に検証する。
スピーカー 1
などの怪しい記事が並んでいます。
あのね、記者さん。
ごめんなさい、四葉くん読んでます。
スピーカー 2
読んでる?
はい。
スピーカー 1
あのね、記者さんだかなんだか知らないけどね。
もうちょっとTTOってものをわきあえられないのかい、君。
スピーカー 2
ああ、すいませんね。
ねえねえ、あなたたち、あなたたち。
スピーカー 1
なんだい?
スピーカー 2
この病院に隠されたドクター渡りの陰謀をご存知ですか?
スピーカー 1
もう、そういうのはね。
あの、また今度何か、別の機会に話してくれないかな。
あの、私たちもね、ここに入院してるんだけどね。
ああ、今ちょっといっぱいいっぱいなんだよ。
さっき目覚めたばっかりで。
あ、すいません。
じゃあ、ちょっと読者だったもんで。
スピーカー 2
ああ、ありがとうございます。
スピーカー 1
ねえねえ、ドクター渡りの陰謀をご存知ですか?
ドクター渡りって、さっきの院長さんですか?
スピーカー 2
そうそう、ここの院長ですよ。
スピーカー 1
なんか噂でもあるんですか?
スピーカー 2
そうなんですよ。
この病院はね、宇宙人の秘密実験場だって噂があるんですよ。
スピーカー 1
え、宇宙人?マジですか?
スピーカー 2
そうなんですよ。
スピーカー 1
いや、俺もちっちゃい頃見たことあって、
スピーカー 2
にわかにはいるんじゃないかって思ってたんですけど。
スピーカー 1
で、ここのドクター渡りは宇宙人で、アンデッドの軍隊を編成しようとしてるっぽいんです。
え、マジですか?
よつとはちょっと飲まれている感じになってるんで、ちょっと暴走気味です。
よつばくん、よつばくん、まともに聞いてあかんって。
まともな記者やないで、そんな。
スピーカー 2
そんなことありませんよ。
宇宙人に攻めてこられたら、我々人類は大変じゃないですか。
スピーカー 1
僕はドクター渡りの陰謀を阻止しなければいけないんですよ。
いや、でも鬼河原さん、宇宙人は本当に存在するんですよ。
見てるんですから。
宇宙人は存在するのはいいけどね。
お医者さんを悪く言うもんじゃないよ。
30:02
スピーカー 1
ちょっとな、切り込み口がな。
宇宙人言うても、この鬼河原さんみたいに逃げていくやろ。
いや、でも確かに今まで見てきたところと、
俺らのこの状況で、この病院ってちょっとキナ臭いって思わなかったっすか?
いや、思うわ思うけどさ。
ちょっと方向性がね。
やめなよ、君。よつば君も。
君も。
あの、あんまりね、病院でそういうこと言うもんじゃないよ。
スピーカー 2
いやいやいや、僕はね、この病院についていくつか情報を掴んでるんですよ。
その情報の指し示す意味を考えると、必然的にその結論になるんですよ。
と言って、マヤはメモ帳と万年筆を取り出し、
尖った万年筆の先をあなたたちの目の前で揺らして、
あなたたちをペン先で指しながら話を始めてしまいました。
ここじゃ迷惑だから。
スピーカー 1
とりあえず俺ら、俺たちの病室に行きますか?
本当ですか?入れてくれるんですか?
とりあえず万年筆をチョップします。
スピーカー 2
じゃあその万年筆をチョップした瞬間にペン先が当たって、
スピーカー 1
村方さんの手がちょっと切れました。
それは右手ですか?左手ですか?
スピーカー 2
どっちで払いましたか?
スピーカー 1
左手でポイッと払いました。
スピーカー 2
はい、じゃあその左手を切りました。
スピーカー 1
あ、痛っ。
そんな尖ってんの使ったらあかんで、それ狂気になるからな。
スピーカー 2
と言って、手を見ると傷がないです。
スピーカー 1
あれ?
スピーカー 2
血が出たような跡はあるんですけど、血を拭ってみると傷がないです。
スピーカー 1
うん。あれ?今僕、怪我しましたよね?
いや、わからんけど。
いや、でも今痛って。
うん。でもなんかペン先がザクって刺さったんやけど、
実際血出た跡あるし、傷口がないんですね。
村方さん、もう改造された跡だったりして。
まじか。
よつばっくん、落ち着け落ち着け。
そしたら俺も鬼河原さんも。
いやいやいやいや、まあ待てよ。
そんなこと滅多あるわけないじゃないか。
とりあえずここじゃ迷惑だから、ちょっと病室行こうか。
スピーカー 2
本当ですか?本当ですか?病室入れてくれるんですか?
スピーカー 1
うん。騒ぐなよ。
スピーカー 2
はい。じゃあ病室へ連れて行きます。
スピーカー 1
はい。
33:04
スピーカー 2
では、マヤが張り切って話し始めます。
まず、霊暗室から死んだ人の鳴き声が聞こえるっていう噂があるんですよ。
うん。
これは、死んだ人が生きているんです。
つまりは、アンデッドを作り出してるんですよ。
スピーカー 1
うんうん、なるほどね。
スピーカー 2
二つ目、この病院は難病の治癒率が高すぎるんです。
人間の常識を超えた超科学的技術が使われているんです。
これは宇宙人です。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
そして、院長がテレポートをしているっていう証拠があるんですよ。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
院長が院長室に入った後、部屋から出てこないのに診察室に現れたり、霊暗室から消えて病院内に現れたりしてるんですよ。
おそらく、霊暗室には地下施設への入り口があるはず。
そして、院長室にはテレポート装置や宇宙人の言葉で書かれた技術資料もあるかもしれません。
スピーカー 1
なるほど、なるほど。
お茶でいいかい?お茶入れるよ。
真矢さんはその情報をどこで手に入れたんだ?
スピーカー 2
おーっと、記者たるもの信用が第一。ニュースソースは教えられませんね。
と言って、万年筆を左右に振ります。
スピーカー 1
そういうふうに言われて、はい、そうですかって100%は信じられないっていうか、そこらへんどうなんでしょう?
ご同業の村方さん。
話は分かるんやけど、やっぱりそこでソースを明らかにしてくれんかったら、こっちも信用できへんわな。
ですよね。
誰も聞いてへんし、教えてくれへん。こっちも分かってること教えてあるし。
スピーカー 2
いやいや、それはね、記者として。
スピーカー 1
そこを何とか教えてくれないですかね。信用振ります。
ピックマスター、お茶入れていいですかね。熱湯をちょっと手にピャッてかけてみて。
かけてみてもいいですかね、そのお茶の熱湯。
とても熱いです。
スピーカー 2
火傷します?
はい、火傷します。
スピーカー 1
なるほどね、そういうことだね。
ちょっとゴシゴシとそのへん拭って。
スピーカー 2
火傷になったですかね、水ぼくれとか。
スピーカー 1
赤くなった。
赤くなったりとか。
スピーカー 2
赤くなった程度ですかね。
スピーカー 1
ヒリヒリするぐらいの赤くなった感じで。
36:00
スピーカー 2
じゃあそれがスーッと消えていきます。
スピーカー 1
ちょっと黙ってます、それを。
どうしてもソースとか出どころとか言われへん?ってこいつめます。
こいつめます。
スピーカー 2
ちょっとね、ソースは教えられないんですけど、いいですか。
今は昼間でドクター渡りは診療中です。
渡りが診療中ということは、今、院長室が無人なんですよ。
僕は院長室を調べてドクター渡りの陰謀の前容を突き止めたいんですけど、一緒に行きません?
スピーカー 1
なに、今度は不法侵入のお誘いかんな。
診療室に今いるっていうことは、そこから出てくる先生がいるはずだってことですよね。
スピーカー 2
そうですよね。
スピーカー 1
俺たち3人いるから、俺ロビーで見張ってましょうか?出てくるかどうか。
スピーカー 2
いやいやまだ診療中なんで、診察室からは出てこないですよ。
スピーカー 1
でもさっきテレポートするとか言ってたよ。
診療中なのにいきなり院長室に戻ったりするんちゃう?
そうなったら忍び込んだりばったりであったり、ちょっと困ったことになるで。
スピーカー 2
だから今のうちに院長室を見に行きたいんですよ。
スピーカー 1
そうか、診療中だからって診察室にいるっていう。
じゃあ受付で渡り先生どこにいるか俺聞くんで、
それで場所が特定できたらそこの同じフロアにいるんで、
何か動きがあって院長室の方に向かおうとしてたら連絡飛ばしますわって。
スピーカー 2
見張りをしてくれているということですね。
はい。
スピーカー 1
じゃあ俺も四葉くんについてきます。
はい。
そしたら僕がその時に行ったらいいんすかね。
スピーカー 2
村形さんが一緒に院長室に行くということで。
はい。
スピーカー 1
どうしよっかなー。
じゃあ僕が院長さんに会いに行こうかな。
院長さんに会いに行こうかな。
受付で行ってくるよ。
なるほど。
君気になるなら行ってきなさい。
でも僕はごめんだよ。
男に入るのじゃないからね。
39:00
スピーカー 1
止めはしないけども。
俺もなんかどっちかって言ったら気な臭くて、
すいませんってじゃあ忍び込み組で。
はい、行ってきなさい。
で、鬼河原さんを受付に行ってあれですね。
院長さん今どこにいるのかなって言って受付のお姉さんに。
はい。
スピーカー 2
院長先生は今診察室で診療中です。
スピーカー 1
そうかそうかお仕事邪魔してまずいからねってロビーでコーヒーか何かすすってますかね。
スピーカー 2
はい。
じゃあ村形さんと四葉さんが院長室に行きますね。
スピーカー 1
はい。
院長室行く前にちょっと気になったんですけど病室出たところの向かい側に病室が2つあるじゃないですか。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そこをちょっと目星で踏んで誰か他に入院してる人がいるか見てもいいですか。
どうぞ。
失敗した。
目が開いてない。
じゃあ俺も四葉も見ときます。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
ででーんだ。
あらぶってるな今日もダイスが。
そんなことに気づかずその通りですね。
スピーカー 2
じゃあそうすると向かいの病室からおじいちゃんに呼び止められます。
はい。
スピーカー 1
マジか。
スピーカー 2
入院患者さんかい。
スピーカー 1
そうなんですよ向かいの部屋なんですけどすいませんねちょっと騒々しくて。
スピーカー 2
いやいや僕もさ暇しててさ。
スピーカー 1
そうなんですか結構長いこと入院されてるんですか。
スピーカー 2
そうなんだよ聞いてくれる。
スピーカー 1
あー僕でよかったら。
スピーカー 2
僕さ他の病院で腎臓をやっちゃったのを見放されちゃってさここに運ばれてきたんだけどそしたらねここで渡り先生がパって治してくれたんだよ。
そうなんですか。
渡り先生はね本当に患者に親身に接してくれてさあんなにいい先生いないよ。
えっとじゃあこのおじいちゃんに対して心理学を振りたいです。
スピーカー 1
はいちょっと待ってくださいね私が振りますよ。
スピーカー 2
はいお願いします。
心理学いくつですか。
スピーカー 1
40です。
スピーカー 2
はい。
えっとおじいちゃんが真面目にちゃんと言ってると思います。
なるほど渡り先生はいい先生なんだな。
スピーカー 1
じゃあそうですねおじいちゃん俺たちも渡り先生に見てもらったらすぐよくなっちゃいますね。
そうだよ君たち本当にここに運ばれてきてラッキーだったよ。
いやー本当幸運でしたわ。
スピーカー 2
僕なんかさ腎臓が悪くなっちゃうからね。
42:02
スピーカー 1
いやー本当幸運でしたわ。
スピーカー 2
僕なんかさ腎臓1個取っちゃったんだけど取る前より元気だよほら見て見てと言ってスクワット始めます。
スピーカー 1
元気だ元気だ。
じゃあおじいちゃんまたあの僕たちもここ入院してると思うんでまた何かあった時お話し相手になってくださいよ。
スピーカー 2
また頼むよ。
もう行くのかい。
スピーカー 1
あーちょっと僕たちこれからロビーの方に行こうかなと。
スピーカー 2
うんまあね渡り先生いい人だからあんたたち本当にラッキーだったね。
ただ手術してからちょっと変な夢見るんだよな。
スピーカー 1
ちょっとそれ気になるな。
おじいちゃんちょっとその話詳しく聞かせてもらってもいい?
スピーカー 2
あーまあなんかね大きい芋虫に体の悪いところをなめられるすごい気持ち悪い夢でさ朝起きるととっても嫌な気持ちになるんだけどだから夜寝るときちょっと憂鬱なんだけどさまあこれは僕の気の持ちよの問題だからさ。
スピーカー 1
あー俺もその夢見たよ。
スピーカー 2
えお兄ちゃんも見んのかい。
スピーカー 1
うん俺も左の腕ボリボリボリボリ食べられちゃったんだよ。
スピーカー 2
食べられんの?僕より酷いね。
スピーカー 1
うんびっくりしたよ。
そんで顔も動かせないから芋虫の姿が全然見られないんだけど食べ終わって芋虫が俺の前までやってきたらその顔が俺なんだよ。
えーそれは気持ち悪いね。
あの夢は気持ち悪かったよ。
スピーカー 2
まあまあ兄ちゃんも俺もさ気の持ちよだから大丈夫だよ体は治ってるし。
スピーカー 1
うーんそうだといいんすけどね夢の話はここで初出しですよね多分。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
共有するっていう意味合いでは。
だからその話を聞きながらうーんって思いながら聞いてます。
鬼河原はコーヒーすずってます。
スピーカー 2
聞こえてませんからね。
スピーカー 1
聞こえてませんね。
よつは君それ僕同じ夢見たわ。
えまじっすか。
左腕ボリボリ芋虫に食われる夢。
え俺の顔でした?
いや俺の顔やった。
えー食べられた人の顔なんすかね。
えー気持ち悪い。
ここの病院泊まるとそういう夢見るシステムなんすか?
45:02
スピーカー 1
なんか信じたくないけどさっきの記者の話ちょっと一部本話が入ってるかもしれないな。
じゃあさっさと調べちゃいません?
うんそうやね。ちょっと気になるから行ってみるか。
スピーカー 2
はいじゃあ院長室へ向かいますか。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
では院長室へ行くと最新式の鍵で施錠されていることがわかります。
スピーカー 1
現状に鍵かかってるでこの部屋に。
スピーカー 2
鍵開けで開けられるかもしれませんが開ける場合は鍵開けマイナス30です。
スピーカー 1
うおーまじか。
マイナス30。
11パーになっちゃうわ。
えーっと。
あ、触っちゃった。ごめんなさいごめんなさい。
えーと鍵開け。
よいしょ。
まあそうですよね。
うーんそもそもマイナス30いったら振るだけムダですね。
くそ41パー取ってたのに。
そっか。
そういうことあるからついてきたんだけどな。ダメだったか。
鍵開けは持ってない。
スピーカー 2
鍵開かないですか?
スピーカー 1
うーんこの鍵はさすがに開かへんね。
スピーカー 2
じゃあこういう時のこれといってピッキングツールを取り出します。
スピーカー 1
おいおいおいおいおいおい。
もう犯罪まがいのことしてるね君。
スピーカー 2
これネットで買ったんすよ。ロックダントカピックドットコム。
スピーカー 1
それ持ったままおまわりさんに声かけられたら終わりやで。
と言いながら鍵開けを取ります。
スピーカー 2
はい成功。
スピーカー 1
なんだその値は。
スピーカー 2
あのツール補正がついてるので。
スピーカー 1
ツール持ってれば鍵開けそんだけ上昇すんだ?
スピーカー 2
ツール補正30のロックピックドットコムです。
スピーカー 1
ちょっと今度それ買おうかな。
まやさんそれいいっすね。
スピーカー 2
いいでしょ。じゃあ開けますよ。
室内には王室セット、院長用の机が置いてあり、
48:08
スピーカー 2
部屋の奥は壁一面立派な机の書棚があることがわかります。
机の上にはフォトフレームが飾られていますが、
あなたたちから内容は確認できません。
書棚にはかなりの本が並んでいます。
スピーカー 1
とりあえず怪しいところがないか目干し部屋の中に振ってみてもいいですか?
スピーカー 2
はいどうぞ。
ちょうど品がとても綺麗でお金持ちっぽい感じがします。
そしてスペシャルでしたので、
マップの感じより部屋が少し狭いのではないかと感じます。
スピーカー 1
なるほど。いやーすっげー部屋だな。
なんかこの部屋もうちょっと奥まである気がしたんですけど、
なんか狭いですね思ったより。
本棚がデカいのかな?
圧迫感あるしそう感じてるだけちゃう?
いや、もしかしたらこの本棚どっか動かしたら
みたいなことないですかね?
さっかそんなほんまに使ってるようなやつは見たことないで。
いやわかんないですよ。
どこぞのホラーゲームでもよくそういうのは鉄板で出すからね。
ましてや病院なんて。
よつばくん相変わらずゲーム能やね。
いやー誰かの影響っすかね。
そしたらよつばくんが本棚を見てる間に
クエの上の写真立てを見てもいいですかね。
スピーカー 2
手に取ってみますか?
スピーカー 1
あ、そうですね。手に取ってみます。
手に取ってみます。
スピーカー 2
では手に取ってみると、ちょっと蓋が緩んでいたようで
カパッと外れて中から写真とガラスが落ちてしまいます。
そして村畑さんは右手もピッと切ってしまいました。
スピーカー 1
今日はなんかえらいうっかりやな。
スピーカー 2
ですがその傷も切れた順番にスーッと塞がっていきます。
スピーカー 1
あれ?
え、どうしたんですか?絆創膏を入れます?
よつばくんちょっと見とってくれるか?
もう一回ガラスの端っこで指をスーッとやってみます。
51:00
スピーカー 1
切れます。
何してんすか?痛い痛い痛い痛い!
ちょっと見とって見とって。
スピーカー 2
同じ順番でスーッと塞がっていきます。
スピーカー 1
え?うわ、キモ!え?
村畑さん、え?
うほほほほほほほ。
ちょっと冗談やけどね。
これちょっとやっぱり…
めちゃめちゃリジェネかかってるじゃないですか。
リジェネすぎて無敵やんこれ。
え?やっぱりさっきのは万年筆さだったもん。
すぐ治ったんやでこれ。
え、ちょっと俺も試していいすか?
どうぞ。
と言ってじゃあガラスでピッとやってみます。
スピーカー 2
同じように切れますがスーッと。
スーッと治っていきます。
スピーカー 1
うわー。
え、昨日の今日で俺らみんな改造人間にされちゃったんすかね。
これちょっと…
気持ち悪いな自分の体に余計に。
ちょっと四つ葉おもむろにポーズとってみます。
スピーカー 2
はい。何のポーズですか?
スピーカー 1
腕を突き出して、ぐるーっと回して、
シュッとやって、
最後飛んでみます。
スピーカー 2
はい、着地します。
スピーカー 1
やっぱ変身はしないみたいですね。
そっか。変身はせん。
風の力がないからか。
窓から飛び降りてみるか。
あー。
まずはここを調べましょうよ。
そやね。さっきここやね。
スピーカー 2
写真ほとらかしですがいいですか?
スピーカー 1
写真、その写真盾の中に入ってた写真は何が写ってますか?
はい。
スピーカー 2
渡りと奥さんらしききれいな女性と、
小学校低学年くらいのかわいらしい女の子が、
全員笑顔で写っています。
そして裏に、
2007-0514、
さやか、7歳の誕生日、
さやか、ゆうこと、と書いてあります。
2007?
スピーカー 1
はい。
横に情報が出ています。
スピーカー 2
あ、はい。
なるほど。
スピーカー 1
家族の写真か。
2007。
ちなみに今日は、
54:04
スピーカー 1
今日の日付だと思ってください。
スピーカー 2
2021年12月17日です。
はい。
渡りが写っているんですが、
スピーカー 1
渡りがかなり若いですね。
スピーカー 2
白髪がないです。
2007年だから、
スピーカー 1
何年前?
14年前かな?
14年前。
となると小学校、
7歳だから、
今、
21歳?
21歳。
さやかちゃん。
はい。
奥さんと娘さんの名前で言いながら、
写真を見ていますけど、
それ以上何かあるのかな?
スピーカー 2
それ以上は分からないですね。
スピーカー 1
分からない。
じゃあ、
四ツ葉はそのまま本棚をちょっと調べてみます。
はい。
スピーカー 2
目星、図書館、オカルト、歴史などの議論に成功すると、
いいことがあるかもしれません。
スピーカー 1
目星、図書館、オカルト。
スピーカー 2
目星だとちょっと時間がかかるそうで。
スピーカー 1
図書館かオカルトか?
スピーカー 2
はい。歴史。
スピーカー 1
歴史。
図書館25の、
オカルト15の、
歴史、歴史、歴史、歴史20。
じゃあ、図書館で。
図書館で。
やるやないかい。
スピーカー 2
はい。では、
普通の本のように偽装はされていますが、
一冊だけ紙ではなく、
用紙紙に書かれ、
スピーカー 1
鍵がかかった本があることが分かります。
用紙紙で鍵か。
触りたくねー。
触りたくねーよー。
なんか、
これ、他のやつと
様子が違うなーって引き抜きます。
スピーカー 2
マヤが寄ってきません。
スピーカー 1
はーって。
でも鍵かかってるわ。
そんな時は
57:00
スピーカー 1
マヤ君家の持ってたんちゃうの?
えーっと、
自分でも試してみていいですか?
はい、どうぞ。
ダメだった。
やっぱ開かねーな。
マヤさん、これ鍵があってんすけどー。
あー。
スピーカー 2
こんなのでどっかにあるんじゃないすか、鍵。
スピーカー 1
あー、まあ、それもそっか。
じゃあちょっと机を
引き出しとかを開けて探してみます。
スピーカー 2
はい、じゃあメモ紙を振ってください。
大きい引き出しがあるなーと思います。
スピーカー 1
すげー、救急ファンブル初めて見た。
なんかさっき気づいたんやけど、
これもしかしてメガネレンズ入ってへんの?
これ。
むさしに食べられて
なんかおかしくなってると。
じゃあまあ、
4つはもう引き出しに。
うそーん。
94、99、95ってどういうことよ、マジで。
大きい引き出しだなーと思います。
大きい引き出しだなーと思います。
とりあえず、こんな方はお前で
メガネメガネをやってます。
スピーカー 2
みなさん何やってんすかー。
スピーカー 1
そうすると、
はい、いくつかの書類とともに
スピーカー 2
小さな鍵が入っています。
スピーカー 1
あ、これじゃないすか、これ。
スピーカー 2
えー、じゃあ4つはそれ覗き込みます。
スピーカー 1
はい。
え、本は誰が持ってるんでしたっけ?
スピーカー 2
本、よつばが持ってます。
スピーカー 1
そしたら鍵は僕が持ちましょうか。
え、開けてみないすか。
これ合うかなと言って
よつばくんが持ってる本に
ガチャガチャとやってみましょうか。
カチンと開きます。
お、手応えあり。
開いたけど。
では本の中を見てみますか。
いやーでも、
スピーカー 2
俺、映画で見たことあるんですけど
スピーカー 1
大体こういう鍵付きの本って
開けたらなんか
モンスターだったり顔だったりが
バーンって出てきたりする映画
見てるんですけど
えー、どうしようかな。
開ける前に
鬼瓦さん読んだ方がいいかな。
あー、あのでっけえ人がいたら
なんかお守り代わりにならないですかね。
1:00:01
スピーカー 1
お守り代わりにならないですかね。
スピーカー 2
お守り代わりにならないですかね。
えー、あのでっけえ人がいたら
なんかお守り代わりにならないですかね。
スピーカー 1
ねぇ、と言って
鬼瓦さんの携帯を鳴らします。
はい、鬼瓦です。
あー、もしもし鬼瓦さん。
ちょっと今、院長室空いてるんで
上がってきてもらっていいですか。
いやー、やめときなよー。
いやー、ちょっとね、今なんか
ヤバそうなの見つけたんですけど
ヤバそうなの?
鬼瓦さんに来てもらっていいですか。
いやー、
まーって渋々行きますかね。
スピーカー 2
いらっしゃいませ。
スピーカー 1
はい、行きますねー。
はい、でっでっでっでっでっと。
あー、鬼瓦さんあれ。
ダメだよ、あんまりこういうとこいじっちゃう、ほら。
値段によってヤバそうなものってのは。
ちょっと、これこれこれ。
この鍵かかった本なんですけどね。
おーおーおー。
なんだこれ。
今ちょうど鍵をちょっと開けたんですけど
開くのがちょっと怖かったんで
鬼瓦さん読んだんですよ。
こんなもんただの本じゃないかと言って開きます。
スピーカー 2
はい、そうすると
本は別の本の断片を抜き出し
一冊の本としてまとめ直したもののようだ
ということが分かります。
中身は英語で書かれていて
手書きのドイツ語で注釈が書き込まれています。
英語に成功すると本の本文が読めます。
ドイツ語に成功すると本の注釈部が読めます。
スピーカー 1
このキャラクター
あれなんですよ。
英語圏から出てきて
昨日日本語取ってるんですけど
母国語、英語なんですけれども
スピーカー 2
母国語で触れます。
スピーカー 1
母国語いくつでしたっけ。
スピーカー 2
えっとね。
スピーカー 1
75とかじゃないですか。
75か。
スピーカー 2
あれなんですよ。
スピーカー 1
ちょっと待ってくださいね。
スピーカー 2
なんだっけ。
スピーカー 1
かけ語?
85だ、母国語。
はい。
85と。
スペシャルだ。
読んでよかったわ。
読んでよかった、鬼瓦。
出します。
スピーカー 2
左側に情報もあります。
読み上げます。
魔力、精霊について。
スピーカー 1
顔、精霊は
スピーカー 2
その魔力により
無限の回復力を持ち
その組織は傷ついても再生する。
スピーカー 1
精霊の力を借りれば
スピーカー 2
多くのアーティファクトを創造したり
神の力の一端に触れることができる。
1:03:02
スピーカー 2
炎
スピーカー 1
を呼び出し死役するには
スピーカー 2
自ら進んで犠牲となる人間を
精霊に生まれ変わらせる儀式が必要である。
儀式の方法は下記の通りとなる。
スピーカー 1
しかし、
スピーカー 2
召喚の儀式の記述は欠損しています。
スピーカー 1
は、
スピーカー 2
暗く狭い場所を好むため
育てるには地下が適している。
スピーカー 1
精霊は動きが遅く
スピーカー 2
地下水などにより
閉じ込められると窒息して死んでしまうため
注意が必要である。
スピーカー 1
と、あります。
なんかの小説みたいだなー
って言って
内容を読み上げますね。
精霊?
精霊とか
生贄に栄誉を捧げろとか
欠損した部分が
すぐ回復するとか
うん
でもヨットバ君ちょっと
欠損した部分が回復するとか
傷が回復するとか
ちょっと民に覚えがありすぎるか
そうなんすよね
俺たちそうなんすよね
それって妖精の加護があるからってことっすよね
うーん
この書いてることが本物やったらなあ
森川さんにもそのことをちょっと伝えます
怪我してもすぐ治ることですね
実はね
私もね
火傷したんだよさっきお茶入れた時
そうなんすか
そうだよ
すぐ治ったよ
やっぱり
これとは関係ないだろ
じゃあもう一つだけ
鬼河原さんに聞きたいことあったんですけど
何だい
昨日寝てるとき
芋虫に腕食べられました?
食べられました
食べられた
私食べられたよ
隣で
人も食べられてるような感じで
私の顔をした芋虫がね
食べてたんだよ
それがどうかしたのかい
いや
俺と森川さんも
顔は違えど同じ夢見てるんすよ
顔は自分の顔だったんすけど
いやだねー
同じような体験したからね僕ら
でも他に入院してるおじいちゃんもね
スピーカー 2
でもその芋虫に
スピーカー 1
自分の体の悪いところを
なめられるような
夢を毎日見てるらしいんすよ
そう
ここの渡り先生に見てもらった後
そういう夢見るっていう風な話だったんですよ
それは
偶然とは言い難いね
何なんだろうね
で
えっと
この
内容で
この精霊は
暗いところを好む
とか
地下とか
1:06:01
スピーカー 1
言ってましたけど
この病院って地下とかあるんすか
あるようには見えないよね
案内図は
1回と2回しか書いてないよね
ですよね
まあ暗いところって言ったら
あの
安置室ですか
ああ
安置室の奥
空気が流れてるとか言ってなかったっけ
あれはだから
冷蔵庫だから冷房の風だろう
そっかな
うん
よつばくんこの部屋なんか
狭く感じるとか言ったやん
そうなんすよ
なんかこの本棚の向こう側にも
もう少しスペースあるんじゃないかな
って俺思ってるんすけど
ああ言われてみれば
さらに本棚を調べることもできますかね
はい
スピーカー 2
できますよ
スピーカー 1
あ失敗
忍法眼鏡を着て
村上さん眼鏡眼鏡眼鏡眼鏡
かけてかけてるんやけど
なんか全然見えへん先から
えっとじゃあこの
本棚が動かした
跡とかがないかどうかちょっと
隅の方を見る
見てみたいです
はい
行った行った
スピーカー 2
そうですね
妙にカーペットが擦れてるかもしれませんね
スピーカー 1
うん
やっぱここ
動かした跡あるっぽいっすよ
この裏に何か隠してるのかね
なんかどっか
動かしたら
この本棚がパカーって開くような
仕掛けとかないっすかね
うーん
まあそれより私はね
ちょっと倉庫が気になってるんだけどね
ほら霊愛室のほら
次があった部屋
あそこのところが倉庫の
ちょうど裏あたりだろ
うーん
なんかないもんかね
倉庫?
あれかね
真矢さんどう思います?
スピーカー 2
どっかにボタンとかないんすかね
って思ってたんすけど
そうなんすよ
なんかどっかいじったら動かねえかなって
でもこういうのって大抵
本棚の近くの壁とかに
まああとは
本の並び替えしたら
その順序で開くとか
ゲームではそういうのが鉄板ですけど
引き出し開けたじゃないですか
1:09:00
スピーカー 2
はい
その時にねなんかカコンって変な音したんすよね
どこの引き出しですか?
スピーカー 1
あの真ん中の
スピーカー 2
えーとじゃあその
スピーカー 1
引き出し
もう一回メモ紙を振ってください
はい
いやーでもここ
失敗しそうな気がする
ほら見ろー
おかしいなー
スピーカー 1
どれどれちょっと
さすがにちょっともうなんか見つけんと
ここは仕事でだなーって言いながら
メモ紙を振ります
おー
よっしゃー
よっしゃ
はい
見てもレンズが入ってた
鬼河村さん
鬼河村さーん
いやもう英語読んでくれた時点でもう
めっちゃしてくれてるんで
めっちゃしてくれたもう
はい引き出しの上側を確認すると
スピーカー 2
突っ込んでいる
上側を確認すると
机の天板の裏にボタンが付いていて
このボタンは
なんか押せそうだと思います
スピーカー 1
お
なんかすごい映画みたいなボタンがここ付いてるで
押してみてもいいかな
って聞きます
とりあえず
じゃあ押そうかなってポチッとなと
スピーカー 2
言いながら
スピーカー 1
横から横からずるい
年長者の特権だよ
はい
スピーカー 2
引き出しの中にあるボタンを押すと
書棚が電動で静かにスライドしていき
その後ろに隠し部屋が現れました
スピーカー 1
ちょっと部長室の扉閉めて
鍵かけておいてもいいですかね
はい
内側から
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
行ってみようか
隠し部屋は2畳ほどの狭い空間で
奥には小さなエレベーターがあります
エレベーターは貨物用なのか
扉は格子状の柵になっています
これは
スピーカー 1
エレベーターに降りたが
下は処置室に
ワープしてるとか
言ってなかったでしたっけ
つながってるんじゃないですか
見取り図から見るとね
処置室の隣に妙なスペースがあるからね
そこだろうな
でもここまで来たら
行ってみるしかないですかね
赤いボタンをポチッと押します
はい
じゃあスライドしていきましょう
はい
スピーカー 2
エレベーターに乗って
スピーカー 1
降りていくということでいいですか
はい
スピーカー 2
では
エレベーターに乗り
ボタンを押すと
エレベーターはゆっくりと
下に動き出します
エレベーターが動くと
格子状の扉から
隠し部屋の入り口になっていた
1:12:01
スピーカー 2
書棚がスライドして
スピーカー 1
元の位置に戻っていく様子が見えました
随分と用意周到だね