2021-12-03 09:23

#85 Podcast News : 国内ランキングを深掘り~日本で聴かれる海外発ポッドキャストとは?

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

普段のポッドキャストランキングを一味違う視点で深掘り。

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サマリー

日本国内では、海外発のポッドキャストのランキングが注目されています。そのため、ジャンルや人気番組、そして国内で人気のあるポッドキャストのジャンルについて、深掘りし紹介しています。

日本国内での海外ポッドキャストのランキング
音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。この番組では、受賞オーディオジャーナリストであるあらいりなが、音声を通じて、音声業界の気になるニュースや注目の動きをお伝えします。
音声配信者やポッドキャスターが知っておきたい情報、音声配信が気になっている企業に役立つ視点を、業界目線とリスナー目線でお届けしていきます。
さて、配信者の皆さんなら気になるポッドキャストランキング。普段はできるだけ気にはしていないけど、これまでに見たことがある方多いと思います。
このPODCAST AMBASSADORでも、これまでに日本のランキングはもちろんのこと、海外のランキング、どんなものが流行っているのか取り上げてきました。
なので、今日はそんないろんなランキングの見方の中でも、日本で聞かれている海外発のポッドキャストから、ポッドキャストが国境を越える時、どんなジャンルが受けているのか、そこにはどんな背景があるのか、普段のランキングを深掘りしていきたいと思います。
本編は今年3月に放送した内容の再放送となります。さて、ひと味違った視点で見えてくる日本で聞かれている海外のポッドキャストとは、振り返っていきましょう。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、そちらからご覧ください。
さて、今回は日本国内で聞かれている海外のポッドキャストというのがあるのかどうかについてです。
先ほどオープニングでもお話をしたように、まだまだポッドキャストと聞くと、海外では流行っているものだけど、というイメージを持つ方も結構多いかと思います。
一方で、最近ではクラブハウスとかスタンドFM、Voicyなどのように、日本国内でも流行っているよね、今盛り上がっているよねという感覚を持つ方も多いのではないでしょうか。
実はこれら、名前やサービスは違っても、要は全部音声メディアなんですよね。
例えば、VoicyやスタンドFMは日本初の音声配信プラットフォームですし、クラブハウスは音声のSNSというふうに言われています。
他にも、耳で聞く本であるオーディオブックや、ラジオ局がネット上で配信をするインターネットラジオも音声メディアの仲間に入ります。
普段、耳から聞くメディアである音声メディアのどれかは聞いたことがあるよという方も、実はポッドキャストとなると海外のイメージがついてくるんですよね。
そこで、今回はそもそも海外のポッドキャストが日本国内で聞かれているのかどうかというところを、アップルポッドキャストの総合ランキングを基に紐解いていきたいと思います。
さて、ランキングは日々変わっていくんですが、3月上旬のデータを基に今回はお話をしていきたいと思います。
まず、日本国内トップ50位の中で、実は海外初の番組、ランキング入りしているんですね。
それでは何本ぐらいの海外ポッドキャストがランキングしていると思いますか?
答えは9本。全体の2割弱が海外初の番組というふうな結果です。
そして、その中でもどんなジャンルの番組がランキングしているかというと、ニュースと英語、一言で言うとそれにつきます。
日本で聞かれている海外ポッドキャストのジャンル
ブログのほうにはそれぞれの番組リックを貼っているんですが、ざっくりとここで説明をすると、ニュース系のジャンルの場合、BBCとかABC、CNNという情報源としても信頼感のある大手ばかりがのき並み並んでいます。
そして、英語学習コンテンツとしては、以前も取り上げたことのあるAll Year Englishや6 Minute English、これらがランキングしていますね。
そして、TED Talk Daily、これも入っています。こちらも案外英語学習に使われる人気コンテンツでもあるので、そういう使い方をしている方が多いのではないかなというふうに予測ができます。
そして、ランキング入りした海外ポッドキャストの中でも常にトップに君臨するのが、Global News Podcast。
こちらでした。BBCが配信している世界ニュースを毎日届けている番組ですね。これが直近では日本の国内総合ランキングの中でも、他の普通の日本語コンテンツを抑えてほぼトップ5位入りをしているんですね。結構驚きでした。
そこで、日本国内でそもそも日本語コンテンツも含めてよく聞かれるポッドキャストのジャンルは何なのかというと、これもニュースジャンル、語学学習ジャンルというのが強いみたいなんですね。
実は音声広告の会社である大人る代表のヤギさんが出演されていた朝日新聞ポッドキャストでも話されていたことなんですが、やはりこういうポッドキャストはですね、やはり情報源として音声メディアを使っているという人が多いということだそうです。
そして、特に語学学習、特に英語学習という面では音声メディアを活用しているリスナー層も非常に国内では多いようなんですね。しかも、この語学学習ジャンルの人気というのは日本独特でもあるそうです。
そこでちょっとですね、気になったので、今回トップに君臨したグローバルニュースポッキャスト、こちらをちょっと深掘りをして調査してみました。この番組はですね、配信言語は英語なんで、それこそ世界中では聞かれているものの、例えばポッドキャストの聖地でもあるアメリカの総合ランキングではどうなのかというと、実は100位以下なんですね。結構ランキング低いんです。
その理由としてはいくつか考えられるんですが、ざっくりまとめると2つあると思います。1つは、この番組は世界ニュースを取り上げているので、アメリカ人にとってですね、アメリカ国内のリスナーは当然アメリカ国内ニュースの方が需要があるわけですよね。なので、まずはテーマ自体が特に人気があるわけではないということです。
もう1つは、他のジャンルの番組がめちゃくちゃ発達しているからじゃないかなと思います。これですね、ポッドキャストの番組、アメリカ発のものって本当にいろんなジャンルが人気を博しているんですね。もちろんニュースというのは重要なジャンルではあることには変わりはないんですが、例えばコメディジャンル、すごく人気です。
エンタメ系もあれば、もちろんアート系の番組もありますし、健康やフィットネス系というようなジャンルも結構人気を博しています。いろんな業界とか会社がですね、ポッドキャストに参入をしているアメリカだからこそ、ニュースジャンルではないものが結構ランキング入りしているのも多いんだなというふうに思います。
一方でですね、このグローバルニュースポッドキャスト、これが上位に入ってきている日本以外の国とか地域がどこなんだというところなんですが、それはですね、例えば香港やシンガポールなどの国際都市と言われる国では結構総合ランキングでは上位に入ってきていました。インドとかですね、南アフリカなんかもトップ10位入りしています。
それこそ、香港のポッドキャスト総合ランキングを見ると、トップ10のほぼ全てが英語学習チャンネルなんですね。香港発信の番組だろうが、グローバルニュースポッドキャストのようなBBC発信の番組だろうが、ほぼテーマがですね、英語学習というような題材のものばっかりなんです。
この日本や香港、例にとっても英語が第一言語ではないからこそ特殊な人気ジャンルとして、英語学習ジャンルというのが結構ランキングでも大きな存在感を持っていることがわかります。今回のですね、アップルポッドキャストの日本国内ランキングでは、日本国内で発信している英語チャンネルというのも実はあってですね、10位以内で3本もそういう番組が入っていました。
ポッドキャストを通じて海外のニュースをしろ、英語を勉強しようというような方が、ポッドキャストというコンテンツをよく使っているんだなということが見えてきたランキングでした。さて今回のエピソードいかがだったでしょうか。日本で聞かれている海外発のポッドキャストという、いつもとちょっと違う視点でポッドキャストランキングを深掘りしていきました。
私も最近いろんなポッドキャスターの皆さんとコラボさせていただくようになって、これまで以上にですね、いろんな国内のいろんなジャンルの番組を聞いているんですが、そんな中でも番組が国境を越えて聞かれるにはどんな要素があるのかな、そんな風に考えた時に思いついたのが、普段見ているランキングから海外の番組の日を抽出してみるという視点でした。
皆さん、自分の番組が海外で広まったらいいなぁと思われたことはないでしょうか。もちろん言葉の壁はあれど、音声を音声のままボーダレスにコンテンツが楽しめる世界が来るときっと楽しいだろうなぁと普段から考えています。そんなポッドキャスターアンバサダーの視点で今回はお届けしてみました。
今回のエピソードの感想は、書き起こし配信をしているノートのコメント欄やツイッターにお待ちしております。そして今回の放送が役に立った面白かったという方は、ぜひアップルポッドキャスターやスポティファイからのフォローやレビューも嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。最後までお付き合いいただきありがとうございました。ポッドキャスターアンバサダーのあらいりながお送りしました。それでは次回のエピソードで。
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