1. 脱字コミュニケーション
  2. 「推し」トークの不思議
2023-09-13 35:46

「推し」トークの不思議

この回を録った翌日にジャニーズ事務所の会見がありました。なんだか妙にタイムリーなテーマになってしまいましたが、あの騒動を受けて録った回というわけでは全然ないです(リ)


議事録

⁠ポッドキャストの書き起こし⁠

⁠Discordの招待⁠


【トーク内容】

感想読み上げ(Twitterおすすめ欄から脱コミを知ったリスナーについて)/5カ月寝かせてしまったお便りを読む(本当にすみませんでした)/「推し」ってどう思う?/あまりに自分らにとって馴染みがなさすぎる言葉/コロナ禍に流行語となった「推し活」/そもそもコンテンツに対する向き合い方が違う/独占欲へのやましさから流行った言葉説/「同担拒否」から漂う潔癖感/近年の度を超えた不倫バッシングとも関係してる?/抽象度の高い「推し」という言葉の違和感/そういえば流行っていた「推しは作っておいた方がいい」、「推しは複数いてもいい」/もこみはカネコアヤノを「推し」ていた?/「推し」は今後も残り続けるのか/『渡辺志保のヒップホップ茶話会』ともこみ


収録日:2023年9月6日


【参考リンク】

・もこみがかつて書いていた「推し」についての考察(https://bit.ly/3sYomkK

・「推しが作った(という体の)プレイリスト」を作ろう!【絢辻詞の場合】(https://bit.ly/4685OwX


【出てきた固有名詞】

AKB48、Water Walk、アマガミ、絢辻詞、カネコアヤノ、「推しの子」、『推し燃ゆ』、推しが武道館いってくれたら死ぬ、ブレイキング・バッド、飯村修平『HSPブームの功罪を問う』、渡辺志保、ゲツマニぱん工場、柴崎祐二『ポップミュージックはリバイバルをくりかえす 「再文脈化」の音楽受容史』


【話者】

⁠もこみ⁠

⁠リサフランク⁠


【デザイン】

●アートワーク:⁠nao miura⁠

●OP・BGM・ED:⁠林舜悟⁠


【番組アカウント】

⁠Twitter(⁠@OKmiscommnctn⁠⁠)⁠

⁠note(⁠⁠@okmiscommnctn⁠⁠)⁠

⁠Instagram(⁠⁠⁠@okmiscommunication⁠)⁠

連絡先:okmicommunication@gmail.com

サマリー

今回のエピソードでは、「推し」という言葉に関して話し合われています。この「推し」とは、アイドルやキャラクターへの熱狂的な愛情表現を意味し、同担拒否などの激しい対立も起こることがあります。また、話では、同アイドルとファンの関係や推しに対する批判、推しの面白さなどについても話されています。言葉の抽象性や文化的な変化についても触れられています。さまざまな観点から、「推し」について不思議に話し合われました。また、オタク文化や推しの意味、マーケティング戦略などについても考察されています。

エピソードの紹介と推しの印象
もこみ
脱字コミュニケーション第20回、
ちょっとわかんないけど、2回か3回、前後しちゃうかもしれないですけど、
20回前半ということで、もこみと申します。
リサフランク
リサフランクです。
お願いします。
もこみ
じゃあ前回までのね、感想を早速読み上げましょう。
もこみ
じゃあお願いします。
リサフランク
今回の感想は、僕のツイッターのDMの方に送ってきてくださった方で、
おひな様という方だと思うんですけど、コミュニティラジオのディレクターをしておりますおひな様と申します。
最近、おすすめ欄で脱コミに出会って、毎日楽しく聞かせていただいています。
これからも楽しみにしています。ということでありがとうございます。
もこみ
おすすめ欄っていうのは、
ツイッターの、
リサフランク
そうですね。
もこみ
僕らが愛でやまないおすすめ欄ですね。
リサフランク
愛して、いくどとなく取り上げてきたおすすめ欄でございますけど、
もこみ
あんなもん見るなっていうね。
おすすめ欄の時から見んなよっていうね。
リサフランク
見ないためにブラウザ版を使うといいよとか言ってたんだけど、
そのおすすめ欄で脱コミを知ってくださった方がいるという。
もこみ
いや、とんでもないことですよ。
リサフランク
本当にね、何の回だろうね。
もこみ
どういうあれなんだろうね。
リサフランク
わかんないけど、くずさんの回ですかね。
もこみ
おばかな。
リサフランク
そういうところから知ってくださって、
ちゃんとそれで聞いてお便りまでくださるっていう。
そういう意味ではおすすめ欄は悪いことばかりではないのかもしれないっていう風に思い始めたんですけど。
もこみ
ちょっとね、ちょっと尺だけどね。
リサフランク
載せられてる感じは。
もこみ
まあでも、全然超ありがたいことですね。
他にもいるのかな。
リサフランク
いるんですかね。
でも結構レアケースな気がしますよね。
もこみ
本当にもうでも僕のTwitterXなんていうのはさ、
僕のことフォローしてない人からのいいねの方が多いからね。
あ、そう。
多分なんかすぐおすすめ欄に自分のツイートが流されて、
でフォローしてない人がいいねをくれるっていうね。
別にいいんだけどちょっと多すぎて、
なんか僕別にそういう拡散、そこまで拡散されなくていいなってちょっと最近思っちゃいますね。
リサフランク
特に君のツイートは結構情報系が多いからね。
なんかその共有するみたいな感じだから。
変な感じの伸び方を。
もこみ
まあおすすめ欄。
もこみ
もう使われるのは嫌なんで。
リサフランク
使いこなすというか。
もこみ
ちょっと何言ってるか分かんないけど。
おすすめ欄を、
いやでもな、活用、活用するっていうのはそうですね。
ありがとう。
リサフランク
こんなことばっかりやったらいいね。
もこみ
こんなことばっかりやったらいいんだけどね。
リサフランク
本当にありがとうございます。
もこみ
ありがとうございます。
で、次が、なんと、
5ヶ月前、
5ヶ月前にメールをいただいてまして、
リサフランク
メールですよ。初めてですね。
もこみ
ペンネームつなぎのごばん、ペンネームってこれラジオネームみたいな言葉かな?
つなぎのごばんさんから、
もこみさん、りさフランクさん、はじめまして。
脱口コミュニケーションいつも楽しく拝聴しております。
早速ですがお二人に質問です。
近年、推しという言葉が人口に感謝しましたが、
自分は推しという言葉のスタンスに気持ち悪さを感じてしまいます。
推しは好きに比べると不誠実というか屈折した表現であるように思えるのです。
お二人は推しという言葉にどんな印象をお持ちですか。
ありがとうございます。
リサフランク
5ヶ月も寝かせてしまって大変申し訳ございませんでした。
もこみ
本当にね。今度やろうとか言ってたら5ヶ月。
リサフランク
これは事情もあって、僕が推しの回を撮るってなったら、
その推しに関するものについてちゃんと知っておかなきゃダメだろうって思ってさ、
いろいろ見たり読んだりとかしたらいいなって思ってて、
推しの子ってアニメなんじゃないですか。
あれ漫画ですけど読んだりとか、
あと推しもゆってさ、
芥川賞だっけ?撮った小説。
もこみ
僕と同い年とかでしたよ。
本当なんだっけ。
もこみ
その本を買ったりとか。読んでないんですけど。
リサフランク
倉庫を捨てるうちに時間が経ってしまって、
さすがに経ちすぎてしまったので今回やろうって。
そうね。
もこみ
ちなみにその推しという言葉のね、
好きと比べて不誠実なんじゃないかみたいな話は、
僕が昔文章をちょっと書いてて、
あんまちゃんと公開はしてないんですけど、
そこでね、一回ツイッターでツイートしたりとかしたと思うんですけど、
大学1年生の時に大学の同期、男6人で飲み会に行って、
リサフランク
その時に推しいるの?みたいなこと聞かれて、
もこみ
そこで僕はこう、え、推しってなんだ?みたいな。
リサフランク
あんま馴染みがなかった。
もこみ
全然馴染みない言葉で。
好きではないけどね、みたいな。
本当は好きなんだろうって思うんだけど、
予防線を張ったような言い方がちょっと気に食わねえなと思って。
っていう話を書いたんですけど、
その時に調べたのが、
今更推しの話なんかしてんじゃねえよって思うんだけど、
話しながらね。
もうとっくにやっとけよみたいな。
リサフランク
確かにね。
結構今まで色々な人にとってのトークテーマになってきたっていうか、
かなり語られてきたテーマじゃないですか。
もこみ
だから、今推しについて話せたら、
もうちょっと他の切り口が必要だなと思うんですけど、
一応その時調べたのが、
AKB48が国民的アイドルになり始めた2009年頃から
推しという言葉の由来と使用例
もこみ
インターネット上で色々用いられてきたと。
その根拠としては、
Googleトレンドの検索数をグラフで見れるんだけど、
その検索回数も急上昇してるから、
もこみ
これがたぶんAKB48のことだろうと。
もこみ
単推しと箱推しっていう言葉があって、
単推しっていうのはAKB48のメンバーの一人を推すこと。
箱推しっていうのはAKB48っていうグループ自体を推すこと。
もこみ
あとジャニーズとかにも使われてますけど、
もこみ
それがまず一つの推しという言葉がバーンてバズった景気で、
もう一個がコロナですね。
コロナで外に出られないということで、
自宅でグッズを買ったりして応援する。
推し活っていうのが、
21年の流行語大賞にノミネートされたっていうのをね。
リサフランク
記事を昨日リス・フランクに見せてもらったんですけど、
もこみ
そこにもAKBがどうたらっていうのが書いてありますけど、
もこみ
推し活ってしてる?
リサフランク
推し活は全くしてないね。
推しがいないんだよ。
推しはいないだろうな。
いますか?推し。
いないね。
もともとの由来はAKBとかでアイドルの文化から出てきたものだけどさ、
今となったら結構アニメとかさ、
いろいろなところで使われるものになってきたじゃないですか。
でもなんだかんだで自分には馴染みがなくて、
自分で推しっていう言葉を使ったことってなかなかない。
もこみ
僕もなんかちょっと気持ち悪い感じがしちゃう。
自分で推しって言葉を使うの。
一番熱中してお金を注ぎ込んだみたいなのってある?
リサフランク
キャラクターとか?
キャラクターとか。
なんだろうな、そもそもキャラクターにお金を使わないかも。
もこみ
キャラクターじゃなくてもいいや。
リサフランク
コンテンツ?記録?
ないかもしれない。
楽しみ方がさ、そもそもお金を使うことじゃない。
ものすごい本だったりとかアニメだったりとかめっちゃ見る。
何回も繰り返して見るみたいな感じのことはするけど、
もこみ
だから推し勝つみたいなさ、何かを買ってどうだろうみたいな感じのことは全然馴染みがない。
リサフランク
僕多分Twitterを始めたのが2015年とかでさ、中学何年生とかの時で、
もうその時点ですでにソーシャルゲームとかの界隈ではもうすでに
推しっていう言葉が使われてたと思うんだけど、
もこみ
それでもなんだかんだでずっと馴染みがなくここまで来てる。
ないです。
じゃあもう終わりじゃん。
でもなんでこんなしっくりこないんだろうね。
もこみ
もうだって3年、3年どころじゃない?
リサフランク
もうめちゃくちゃ知ってからすごい時間経つけど、しっくりこない。
そのウォーターワークの方でね、僕前に記事書いたんですよ。
それがアマガミっていうゲームのあやつじつかさっていうキャラクターが
作ったと云うてのプレイリストを作ろうっていう感じのテーマの記事だったんだけど、
それのタイトルは妥協してしまったんだよ。
推しが作ったと云うてのプレイリストを作ろうっていう。
ただこのタイトルをつけた時も、あやつじつかさ推しじゃねえなっていう違和感を持って。
もこみ
それだってやってるのは板焦げだもんね。
リサフランク
卸してるから。
もこみ
卸してるよね。
リサフランク
だから、なんていうかね、全然通ってこなかったからこそ、
その事前にちゃんと推し文化について知らないとこれは喋れないかもしれないって思って、
まあ色々読んだり買ったりしてたわけですけど、
もこみ
まあ未だに理解できず。
もこみ
そんな難しいもんでもないんだろうけどね。
僕が昔書いた文章だと、
好きっていう言葉っていうのは、
他人を思い通りにしたい欲望っていうのが隠れてると思うんですよ。
どうしたって。
そこに対するやましさ。
人を思い通りにしたいっていう欲望って人間には絶対ある?
リサフランク
って思うんだけど、
もこみ
それに対するやましさっていうのがやっぱりあって、
推しの意味とその背後にある心情
もこみ
人に迷惑かけちゃいけませんよっていうのをものすごい強く刻み込まれてるわけじゃん、僕は。
特に。
リサフランク
そうですね。
もこみ
だからそういう風な、人に迷惑をかけない。
もこみ
できるだけ迷惑をかけないって言ったってさ、そんな無理なわけよ。
生きてたら絶対にどうしたって迷惑はかかるわけだから、
人に迷惑かけちゃダメっていうのは結構厳しすぎる言葉というか考え方というか規律だと思うんだけど。
その通りだと思うんですね。
もこみ
だから究極、極論すれば人と関わらなければ迷惑をかけられないわけだ。原理的に。
もこみ
だから、できるだけ個人的な関わりを強めるというよりは、ちょっと一歩引いたぐらいの、
リサフランク
あーなるほど。
もこみ
予防線を引いた言葉として推しっていう言葉がすっぽりはまったっていうだけだと思うんですよ。
リサフランク
そういうことですか。何ていうか、眺めるみたいな感じ。
そういうくらいの距離感ってことですね。
そうそうそうそう。
もこみ
だからその背後には支配欲みたいなものに対するやましさがあって、
なんでそのやましさがあるのかって言ったら迷惑をかけちゃうかもしれないっていうことだと思うんですけど、
リサフランク
これって人間関係の話だから、要はアニメのキャラクターにどっぷりはまるみたいなのとはちょっと違う。
そういうのはあるかもしれないね。
アニメに関してもさ、もともと2000年代とかだとさ、好きなキャラクターに対して○○は俺の嫁みたいな、
そういう感じの愛情表現っていうか、そういうのがあったけど、今は相当言いにくいもんね、多分。
もこみ
無理だね、確かにね。
リサフランク
だからそこでも何だかんだでそういうのがあるのかもしれない。
その暴力性っていうか、独占欲的な感じの部分とか。
そもそもさ、同担拒否っていうのがある。
もこみ
今言おうと思った。
でもじゃあ同担拒否は?っていう。
同担拒否っていうのはちなみに言うと、リサ・フランクのファンの子がいて、
もこみ
その子はリサ・フランクのことを崇拝してるぐらい推してるんだけど、
もう一人リサ・フランクのね、推してる子がいて、
もこみ
で、その二人は対立しちゃうっていうね。
私の方が推してるしみたいなね。
現実に起きてると思うんですけど。
起きてるね。
でも同担拒否ってさ、やばいな。
リサフランク
やばいよね。
同担拒否はやばいよ。
ま、その、なんていうかさ、〇〇は俺の嫁みたいな感じで言うのが、言われることが少なくなった理由は、
推しと叩かれる
リサフランク
なんていうか、その同担拒否されることを恐れてなるかなっていうふうに僕は思ったんだけど、
そもそも同担拒否っていうの自体結構やばい。
もこみ
なんか、結構やっぱ潔癖な感じがするよね。
なんか、ものがみっていうか、一夫一妻。
一夫一妻っていうかな。
えーと、忠誠心が一番。
もこみ
脇目を振らないで一つのものに集中するっていうことが一番の美徳とされる。
もこみ
それってなんか現実の恋愛においてもさ、
なんか不倫とかがさ、果てしなくバッシングされるじゃん。
リサフランク
おかしいくらいされる。
もこみ
おかしいくらいされるじゃん。
それにさ、バッシングされるのはいいとしてさ、
おかしいくらいされてんじゃん。
リサフランク
だってこの前もさ、なんだっけ、あの人。
ジャングルポケット。
その人も、そうだけど、女優でさ。
もこみ
あー、えーと、あのね、
リサフランク
広瀬。
もこみ
広瀬良子ね。
リサフランク
広瀬良子。
えぐかったでしょ。
なんか手紙とかも公開されてさ。
もこみ
それはちょっと違くない?って思ったんですけど。
なんかね。
それとなんかを、
推しの抽象性
もこみ
同等拒否。
なんかうっすらつながってる。
リサフランク
うんうんうん。
もこみ
なんかするなぁ。
だけどその、倫理のとこ。
リサフランク
無意識のうちに共有してる。
何かが引っかかってるかもしれない。
もこみ
うーん。
もこみ
あとその推しにお金を継ぎ込むっていうのさ、
もこみ
要はその、一番大金積んだやつが一番偉いみたいなのがさ、
リサフランク
ありますね、そういう。
もこみ
あるじゃないですか。
もこみ
うん。
それもやっぱコロナ禍以降の話なのかな。
もこみ
どうなの?
特に強くなったのは。
リサフランク
あーでも、結構あるかもしんないね、そういう。
その前々からあったにはあったけど、
それは加速してるかもしれないね。
もこみ
うん。
リサフランク
見継ぐみたいな言い方があるじゃん。
うんうん。
推しに対して。
もこみ
でもみんなそんなお金持ってないでしょ。
そうなんだよ。
もこみ
いやー見継ぐ。
リサフランク
推しに見継ぐって言えばどうなんだろうなって思う。
どういう点で?
推しに対して、推しのグッズを買うじゃん。
うん。
でもそのお金ってさ、推しにそんな入ってないでしょ多分。
うん。
そう考えると見つけてないな。
乗せられてるのは上手くて。
もこみ
でもそれはさ、もう完全に普通の手段になってるよね。
推し、その企業側も公式側も完全にそれ頼りのビジネスをしてるじゃん。
リサフランク
うん。
もこみ
そう。
リサフランク
なんかちょっと不健全な部分あるんじゃないかなとは思うけど。
もこみ
あと僕が一番この推しがどう叩こうかって話でちょっともにゃもにゃするのは、
もこみ
実はめちゃくちゃ抽象的な話になっちゃうっていう。
要はさ、推しって言ってさ、それはアニメのキャラクターかもしれないし、アイドルかもしれないし、政治家かもしれないし。
分かんないよね。
だからそれぞれ全然違うレイヤーの話なわけだ。
違う話なはずなわけよね。
リサフランク
確かに。
もこみ
でも推しっていう言葉で、なんか推しがどう叩こうかみたいなさ、
っていうのってさ、すごい抽象的な。
リサフランク
デカすぎるよね。
もこみ
そう、話だから、なんかその辺がなんかよく分からない。
もこみ
推しが、推しているって聞かれてもさ、
だからそれを言わなくても、明言しなくても会話ができちゃう感じすんじゃん。
もこみ
なんか、なんでそんな抽象的な議論みんなできるんだろうっていう。
リサフランク
あー、その部分の違和感みたいな。
もこみ
めっちゃ高度な話してるなってちょっと見えてる。
リサフランク
数学的なさ、抽象的な世界の話をしてるっていうか。
推しが意味する、推しという言葉が意味するものが大きすぎてたしかに。
何々のファンだったりさ、何々のサポーターだったりさ、
あとまあ、その中には多分普通にさ、
本当に何々が好きみたいな感じのやつも一応含まれてるわけでしょ。
もこみ
そういうのが一括りになってるのは結構確かに。
ファンですって言っただけでさ、なんの?って。
ファンですって、なんの?って。
サポーターですって、なんの?って。
推しがいます?って言ったら、
あ、推しがいるんだねって。
なんかそれで成立したじゃん。
リサフランク
何それ?
両者に考えたらすごい言葉だな。
もこみ
すごい言葉だよね。
リサフランク
対象を隠蔽できる。
もこみ
でかい箱だね。
もこみ
言葉だと思う。
もこみ
推しがいる人と推しがいない人で分けられる。
なんかね、別に全然違う。
僕がアイドル好きの誰かを推してるとして、
もこみ
リサフラが漫画のキャラクターを推してるとして、
もこみ
推しについて語り合うってさ、できちゃうじゃん多分。
リサフランク
多分できる。
もこみ
いくら使ったとかってさ。
どんどんどんどん抽象的な話が対象を隠蔽した状態でできちゃうっていう。
もこみ
だからある意味すごい言葉だなと思うんですけど、
もこみ
そんなのに興味はないっていうか。
もこみ
もっと具体的な話を聞きたいなっていう気はしますね。
リサフランク
今思ったけど、コロナ禍において推しは作っておいた方がいいみたいな語り口めっちゃあった。
もこみ
めっちゃあったね。
リサフランク
あれも推しってなんだよって。
もこみ
推しは作っておいた方がいいってめっちゃあったな。
流行ったよね。
リサフランク
流行ったな。
もこみ
あれも。
リサフランク
推しが複数いてもいいみたいなさ。
もこみ
そんな。
完全にこれってもう、
リサフランク
推しは一人に絞るっていうのが不分立になってて、
もこみ
推しをちょっと分け目を振るのは浮気だみたいなさ。
もこみ
そうだね、そういう前提のもとにある言葉だ。
もこみ
別に推しが二人複数いたっていいんだみたいなさ、
別にそうだろうとしか思わないけど、
めっちゃそれが画期的な意見であるかのように、
もてあいされてるみたいな。
リサフランク
アーティストとかさ、
音楽関係でも、
このアーティストが好きなんですっていう人と、
もこみ
このアーティストが推しなんですっていう人と全然違うよね。
僕もうついていけないそれ。
リサフランク
もうほんと?
もこみ
もうついていけないですね。
同じじゃないのっていうふうにちょっと思っちゃうけどね、
アーティストについて。
僕だったら例えば、
もこみ
カレック・アヤノにめちゃくちゃ追ってましたけど、
もこみ
東京近辺のライブ全部行ってたよ。
リサフランク
すごいね。
もこみ
ほんとに。
リサフランク
好きだね。
いやもうガチ恋、ガチ恋です。
ガチ恋かよ。
もこみ
本人に好きですって言ったもん。
リサフランク
あ、ほんと?
もこみ
ヒルトとマーシーと同じくらい好きですって言ったら、
ありがとうそれめっちゃ嬉しいって言われて。
それで僕は成仏した。
それで成仏しました。
天国で成仏したんですね。
成仏した。
確かにめちゃくちゃお金も使ってたな。
リサフランク
推し活をしていたんですかね。
もこみ
推し活なのかなあれな。
ほんとに?
TagっていうEPがあって、
金子屋の本人が縫ってるんだよねジャケット。
で色が何種類かあって、
それの僕青いやつを持ってるんだけど、
3万円とかで買ったんだよね。
大学1年生2年生の時。
すごいね。
リサフランク
手売り時代の自主制作版。
なんかこの前メルカリとかで、
そう。
もこみ
銀材生活っていうEPがあって、
僕ツイートしたことがあるんですけど、
推し文化の変化
もこみ
その画像を使ってメルカリで販売してるやつがいて、
びっくりした。
それ僕の写真じゃんって。
その写真自分で撮ったんですかって聞いてみたら、
はいそうですって。
僕なんだけどなって。
もこみ
消えてましたけどね。
リサフランク
そうですって言うんだったらそうなんだと思う。
もこみ
びっくりした。
向こうもまさか本人から聞かれてると思ってないだろうな。
もこみ
金子屋のぐらいかな。
もこみ
そこまでこだわってたの。
ていうかなんかその、
要はオタクなわけじゃん。
そうね。
オタクですって言ったらさ、
対象何のオタクかって、
もこみ
言わなきゃいけない感じするけど、
もこみ
なんか推しがいますって言うとなんか、
やっぱり対象を言わなくていい感じがするっていうか。
リサフランク
そうだね。
とりあえず何かに熱中しているっていう、
それを共有できる言葉がね、
推しがいます。
もこみ
面白いな。
リサフランク
なんかその、
もこみがやってたのは推し勝つかもしれないけどさ、
その推し勝つかどうか、
自覚してるかどうかでも結構、
もこみ
そこは何て言うか姿勢も変わってきそうで。
もこみ
まあなんかいろいろ推しに関する言説って本当に、
もこみ
めちゃくちゃあるけど、
もこみ
別にそんなに楽しくないなって感じ。
正直。
正直別にそんなに楽しくないなって感じですね。
僕は。
リサフランク
今後も残るんかね、この文化は。
もこみ
ね。
リサフランク
推しという文化は。
何て言うかさ、
そのコロナで一気にグーンって、
その推し勝つとか、
そういう言葉が流行って、
でなんか、
それに付随するような形でさ、
その推し模様だったり推しの子だったり、
あとなんか、
推しが武道館行ってくれたら死ぬみたいな、
そういう感じの作品とかもポンポン出てきたけどさ、
なんか、
それで一気にバブルが弾けるっていうか、
そういうこともあるのかなみたいな感じのことを思いつつ、
ただ、
確かに便利な言葉ではあるなっていうのを今話してて思ったし、
もこみ
不思議な言葉だよな。
推しの子はまあ、
もこみ
面白いし。
リサフランク
そうなんだよね。
推しの子面白い。
もこみ
推しの子めっちゃ面白かった。
もこみ
なんか僕全然その、
もこみ
全然興味なかったけど、
なんで見たんだっけな。
それこそこのメールが来て、
で、
なんか見なきゃなと思って、
リサフランク
見たんですよ。
もともと、
あれだよ、
推しの子を僕が見ようとしてたんだけど、
あまりにも見たくなさすぎて、
ちょっと悪いけどもこみ見てくんないって言って、
もこみ
見てもらったの。
もこみ
面白かったですよ。
めちゃくちゃ面白かった。
リサフランク
てか、
もこみ
あの、
もこみ
まあブレイキングバットの方が面白いけど、
ブレイキングバットね。
もこみ
ブレイキングバットの方が面白いけど、
もこみ
推しの子も想像してたよりずっと面白かった。
リサフランク
推しの子おもろいよね。
もこみ
そんな奇抜な設定でやるんだっていう。
リサフランク
僕もね、
すごいなんか偏見の下で
見たくなさがあったんだけど、
いざ実際読み始めてみたらめっちゃおもろくて。
もこみ
まあキモいけどな。
リサフランク
キモい。
もこみ
キモいけど、
リサフランク
設定。
もこみ
一回それで乗り越えちゃえば大丈夫。
リサフランク
なので、
推しの子をぜひ見てくださいって感じですかね。
もこみ
結論それですか?
結論、推しの子を見てください。
まあまたどうせ次の言葉が出てくるでしょ。
もこみ
だって元々そのようなオタクっていう言葉がなんか推しに、
オタクってことは直接変わったわけじゃないけど、
リサフランク
まあ確かに。
本来だったらオタクも元々結構、
なんていうか、
もこみ
オタクってね、
自分の属性の話でしょ。
推しっていうのはなんか、
自分の行動のことだから、
なんか身につけてる感じがする。
リサフランク
推し。
もこみ
推し。
リサフランク
確かに。
もこみ
自分の意思で。
リサフランク
元々さ、
そのオタクっていう言葉も変容してきたじゃん。
なんか元々は、
外側からさ、
お前オタクだろみたいな感じで、
なんかちょっとバカにされるような感じで、
いうような感じだったのが、
なんか2010年代くらいになってからさ、
なんていうの、
オタク文化と推し
リサフランク
何らかのものに対する熱量がすごいことを、
オタクっていう感じになってきて、
っていう感じの変容といって、
だんだんとさ、
もこみ
ステータスになってきてたじゃん。
もこみ
だいぶ競争社会になっていくっていうか、
もこみ
資本主義的な。
リサフランク
そこをさらになんていうか、
自分の意思で動向できるようになった言葉なのかね。
もこみ
推しは。
もこみ
一瞬で資本主義に飲み込まれた感じしますけど、
自分で動向するっていうよりは、
推し勝ちで予算するみたいなニュースとかもあったしな。
リサフランク
そうなんだよね。
なんかさ、
そこがすごい嫌なんだよ。
推し。
そのコンテンツを作ってる側がさ、
推し作った方がいいみたいな感じで言ってんじゃないの。
もこみ
なんかね、
リサフランク
載せられたくはないなって思うんですよ。
もこみ
全部そうだよね。
まあね。
もこみ
結局だからどうやって金を絞り取るかみたいな話になってくるから、
もこみ
規模が大きくなるとどうしても。
もこみ
そうです。
もこみ
何事もね、そうなっちゃうから、
ちょっと違う、
これこないだ買った本で、
HSPブームの講座員っていう。
リサフランク
HSPっていうのは要するにあれですよね。
なんか敏感、敏感っていうか、
繊細参加みたいな感じでよく言われる。
結構なんか外部の刺激とかだったり、
任意に弱かったり、
ちょっとしたことで傷ついちゃったりみたいな感じの、
もこみ
そういう特性のことを言ってたと思うけど。
もこみ
HSPブームの講座員を問うっていうね。
はい。
要はその行きづらいみたいなね。
行きづらさを表した言葉、
もこみ
敏感すぎる人っていう意味なんですけど。
もこみ
ハイリーセンシティブパーソンだったかな。
リサフランク
はあはあ。
もこみ
あ、これ自分だみたいな。
で、自分のその行きづらさに名前がついて、
楽になったって。
共感できて楽になるみたいな。
もこみ
それも結局、
もこみ
ちょっと買っただけでまだ読めてないんですけど、
すごい消費社会の、
消費されていく言葉っていうか、
もこみ
結局こう、
資本主義的なものに飲み込まれていくみたいな。
もこみ
その辺の問題点を指摘してる本だと思うんですけど、
もこみ
そうならない世界っていうのはあまりありえなさそうですからね。
推しとかも結局ね。
リサフランク
そうなっちゃうよね。
マーケティング戦略と推し
もこみ
嫌だな。
リサフランク
ちょっとこれ編集大変そうだな。
そうだね。結構スローリーっていうか、
もこみ
お互い手探りで喋ってる。
探りだし、なんか今まであった議論をなぞってる感じがするので、
もこみ
もうちょっとこう、いろいろ考えたいですね。
もうちょっとこう、状況の推移を見守りたいですね。
という感じで、お便りの方に行きますか。
リサフランク
神奈川県在住、ペンネームもこみさんからのお便りです。
もこみさん、りさフランクさん、こんにちは。
こんにちは。
ヒップホップライターの渡辺志穂さんが再造でやっているポッドキャスト。
渡辺志穂のヒップホップ茶若い。
茶若い。
もこみ
茶若い。で、もこみさんの名前がドロップされてましたね。
もこみ
そうなんですか?
もこみ
そうなんですよ。
リサフランク
ドロップされてた?
ヒップホップ茶若い。
もこみ
Spotifyでも配信されてますけど、もこみの名前が登場したんで。
それをリスナーの人から教えてもらったんですけど。
どういう形で出てたんですか?
もこみ
月マニパン工場のジョンさんとラッパーのスカイさんと渡辺志穂さんと
もこみ
ジョンさんのYouTube番組で軽断するっていう番組を撮ったんですよ。
その時に僕はたまたまご一緒してて、マイクを貸したんですよ。
アシスタントみたいで。普通についてただけなんだけど。
もこみ
そこで渡辺志穂さんと初めてお会いして。
もこみ
で、批評とは何かみたいなテーマで話してたんだけど。
それで僕もちょっと話に。
もこみ
そのコンテンツには参加してないんですけど、渡辺さんとお話しして
もこみ
ということがあって。
で、ヒップホップ茶若いで批評についてみたいなテーマになった時に
リサフランク
この前はモコミさんっていう若いライターの方がみたいな。
すごいね。
もこみ
っていう風に登場しましたね。
っていう感じです。
リサフランク
素晴らしいね。
もこみ
でも若いライターの人がいないみたいな話がされてて。
もこみ
それは本当にそうだなって思いますね。
リサフランク
そのヒップホップについて。
もこみ
ヒップホップに限らず音楽全般。
もこみ
ライターっていうよりみんなTikTokとかYouTubeとかインスタとかやるし。
そんなねTwitterとPodcastをやってるみたいなんてさ。
めちゃくちゃマイノリティなわけよ。
バズりにくいしな。
もこみ
逆にそれがいいところもあるけど。
そうなんですかね。
もこみ
でも結局YouTubeとかやってる人もさ。
ライターとかジャーナリストの人が取ってきた情報とか書いた記事とかを
もこみ
参照して動画作ったりしてるわけですから。
僕はやっぱそっちをやりたいなという風に思ってるんだけれども。
だから今オンクライターやろうって思ったら別に全然できるんで。
むしろ再増のPodcastでもさ。
もこみ
渡辺志穂さんと再増の編集者の佐藤さんっていう人がね。
もこみ
2人で喋ってるんだけど。
もこみ
志穂さんがもこみさんっていうって言った瞬間に
編集者の方がああって言ってたんだよね。
じゃあ名前も知れてるんだ。
編集者ってめちゃくちゃチェックしてるんだよ。
もこみ
ノートなり何なり。
もこみ
なんか発信すれば確実に人の目に届いてるんですよ。
それは喜ばしいことでもあるしちょっと怖いことでもあると思うんだけど。
しばさきゆうじさんのね。
シピティポップとは何かって本出したでしょ。
あれ続編じゃないわ。
新刊で先月にポップミュージックはリバイバルを繰り返すっていうね。
そこにもこみの名前が載ってるらしくて。
しばさきさんとか僕全然フォローもされてないし。
僕はフォローしてるけど。
全然関わり何もないんですけど。
リサフランク
だからめっちゃ目を通して。
もこみ
読んでくれてるんだね。
ちょっと僕確認できてないんで。
リサフランク
もしかしたらクッソディスられてるのかもしれないけど。
もこみ
だとしたらね。
だとしたらね。だとしたら光栄ですけど。
もこみ
ただ参考文献に載ってるだけだと思うんだけど。
何かしら書けば届いちゃうので。
もこみ
書いてくださいと。
リサフランク
少しでもやりたいという気持ちがあるんだったらやってみた方がいいね。
もこみ
僕だって普通にノートに書いてただけだし。
もこみ
という感じです。
じゃあスポーティファイ、アップルミュージック、
スポーティファイやアップルポッドキャスト、
その他プラットフォームで聞いてる人たちはフォローという機能がありますので。
フォローと評価することもできますので。
お願いします。
あとディスコード参加の方お願いします。
という感じです。
リサフランク
ありがとうございました。
もこみ
ありがとうございました。
35:46

コメント

スクロール