2021-10-20 13:50

第92回 暗記力の養い方、親の関わり方

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今回は、暗記力の養い方について。暗記が得意な子、不得意な子、それはご家庭内での子供への関わり方によって大きく変わってくると言います。このあたり暗記力の養う親の関わり方などについてお話し頂きました。
自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て 
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<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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皆さまこんにちは、PitPaの富山です。
今回は、暗記力の養い方についてのお話になります。
世の中には、暗記が得意な子、不得意な子がいるというのは、よく聞いたりもするんですけれども、
この暗記力について、個人的には感覚的なところにはなるんですけれども、
その子供の生まれ持った脳の作りというようなものよりも、
生まれた後、育ち方ですとか、環境などによって、暗記をするコツが分かるかどうかのような気もしていたりはするんですね。
このあたり、小川先生の方に聞いてきまして、暗記とは何なのか。
暗記力を養っていくためには、私たち親側はどのように関わればいいのか、といったようなことについてお話をしていただきました。
そうですね。今おっしゃったみたいに、本当に育つ家庭、子供が成長する家庭で、
この暗記というものについて、どんな関わり方をしてきたかによって、できることというのは違いが生まれやすいんですけど、
僕が2021年の1月に出した、自分で学べる子の親がやっているニューマモロ子育てという本があるんですね。
ニューマモロ子育てシリーズの2冊目にあたる本ですけども、
こちらの中でも、覚える力については、結構ページを割いて話をしていまして、
それはどういう切り口で話をしているかというと、覚える技術というものは、
親の関わり、大人の関わりによって育っていくものであって、
やっぱりそこは意識的に手伝ってあげることの大事さを紹介しているんですね。
能力的な部分で言うと、覚える能力というのは、子供たちは遊んでいる中で勝手に磨かれるので、
クイズとか間違い探しとか、あとかくれんぼとか、
いろんな遊びにはやはり覚えておくということが必要なことがたくさんあるんですね。
トランプなんかもそうですよね。どこに何があってって覚えたり、
相手の手が何かなって覚えたり、ボードゲームなんかもそうですね。
さっき彼はあっちの方に行こうとしたということは、もしかしてこれを狙っているんじゃないかという、
お互いの目的を読んだりする場合も、それまで動きを覚えることによって遊びます。
だから結構遊ぶ中で、子供の基本の暗記の能力自体は磨かれている。
じゃあその上で覚えるのが得意な子とそうじゃない子の差がどこにまず起きやすいかというと、
覚えたものを言う、覚えたものを人に伝える、
インプットした知識を使うという機会が多いか少ないかがまずあるんですね。
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これはどういうことかというと、親御さんが何かと子供にあれ何だったっけ、教えて、
この前行ったときあなたが言っていたのは何だったっけ、
何かと子供に聞いて教えてもらう機会をたくさん持っているお家だと、
子供も親にこれ知っているとか、自分が知った新しい知識を教えに来てくれるわけですね。
この記憶というのは、一時的な記憶、ワーキングメモリーといいますけど、
短期記憶に一回は収納される。でもこれというのは消えていくんですね。
例えば暗算している最中に、頭の中で二桁と二桁を一時的に覚えて、
計算が終わったらもうその頭の中の筆算は消えてしまう、あのイメージ。
それは前頭前夜のワーキングメモリーを使う。
その後ですね、一度やったことを思い出すという機会、何だったっけなと言ったり、
確かあっちにあったよなと思い出す、引っ張り出そうとする動きを入れる。
これによって記憶のまず第一歩の定着ができるわけですね。
この引っ張り出そうとするという行為、そしてさらにですね、
あやふやになってきた時にもう一度覚え直す。
この覚えるという機会を繰り返すことによって、その記憶の定着度が上がっていくわけですよ。
暗記が得意な子というのは、この思い出そうとする機会や、
あやふやになったことをもう一度覚え直そうとするという、そのステップを自然とやっている子なんです。
暗記が苦手な子というのは、消えていったら消えていかなしに慣れている子なんですよ。
だからその習慣の部分が非常に大きくて、技術的なところを練習していったりとか、
当たり前にしていってあげることで、その育ちによっては暗記力の差が出てくると。
もっと言うとですね、知識に出会ったら覚えるものだって思っている子と思っていない子に分かれるんです。
これはやはり知識に触れたとき、なるほど面白いねとかね、これを覚えとこうとか、
いいこと聞いたとか、親がやっぱり知識を喜ぶ習慣があるからですね。
で、知っていることを夫婦の通いなんかでも、お互いの知識をなしあって、よく知っているねとか、そっかそっかなるほどとか、
親が覚えようとしたり、知識を使おうとしている姿を見ている子は、出会ったものを覚えようって一歩目まず思うわけですよ。
でもその場しのぎで目の前に流れていく、YouTubeをひたすらガーッと流れているだけ、テレビをオーッと見ているだけ、
ただ目の前を流れてくるものを、その場その場だけ楽しければいいという過ごし方を子どもがもししちゃっていると、
その子は、今見ているものを今覚えるということ自体、興味を持っていないことがあるんですね。
で、そういう幼少期を育って、小学校に入ったりするといきなり困るわけですよ。
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授業も先生の話を聞いて、聞いてたよと、じゃあ何の話だったの、いやそれは覚えてないみたいなことが起きるわけですね。
今を聞いているだけで、今を覚えようとしていない。
ここの部分は大人が早めに気づいてあげないと、子どもは何の悪気もなく、覚えない癖がどんどんついてくる。
ということもあるんですよね。
せっかくだから覚えようね、明日もう一回聞くから覚えといてね。
覚えるきっかけを渡してあげるということは、これは大人の役割だと思うので、そこらへん気をつけることかなと思います。
youtube とかを見させるのはいいとしても、その後にどんな話があったのとか、どこが面白かったのとかっていう、その一言が大事になってくる。
そうですね、そういったことも入ったり。
だから見ているときに子どもが何か食いついてね、すごく集中して面白いと思っていたら覚えていると思うんですけど、ぼーっと眺めている状態だと良くないでしょうね。
ただ単に時間を消費しているだけの見方になっていると。
あとは暗記する上でのいろんな工夫ですね。
例えば文字を眺めても、文字だけ覚えとって、何を意味しているかのイメージがわからなければ記憶が抜けていきますから、
無意味記憶と有意味記憶という、機械暗記のように無理やり丸暗記するのは記憶が維持しにくいので、
その場面をありありと思い描くとか、自分がその場にいたとしたらどんな感覚に落ちるだろうという二次体験をしてみるとか、
ということによって印象を強めることで記憶を高めていくということがあるんですよね。
なので、子どもにとってイメージが湧きにくいものの説明を教科書で、
例えば世界の文明で、アラブの方の文明というのはチグリス、ユーフラテスカ流域が肥沃な土地だったので発展しました。
という時に、まず地図上どこにあるんですか。
これは北緯何度ぐらいのエリアで気温がどれぐらいなんですか。
肥沃な土地って言うけど、洪水が起きたら何が起きるんですかって洪水の映像とか、
具体的なイメージが湧くようなものをビジュアル的な工夫をすることで、こういうことだと。
川が分かれている間のところに三角形で溜まりやすいから、そこに栄養が溜まったんだということが見えてくるといった、
単なる言葉だけを覚えるんじゃなくて、そこから意味していること、場面、状況、動き、
といったものを組み合わせてあげるというのは、子どもが覚えにくくて困っているときには工夫として入れてあげたらいいんじゃないかと思います。
映像と組み合わせることっていうのは、すごい重要って言いますか。
記憶に残りやすいなっていうのはありますよね。
大事ですね。結局使うために記憶するのであって、ペーパーテストで吐き出すためだけに覚えるわけじゃないですからね。
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でもそうなりがちですよね。
そうですね。
ペーパーテストで吐き出すためだけに覚えるとなると何するかって、上から順番に順番で読み上げてもあるわけです。
前日の一夜漬けのときによくやる。
何の意味もないけど、とりあえずテストの点を取りましてあげて。
やっぱり不毛というかね。
そうですね。
使える知識にしてほしいなとは思いますね。
そうですね。今のYouTubeだったり、インターネット使っていろんな情報が映像でも入ってくることになってます。
その辺をうまく活用しながら、映像と文字というのを結びつけて覚えやすくするというのも一ついいかなというところですかね。
今日の話は前半ずっと言った、覚えるきっかけであったり、覚えるもんなんだという意識。
そもそものところをまず子どもにもたしてあげることが先々影響が大きいですよということを知ってもらえたらと思います。
僕の本なんかも参考にしてもらってもいいかと思います。
この暗記というものについて、基本的には子どもたちは普段の遊びの中で暗記の能力というものはだいたい磨かれるということです。
その中でも暗記が得意になっていく子の特徴としては、一つは覚えたことをアウトプットする習慣がある子ということで、
アウトプットすることによってインプットされた記憶というものがあやふやな知識、きちんと言語化されていない知識だったものが言語化されて脳の中にしっかり残るような形で
記憶されますので、この覚えたことをアウトプットすることによって暗記が得意になっていくということでした。
そしてさらに二つ目には、知識、覚えるものですね。覚えたいもの、この知識を蓄えるということに喜びを持つ。
知識に出会ったときにそれ自体を覚えるものだと習慣化している子、こういった子が暗記が得意になる子の特徴だということでした。
親の関わり方としてはですね、アウトプットをするためにあえて子どもに覚えたことというのを聞いてみるですとか、
あとは親自身が知識というものに対して喜びを感じるっていうんですかね。ネタとしては何でもいいとは思うんですけれども、
スポーツのことでしたり、ニュースのことでしたり、歴史のことだったり、生活のちょっとした細やかな知識だったり、
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そういった部分に対して嬉しそうに覚えていることを人に話したり、アウトプットしているといったところを見せてあげるというのが重要になるのかなというふうに思いました。
最後にYouTubeだったりいろんなメディアを見るときに、ただ見ているだけでぼーっとしているというのではなく、
それを知識として定着させるために後から聞いてみるみたいなことも言っていたと思いますが、
例えば身近なところですと、テレビのクイズ番組とかですかね、エンタメ的にですね、面白く作られているので子どもとかも見やすいかなと思うんですが、
そのクイズで出てきた内容を後で親のほうにクイズで出してもらう、そういうようなことがこの暗記力を養うということにつながっていくのではないかなと思います。
あとは、このお話の中にもありました小川先生の書籍ですね。
自分で学べる子の親がやっている見守る子育て。
こちらの書籍についても番組詳細欄にリンクを貼っておきますので、ご確認いただければなと思います。
さて、この子育て受験ラジオでは、リスナー様からのテーマのリクエストや、また小川先生への子育てについて、
小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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