ラブライブの始まりと世界観
横山です。だいじゅうです。ラブライブシリーズ見てますか? 全く関わってないですね。関わってないですか?どのキャラが何っていうのも全然知らないですか?
そうっすね。なんかなんだ、広告見てギリギリこれがラブライブって思って、いやわかんない、自信ないっすね。ラブライブか合いますかが判断つかないぐらいっす。
いいですね。ちょっとそこのね、アイドルアニメについてね、ちょっと語れればと思います。 でも、主にラブライブ。ラブライブとの向き合い方と
あとこっちの要望っていうのをちょっと。ラブライブ運営に対する? 運営というか、このラブライブ界隈というか、僕の周りに要望があるんで。
ちょっとそんな話をしたいなと思います。 ラブライブ、僕好きなんですよ。大学の頃にスクールアイドルフェスティバルっていう、あの
そしゃげが流行って、かつアニメも流行って。 それってラブライブのそしゃげ? そしゃげ。音ゲーですよね。
ラブライブ、ちょっと前提知識がなさすぎるんですけど、ラブライブの始まりって何なんですか? ゲーム? ゲームっていうか、なんかラブライブってプロジェクトとして声優が集って、
これでなんかやってみない?って話になって、一旦ゲーム出したのが先っすね。 だからパズドラとかと並ぶ感じで
音ゲーが流行ってましたと。それについで、てかそれのクオリティがやっぱ高かったんですよ。 やっぱ楽曲も揃ってるし、声もいっぱいいるしっていう。
で、そのままその世界観を引き継いでアニメ化しましたと。 で、ライブも、声優たちのライブもやってってことで、そういう世界観ありきでゲームあり、
アニメあり、ライブありっていうような、メディアミックスがうまくいってるような 世界観。世界観なんですよ。 あんまりこうなんか
ラブライブはゲームです。で、ゲームをアニメ化しましたとかじゃなくて、世界観があって、そっからゲームとかアニメとかが発生して、
どれも別に真実というか、本体みたいな感じなんですね。 そうですね。ラブライブが世界観としてパッケージとして成功したんですね。
商業的にも。社会現象としてなってそのラブライバーがーとか、誰推しだーとかっていうようなのが増えたと思うんですよ。
ラブライブサンシャインと新しい方向性
それを引き継いでラブライブサンシャインっていう、静岡の沼津が舞台となった、全く同じような話を同じパッケージのまま、ちょっと
垢抜けさせて作ったやつなんですね。 それはキャラクターとかは同じキャラクターなんですか?
いや、キャラクターは全部違います。 9人構成っていうことだけが一緒で、その学校でアイドル活動をやるよっていうパッケージをそのまま沼津に移して、キャラを変えたっていう。
なるほど。 何かわかんないんですけれども、その垢抜けたっていう要素があって、やっぱちょっと見やすいんですね。
なんか曲もちょっと垢抜けてるし、キャラも垢抜けてるし、なんか世界全体も垢抜けてるっていうのがあって 逆にその前が垢抜けてなかったんだみたいな。
ちょっとなんか芋っぽさがあるんですよ。 これなんか本当わかんないんですけど、これ芋いなって。 単純に古いとかっていうわけじゃないですか。
演出とか、そのキャラデザっていう部分の芋さがなんかあるんですよ。 これわかんないです、ちょっと正直。
なんか新しい方がお金かかってるのかもしれないですね、成功して。 その成功がピークに達して、たぶんサンシャインで。
まあ主観ですけど。その後も同じパッケージでどんどん作っていったんですけど、 今やってるラブライブとか、そのサンシャイン以降のラブライブっていうのは
サンシャインめちゃくちゃいいよねっていう状態があり、ラブライブっていうその世界観、 全体もいいよねっていうのがありつつ、
まあなんか廃れてっちゃったっていうものなんですね。これがまあラブライブですと。 え、サンシャインも含めて廃れちゃった?
いや、廃れてるっていうよりかは、まあなんかこれそれ以上発展性がないなってなくなって、 このラブライブっていうそのエコシステムが崩壊してってるっていう現状だと思ってます。
なるほど。まあラブライブが出てきたときは、「うおーラブライブすげー!」ってなって、 ラブライブはみたいなのも現れて社会現象になってきたっていうのが、
ラブライブサンシャインっていうコンテンツとしてはすごい垢抜けてていい感じなはずなのに、 もうそれほどの熱量がないよねっていう。
僕が皆さんというか、僕以外の人にお願いしたいのは、ラブライブを見てくれってことなんですね。 これ単純な不協なんですよ。
わかりやすい話だった。 はい。不協したいんですね。けど成功したことないんですよ。
っていうのも、ラブライブって世界観なんですね。 だからとりあえずアニメ見てくれとかって言うじゃないですか。
別に面白くないんですよ。 ああそうなんですか。
で、ゲームやってみてほって言っても別に面白くないんですよ。 おしまいじゃないですか。こっちも思うとこあるんですよ。
ラブライブって別にシナリオ何も面白くないなっていう、中身がないなっていう。 アイドルが、言ったアイドルっていうかちょっと可愛い女の子が、
やることがないって言って、悶々としてて、周りでスクールアイドルっていうのが流行ってると。 だから学校でアイドルやるっていうのが流行ってると。
ラブライブとは何か
で、ひょんなことから自分の学校がもう来年で廃校になってしまうと。 まだ潰れちゃうっていう風になったから、
スクールアイドルグループを育てていって、うちの学校をどんどん売り出していこうっていう風に。 だから広報としてのスクールアイドルっていうのを私たちがやることで、
この学校を救おうっていう話なんですね。 それはサンシャイン?
いや、全部です。 全部っていうか、ラブライブっていう話なんですよ、それが。 学校がなくなっちゃいそう、だからアイドルになって学校を救おうっていう、トンチンカンな話なんですね。
で、キャラが9人いて、それぞれに光を当てて話を前に進めていけば、一つの物語として成立するんですね。 だからこれがいわゆるパッケージなんですよ。
このパッケージがマジで面白くないんですね。 だからアニメ見てても、これにはまる人は多分いないんですよ。
社会現象として一回めちゃくちゃピークに行った、この世界観っていう部分に入れなかった人たちは、もう二度とそこに入る余地がないんですね。
コンテンツが面白くないから。 コンテンツじゃなくて、世界観を僕は楽しんでると思ってて、何か惹かれる部分があるんですよ。
ラブライブが面白いんじゃなくて、ラブライバーをやるのが面白いみたいな。
いや、それも違くて、ラブライブっていう現象がどう面白かったのかっていうのが咀嚼しきれてないんですね。
で、僕と同じ感情を持った人は、多分ラブライブを好きだった人の中にはいると思うんですよ。
僕の周りにそもそもそのラブライブに真剣に向き合っていた人たちがいなければ、今もある程度ラブライブのことを頭よぎるって人全然いないから、この話ができないんですね。
横山さんはどういうルートでハマったんですか? いや、もう社会現象だったんで、みんな見てたから、大学の頃。
それハマりますわって。で、ハマってたのも結構ファッションでハマってたんですよ。 みんな見てるから見るっていう。
まあ、今期のアニメ何見てる?いや、これがさ面白いねみたいな話で、 あ、ラブライバー、ラブライブ誰推し?みたいな、自分はこれあれこれみたいな感じで、みんなで話すみたいな。
ラブライブのコンテンツと現象
まさに。それを引き継いだまま、大学卒業したタイミングぐらいでラブライブサンシャインが始まったんですね。
もう誰とも喋れないと。で、ラブライブってこの現象。で、もう俺もいいかなと思って、ラブライブサンシャインは見ようと思ってなかったんですね。
で、それから時差があって見たら、やっぱ面白えじゃんってなって、 何がこれいいのっていうのを誰とも壁打ちできないまま終わってしまったんですね。
このキャラいいよねっていう壁打ちすらできないんですよ。 だから、まだねあのラブライブ無印、ファーストやってた頃は
界隈のねラブライバーというかそのラブライブ見てる奴らと一緒に壁打ちができたんですよ。 今ね、壁がなくて、
困りましたなと。誰か壁いないかなっていう。 横山さんがハマった当時は、みんなで共通のネタを話すみたいな、それが楽しいのかなっていう風に
思ってたんですけど、まぁ今横山さんはサンシャイン見ましたみたいな話は、別に今誰とも壁打ちできないみたいな状態なわけじゃないですか。
それでも、まあ面白いというか楽しいと思うわけじゃないですか。 それ何なんだろうなっていう風に。
そうなんですよね。 なんとなくコンテンツがたくさんあるから楽しいというか、消費できるものがたくさんあるから
楽しいみたいな。でまぁたくさん、なんかにわとり卵的な話で、面白いからたくさん消費するのか、たくさん消費するから愛着が湧いて楽しいのかっていう話で、
たくさん消費できるからたくさん消費して、それ故に愛着が生まれて楽しいっていうルートにもしかしたら入ってるのかなみたいな。
なんか韓国アイドルとかって公式がもう情報出しまくってて、コンテンツ出しまくってるみたいな話。 供給方ってやつ。
そうですね。 供給しようと思えばなんかもう無限にできちゃうみたいな話があって、
でもそれってなんか暇な女子高生とか無限にそれを消費してって。 あーハマりやすい体制があるってわかるんですかね。
そうですね。もしかしたらあんのかなみたいな気がしましたね。 なるほど。ラブライブ僕はハマったんですけど、不況も失敗してると。
で、片谷大学の頃にアイマス面白ぇぞって言って不況されたこともあるんですね。 けどアイマスも世界観なんですよ。
で、シリーズもいっぱいあるんですよ。わかんないですよ。 どれが何のキャラかわかんないし、キャラいっぱいいすぎるし、話の筋っていうのが全然面白くないし。
で、アイマスもハマりたいっていう気持ちはあるんですよ確かに。供給がいっぱいあるし、フィギュアもいっぱい出てるしってことで、このキャラ可愛いなってあるんですけど、
世界観がわからんってなると、もう足踏み込むことができないんですね。 最近アイドルブーム終わってきてねって思ってて。
アニメ的なアイドルブームですか? 一巡した気がするんですよね。
新規が獲得しようがないっていう。 世界観を強固にすればするほど、内輪のそのノリっていうのは楽しくなるけど、
絶対新規参入できないじゃないですか、そんな世界。 それをひたすら今繰り返しちゃってるんじゃないかなって思ってて。
なるほど、なんか勝手に解決しました。 新規獲得は不可能だった。
よくわかんないけど解決したんならよかったですみたいな気持ちですね。
アイドルアニメの新しい解釈
せっかくアイドルの話をしたんでっていうのと、アイドルアニメも新規参入というか、複数のアイドルアニメを見るっていうこと自体が、
一個人にとっては向かないっていう、だから消費活動として向かないっていうことがもしかしたらわかったかもしれないですよ。
そこで現れたのが「おしのこ」だと思うんですよね。 そこ繋がるんですか。
いや、「おしのこ」見てたんですよ。 一話超長いなって思いながら見てたら、もうなんかとんでも展開になり始めて、
これはなんかアイドルアニメというよりかは、なんかいろんな要素で面白いなっていう風に。
あれ一話っていうか、全体の設定としては、主人公、異世界転生というか、もう転生ですよね。生まれ変わり。
自分が好きだったアイドルの子供に転生するっていう無茶苦茶の設定だったんですよ。 そうですね、「おしのこ」っていうタイトルのミスリードが面白いですよね。
アイドル業界、今までは外部から見てたところを内部から見れるようになったっていう主人公の話だと思ってます。
アイドル活動を楽しむ話だと思ったら、アイドルの負の側面に光を当てるっていう話になり始めてて、
今までその通ってこなかった、いやでもアイドルって全然儲かんねーよとか、事務所の都合で干されたりするよとか、そんな話結構多かったじゃないですか。
アイドルっていうか、そのアイドル系にハマった人はね、もう歓喜だと思うんですよね。 たぶん。 そうなんだ。
いわゆる消費活動としてアイドルコンテンツが大量に生成されてきたわけじゃないですか、今まで。 多くの人がそれによってそのアイドル文化っていうのに触れる機会があったと。
そのおかげでその推しとか、諸々のそのアイドル消費活動に参加した人っていうのが、10年前、少なくとも10年前よりかは圧倒的に増えてると思うんですね。
推しの子による新しいアイドル文化の提供
今の状態って。で、アイドル消費活動っていうのをやってみましたと。推し活ってやつを。 その結果なんかこれもやもやする部分があるなって人が
たぶん一定数現れたと思うんですね。もうここで出てきたのが推しの子ですよね。 なるほど。 裏側を見れることで
自分たちが消費してたものは一体何だったんだっていうドキュメンタリーチックになると。 なるほど。
陰謀論にハマる人と一緒の感覚で、やっぱ今までやってたものが実はそうではな、正しいものではなかったってことを知るってやっぱ気持ちいいんですよ。
かつ、ひけらかしもできると。お前さ、あのアイドルハマってたと思うけどさ、アイドル業界ってこんな酷いものなんだぜっていう推しの子で収集してきたその知識をひけらかす場を、アイドルオタクを通ってきたけどそれにフラストレーションを抱えてた人に言葉を与えてあげて、アイドルにハマってる奴らに対してバシッと言えるっていう体制が整うっていうのは、アイドルオタク一周回った人たちに対する一種の武器を提供してやることで、もっと楽しめよっていう。
あいますとかラブライブっていうものと推しの子っていうものを、僕全然頭の中でつなげてなかったっていうか、特に前者に対して僕全く触れてこなかったんで、っていうせいもあるかもしれないですけど、全くつなげてこなかったんですけど、実はそのあいますとかラブライブってものが潜在的な推しの子ファンっていうのをもう黙々と育てていた。で、それがもう今まさにアニメ化によって投入されるかもしれないというところなんですね。
へー、面白い。
かもしれない。
あいますとかラブライブはそのアイドルの負の側面っていうのを一切描かないで、アイドルはキラキラで素敵っていう世界でやってるんですよ。そこに一石投じたのがね、推しの子ですよね。
今までアイドルオタクぶってたやつが、もう一回チャンスを与えられたって感じですよね。アイドルハマったぜ、楽しかったぜ、でもちょっと次のステップに行きたいなってなったら、その負の側面を楽しむっていう。
これ結構いろんなところで、今後発生しそうな気がするんですよね。
なるほど。
だって、巨人の星じゃないですけど、スポコン野球漫画があったとするじゃないですか。次はブラック部活の話っていうのを描けばいいんですよ。
アイドルコンテンツ界に闇を投じることのメタ的意味
はいはいはい、なるほど。
カフェ経営する女の子の話っていうのがあったとしたら、フェアトレード大丈夫なのとかってそういうのに光を当てる。めんどくせー。
前者が育ってるからこそできるというか。
闇に一石投じる系っていう方が神気獲得しやすい時代になったかもしれないですね。
フラットにニュートラルな感情でそのコンテンツに当たってた人っていうのが、徐々にその闇の側面も楽しめるっていう風になる。
推しが武道館行ったら死ぬって見たことありますか?
見てないですね。
あれはあれで、違う視点で面白いなっていう風に思っていて。
それはあれですか、やっぱ、メタ的にアイドルっていうのを見てる感じになるんですかね。
どっちかというと、アイドル推す人を見てるというか、さっき言ったラブライブとかっていうのが、観客席からアイドルを見る姿だと思うんですよ。
で、推しの子っていうのが裏方からアイドルを見る姿だと思うんですよ。
推しが武道館行ったら死ぬ、なんか略して推し武道って呼ばれたりするらしいけど、この観客席、ここを見る感じですね。
ああ、そういうことか。
後ろから、この観客、推し勝つというもの、推し勝つってどういうものなんだろうみたいな、とかっていうのを見るものですかね。
個人的には結構面白くて、全然そのアイドル、アニメ的なアイドルもそうだし、現実のアイドルもなんかあんまりこう推したこととかってなくて、
なんか何が楽しくてやってるっていうちょっとあれですけど、なんだろうなって思ってたんですけど、すごいそれを楽しそうにやっている人とかっていうのを見て、
これはすごいアイドルっていうのも、それを推すっていうのも、なんか不思議な魅力があるなっていうのを感じた物語でしたね。
メタ的な視点を与えて情報量を増やすっていうのが、今のトレンドかもしれないですよ。
アイドルっていうものに漠然とハマってた人は、多分10年前いっぱいいたんですよ。
10年経ったら、そこの別視点からやっぱり見ないと面白くないでしょっていうので、どんどんね、違う角度でものを作り始めてますよね。
そうですね。
アイドルにはまろう
推しの子、楽しいっす。推しの子をアイドル目線、アイドルと関連させて楽しむんであれば、一回アイドルにはまっとけっていう。
そうっすね、長い道のり。
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