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おはようございます。3月8日、金曜日。 今日はちょっと曇ってますかね。
はい、1日の始まりです。 今日はちょっと
難しい話を します。
はい、というのもですね、 うちは醸剤薬局というジャンルで仕事をしてるんですが、
そもそも醸剤薬局とは、なんなんやと。 薬剤師さんって何のためにいるんやと。
そういう話をですね、 この浅っ腹から少し話せていただきたいと思います。
というのもですね、 最近、X城で薬剤師界隈では、いろいろ炎上事がありましてですね。
某お笑い芸人さんが、 薬局で薬を待つときに、薬剤師さんにあるやこれや聞かれるのが
非常に無駄な時間になねん、というようなですね、発言があって、
X城でちょっと炎上しちゃってですね、 薬剤師さんに謝罪するみたいなことがあったりとか。
あと、youtube の霊話の虎という番組でね、 薬剤師の方が
チャレンジしている回があるんですけど、 そこでも同じような突っ込みがあってですね。
業界の中ではワイワイワイワイとなっているようなことが立て続けになりました。
私自身は薬局の経営者ではありますけど、薬剤師ではないんですね。
あの縁があって、10年ぐらい前にこの業界に来たばかりといえば来たばかりでして、
処方箋をもらってね、薬を受け取る時に薬剤師さんにあれやこれや質問をされて、
待たされて薬を受け取るっていうプロセスに関して、 僕も10年前の
この業界に来る日まではですね、 あまり意味がですね、よくわかってなくて。
まああの多くの方がおっしゃるようにですね、 非常にこう
待たされてイライラしますしね。 いろいろ質問されるんですけど、
それさっきお医者さんに全部説明しましたからと、 そういうような気持ちになってしまったことは正直
ないことはないのかなと思ってます。 多分今聞いてくださる皆さんもですね、
同じように思っている方もたくさん見えるんじゃないかと思いますので、 それはあのそういうふうに感じる方がどうのこうのというよりは、
薬剤師さん側とか薬局側のね、 コミュニケーションの取り方に問題があるところもあるでしょうし、
そもそも医療制度の構造上の問題でもね、 あったりはするので、
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こういった炎上騒ぎがあることによってね、 注目を浴びて、少しでも知ってもらえることにつながるっていう意味ではすごく良かったのかなというふうには考えてはいます。
具体的にはじゃあ何のためにですね、 醸剤薬局とか薬剤師さんがいるのかっていう話を少しだけ
させていただきますと、 あんまりこういう話
聞きたくないかもしれないんで、 あの
3倍速ぐらいで聞いてもらったらいいんですけどね。 まずそのお薬っていうのは
5段階ぐらいあってですね、ジャンルが。 皆さんがあのドラッグストアとかで買うパブロンとかね、
ルルとか、ああいうのをいわゆるその
一般用医薬品と言いましてですね、 第2類、第3類、第1類とかあるんですけど、
要するに市販されている薬ってことですね。
で、えっと我々が扱っているのは医療用医薬品と言って、
お医者さんがですね診断をした結果処方箋を発行して、 その指示に基づいてじゃないとお渡しができない
薬たちをですね、お渡ししているのが醸剤薬局なんですよ。 で、あの醸剤薬局で
薬剤師さんの指導の下でないと受け取れないことになっています。
で、えっと
お医者さんの指示があって薬が出されているのに、 なんでもう1回薬剤師さんが同じこと聞くねんって話に関して言うと、
簡単に言うとですね、
お医者さんの処方内容がですね、 あっているのかどうかを
薬剤師のいわゆる薬学的な視点でですね、 最終チェックをしてからお渡しするっていう
最後のゲートキーパーとよく言われるんですけど、 まあ薬剤師さんの
チェックを通った後はですね、もう本当に口の中に入ってしまうわけであって、 まああの
そんなにね、薬っていうのは怖いもんではないので、
安全な薬ばっかりではあるんですが、 その人によってはですね、
副作用が出てしまうような場合もありますし、 他に飲んでいる薬との組み合わせによってですね、
正常な反応を
起こす、えっと、 機能させることができない場合もありますし、
それが当然、病気の度合いによってはですね、 薬の内容としても危険度の増す薬が増えていきますので、
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副作用が起こった時のリスクというのもですね、 本当に命に関わるようなケースも当然出てくるわけなんですね。
薬剤師さんというのは、そのいわゆる薬が体に入ってから、 どういう作用を起こして
いくのかということを、 6年間かけて専門的に勉強されてきてましてですね、
薬理とか薬物同体学とかっていうのがあるんですけど、 お医者さんが医学部でそういったことを学ぶ過程と比べたら、
比べ物にないぐらいの時間とですね、 研究論文の読み込みをしてですね、
薬学的な見地を持ってチェックをしているということになります。 なので、
お医者さんの指示に問題がありそうな時に、 患者さんの内容を聞いてですね、
これはちょっとこの薬を違う薬に変えてもらった方がいいんじゃないかとかですね、 先生の処方内容がちょっと誤っている場合とかには、
その場でですね、患者さん待っていただいて、 お医者さんに電話なりをしてですね、
処方内容を確認して、場合によって変更してもらうんですね。 そのやりとりでですね、こちらとしてもお医者さんの返答を待つ系譜とかあったりしてですね、
その結果めちゃくちゃ待たせてしまったりとか、 そういうこともあるんですけども、
薬剤師としてはですね、最終責任が薬剤師にあるわけなので、
どれだけイライラされて渡してしまったとしてもね、 安全にお薬を渡すっていうことの使命に基づいて仕事をしているということになります。
こういうの医薬分業と言ってですね、30年ぐらい前から進んできたものなんですけど、 僕らが小さい時はもうクリニックで診断されたらその場で薬をもらえたと思うんですけども、
日本もですね、西欧諸国に倣って、 医薬分業を進めてきたという経緯があります。
医薬分業というのはもともと1200年代のドイツでね、 始まった話でして、
ある時のドイツのですね、王様が旧定位、
お医者さんですね、おかかりのお医者さんからお薬をもらって飲んだところですね、 毒殺されかかったというエピソードがあって、
それからですね、診断はお医者さんにしてもらうけども、 お薬の調剤は薬剤師さんにしてもらうっていうふうにね、
分けたんですね、安全性を担保するという。 そこから始まっているので、
目的としてもそういう話になっています。 面白いのはね、お医者さんが処方内容をもし間違ってたとして、
例えば10ミリの薬を飲まさないといけないところを 100ミリの薬を飲ませてしまったという時に、
仮にですね、患者さんが大きな体調の変化があって、 訴えるぞってなった時にですね、
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処方を間違えたお医者さんは罰せられることがなくてですね、
その時に罰せられるのは、 最終チェックを行った薬剤師さんというふうになっていたりもするんです。
なのでそれぐらい薬の交付に関してはね、 薬剤師さんが非常に大きな責任を負っていますし、
逆に言うとそれぐらいしないといけないぐらい薬っていうのは、 実は危ないリスクを抱えていることも事実ということになるんですね。
それがまあ結構人それぞれの体質とかですね、 アレルギー体質とかいろいろあるわけですけども、
そういったものとか、今までの副作用の発言した履歴とかですね、
そういったものを見ながら、一人一人に合わせて確認しないといけないということもあったりするので、
単純にAIとかでチェックできるものではなかったりすると。
そういうところがね、非常に大変な仕事になってくると。
なのでヒアリングもさせていただいています。
お医者さんから聞かれた質問と同じ質問されている時もあるかもしれないんですけど、
実はそれは聞いている目的が違ったりするんですよね。
なので、薬局としてもですね、そういうことをきちんとやってるんだよってことをもう少しアピールしないといけないことも事実なのかなと思うし、
とはいえなかなかそういったことが伝わりきれないようなことも事実なのかなと思ったりもするんでね。
いろんな努力をしながら、いずれにしても安全を担保することをですね、
おろそかにしないようにすることが優先順位としては高くなってしまっているところがあるのかなと思っています。
はい、ということで、昔アンサングシンデレラっていうドラマとか漫画もあったりするんですけどね、
報われないシンデレラという意味ですけど、
ぜひ皆さん町財薬局に行ってお薬を渡してもらうときにはですね、薬剤さんが皆さんのことを本当に考えて最終確認をしてお渡しをしているってことをね、
ぜひ認めてあげていただきたいと思うし、なかなかそういった意味では証人の言葉をいただけなかったりするんでね、
本当にあなたのおかげで安全に薬物治療ができていますと、ありがとうございますと、
ということをまた掛けてあげていただけますと、喜ぶと思いますので、
よろしくお願いします。ということで会社に着きましたので、今日もちょっと出社して一日頑張っていたと思います。
皆さんもいい一日にされてください。 行ってきます。